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Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ロータリアンの嘆き-利用される「社会貢献」?

2019年05月31日 | 社会(歴史・都市計画含む)

29日の記事 

医療とエスペランティスト-WHOと医学界が新興宗教的になった理由は
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/20853b9741ee05da8805445dcd27c8de

 に追記で 

何度も書いていますが、私はエスペラント語、エスぺランティスト、バハイ教、それからフリーメイソン自体の存在は、本来は「善意」でできた組織だと思っています。

問題に思うことは、一部の人達が「正義」「善」を皆に押し付けたり、組織の拡大を狙って国際機関に働きかけたり、すること。

初心を忘れない人達もいるはずなので、そういう人達の声が大きくなることを願っています。

 と書きました。

 フリーメイソンと関係の深い、ロータリークラブで、こんな現象が起こっているとのこと。 

(※ロータリークラブについてはこちらに書きました。
ロータリー奨学生だった村中璃子氏-HPVワクチンと国際ロータリー
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/29f1ec4c43c1864a8b33fe89982810f8

 

ロータリアンの広場
「日本と海外のロータリーの乖離;体験を基にした原因の考察」
2700地区 PDG 廣畑富雄(福岡西)
https://genryu.org/rotarian/hirohata/written_hirohata_9_2017.html
 

日本のロータリーと、海外のロータリーとの乖離は、今や周知のこととなった。一例をあげれば、日本では過去100年近く、例会出席を重視してきた。一方直近の2016年の規定審議会では、RI理事会は例会は自由で良い、年に1回でも良いと提案し、フロアからの修正案で月2回以上に決まった。その落差の大きさに、驚いた方が多かったことであろう。 

会員資格も、裁量権を持つ人でなくても、いわば誰でも良いという事になった。 この小文では、日本と海外のロータリーの乖離につき、自分の体験を基に、その生じた由来を考えてみたい。 今後の日本のロータリーの進むべき道に、お役に立てばと思うからである。 

私が最初にショックを受けたのは、十数年前の大阪国際大会の時だった(平成16年、2004年)。 開会式では、日本のロータリアンが、広大な大阪球場を埋め尽くす。 しかし翌日からの本会議と分科会では、残念なことだが、日本人はごく少なくなった。 ある分科会で、いわばロータリー観を変える経験をした。中規模のサイズの部屋である。縦に2つの通路がある。その通路に1本ずつ、計2本のマイクが立っている。

マイクの後ろには、5-6名の者が並び、発言の順番を待つ。ほとんどが発展途上国の人である。 その人達は口を揃えて、途上国への援助の増加を求める。「同じドルでも我々の国で使えば、10倍から20倍の価値がある、だから是非我々の国で使って欲しい」という。

一番驚いた発言は、「援助の増大には、何よりも会員増加が必要だ。 それには妙案がある。Spouse(配偶者、日本ではご夫人か)を、全員ロータリーの会員にすると良い。たちまち会員数が2倍になる」、という。 ロータリーは創立時より、職業人の集まりである。 隣席の家人と顔を見合わせ、ロータリーの基本を無視した無茶な話だと苦笑した。 ところがこれは、10年後に実現する。当時は夢にも思わなかったことなのだが。 

発展途上国のロータリアンは、残念ながら、上記のように援助をしてもらう、その目的の人が多いように思う。 10年以上前の事だが(2003‐4年)、アフリカから、マジ・アベさんがRI会長になった。年度の初めに、新会長へのインタビューの記事がある。ロータリーへ入会した理由はと質問されてマジ・アベさんは、「母国ナイジェリアはあまりに貧しい。どうしたら良いか。そうだ、ロータリーがある。そう思って入会した」(ロータリーの友誌)。 つまり海外からの援助を受ける、その目的で入会されたわけである。 

ロータリーは、隣人に対し、博愛の精神でのぞむ。発展途上国に対しても同様である。しかし途上国の人達が、援助をより多く得るために、会員増加を望み、ロータリーの基本を曲げてもらっては困る。この10年間に、米国は会員が5万人減少した。インドは5万人増えた。途上国では10万人増え、先進国では10万人減少した。端的に言えば、援助を受ける方の会員が増え、援助する方が減った。この傾向はこれからも続くだろう。 数は力なりで、例えば規定審議会の採決では、一票でも多い方の立法案が通る。 

(中略) 

最後に強調したいのは、日本のロータリーは、ロータリー100年の伝統に最も忠実であり、最も基本を大事にしている、という事である。日本のロータリーは、胸を張って、世界に向けてその考え、その伝統を、発散し伝えて良いし、そうすべきだと思う。 時流に流され、ロータリーの基本を片っ端から壊せば、行く着く先は、自ずから見えてくるように思われる。 

(2017.12.18) 

ロータリークラブにかかわらず、「善意」で始まったコミュニティは、「純粋な気持ちのメンバー」は残り続けても、時代の変化や、そのネットワークや力を利用する人が出てきたりして、変質していくのは運命だと思います。 

上の文では「途上国の会員」が非難の対象になっていますが、「途上国に援助が増える=国際展開している大企業(間に入っている金融業)の利益」となる」と感じている先進国側ロータリアンもいるのではないでしょうか。 

なお、途上国のロータリークラブ会員は富裕層です。自国政府や海外の要人とパイプを持っている人もいることでしょう。

 

参考: 

SDGsは社会貢献ならぬ資本家貢献
 https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/aec6c45f0de1560d7ef16f5db1bcd35d 

 SDGsバッジをつけるビジネスマンにとってのSDGs
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/6663f8ebf9095058c7af8ccf4ccaaacb

 

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MMRワクチン副反応-被害者のお母様の投稿文

2019年05月30日 | 福祉・医療

厚生労働省のこの資料、いつ作られたものなのでしょうか。 

スモン、サリドマイド、HIV、C型肝炎(フィブリノゲン製剤による)、MMR、クロイツフェルトヤコブ病(ドイツBブラウン社乾燥硬膜を手術に使い10年後発症)の被害者の方、ご家族の方の手記です。 

被害者の声
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000ybft-att/2r9852000000ybmr.pdf 

この中から、MMRワクチン副反応被害者のお母様のものを貼り付けさせてさせてもらいます。 

上野裕子さん 

娘は1989年(平成元年)6月に生まれました。少し小さめでしたが元気の良い赤ちゃんで順調に成長していました。ちょうどその頃、MMRワクチンのポスターが小児科の壁に貼り出されていました。 

一方ではMMRワクチンの副作用による無菌性髄膜炎が多発していることをニュースが報じていました。1991年4月、娘が1歳10ヶ月になった時、はしかの予防接種を受けさせるつもりで受診した小児科で、「3回が1回で済むから」と言うお医者さんの勧めを断り切れずにMMRワクチンを接種されてしまいました。 

その14日後、娘は意識不明、高熱、けいれんという急病に陥りました。救命治療の甲斐あって一命はとりとめましたが、重い脳症で大脳細胞が損傷され、立って歩くこともおもちゃを握ることも、話すことも食べることも排泄することも自分ではできなくなってしまいました。 

MMRワクチンは平成に入って初めて登場したワクチンで、“はしか単独より新三種を”と大抵の所で勧められ、そのころ生まれた赤ちゃんたちが大勢接種しました。当初から副作用が続出しワクチンの安全性に警鐘を鳴らすお医者さんもいたそうですが、4年にわたって打たれ続けた間に、多くの子どもが病気に苦しみ、中には尊い生命を落とした子どももいました。MMRワクチン禍を無事にくぐり抜け成長して大人になった人たちの陰にこんないたましい事実がありました。 

(後略) 

この上野さん、残念ながら2017年に61歳という若さでお亡くなりになったそうです。 

エルビスの日記さんで紹介してある、上野さんの雑誌への投稿文を全文転載させてもらいます。 

http://www.kangaeroo.net/D-user-F-diary-uid-G9-unixtime-1511190000.html 

上野裕子さんの投稿文: 

特別に可愛らしい子どもだった

最近、予防接種が義務から任意に切り替わった。これは長い間予防接種の問題に取り組んで来られた方々の熱意の賜物と思う。しかし私はといえば、最近の予防接種の周辺のことをよく知らない。5年前に娘がMMRワクチンのために急性脳症にかかり、重度心身障害児となってからこの方、予防接種に関わる記事やニュースをまともに見たことがないからだ。

 現在娘は6歳。この春就学を迎えた。しかし障害が重いため通学できる養護学校が地元になく、週2回の訪問教育を受けることとなった。ランドセルも教科書も机もそろえてあげることができない(必要がない)。思えば1歳10ヵ月の可愛い盛りに娘は突然ワクチン禍に倒れ、以来、健康なまま暮らしていれば手に入れることができたはずのもの一切を奪われて、親や家族の奮闘、友人や福祉行政の手助けにより何とかここまで成長してきた。

 不運な子どもだからと親馬鹿を承知で語らせていただければ、まず娘には何の落度もなかった。ケラケラとよく笑い、すり傷なんてものともせず、高い所から飛び降りたり鉄棒にぶらさがったり、好きなトマトやリンゴを頬張って、オムツがはずれる頃には得意顔でトイレに向かい、兄や姉ともやんちゃに遊び、それはもう明るい子どもだった。何も怖くない、全き信頼のかたまりのような子どもに見えた。およそ子どもは可愛いのが当たり前だが娘は特別に可愛らしい子どもだった。日本に生まれ、岩手県の小さな町で注意することと言えば交通事故、それから食べる時に物をひっかけないようにとかそのぐらいで、あとは風邪をひきやすいのでしょっちゅう病院通いをしていたが、まさか予防接種という落とし穴に足もとをすくわれるとは思ってもみなかった。


いったい誰のための予防接種なのだろう。MMRはもとより、従来のワクチンにしても、誰に、何のために打つのだろうか。当の子どものためであるはずだろう。それがいつのまにか、子ども自身のことより、周辺の事情のほうが先行し、その結果一番ひどい目にあうのが当の子どもなのである。

 娘を国に差し出したつもりはない

 ワクチンを打つと、子どもの身体の中にどんな変化が起り、どんな仕組みで免疫系が動くのかなどと、ふつうはあまり考えない。専門の勉強をした人や医師は莫大な知識を特っているが、一般のごくふつうの人は詳しく知らされない。知らないから、あまり深く考えずに、大人の都合で受けさせようとする。副作用のことが頭をよぎったとしても、“うちの子は大丈夫”と他人事にしてしまう。しかし本当に副作用の情報があれば、皆が真剣に考えるのではないだろうか。そして、被害にあった子どもの存在を知れば心が動き、皆の問題として考えるようになるのではないだろうか。

 ところが、この副作用による健康被害の実態は、あまり公表されないのが常のようだ。私たちは、再発を防ぐためにも娘の一件を広報等で公表するよう市に要望したが、厚生省がMMRの中止を決めるまで、それは叶わなかった。なぜ公表しないのだろう。接種率が下がるといけないからだろうか。接種率が下がると伝染病が蔓延して子どもが困るからだろうか。大勢の子どもが生きていくために、運の悪い子どもが何人かいても仕方ないという考え方なのだろうか。その考え方は、子どもの権利が叫ばれる昨今の社会情勢に逆行しているのではないか。

 厚生省から送られた見舞状というのがある。その中に娘の健康被害のことを「社会防衛の貴い犠牲となられた」とし「お気の毒にたえません」とある。しかし、私は社会防衛のために娘を国に差し出したつもりはない。誰も生活していくための事情を抱えながら、子どものために良かれと願って注射に連れて行く。そういう素朴な親心と、国の方針とでは、大きな隔たりがあるらしいと気付いた。その体質は、ずっと以前から一部の人たちが苦しみながら闘ってきた“薬害禍”にもよく表れている。その一連にMMRワクチンも連なり、私の娘も、私たち家族も巻き込まれたのである。

前号掲載のアンケート結果を見て

前号でアンケートに応えているお母さんたちは、幸いにも無事にワクチンを済ませた方々のようだ。皆さんうまく切り抜けられて、うらやましいと思った。

 働いている人たちの立場や発想は、理解はできるが、子どもの健康を守るという観点からすれば少し合理的すぎるような気がした。万が一、被害を受けてしまえば、職場を数日休むどころか、仕事を辞めざるを得ない事態になるのに-その良い見本の私としては、大人の都合を優先させ、なおかつうまくワクチンをクリアできた人たちは、手の届かない別世界の人たちのように感じてしまう。

 また、保守的な地域の中で、新しい情報を取り込みながら子どもを育てていくことは、折り合いの面で確かに苦慮することが多い。祖父母の考え方や地域性も、受け容れられるものは素直に聞きながら、しかし譲れないことはきちんと話をするということが大切だと思う。田舎であればあるほど、嫁が物知り顔に言えない状況が多いが、子どもの将来まで責任を持つのは親なのだから、普段から率直に話をするようにしていなければならないと思う。

 1つ、どなたかが (予防接種を受けた人への「疑問はなかったのか」との質問) に対する回答の中で、「予防接種を受けさせて副作用が出たり死亡した場合」と「受けさせずにその病気に罹り、重い障害が残ったり、最悪亡くなるようなことがあった場合」とを比較して、受けさせないほうが親の責任を厳しく問われると思うと書いておられた。子どもが万一そういう事態に至ったとして、その時に及んで、一番悲しんでいる親に向かって厳しく責任を問う人がいるとすれば、その人は冷たい心の人だと思う。そのような人の評価を問題にするより、今、手元にいる可愛い子どものことのみを考えるべきではないだろうか。


 そして、もう1つ理解していただきたいのは、自然に罹ってしまった病気と、ワクチンの副作用によって罹ってしまった病気とを、同列に比較できるものではないということである。前者は病気であり、後者は被害である。そして被害というのは、加害の側が存在するということである。健康な身体で楽しく生きて行こうと願って打ったワクチンのために亡くなった子ども、重い障害を負った子どもの無念さを、そして親や家族の悔しさを、1人でも多くの人に想像してほしい。みんな祝福されて生まれ、いつかどこかで出会ったかもしれない。同世代の子どもが泣いた苦しみにどうか共感してほしいと思う。

 B(予防接種を受けない人)の、ある方は「どうやって小児科医から我が子を守ろうかと必死の毎日」と書いておられる。保守的な地域であればあるほど、予防接種にノーと言いにくく、悪戦苦闘しておられる様子を、小児科医への皮肉も込めて表現したようである。たしかに小児科の先生には普通の親のわずかな知識ではたちうちできないが、親の実感というものに自信を持って賢明に立ち回っていきたいものだ。

 ただし、ワクチンがすべて必要なしというわけでもないので、その辺の情報は得ておくことも大切かと思う。私は上の娘が生後12ヵ月ではしかに罹り、つらい思いをさせた経験があり、下の娘にははしかのワクチンを打たせたいと思った。結局その願いも、前述の事情で叶わなかったが、子どもの身になってともに考えてくれる小児科医と出会えれば、こんな心強いことはないと思う。

 私は、いろいろなことを書いてきたけれど、本当はそんな分ではない。私は、子どもを守れなかった。子どものことをもっと必死に守るべきだった。健康な我が子をみすみす病気にしてしまった私の晦しさを、もう誰も味わわないでほしい。

[08/07/19(土) 22:08]

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川崎殺傷事件から『生来的犯罪人説』研究に言及-チェーザレ・ロンブローゾの研究

2019年05月30日 | 人物

現代ビジネス
衝撃的な川崎殺傷事件「予備軍は多い」に対する大きな違和感
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190530-00064930-gendaibiz-soci

 抜粋: 

理解をさらに深めるために 

 そして、本件の理解をさらに深めるためにできることがもう1つある。しかし、それを述べると、大きな批判を浴びることになるかもしれない。

 それを覚悟のうえで、しかし正確な犯罪理解のため、そして科学的な犯罪心理学的な見地からは、どうしても避けて通れない点がある。それは、本人の生物学的な問題からの理解である。

 加害者は死亡しているが、その脳を分析しようと思えば、それは今からでも不可能ではない(実際に行うかどうは別として、可能性だけについて言えばということである)。

 実は、近年の犯罪心理学で最も注目を集めているのは、犯罪者の脳や神経系など、犯罪につながる生物学的な要因についての研究なのである。

 実際、粗暴犯罪者の生物学的特徴として、脳のさまざまな部位の構造的、機能的異常が報告され、エビデンスが蓄積されつつある。さらに、先述のパーソナリティにしても、それには多くの生物学的要因が影響している。

 そうした所見を、この加害者が有しているかどうかを分析することは、事件の解明だけでなく、今後の犯罪学の発展にとても大きな前進となることは間違いない。

 しかし、犯罪理解において、生物学的なトピックを持ち出すことは、危険な一面もはらんでいて、読者のなかにはその危険性を感じた方も多いであろう。その理由はたくさん考えられる。

 1つは、優生学に結びつくのではないかという懸念である。危険な脳の持ち主が、危険な犯罪に至るのであれば、脳のスキャンをして、社会から隔離すればよいなどという、映画さながらの状況へとつながるかもしれない。 

 2つ目は、1つ目の理由とも大きく関連するものである。環境が犯罪の原因であれば、それを変えることによって、犯罪対策になるかもしれないが、脳が原因となると、何をどうすればよいかわからなくなる。そして、それこそ優生学に行きつくのではないかという懸念につながる。

 しかし、現実世界において、脳や生物学的要因の影響は、従来考えられていたほど単純なものではない。脳に危険な兆候があったとしても、それを発現させるのは、環境の影響が非常に大きい。

 さらに、脳には大きな可塑性(かそせい)があり、特に発達の早期であれば、教育や周囲の働きかけ、すなわち環境によって、その機能不全の発現を予防したり、補ったりすることもできる。

 逆に、脳に危険な兆候がなくても、環境が劣悪であれば、犯罪などの問題行動を誘発することもある。 

いろいろ取り繕っていますが、筆者は『生来的犯罪人説』の研究が必要」と思っているように思えます。

 

数年前、海外の友人達と、血液型占いの話をしていました。 

日本で人気の血液型占い。海外に友人達、とくにイタリア人の友人達はこれに否定的で、一人(女性)は、

「イタリアでは妊娠した時とか、手術をする場合以外は血液型は調べないので、(子どもを持たないし、大けがや手術をしたことがない)私は自分の血液型を知らないわ。」 

と言い、もう一人(男性)は、 

「うん、血液型占いと言うと、僕はロンブローゾの研究が浮かんできてしまうんだ」と、『血液型占い」について良い印象がない事を話してくれました。 

ロンブローゾとは、チェーザレ・ロンブローゾ。
『生来的犯罪人説』を唱えた、イタリアの(ユダヤ系)精神科医です。

(この説は、ナチスドイツに応用されたようです。皮肉なものです。) 

ウィキペディア
チェーザレ・ロンブローゾ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BE 

抜粋: 

ロンブローゾが行った研究のうち最も著名な成果は、1876年に上梓された『犯罪人論(L'uomo delinquente)』である。全3巻、約1,900ページにも及ぶこの大著において、彼は犯罪に及ぼす遺伝的要素の影響を指摘した。 

かねてより「天賦の才能」についての研究を行い、『天才と狂気(Genio e follia、1864年)』などの著作を世に問うていたロンブローゾは、骨相学、観相学、人類学、遺伝学、統計学、社会学などの手法を動員し、人間の身体的・精神的特徴と犯罪との相関性を検証した。 

彼は処刑された囚人の遺体を解剖、頭蓋骨の大きさや形状を丹念に観察した。解剖された頭蓋骨は383個にのぼる。また、刑務所や精神病院で3,839人の受刑者の容貌や骨格を、兵士のそれと比較した。こうした多大な労力を費やした末に、彼は「犯罪者には一定の身体的・精神的特徴(Stigmata)が認められる」との調査結果を得た。 

ロンブローゾは身体的特徴として「大きな眼窩」「高い頬骨」など18項目を、また精神的特徴として「痛覚の鈍麻」「(犯罪人特有の心理の表象としての)刺青」「強い自己顕示欲」などを列挙した。彼によれば、これらの特徴は人類よりもむしろ類人猿において多くみられるものであり、人類学的にみれば、原始人の遺伝的特徴が隔世遺伝(atavism)によって再現した、いわゆる先祖返りと説明することができる。また、精神医学的見地からは悖徳狂と、病理学的見地からはてんかん症と診断される。 

そしてこれらの特徴をもって生まれた者は、文明社会に適応することができず犯罪に手を染めやすい、即ち将来犯罪者となることを先天的に宿命付けられた存在であると結論付けた。これが「生来的(生来性)犯罪人説」である。こうした彼の立論の背景には、当時流行していた ダーウィニズムへの傾倒があった。発表当初は、犯罪者の約70%が生来的犯罪人であるとしたが、のちにその数値を約35 - 40%に下方修正した。

なお、学術用語としての「犯罪者」は、法律上の罪を犯した者を指す法学的・社会学的概念であり、「犯罪人」は、法律上の罪を犯したか否かに関わらず、その素質(即ち上記のような身体的・精神的特徴)を有する者を指す生物学的概念である。

 

Wikipedia
Cesare Lombroso
https://en.wikipedia.org/wiki/Cesare_Lombroso

 大正時代日本でも「犯罪学」が流行したとのことですが、現代は、頭を切り開かなくて脳の様子までわかるようになりました。 

遺伝子技術もありますし、人を分類(差別化)することを肯定する動きが出ませんことを願います。 

参考: 

1916(大正8)年6月18日
ロンブロゾーの為めに犯罪人定型説を弁ず
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=10065585&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1

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川崎殺傷事件-引きこもりの犯人(=内面も能力も15歳)が起こした事件として疑問に思う事

2019年05月30日 | 社会(歴史・都市計画含む)

日刊スポーツ
50mの間小走りで襲撃 電車も利用、川崎殺傷事件
[2019年5月29日19時4分]
https://www.nikkansports.com/general/news/201905290000232.html

 川崎市多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童らが殺傷された事件で、自殺した岩崎隆一容疑者(51=川崎市麻生区)が約50メートルの間に次々と包丁で切り付けたとみられることが29日、捜査関係者への取材で分かった。 

同容疑者が自宅から約4キロ離れた現場まで、最寄り駅で電車に乗って移動し、小走りで襲撃していたことも判明。神奈川県警は短時間に大勢の殺害を狙った可能性があるとみて動機を調べる。 

県警は同日、殺人容疑で自宅を家宅捜索。午前10時ごろから約10人の捜査員らが次々と入った。 

県警によると、現場周辺の防犯カメラ映像を解析し、岩崎容疑者が最寄りの小田急線読売ランド前駅から登戸駅まで電車で移動するのを確認。駅から現場近くまで歩くとコンビニ店の敷地内にリュックサックを置き、両手に包丁を持って、最初に死亡した保護者の外務省職員小山智史さん(39)を複数回、切り付けるなどしたとみられる。小山さんはコンビニ店の脇の路上に倒れていた。 

その後、近くにいた保護者の女性(45)に重傷を負わせ、死亡した同小6年栗林華子さん(11)や列を作ってバスに乗ろうとしていた児童を襲うと、最後は自分で首付近を刺して倒れ込んだ。 

最初の襲撃から自殺を図るまでわずか十数秒で、小走りで襲撃する様子が周辺の防犯カメラに写っていたという。

(後略) 

痛ましい事件で、本当に被害者の皆さま、ご家族のことを考えると胸が痛みます。 

ただ、この事件の報道を聞いていると、私には不自然に思えることがあります。 

① 中学卒業後に伯父夫婦の家にほとんど引きこもっていたという岩崎容疑者。
ということは、体こそ年相応になったとしても、内面、能力は中学卒業のままではなかったのか、と思います。

そんな51歳の男が、50mの距離を小走りで走りながら、19名を死傷させることができるでしょうか? 

最初の地点で刺された被害者の1人は4か所刺されていた、という報道がありましたし、外の被害者たちは、満員電車の中で身動きできない状態ではなかったはず。 

事件を起こす前に、手袋をはめる知恵はどこからつけたのか。
 

中学生の時の写真しかない岩崎容疑者は、どうして事件後すぐ身元が判明したのか?

「保険証、何かの会員証を持っていた」というようなことだとしても、顔写真がないだろう保険証等。「所持者=本人」と特定するにはもっと時間がかかるはず。

 

③岩崎容疑者の近所の人が不自然。

近所と付き合いがない岩崎家の内情を知りすぎているし、近所でその家に引き取られた子供を「居候」と呼ぶなんていうことはあったでしょうか?

 

④岩崎容疑者のことを伯父は「家にいたりなかったり」と言っていますが、こういう状態であれば、無職であるかもしれないけど、「引きこもり」ではないのではないか、と思います。
パソコンも携帯もない状態なのに、包丁や手袋を購入できたり、事件当時10万円を所持していたといいます。
伯父夫婦のお金を盗んだ、という可能性はありますが、何か不自然。

 

容疑者「岩崎隆一」の生い立ちが映画になりそうなくらいドラマチック、しかし現在の彼の姿を知る人が少なすぎます。 

「最初に殺害された被害者が外務相職員であったから疑問に思う」というわけではなく、報道から感じる疑問です。 

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医療とエスペランティスト-WHOと医学界が新興宗教的になった理由は

2019年05月29日 | 福祉・医療

エスペラント語を発明したのは眼科医のザメンホフ。

おそらくエスペラント語は医学界の人から広まったのから広まった、ということでしょうが、戦前の政治家、官僚にはエスペラントと縁がある医学者出身が多いです。

政治家でもないですが、1962年にVero細胞を発見した安村美博博士。
彼が名付けたVeroは、エスペラント語なので、おそらく彼はエスぺランティストでしょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AD%E7%B4%B0%E8%83%9E

 

そのエスペラント協会が作った医学団体がありました。 

HIFA welcomes the Universal Medical Esperanto Association
https://hifa.org/dgroups-rss/hifa-welcomes-universal-medical-esperanto-association

 抜粋: 

'The Universal Medical Esperanto-Association (UMEA) was founded in 1908 to spread and cultivate the use of the international language Esperanto in medicine. The very aim of Esperanto is to overcome language barriers. Since its foundation until today UMEA is active in this direction by supporting the collaboration among the international membership of the association, organizes medical conferences, works together with national medical associations and health care providers even in remote regions of the world and pursues specific projects to overcome language barriers in medicine. UMEA edits a medical journal of its own since 1923 – Medicina Internacia Revuo, MIR, which covers diverse topics in health care and publishes articles in different languages with abstracts in English and Esperanto.'

このUMEAがメンバーになったのが、HIFA Organization.

 Wikipedia
Health Information For All (HIFA)
https://en.wikipedia.org/wiki/Healthcare_Information_For_All

 抜粋: 

Healthcare Information For All (HIFA) is a global network of health professionals, publishers, librarians, technologists, researchers, and policymakers. Formerly known as HIFA2015 (Healthcare Information For All by 2015), the network was rebranded as HIFA in 2014. They have over 17,500 members from 2500 health and development organisations in 177 countries worldwide

HIFA was formally launched in October 2006 at the 10th Congress of the Association for Health Information and Libraries in Africa in Mombasa, Kenya. The network is administered by the Global Healthcare Information Network, a nonprofit organisation based in the United Kingdom. Universal and user-friendly access to relevant, reliable health information is considered a vital part of meeting the World Health Organization's goal of Health For All and the United Nation's Millennium Development Goals and Sustainable Development Goals. 

意図していなかったのだと思いたいですが、この団体の略号HIFA.

エスペラントと縁が深いバハイ教の聖地、ハイファ(英語では、Haifaイスラエル語ではHefa)と同じ読み方ができます。 

ウィキペディア
バハーイー教
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%BC%E6%95%99 

私が「バハイ教」というのを始めて知ったのは、バーナード・リーチがバハイ信者であったことから。

2014年にこの記事

バーナード・リーチとバハイ教
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/cde924b001154c838e5cad7257d914cd

 を書いた時点では、ウィキペディアには書きこまれていなかった気がしますが(単に読まなかっただけの可能性もあり)、現在のバハイ教ウィキペディアには、「社会的原則」という項目があり、

抜粋:

一つの神

一つの宗教

人類の統一

多様性の中の統一

男女の同等性

あらゆる偏見の形の除去

世界平和と新しい秩序

科学と宗教の調和

真理の探究の独立

常に進歩する文明の原理

普遍的な義務教育

普遍的な補助言語

政府に従うこと   

富と貧困の格差の解消

経済問題に対する霊的な解決策

とあります。

 HIFAが、バハイ教と関係があるかどうかはわかりませんが、現在予防医療の分野において、一部の医学者たちや関係者(慈善家、社会活動家含む)が宗教カルト化しているように思えます。

バハイ信者であるかないかにかかわらず(バハイ教は普通の宗教と違い、何か信仰を持つこと自体が大事とされる、フリーメイソンと似ているかもしれません。)、バハイ教に彼らが影響をうけている、ということもありそうな気が・・。

追記:

何度も書いていますが、私はエスペラント語、エスぺランティスト、バハイ教、それからフリーメイソン自体の存在は、本来は「善意」でできた組織だと思っています。

問題に思うことは、一部の人達が「正義」「善」を皆に押し付けたり、組織の拡大を狙って国際機関に働きかけたり、すること。

初心を忘れない人達もいるはずなので、そういう人達の声が大きくなることを願っています。

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エスぺランティストたちと世界連邦主義者と満州

2019年05月27日 | 社会(歴史・都市計画含む)

エスペラントを広めた大本(→愛善苑)と世界連邦・新興宗教とNPO
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/460871e7db713135b9868fc9fec22ffa

 続きです。 

「陰謀論者」と言われる人達が「日本を動かしてきたのもフリーメイソン」「エスペラント語は悪魔の言葉」と言っているのは知っていても、私はあまり注意を払ってきませんでした。

しかし、エスぺランティスト(ほぼ、世界連邦主義者)を調べていくと、確かに「カルト化、もしくはネットワーク目当てであるそのメンバーたちが、日本、世界を動かしてきていた」と言えるのだと思えるようになりました。 

キーワードは満州。 

出口王任三郎と友人だった石原莞爾(満州にエスペラントの国を作ろうとも考えていた、と言われている)- 

石橋莞爾再考
http://www7.plala.or.jp/machikun/ishiharakanji.htm 

満州に集まった、エリートエスぺランティストたち-

医療とエスペラントに懸けた青春 ―鈴木北夫―
https://www2.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/ses/kitao.html

世界統一主義者とかかわりがあった、星一(モルヒネ製造、毒ガスを作ったフリッツ・ハーバーのパトロン)- 

久作関係人物誌
星一
http://www1.kcn.ne.jp/~orio/main/hoshi.html

(参考: 

後藤新平
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E8%97%A4%E6%96%B0%E5%B9%B3

 杉山茂丸
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E5%B1%B1%E8%8C%82%E4%B8%B8

頭山満
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%AD%E5%B1%B1%E6%BA%80

石原莞爾がそうであるように彼らに言わせれば、彼らの行動は彼らなりの『正義』からだった、とは思っています。 

しかし、彼らは結局日本を破滅寸前に追い込んでしまった。

エスぺランティストや世界統一主義者、フリーメイソン、その流れをくむ人達は今もいて、彼らの勢力を伸ばしていますが(国連、WHO、多国籍企業、IT業界、一部人権擁護団体などはもう彼らに牛耳られていますね。)、彼らにはぜひ日本の近現代史を勉強してほしいと思います。 

イギリスの学者さんが戦前の日本のエスぺランティストのことをまとめてくださっています。
興味がある方はどうぞ。(PDFです)
 

Talking to the World: Esperanto and Popular
Internationalism in Pre-war Japan
Ian Rapley
https://orca-mwe.cf.ac.uk/92435/1/Esperanto%20greyed%20out.pdf 

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『多発性硬化症」が日本の20~30代女性に多く発症-患者の風疹ワクチン、MMRワクチン等の接種歴調査を

2019年05月26日 | 福祉・医療

時事通信
20~30代女性に多く発症 =難病「多発性硬化症」が増加
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00010000-jij-sctch 

5月30日が「世界・多発性硬化症(MS)の日」と聞いても、ぴんとこない人もいるだろう。かつて欧米での症例が多かったこの難病は、ここ数年日本でも患者数が増加している。20~30歳代の女性に多く発症し、視覚障害や歩行困難を伴うことなどが特徴だが、周囲の理解不足が患者にとって大きな壁となっている。 

(後略) 

多発性硬化症(および白血病)発病する2,30歳の女性がなぜ増えたのでしょうか? 

英国では、2,30年前から患者が増えているようですが※、2,30年前に接種されるようになったワクチンとこの疾病の関連は調べられていないのでしょうか?
https://www.mstrust.org.uk/a-z/prevalence-and-incidence-multiple-sclerosis

 (※「2、30年前くらいだとはこの疾病が専門家以外によく知られておらず、正しい患者数がつかめていなかった」ということはいえると思いますが、「日本で2,30歳の女性の疾病者が増えている」ということと絡めれば、30年前後くらいに登場したワクチンとの関係は調べるべきだと思います。個人的には、女性が打つことが多かった、風疹(MMRも)など怪しいと思います。) 

同じ予防接種ワクチンでも、今のワクチンは、昔より改善されているかもしれませんが、それは私たちはその改善前のワクチンを「安全なワクチン」と信じ込まされて打ってきている、ことも、忘れてはならないことかと。 

こちら、2003年のものですが、参考までに貼り付けます。
http://idsc.nih.go.jp/iasr/25/288/fr2886.html

2003年12月3日~4日にジュネーブで、1999年に設立されたワクチンの安全性に関する国際委員会の第9回会議が開かれ、以下の項目が討議された。 

経鼻生インフルエンザワクチン:米国では 500万本以上のワクチンが製造され、2003年の11月までに40万本が供給された。2004年6月の会議で、認可後のワクチンの安全性に関する詳細が発表される予定である。 インフルエンザワクチンと神経合併症:米国のワクチンの安全性に関する委員会は、不活化ワクチン(特に1976年)とギランバレー症候群、多発性硬化症、視神経炎、生後6~23カ月の脱髄性神経疾患などの神経合併症との関係を報告した。これらの因果関係は不明であり、1976年の不活化ワクチンがCampylobacter jejuni に汚染されていたかどうかの検討を行うことが望まれる。 

妊娠女性に対するインフルエンザワクチン:妊娠中、特に第1三半期の女性に対する不活化ワクチンの接種を提言することについて議論された。第1三半期でのインフルエンザワクチンの使用に関する資料は少ないが、破傷風のような他の不活化ワクチンでは安全性が証明されている。インフルエンザ罹患により、妊娠女性の死亡、入院、死産の危険性が高いことは認識されている。全妊娠期での妊婦への接種による利益と危険性については、再度議論されるべきである。 

ポリオ根絶計画における安全性の問題:6カ国(高度流行地域5カ所を有する3カ国を含む)でのポリオ根絶に向けての活動が報告された。また、ポリオ2型ウイルス(MEF-1株)感染の7例は、おそらく製造後にポリオワクチンが汚染された結果によるものと報告された。ポリオ根絶を確認するための条件、根絶後の経口ポリオワクチン廃止の是非なども討議された。 

ムンプスウイルスに関する地域の核となる研究施設:ムンプスワクチン接種後の無菌性髄膜炎の発生には、ワクチン株の接着因子蛋白に関係する遺伝子の点変異が関係している可能性があり、さらなる調査が行われるべきである。野生株とワクチン株とを正確に鑑別するために、地域の核となる研究施設を設立するべきである。 

(中略) 

痘そうワクチン接種の安全性:2003年1月に米国で、医療関係者の65%をカバーし、38,759人に接種を行った。妊娠前あるいは妊娠中に痘そうワクチンを接種してしまった女性 160人が登録されている。副反応として、心筋心膜炎や拡張型心筋症が報告されたが、それらの頻度は偶然に起きたとするには高すぎるものである。 

風しん単味ワクチンから麻しん・風しん・おたふくかぜ混合(MMR)ワクチンへの移行:数カ国で風しん単味ワクチンが入手不可能となっている。風しん抗体陰性である出産後の女性に対し、風しんを含む混合ワクチンの接種を制限すべき根拠は知られていない。 

アルミニウム含有ワクチンと筋膜炎:過去の接種部位でのアルミニウム含有マクロファージの存在が、特異的な臨床症状や疾患と関係しないと結論された。

B型肝炎ワクチンと多発性硬化症、B型肝炎ワクチンと白血病に関しての事柄は、本委員会のウエブサイトで閲覧可能である。 

これも、ご参考まで。 

多発性硬化症/視神経脊髄炎(指定難病13)
http://www.nanbyou.or.jp/entry/3806 

多発性硬化症は中枢神経系の脱髄疾患の一つです。私達の神経活動は神経細胞から出る細い電線のような神経の線を伝わる電気活動によってすべて行われています。家庭の電線がショートしないようにビニールのカバーからなる絶縁体によって被われているように、神経の線も髄鞘というもので被われています。この髄鞘が壊れて中の電線がむき出しになる病気が脱髄疾患です。この脱髄が斑状にあちこちにでき(これを脱髄斑といいます)、病気が再発を繰り返すのが多発性硬化症(MS)です。MSというのは英語のmultiple sclerosisの頭文字をとったものです。病変が多発し、古くなると少し硬く感じられるのでこの名があります。一方、抗アクアポリン4(AQP4)抗体という自己抗体の発見により、これまで視神経脊髄型MSと言われた中に視神経脊髄炎(NMO)が含まれることがわかってきました。さらに、抗AQP4抗体陽性の方の中には、視神経と脊髄だけでなく脳にも病変を呈する方や、脊髄もしくは視神経だけに病変をもつ方などいろいろなパターンがあることがわかってきました。 

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特別養子縁組-サヘル・ローズ氏、土井香苗氏、ホッブス美香氏

2019年05月23日 | 福祉・医療

前回のブログに載せた記事のタイトルにあるサヘル・ローズさんですが、が、彼女がパネリストを務めたシンポジウムはこちら。 

Japan in-depth
特別養子縁組のこれからを考える
https://japan-indepth.jp/?p=38568

 シンポジウムの出席者すべてにいえるわけではないけど、「この人達は本当に子どもたちの目線でものをみているのだろうか?」
と、私が疑問に思う人もいます。

過去記事を少し。

 土井香苗氏やお仲間たちにとっての児童福祉-「差別意識」や「偽善」も肯定
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/4fa416dc9ebce5e0a5a4b0cf6b799156 

ホッブス美香氏の「トリニティホーム」は何処に?※修正あり
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/4694150dae829929ab213c825552c11e

ホッブス美香氏(三橋美香子氏)の言葉は本当に彼女が発したものか?・トリニティホームは本当にある?
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/1c149be9c0ecdb1e8ff87596fde9818b

 駒崎弘樹氏&土井香苗氏&ホッブス美香氏~「ヴァティカンの正体」著者の岩渕潤子氏
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/974f5bf97595bc46ba1fbc966a82c999

 

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特別養子縁組-モルモン教徒がネイティブアメリカンの子供を養子にした目的

2019年05月23日 | 福祉・医療

先の記事のティムさんのメール、私の返事は海外の友人達に送り、そのあと、フィンランドの友人、スロベニアの友人から返事をもらいました。 

彼らのメールや、彼らのメールを読んで考えてきたことを絡めて、記事を書くつもりですが、その前に、「特別養子縁組」についての意見を。 

今国会で、「特別養子縁組」対象年齢上限を、現行の6歳未満(条件付きで8歳未満)から15歳未満に引き上げる審議をしています。 

NHK
施設の子に支援を 戦争で両親亡くしたサヘル・ローズさん訴え
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190522/k10011924721000.html 

いきなり「15歳」というのが気になりますが、大きくなるほど、特別養子縁組を断ることもできると思うので(斡旋を行う側が、子どもに圧力を掛けなければの話。)、まあそれはそれでよいかもしれません。 

しかし「特別養子縁組枠拡大」が、必ずしもその子供を幸せにするものでないものであると思うので、もっと慎重になってほしいです。 

また、特別養子縁組では、世界に大きなネットワークを持つ人達が大きく関与することによって、彼らのシンパを増やすこともできますので、この点でも注意が必要かと。 

参考:※太字 by Yukari

Weblio
末日聖徒イエス・キリスト教会
https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E6%9C%AB%E6%97%A5%E8%81%96%E5%BE%92%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E4%BC%9A_%E6%9C%AB%E6%97%A5%E8%81%96%E5%BE%92%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E4%BC%9A%E3%81%A8%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%80%81%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2%E4%BA%BA%E3%80%81%E9%BB%92%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%95%99%E7%BE%A9 

末日聖徒イエス・キリスト教会とネイティブアメリカン、ポリネシア人、黒人についての教義 

末日聖徒イエス・キリスト教会はネイティブアメリカンとポリネシア人をモルモン書に登場するエルサレムから逃れた民族の末裔だと教えている。ポリネシア人はモルモン書のアルマ書63章5節に登場する「ハゴス」と呼ばれ、アメリカ大陸から西へ船で旅立った者たちの子孫だと考えられている。また黒人については、カインの末裔であると考えていた時期があった。 

教会が設立されて間もない頃は、構成する会員はヨーロッパを由来とする白人が多く、コロニアリズムや白人優越主義の思想が未だ根強く残っており、教会の中にもその影響はあった。中でも、ジョセフ・スミスが1842年に著した『アブラハム書』の中で、旧約聖書の記述を論拠として、黒人には神権が与えられないと明言したことが後々まで大きな影響を与えた。 

しかし、教会の会員は北部諸州出身の者が多く、もともと奴隷制度には反対であり、奴隷を認めていたミズーリ州では政治的摩擦の要因となった。またエイブラハム・リンカーンの奴隷解放運動に賛同して、南北戦争には北軍として参加している。黒人への待遇は、1978年の「公式の宣言」によって、公式の見解として、人種にかかわらず神権が付与されるようになった。 

ネイティブアメリカンをエルサレムから逃れた民族の末裔と考えてきた教会は、当時の一般的なアメリカの風潮と異なり、積極的に彼らと良好な関係を結ぶことで、改宗させようと試みてきた歴史がある。また人道的理由から、米国の法律に基づいて里親制度を創設し、ネイティブアメリカンの親から虐待を受けた児童を保護して、養子縁組を積極的に行い、自らの実子と同じ環境の教育を施してきた。 

しかし、この里親制度について、オジブワ族を代表する人権活動家の一人デニス・バンクス(英語版)は、この手法は民族浄化であると批判している。 

(後略)

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人名のローマ字表記の順番-姓と名の順番を変えるならどちらが苗字かわかる工夫を

2019年05月22日 | 異文化

毎日新聞
「Abe Shinzo」人名表記は「姓→名へ」で河野外相報道機関へ要請
https://mainichi.jp/articles/20190521/k00/00m/040/105000c 

河野太郎外相は21日の記者会見で、日本人の名前のローマ字表記について「姓―名」の順番で表記するよう各国の主要報道機関に要請すると表明した。現状は、安倍晋三首相は「Shinzo Abe」と記載されているが、「Abe Shinzo」にするよう求める。 

河野氏は、要請の理由として、文部科学省の国語審議会が2000年に「『姓―名』の順番にするのが望ましい」と答申していることを挙げた。そのうえで「令和という新しい時代になり、主要20カ国・地域(G20)首脳会議なども控えている。習近平・中国(国家)主席とか文在寅(ムンジェイン)・韓国大統領らを(姓―名の順で)表記している報道機関が多いのだから、安倍晋三首相も同様の表記が望ましい」と語った。【鈴木一生】 

Japan Timesの記事のリンク
https://www.japantimes.co.jp/news/2019/05/21/national/politics-diplomacy/foreign-minister-taro-kono-ask-media-switch-order-japanese-names/

 を付けて、早速アメリカのティムさんがこの件に関して私に意見を求めてきましたので、返答。

 「私は河野太郎は「とんでもない政治家」という評価を下しているけど、この件に関してだけは、半分同意しますね。 

日本人だけでも、たとえばハンガリー人の人名表記も、姓+名前。 

たとえばフランツ・リストの場合だと、英語表記ではFranz Lisztですが、本国では Liszt Ferenc。 

日本ではこうした世界的に著名な人を除いては、ハンガリー人の名称は「姓→名」の順で表記することはよくあるみたいです。 

その方法は、たぶんハンガリー人では好ましく感じるかもしれません。 

ただ、私が17歳でイタリアのリアーナさんと文通を始めた時、最初の手紙で彼女は自分の名前を「姓」+「Liana」と書いてきたおかげで、高校生だった私は、「うん?リアーナって普通はファーストネームであると思うけど、彼女の場合、「リアーナ」が苗字?」と悩んだことがありました。 

(ま、さすがにリアーナの方が名前で、彼女は日本で人名を「姓」→「名前」と書くのを知っていて、順番を日本式に変えてきたのだろう、とは想像できました。

ただ、私がフランスに旅行したときに会ったアメリカ人(フランス留学中でしたが日本語もできる方)に「ダグラス・ジェイムズ」と言う人がいましたが、これは彼が単に日本式に名乗っていただけだったのかどうか、今もわかりません。

 なので、今更英語表記を日本語方式に合わせると言うのは、混乱の元になる、というのは間違いないと思います。 

ところで、最近私はエスぺランティストのことを調べていますが、エスぺランティストにはOne World勢力に近い人達がいます。 

河野太郎はOne World勢力とは縁がありそうなので、エスぺランティストのお知り合いもいそうです。 

エスペラント語で人名表示は、姓が先で、名前が後みたいですから(これがその国の人名表記に沿っているのか、それとも西洋人も含めすべてそうなのかは知りません。)、まあ、それに倣ったといえばそうなのかも。 

ただ、エスペラント式だと、苗字は大文字表記にするよう。 

「エスペラント式」を取り入れると考えるとそれはいやなのですが、ただ、「苗字を大文字で表記」というのは、苗字を先に持ってこようが、後に持ってこようが、苗字が明らかになるので、「苗字のスペルはすべて大文字」にするというのは良さそうです。

他には苗字にアンダーラインとか、混乱をさせない工夫が必要ですね。」 

と。

まあ、日本人の名前の海外表記を変えるなら、日本のパスポート表記から、英語の授業で教える名前の書き方、全て変えるべきだと思いますが、そこまでめんどくさいことしますかね?

さて、人名表記ですが、英字新聞を読んでいて困ることに、英字新聞では中国、台湾、韓国人の名前が本国読みのローマ字表記になることです。

韓国人の名前は日本語でも現地語読みに準じているからよいですが(ただし、ハングル語から漢字表記に変えた場合は混乱あり。たとえば「李さん」。韓国では「りーさん」ではなく「いーさん」ですが、たぶん「りーさん」と呼んでしまう日本人は多いと思います・)、中国系の名前は、日本語の音読み。

中国、韓国の政治家の名前を英字新聞で見ても、誰のことだか判別できないことが多いです。

(多分、中国では日本人の名前を中国語読みしているので、彼らが英字新聞を読んだとき、同じ問題が生じていると思います。) 

これは地名においてもいえることですが、海外・国内メディアに何とかしてほしいと思うのは、人名表記の順番ではなく、非英語圏の人への配慮です。

参考: 

Turin, Miran,Munich, Zurich, Prague・・・はどこ?
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/80683181a81be29b0878b55e302f9c30

Milanoのカタカナ表記、戦前は「ミラン」、戦後に「ミラノ」
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/33fab61b6ca9451cf63c3ed086723249

 

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エスペラントを広めた大本(→愛善苑)と世界連邦・新興宗教とNPO

2019年05月20日 | 社会(歴史・都市計画含む)

前回の記事で書いた、出口王任三郎と大本(教)。 

ウィキペディア
大本
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9C%AC 

大本は分裂し、王任三郎は宗教法人『愛善苑』を設立します。
王任三郎の婿養子の宇知麿、その息子の和明等が王任三郎派の筆頭。
出口和明氏の父親は、世界連邦世界協会の理事、日本代表を務めています。 

ウィキペディア
出口 宇知麿
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%8F%A3%E5%AE%87%E7%9F%A5%E9%BA%BF 

ウィキペディア
出口和明
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%8F%A3%E5%92%8C%E6%98%8E

 この愛善苑が2008年に設立したNPO法人が「人類愛善会インターナショナル」。 

内閣ホームページを覗くと-

内閣府ホームページ
特定非営利活動法人人類愛善会インターナショナル
https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/026000322 

定款に記載された目的: 

この法人は、出口王仁三郎師が提唱した「人類愛善・万教同根」の崇高な理念に基づく世界平和活動の一環として、国内外において全人類の親睦融和と世界の恒久平和を実現するための平和運動・世界連邦運動・エスペラント普及活動・生命尊重のための生命倫理啓発活動を実践し、モンゴル等のアジア地域をはじめ、広く諸外国に係わる医療支援・社会教育・就学支援・学用品援助・民族固有文化の継承と相互交流・環境の保全・災害救援・農業技術や職業能力の開発活動を行い、同じ理念のもとに世界平和実現のために活動する諸団体と連携して、人種、民族、宗教の壁を越えた国際的な活動を推進あるいは援助し、世界の恒久平和実現に寄与することを目的とする。 

活動分野: 

保健・医療・福祉/社会教育/学術・文化・芸術・スポーツ/環境の保全/災害救援/人権・平和/国際協力/職業能力・雇用機会/連絡・助言・援助 

一宗教法人が作ったNPOの活動分野が、たまたま、日本財団と協力関係を築いている草の根運動家たち(専門家でないのに、「有識者」として扱われる特殊な人達)と重なるところが面白いです。

新興宗教系の三五教(大本起源)の国際貢献活動をしているオイスカ※は財団法人。

(※テレビ東京『世界ナゼそこに?日本人』問題より疑問-”新興宗教系オイスカ”とJICA
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/ea5e2ff1c833c18c7f5709f183b87e5c

宗教団体のNPOというのはどうなのでしょうね。

政教分離の国で新興宗教系の政党が乱立する国では、疑問に持つ人もいないのか。

(ま、「NPOに宗教団体」よりも、これだけ新興宗教が乱立しているのに「宗教法人非課税」。税金免除を受けている宗教法人系の政党が税金問題にかかわることへの疑問を、多くの人に持ってほしいですね。)

参考: 

NPO法人なんでも相談室
http://npo.ii-support.jp/seturitu-qa/page101.html 

Q.NPO法人は宗教活動を行うことはできますか?
 
A.NPO法人は、主たる目的としては宗教活動を行うことはできません。

NPO法人は、その行う活動が、「宗教の教義を広め、儀式行事を行い、及び信者を教化育成することを主たる目的とするものであってはならない。(第2条第2項第2号イ)」と定められています。 

宗教団体については、憲法の「信教の自由」の保障にかんがみ、設立、管理監督の面で慎重な規定を設ける宗教法人法による法人格取得の途が用意されており、宗教活動を行うことを主たる目的とする団体及びこれに類する団体は、特定非営利活動団体一般の設立、管理監督について定める本法の対象とするのになじまないのではないか? という考えによるものだとされています。 

よって、NPO法人は、主たる目的としては宗教活動を行うことができないのです。

宗教活動が主たる目的とできないだけで、宗教に携わる人・団体がNPO法人に関われないわけではありません。 

布教活動はできませんが、NPO活動を通じてその宗教について詳しく知ることができ、入信してもらえる人が出てくるかもしれません。この場合、「宗教活動を行って入信させた」ものではなく、個人の意志でこちらの意思とは関係なく入信してくれたものなので、特に問題はありません。

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貞明天皇とエスペランティスト-柳原白蓮~出口王仁三郎

2019年05月18日 | 社会(歴史・都市計画含む)

前回の記事で、エスペランティストについて触れましたが、エスペラントを日本に大々的に広めたのは、出口王仁三郎。

ウィキペディア
出口王仁三郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%8F%A3%E7%8E%8B%E4%BB%81%E4%B8%89%E9%83%8E 

大正の白蓮事件で、この出口王仁三郎が匿ったという柳原白蓮は、大正天皇の生母(明治天皇の側室)の柳原愛子(なるこ)の姪です。 

王任三郎が白蓮をかくまったのは、駆け落ち相手の宮崎龍介の父親(宮崎 滔天)のつてではなかっただろうか・・・とは思いつつも、年齢が近い、貞明皇后(1884年生まれ)と柳原白蓮(1885年生まれ)、白蓮を通じて出口王任三郎氏の話、教義や思想、活動、、エスペラント、バハイ教等々の話を聞いて、間接的とはいえ影響を受けていた、ということはないでしょうか? 

白蓮事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%93%AE%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 柳原白蓮
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%8E%9F%E6%84%9B%E5%AD%90

 柳原愛子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%8E%9F%E6%84%9B%E5%AD%90

 宮崎 滔天
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%8E%9F%E6%84%9B%E5%AD%90

 (偶然なのでしょうが、令和天皇、徳仁(なるひと)は、柳原愛子(なるこ)と「なる」で共通。令和天皇と雅子皇后の子は「愛子」様。おもしろいです。) 

貞明皇后がエスペランティスト、もしくはエスペラントに興味があったかどうかも、エスペランティストとの関係が、大正天皇の誕生日が祝日にならなかった理由であったかどうかも、根拠があることではなく、あくまで私が建てた仮説です。 

しかし、エスペランティストたち(バハイ教徒、大本関係者も)が、大正期から現代にいたるまで日本に大きな影響を与えてきているのではないかと思いますので、追っていきたいと思います。

こちら、興味がある方はどうぞ。(リンクから全文どうぞ。) 

旭川合気道
第一次大本事件

https://asahikawaaikido.jimdo.com/%E5%87%BA%E5%8F%A3%E7%8E%8B%E4%BB%81%E4%B8%89%E9%83%8E/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%AC%A1%E5%A4%A7%E6%9C%AC%E4%BA%8B%E4%BB%B6/ 

日本政府は「国家神道」と食い違う神話解釈を行い、メディアを通じて信者数を拡大し、陸海軍や上流階級まで影響力を持つようになった大本に危機感を覚えた。 

さらに浅野たちが黙示録的な予言をメディアで全国に宣伝したため国内は騒然、当局の懸念はますます強くなった。 

内務省が公式に警告を発し、王仁三郎も警察に呼び出されて注意を受けている。  教典『大本神諭(火の巻)』は不敬と判断され発禁になった。  
陸・海軍大臣は軍内における大本信者の一掃を通達している。 

原敬首相も1920年(大正9年)10月の日記で大本への不快感を記した。
政府上層部だけでなく、多くの文化人・知識人・宗教界・既存メディアも大本を非難。 

政府は元信者が大本を「皇室の尊厳を冒涜した」「王仁三郎は陰謀家だ」「日本神話に勝手な解釈を加えた」などと告発したのをきっかけに、1921年(大正10年)2月12日に不敬罪・新聞紙法違反として弾圧を加えた(第一次大本事件 )。 

(中略) 

1927年(昭和2年)5月17日、大正天皇崩御により控訴審は終結したが、内務省は大本を壊滅させる機会を伺っていた。 

(中略) 

一連の事件と『霊界物語』の教義化により、浅野、谷口、友清歓真をはじめ多くの幹部と信者が教団を去った。 

王仁三郎は娘婿の出口日出麿と出口宇知麿を新たな幹部として重用していく。 

また活動拠点を綾部から亀岡へ移し、綾部は祭祀本部、亀岡は宣教本部と定義した。 

ここにもなお(厳霊、日、火、天照大神)と王仁三郎(瑞霊、月、水、スサノオ)の二重構造と「型の反復」という大本の構図が見られる。 

この他にもさまざまな活動を行った。日本コロンビアは大本の人気を見込んで王仁三郎のアルバムを9枚発売した。 

柳原白蓮(大正天皇の従兄妹)が離婚スキャンダルに巻き込まれた際、王仁三郎は頼ってきた白蓮を綾部にかくまい、黒龍会の内田良平と対立している。 

1922年(大正11年)3月、全国が結成されると初代委員長南梅吉を尋ねて激励し、財政的支援も行った。 

1923年(大正12年)にはローマ字を取り入れ、またバハイ教の布教師フィンチやルートまたロシアの作家ヴァスィリー・エロシェンコとの交流を機に国際語エスペラントの教団活動への導入を始めた。 

1918年(大正7年)に欧州から帰国した陸軍将校秦真次が王仁三郎に語ったのが最初ともいわれる。 

後の満州国建国に際して石原莞爾と連携し、大本がエスペラントを満州に広めるという計画もあったが実現しなかった。 

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大正天皇の誕生日が祝日でない理由は-2

2019年05月16日 | 社会(歴史・都市計画含む)

2013年に、 

大正天皇の誕生日が祝日でない理由は
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/2219c6df96739bfe8773521859ceabcd

 という記事を書きましたが、ここでは「大正天皇の誕生日が祝日でない」事の理由は予測さえつきませんでした。 

しかし最近、 

「大正天皇についてはわからないものの、貞明皇后はエスペランティスト(であったのではないか?

エスペランティストは政府、実業家、医学者、鉄道関係、軍部にも大正時代からすでにいたにせよ、(プロレタリア)エスペランティスト弾圧を取っていた時期があるゆえ、大正天皇時代を表舞台から隠そうとした勢力があったのではないか」 

と思えてきました。 

貞明皇后が、エスペランティストだと思うのは、彼女がハンセン病救済事業に大きくかかわっていたことから。 

ウィキペディア
貞明皇后
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%9E%E6%98%8E%E7%9A%87%E5%90%8E

 エスペラントとハンセン病 ―歴史的考察―
https://www2.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/hansen/zensei.html

戦前エスペランティストが弾圧された理由は?
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-03-31/2005-03-31faq.html 

貞明皇后の師であった石井筆子などもエスペランティストであった可能性もあるようにも思えます。 

ウィキペディア
石井筆子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E4%BA%95%E7%AD%86%E5%AD%90

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日本、米国、英国の1950年から2015年の5歳未満の死亡率 (CIA資料より)

2019年05月15日 | 福祉・医療

※ 前々回、前回の記事からの続き

 

前回のブログで紹介したWikipedia 

Wikipedia
List of countries by infant and under-five mortality rates
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_infant_and_under-five_mortality_rates

 こちらの三番目に載っている表は、米国CIAが作成したもので、過去のデータも載っています。

素の表から日本、米国、英国の数字を抜きだしました-

 

5歳未満の幼児死亡率 1000人中何人

1950-55 日本50.07 米国30.48  英国28.68 

1955-60 日本37.25 米国27.33 英国 24.26

1960-65 日本25.84 米国25.39 英国22.18

1965-70 日本16.48 米国22.68 英国19.02

1970-75 日本11.95 米国18.40 英国17.3

1975-80 日本 8.75 米国14.34 英国14.13 

1980-85 日本 6.63 米国11.60 英国10.84

1985-90 日本 4.96 米国10.37 英国9.12

1990-95 日本 4.44 米国 8.81 英国 6.88

1995-00 日本 3.75 米国 7.47 英国 5.90

2000-05 日本 3.03 米国 6.99 英国 5.34

2005-10 日本 2.59 米国 6.87 英国 4.90

2010-15 日本 2.20 米国  5.97 英国 4.19 

厚生省が予防接種ワクチンに慎重になった期間(Japan Timesが記事で”Vaccine gap years ”と書いた期間)は1990年代中ごろから2000年始め。
しかしこのCIAの表を見る限り、1995-00の期間も、2000-05の期間も、予防接種先進国と自称する米国や英国と同じように死亡率は減っています。

(しかも、日本の5歳未満の乳幼児死亡率は1960-65年から現在まで、米国や英国よりも低い) 

先のブログにも書きましたが、この表の数字も、感染症での死亡者以外も含んでいます。

ということで、必ずしも予防接種ワクチンとの関係を示すわけではないです。

しかし、小さなお子さんを持ったお母様たちには、一部のメディアが作り出す空気に飲まれて「言われるままに小さな子どもに全部接種」「ワクチンの数が多いので同時接種」 というようなことをしないようにしてほしい、そう思います。

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米国の乳幼児死亡率は日本の約2.4倍・“Vaccination Hysteria”流行中

2019年05月14日 | 福祉・医療

Vaccine Backwater"批判は妥当か?・日本の予防接種制度の変換
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/ee38c96c18fbea1518e4c502f60d42e4


に紹介したJapan Timesの記事を送ってきてくれたティムさんには、 

「日本がVaccine Backwaterであることに問題があるとは私は思わないわ。

いくつかのワクチン接種率が低くたって、乳幼児死亡率はワクチン優等生国の米国や英国などよりも低いですし。 」

と言って、以下のリンクを送りました。

Wikipedia
List of countries by infant and under-five mortality rates
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_infant_and_under-five_mortality_rates

 このウィキペディア内には、「OECD加盟国の5歳までの乳幼児の死亡率(1000人中の人数)」があります。(これ以外にも2種類の表あり。)

平均が1000人中6.9人。 

リストは国名のアルファベット順なので、表を見ながら死亡率が低い順に並べてみたところ、こんな感じになりました。
(適当に拾ったので、間違いがあったら失礼。) 

1位 アイスランド 2.1

2位 フィンランド 2.3

2位 スロベニア 2.3

4位 ルクセンブルク 2.4

5位 ノルウェー 2.6

6位 日本 2.7

7位 エストニア 2.9

7位 スウェーデン 2.9

(中略)

23位 スイス 4.1

24位 英国 4.3

25位デンマーク 4.4

26位 ラトビア 4.6

27位 ポーランド 4.7

28位 カナダ 4.9

29位ハンガリー 5.2

30位 ニュージーランド 5.4

31位 スロバキア 5.9

32位 米国 6.5

33位 チリ 8.3

34位 トルコ 12.7

35位 メキシコ 14.6

死亡者数には、感染症でで亡くなった子どもだけでなく、感染症以外の病気、事故、事件で亡くなった子どもも含まれていますし、各国の衛生環境や医療環境、犯罪率等条件が違うので、このデータを見て、「ワクチンをバカみたいにたくさん打たなくたって、その方が子供の死亡率は低い」という事は出来ないでしょう。

しかし、それでも、WHOや米国や英国の「ワクチンを打たないと子どもの健康や命を脅かす」ということがおかしなことではないか、と改めて思えてきます。

先進国中乳幼児死亡率が一番高い米国は、乳幼児死亡率が低い国から学ぶことが先、上から目線で指導する立場にありません。 

WHO、米国、英国で流行っている“Vaccination  Hysteria”は311以降急激に日本に広がっていますが、いつおさまりますことか。

(英語のサイトを検索していると、“Anti-vaccination Hysteria”が目につき、まずVaccination Hysteriaを使っているものは目にしない。)


※次回に続く

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