Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

上昌広氏がインチキ扱いしていた※中村祐輔氏の免疫療法研究・DNA情報所有権の再確認を(※本文追記参照)

2018年05月29日 | 福祉・医療

※2023年5月12日追記:

今日、以下のコメントを頂きました。

「リンク先の上氏の記事を読みましたが、オンコセラピーのがんワクチンをインチキとは言っていなくて、インチキ免疫療法の広告や記事が横行していると言っているだけですよ。最近も上氏が主催している会のメールマガジンに中村祐輔氏が寄稿しており、関係は良好なようです。」

私からの返信コメントもコメント欄に載せていますが、当時の私の感じ方が「考えすぎ」である可能性もあるので、コメントを貼り付けます。

(本当は追記を末尾につけようと思っていましたが、「タイトル」の追記とさせてもらうため、本文の上に貼り付けました。)

 

HPVワクチン過激推進組の共通点- 

① 原発事故後の放射線被害の過小評価
(→心配する人を誹謗中傷) 

② 自分達が信じるもの以外は「ニセ医学」と呼ぶ
(DNA解析による個々人の予防法、免疫療法に対してネガティブ) 

②に関してですが、上昌広氏の場合は、研究や研究者を「犯罪、インチキ扱い」する徹底ぶりでした。 

現代2012年12月21日
インチキがんワクチンはどうしてなくならないのか?
倫理なき日本の医師と品性なき厚労省の「犯罪」
上昌広(東京大学医科学研究所特任教授)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34405 

抜粋: 

先日、「NHKスペシャル」が、中村祐輔東大医科研教授(現・シカゴ大学教授)らが開発し、日本国内で、厚労省の認可の元に臨床研究を進めているがんペプチドワクチンの治験現場での取り組みを放送した(2012年11月18日)際、一部の医師や患者が「インチキ免疫療法を取り締まれ」と抗議の声を上げたのも理解できないことはない。 

この中村祐輔氏の研究は今どうなっているかというと― 

癌治療新時代WEB
中村祐輔教授のシカゴ通信:がん医療の新たな道
簡便な診断法と免疫療法の開発が、がん治癒率向上のカギ
中村祐輔(なかむら・ゆうすけ)
シカゴ大学医学部内科・外科 教授/個別化医療センター・副センター長
http://gan-mag.com/chicago/7095.html 

(抜粋) 

海外における最新のがん治療のキーワードは何かというと、「免疫」ということになるだろう。

日本では、標準治療を中心にがん治療の流れというのがほぼ決まっているが、がんが進行し、化学療法の効果が認められなくなると、「適した治療はない」ということになってしまう。

しかし、アメリカやヨーロッパでは、新しいタイプの免疫療法の研究が進んでいる。患者さん側も積極的にその情報を求め、すでに選択肢の1つにもなっているのだ。

日本では、先日も免疫療法を行っている公的病院がたたかれていたが、むしろ今は、そういう治療法を理解して、育てていく時期ではないだろうか。なかにはいい加減な治療を行う病院があるかもしれないが、だからといってすべてを規制してしまったら、進歩からも遠ざかってしまうように思えるのだ。 

もちろん免疫療法の側も科学的なデータを出していかなければならない。臨床的に明らかに効いている人は少なからずおり、私が研究に関わっているがんワクチンなども、20%くらいの人は長期生存を果たしている。

そうした結果について、どういう人に効果があるのか、効果がある人の体内では免疫的にどういったことが起こっているのかを科学的に明らかにしていくことだ。これから私も、樹状細胞療法+ワクチン療法の試験を日本で実施することを計画している。 

(※全文リンクからどうぞ。) 

賢者の選択
中村祐輔氏インタビュー
https://kenja.jp/3139_20180215/ 

「免疫治療」=「オーダーメイド医療」-これは医療費が高額にもなるでしょうし、患者の個人情報とHLA型が紐づけされて流出する可能性もあるでしょう。
(病院に守秘義務があっても、データがもれたり、Big Dataとして収集される可能性は0ではないと思います。末尾のロイターの記事参照) 

しかし、中村氏の免疫療法は上氏に「インチキ」呼ばわりされるようなものではありませんでした。(上氏、中村氏に謝罪しましたかね?) 

なお「免疫療法」のような「オーダーメイド医療」ではないですが、同じく従来の治療より高額になるだろう癌治療法に「重粒子線治療」があります。 

こちらは偶然にもHPVワクチン過激推進派の土屋了介氏や中川恵一氏が押しています。 

県立がんセンター理事長解任劇-『重粒子線治療全量一回照射』の意見対立はなし?
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/3052154d568d78a810dcd5dfc4211a8a
 

中川恵一医師による原子力委員会定例会での資料・彼らが描く未来像
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/d613c784f0213701a509bc8685e64082
 

土屋氏や中川氏が「免疫療法」についてどう思っているのでしょうか。

彼らとの繋がりがどの程度なのかは知りませんが、原子力村、粒子線治療装置を製造している会社にとっては正直なところ、「免疫療法」に脚光がうつることはありがたくはないことでしょう。

さて、先に 

“「免疫治療」=「オーダーメイド医療」-これは医療費が高額にもなるでしょうし、患者の個人情報とHLA型が紐づけされて流出する可能性もあるでしょう。”

と書きました。

これは今のところ日本の病院では大丈夫なのではないかと思いますが、免疫療法が広がるほどに病院に集まるDNA情報。

気が付いたら、「これらの情報が第三者に渡っているのが当たり前」 「国が管理」なんてことにならないよう、監視する必要があるように思います。
(商業目的に使われるだけならまだしも、犯罪に巻き込まれるケースもでてくるかもしれません。)

Reuters (2018.3.1)
Big pharma, big data: why drugmakers want your health records
https://www.reuters.com/article/us-pharmaceuticals-data/big-pharma-big-data-why-drugmakers-want-your-health-records-idUSKCN1GD4MM 

LONDON (Reuters) - Drugmakers are racing to scoop up patient health records and strike deals with technology companies as big data analytics start to unlock a trove of information about how medicines perform in the real world. 

(中略) 

The ability to capture the experience of real-world patients, who represent a wider sample of society than the relatively narrow selection enrolled into traditional trials, is increasingly useful as medicine becomes more personalized.

However it also opens a new front in the debate about corporate access to personal data at a time when tech giants Apple (AAPL.O), Amazon (AMZN.O) and Google’s parent Alphabet (GOOGL.O) are seeking to carve out a healthcare niche. 

(中略) 

But interest in such real-world data goes far beyond cancer.

All the world’s major drug companies now have departments focused on the use of real-world data across multiple diseases and several have completed scientific studies using the information to delve into key areas addressed by their drugs.

They include diabetes studies by AstraZeneca (AZN.L) and Sanofi (SASY.PA), joint research by Pfizer (PFE.N) and Bristol-Myers Squibb (BMY.N) into stroke prevention, and a Takeda Pharmaceutical (4502.T) project in bowel disease. 

(後略) 

ル・モンド・ディプロマティーク『先祖を取引する』・DNA情報は誰のもの?
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/a241b5f4857497f1abf88cfe295c1c17

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2 コメント

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Unknown (赤城)
2023-05-12 10:03:55
リンク先の上氏の記事を読みましたが、オンコセラピーのがんワクチンをインチキとは言っていなくて、インチキ免疫療法の広告や記事が横行していると言っているだけですよ。最近も上氏が主催している会のメールマガジンに中村祐輔氏が寄稿しており、関係は良好なようです。
赤城様 (Yukari)
2023-05-12 12:04:56
コメントありがとうございます。
古い記事なので、はっきり覚えていないのですが、当時中村氏のブログに、彼が「インチキ療法批判」されてに参っていたことが書いてあり、(丁度、hpvワクチン被害者への意見が両氏で隔たりがあったこともあって)、上氏の書いていたものも、中村氏の研究批判に当たる気がしたのです。
しかし、お二人の関係が良好であれば、それはよいことですね。コメントを、追記で本文下に載せさせてもらいます。

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