東スポ(2020年3月27日)
志村けんに未承認薬投与も?初主演映画辞退し闘病専念
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200327-00000043-tospoweb-ent
抜粋:
容体が予想以上に深刻であることは本紙昨報通り。幸いにも転院先とみられる病院は日本有数の大病院で、最先端の医療が受けられる。
新型コロナに対する抗ウイルス薬は今のところ存在しないが、同病院では医師主導で未承認薬の治験を開始している。
なかでも、コロナ治療の光明となりそうなのが、米ギリアド・サイエンシズ社の抗ウイルス薬「レムデシビル」だ。もともとはエボラ出血熱の治療薬として開発されたものだが、新型コロナウイルスでも抗ウイルス活性が示されているという。
「人工心肺装置はあくまで肺の代わりを担うだけにすぎない。コロナウイルスに勝つには、本人の免疫力や回復力が鍵になる。志村さんにレムデシビルが投与されるかは分からないが、治験という形でも未承認の薬を使える環境にあることは、何もないよりはマシだと思う」とは医療関係者。
志村氏が入院していた病院は、国立国際医療研究センター。
上記記事では、志村けん氏がレムデシビル投与を受けたのかどうかはわかりません。
ただ、もし投薬をされていたとしたら、肝臓が悪かったという志村氏には、危険な薬だったのではないでしょうか。
(志村氏の入院した時点ですでにこの薬が肝臓に良くない可能性があることが分かっているので、まず投与はなかったとは思いますが・・・。)
新型コロナウィルスで亡くなった人は、家族が遺体と対面することもなく、火葬場に運ばれてしまうと聞きます。
新型コロナウィルスの患者がもし治験薬で亡くなっても、証拠は何も残らない、ということになりませんか?
ウィキペディア
レムデシビル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%A0%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%93%E3%83%AB
抜粋:
2020年3月12日に、米国の複数の研究者で構成する横断的な研究チームである”The COVID-19 Investigation Team”が、medRxiVプレプリントサーバ上に投稿した未査読論文によれば、2020年1月20日から2月5日にかけて、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)により新型コロナウイルスへの感染が確定した、米国における最初の12人の患者について、彼らは情報収集を行ったところ、12人の患者のうちの7人が入院治療を受け、さらにこの内の3人に対してレムデシビルが投与されていた。研究チームは、レムデシビルの投与はコントロールされたランダム対照試験のもとで行われたものではないので、その治療効果については評価できないとしている。レムデシビルの副作用については、これを投与された3人の患者を含む、治療を受けた7人の患者全てで、肝臓の損傷を示すアミノ基転移酵素(アミノトランスファーゼ、ASTおよびALT)の血中濃度の上昇が見られたが、これとレムデシビルの因果関係については結論を述べていない(グラフから見て、因果関係がありそうなのは3人中1人のみ) 。2020年3月14日付けの、米国の投資情報会社 The Motley Fool の調査員 Cory Renauer のレポートによれば、この未査読論文で言及されている、肝臓の酵素の血中濃度の上昇が、もしレムデシビルの副作用であるのなら、レムデシビルの息の根を止めかねないほど重大な問題であるとしている。ただし、Renauer によれば、この臨床試験においては、レムデシビル投与群とそれ以外の患者群は完全にランダムに配分された訳ではないので、レムデシビルの副作用と判断するのは時期尚早であるとも述べている。
追記:
国立国際医療センターは、レムデシベルの外、アビガン、カレトラを使用した研究をしているとのこと:
日経ビジネス(2020年2月27日)
新型コロナの有望薬「アビガン」「レムデシベル」ってどんな薬?https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/022601110/
抜粋:
国内での感染拡大が続く新型コロナウイルス。2月26日時点で感染症に対して確実に効果が確認された治療薬は存在しない。ただし、各国当局の臨床試験などによって、効果が期待される3つの治療薬が浮上してきた。どんな薬なのか。
2月23日、新型コロナウイルス感染症対策本部で、厚生労働省は一部の医療機関において治療薬「アビガン」「レムデシビル」「カレトラ」を使用した研究を始めたことを明らかにした。この3種が、現時点で有望薬として期待されていること示している。
研究は国立国際医療研究センターを中心とした研究班によるもので、患者の同意を得て治療結果を集積、分析する「観察研究」の一環としての位置付けだ。このうちレムデシビルについては、医薬品の承認申請の際に必要な試験である「治験」を3月から始めることも合わせて発表した。