29日の記事
医療とエスペランティスト-WHOと医学界が新興宗教的になった理由は
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/20853b9741ee05da8805445dcd27c8de
に追記で
何度も書いていますが、私はエスペラント語、エスぺランティスト、バハイ教、それからフリーメイソン自体の存在は、本来は「善意」でできた組織だと思っています。
問題に思うことは、一部の人達が「正義」「善」を皆に押し付けたり、組織の拡大を狙って国際機関に働きかけたり、すること。
初心を忘れない人達もいるはずなので、そういう人達の声が大きくなることを願っています。
と書きました。
フリーメイソンと関係の深い、ロータリークラブで、こんな現象が起こっているとのこと。
(※ロータリークラブについてはこちらに書きました。
ロータリー奨学生だった村中璃子氏-HPVワクチンと国際ロータリー
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/29f1ec4c43c1864a8b33fe89982810f8)
ロータリアンの広場
「日本と海外のロータリーの乖離;体験を基にした原因の考察」
2700地区 PDG 廣畑富雄(福岡西)
https://genryu.org/rotarian/hirohata/written_hirohata_9_2017.html
日本のロータリーと、海外のロータリーとの乖離は、今や周知のこととなった。一例をあげれば、日本では過去100年近く、例会出席を重視してきた。一方直近の2016年の規定審議会では、RI理事会は例会は自由で良い、年に1回でも良いと提案し、フロアからの修正案で月2回以上に決まった。その落差の大きさに、驚いた方が多かったことであろう。
会員資格も、裁量権を持つ人でなくても、いわば誰でも良いという事になった。 この小文では、日本と海外のロータリーの乖離につき、自分の体験を基に、その生じた由来を考えてみたい。 今後の日本のロータリーの進むべき道に、お役に立てばと思うからである。
私が最初にショックを受けたのは、十数年前の大阪国際大会の時だった(平成16年、2004年)。 開会式では、日本のロータリアンが、広大な大阪球場を埋め尽くす。 しかし翌日からの本会議と分科会では、残念なことだが、日本人はごく少なくなった。 ある分科会で、いわばロータリー観を変える経験をした。中規模のサイズの部屋である。縦に2つの通路がある。その通路に1本ずつ、計2本のマイクが立っている。
マイクの後ろには、5-6名の者が並び、発言の順番を待つ。ほとんどが発展途上国の人である。 その人達は口を揃えて、途上国への援助の増加を求める。「同じドルでも我々の国で使えば、10倍から20倍の価値がある、だから是非我々の国で使って欲しい」という。
一番驚いた発言は、「援助の増大には、何よりも会員増加が必要だ。 それには妙案がある。Spouse(配偶者、日本ではご夫人か)を、全員ロータリーの会員にすると良い。たちまち会員数が2倍になる」、という。 ロータリーは創立時より、職業人の集まりである。 隣席の家人と顔を見合わせ、ロータリーの基本を無視した無茶な話だと苦笑した。 ところがこれは、10年後に実現する。当時は夢にも思わなかったことなのだが。
発展途上国のロータリアンは、残念ながら、上記のように援助をしてもらう、その目的の人が多いように思う。 10年以上前の事だが(2003‐4年)、アフリカから、マジ・アベさんがRI会長になった。年度の初めに、新会長へのインタビューの記事がある。ロータリーへ入会した理由はと質問されてマジ・アベさんは、「母国ナイジェリアはあまりに貧しい。どうしたら良いか。そうだ、ロータリーがある。そう思って入会した」(ロータリーの友誌)。 つまり海外からの援助を受ける、その目的で入会されたわけである。
ロータリーは、隣人に対し、博愛の精神でのぞむ。発展途上国に対しても同様である。しかし途上国の人達が、援助をより多く得るために、会員増加を望み、ロータリーの基本を曲げてもらっては困る。この10年間に、米国は会員が5万人減少した。インドは5万人増えた。途上国では10万人増え、先進国では10万人減少した。端的に言えば、援助を受ける方の会員が増え、援助する方が減った。この傾向はこれからも続くだろう。 数は力なりで、例えば規定審議会の採決では、一票でも多い方の立法案が通る。
(中略)
最後に強調したいのは、日本のロータリーは、ロータリー100年の伝統に最も忠実であり、最も基本を大事にしている、という事である。日本のロータリーは、胸を張って、世界に向けてその考え、その伝統を、発散し伝えて良いし、そうすべきだと思う。 時流に流され、ロータリーの基本を片っ端から壊せば、行く着く先は、自ずから見えてくるように思われる。
(2017.12.18)
ロータリークラブにかかわらず、「善意」で始まったコミュニティは、「純粋な気持ちのメンバー」は残り続けても、時代の変化や、そのネットワークや力を利用する人が出てきたりして、変質していくのは運命だと思います。
上の文では「途上国の会員」が非難の対象になっていますが、「途上国に援助が増える=国際展開している大企業(間に入っている金融業)の利益」となる」と感じている先進国側ロータリアンもいるのではないでしょうか。
なお、途上国のロータリークラブ会員は富裕層です。自国政府や海外の要人とパイプを持っている人もいることでしょう。
参考:
SDGsは社会貢献ならぬ資本家貢献
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/aec6c45f0de1560d7ef16f5db1bcd35d
SDGsバッジをつけるビジネスマンにとってのSDGs
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/6663f8ebf9095058c7af8ccf4ccaaacb