清見寺
所在地:静岡市清水区興津清見寺町418-1
Photo 1995.5.7
東京から旧東海道を歩いてくると、興津宿の西端あたりに清見寺がある。五百羅漢と駿河湾の景色で有名な寺だ。しかしそのような史跡、観光としてのあり方とは別な意味で、この寺はとても印象深い。
写真を見ても判るように、境内の参道を電車が横切っているのだ。昔からの参道は東海道筋に直交して山側の寺へ向かって上っていく。階段を上ると山門があるが、その先に東海道線の線路があって直進できなくなっている。参拝者は左手へ迂回して、線路沿いの坂を上り跨線橋を渡って境内に向かう。
山門の向こう側をオレンジとグリーンのツートンカラーの電車が頻繁に80km/hで疾走する景色は、奇妙な感じだが意外に絵になる風景だ。この区間の東海道本線は1889(明治22)年に完成したそうだ。海岸に山が迫っている場所ならではのレイアウトではあるが、やはりずいぶん大胆なことである。
Photo 1994.5.3
五百羅漢のある裏山に上ると寺の境内越しに駿河湾が望める。ここでも海岸の埋め立ては行われていて、海は遙か彼方になってしまっている。それでも沖の霞のなかに貨物船などが見える風景は清水港に近い海ならではの風景。
清見寺 - Wikipedia
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