リュック・モンタニエ氏の訃報 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
の記事から読んでください。
リュック・モンタニエがぼけ老人扱いされてきましたが、なぜマクロン大統領は「我々が知らないことが起きている」といってのか、そして、武漢の研究所もですが、国民の知らぬところでリヨンで何をしているのか、明らかにしてほしいです。
2020年4月28日のサンケイ系の記事:
武漢市「ウイルス研究所」に中国とフランスの闇は暴かれるのか? 仏の全面的協力で完成した「P4実験室」が発生源の可能性 - イザ! (iza.ne.jp)
(前略)
「われわれが知らないことが起きているのは明らかだ」
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は4月中旬、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)紙のインタビューでこう述べた。この表現には、同国ならではの「特別な事情」が含まれていそうだ。
武漢には、「中国科学院武漢病毒(ウイルス)研究所」が2カ所(武昌区と江夏区)存在する。米国などは「新型コロナウイルスの発生源の可能性がある」として、フランスの全面的協力で完成した「P4実験室」が備わる研究所(通称『新しいラボ』=江夏区)の査察を求めている。
フランス大統領府は一応、「現時点で、新型コロナウイルスの由来が『新しいラボ』であることを証明するものは何もない」との声明を発表している。
だが、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版などを読むと、識者による10数年の「中仏共同プロジェクト」の経緯とともに、「中国への強烈な不信感」をにじませる内容が噴出している。
中国とフランスが「中仏予防・伝染病の制御に関する協力」の枠組みを締結したのは、SARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した翌年(2004年)。当時から、フランスの細菌戦争の専門家らは反対を唱えていたという。
なぜなら、01年9月の米中枢同時テロ後、米国で炭疽(たんそ)菌によるテロ事件が発生するなど、世界で生物兵器への警戒が強まっていた。フランスの国防国家安全保障事務総局(SGDSN)は、「『P4実験室』は将来、生物兵器庫に変容するのではないか」との懸念を抱いていたのだ。
(後略)
霊長類フォーラムに寄せられた1995年の山内一也博士の寄稿。
霊長類フォーラム:人獣共通感染症(第84回)9/30/99
https://www.jsvetsci.jp/05_byouki/prion/pf84.html
フランス・リヨンに新設されたP4実験室
9月23日からフランスのリヨンで世界獣医学会議が開かれました。これは4年に 一度開かれる獣医学領域での最大の会議で、前回は1995年にパシフィコ横浜で開 かれました。この会議の前日にリヨンに新たに建設されたP4実験室を国立感染研の小 船富美夫、東大獣医微生物の甲斐知恵子の両先生と訪問しました。
この実験室の建設計画はフランスINSERM(Institut National Scientifique Reche rche Medecin国立医学研究所)のフェビアン・ワイルドFabian Wildが中心になって 始められたものです。フェビアンは英国人ですがフランスが好きなようで、20年以 上、INSERMで麻疹、ジステンパーなどのモービリウイルスの研究を行っています。
(中略)
これまでにフェビアン・ワイルドとCDCのウイルス・リケッチア病部門長のブライ アン・マーヒーから聞いていた話を総合すると、フェビアンがP4実験室の必要性をメ リユー財団の理事長シャルル・メリューCharles MerieuxにP4実験室の重要性を訴え 、資金提供を依頼したのが建設計画の発端です。シャルル・メリューの祖父マルセル ・メリューはパスツールと一緒に研究にたずさわった人です。そして彼の息子のジャ ン・メリューはパスツール研究所で学び、後にフランスでのポリオ根絶に貢献した人 ですが、1994年にTWAの航空機事故で死亡しました。
ジャン・メリューの遺産の寄付を受けたメリュー財団がP4実験室の建設資金を提供 して昨年12月に実験室は完成しました。正式名称はジャン・メリューの名前をとっ て、Laboratoire Haute Securite P4 Jean Merieux(ジャン・メリューP4高度安全実 験室)です。
(中略)
この実験室の建設費は4000万フラン(約8億円)で、すべてメリュー財団が支 出しました。完成後はINSERMのヨーロッパ・ウイルス・免疫センターに移管する予定 でしたが、まだ調整作業中で、移管は実現していません。現在はメリュー財団が維持 費もすべて負担しています。
施設の使用開始に向けての安全確認に関して、リヨンとパリの両方の行政からの許 可を現在待っているところです。これが済めば実験が開始されることになります。現 在具体的に検討されている実験にはラッサ熱ワクチンがあります。これはカナリアポ ックスウイルスをベクターとして、それにラッサウイルスの糖蛋白遺伝子を組み込ん だ、いわゆるベクターワクチンです。ワクチンの各種の性状はレベル2で実験できま すので、P4実験室ではサルにワクチンを接種した後、ラッサウイルスで攻撃して免疫 力を確認する実験が行われるのだろうと思います。研究費はパスツールメリューとEC の両方から提供されるそうです。
(中略)
非常に意欲的に計画しているものに火星サンプルの試験があります。ここのP4実験 室には2つのユニットがありますが、そのひとつを2008年にヨーロッパのロケッ トが火星から採取してくるサンプルの研究に利用する計画が進められています。地球 上に存在しない微生物を持ち込むおそれがあるかもしれないという考えからです。実 は、このような計画は1960年代にアポロが月から持ち帰ったサンプルについて実 施されたことがあります。その際の月サンプル研究室Lunar Receiving Laboratoryの 概念図や経緯は私の著書「エマージングウイルスの世紀」で紹介しています。宇宙か らの微生物という発想にもとずいたマイケル・クライトンの「アンドロメダ病原体」 という推理小説は、このNASA計画がヒントになったものです。アンドロメダの話がま た復活するわけです。なお、NASAでも月サンプル研究室は老朽化したため独自に新た に火星サンプル用の実験室建設計画を進めていて、リヨンのP4実験室の視察にもきた そうです。
(後略)
参考:
山内一也 - Wikipedia
山内一也氏はNHKの番組で観たことがある方でした。
ウイルスと共に生きる ウイルス学者・山内一也さんに聞く(前編) - 記事 | NHK ハートネット
スペイン風邪ウィルスを改造して危険なウィルスを作った河岡義裕氏の罪 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)