Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

アフリカ開発会議とLighting Africa

2008年05月31日 | 国際協力・プロジェクト

28日から30日まで横浜で行われた「第4回 アフリカ開発会議(TICAD)」が閉幕しました。このなかで福田首相はアフリカ向ODAや民間投資を倍増することなどを表明。さらに様々な形でアフリカをサポートすることを約束しました。

アフリカについては、食糧危機、エイズや他の感染症などのように人命を脅かすものから、人材育成、農業開発、貿易、投資、環境問題などの面で、先進国の資金や技術支援が必要なことは確かだと思います。

しかし、先進国の支援が必ずしも純粋とはいえません。最近先進国が競ってアフリカ援助に乗り出した背景には、アフリカに埋まる原油やレアメタルなどの資源目的という部分もあるからです。それでもアフリカの国々としてはこうした援助をありがたいと思ってくれているので、その点はお互いに打算的であってもよいのでしょう。

(ただし国民の血税を使って出したODAが、一部の人間達が潤うだけで一般人に恩恵をもたらさないこともあること、また、この中でも有償援助は結局は貧しい国に借金を負わせることであって今までもこれでいくつかの問題も出ているので、より慎重であって欲しいです。)

今月半ば、世界銀行グループが主催しているLighting Africa http://lightingafrica.org/index.cfm?Page=Home のコンテストで、(主にはアフリカ出身の)ハーバード大の学生達の「地中にいる微生物による発電」が賞金をとったという記事を読みました。

この発明が実用化すれば、装置は低コストの上、単純なので現地での生産も可能と言う優れもの。欠点は電力が弱いことと言いますが、ただランプ代わりに使うだけならOKでしょう。

今年受賞したのはハーバード大のこのグループだけではなく、他に15団体が受賞し、研究に当てるべき賞金を得ています。

世界銀行などの融資は「本当に相手国の民間人のためにのみの融資なのか」と考えさせるものも正直ありますが、この“Lighting Africa”のような形は、「世銀ならでこそ」と存在の意義を感じます。

それにしても、Lighting Africaのメンバーにざっと目を通す限り、この中ではわずかに日本の企業2社があるだけです。

「資源獲得のために露骨にアフリカに擦り寄っている」と叩かれる中国、そして中国のように目だって非難はされないものの、やはり中国と同じように支援や協力を餌にアフリカに擦り寄るインド、この二カ国の企業・団体の名前はメンバーリストのなかにいくつか見つけることができます。

「日本人にとってアフリカは遠い国」そんなことを言っていた、アフリカ援助にかかわる仕事をしていた友人がいました。そんな心理的にも地理的にも遠い国に近づこうとするのなら、まずはこうした地味なところにも目を配るべきだと思います。

「日本はアフリカの資源と同時に、常任理事国入りのアフリカの票を得る為の点稼ぎをしている」

お金をかけるだけでは、そう思われてしまうことも仕方ないかもしれません。

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理想の夫婦

2008年05月26日 | 生活・日常

先週、私達夫婦は結婚20周年を迎えました。その日はお互いに「20年たったね。」と感慨深げに言葉を交わしはしたものの、取り立てて何もしませんでした。

「お父さんとお母さんは、20年間も一緒なのよ。」

今日ふとそんなことを息子に言ってみたら、彼は私の顔も見ず、「ふーん。お父さんもよく20年も我慢したものだ。」と一言。

確かに、家族をほっぽって一人で海外に行ったり、仕事、英語の勉強、海外在住者との通信とその関係の下調べといって夜中までパソコンにかじりつき、揚げ句朝寝坊をする私は悪妻であることは間違いないでしょう。それと対照的に、買い物に行ってくれたり、洗い物もしてくれたりするまめな夫。

もっとも夫に言わせると、「自由気儘にさせておけば、自分も好きにできる」というのが狙いのようです。事実友人と山歩きに行ったり、一人でふらっとサッカーの試合を見に行ったりしても、私も何の文句も言いません。(唯、バイクを買うことだけは、私は頑として認めていません。)

何と言われようと、とりあえず会社からまっすぐ帰ってきて、そして時々私の調べ物にも協力してくれる夫がそんなに不幸そうにも見えないのでずっと当たり前のように甘えてきましたが、最近「夫婦とは」と改めて考えるようになりました。

実は今月初めから父が肺炎が元で入院しています。もともと数年前から健康状態が悪いので入退院は繰り返していました。今回は脳梗塞の関係もあって看護師さんが何から何までやってくれるし父も寝ているだけのことも多いのですが、今回も母は毎日かかさず病院に行き、長時間父のそばにいます。

「今日は我儘を言うから帰ってきちゃった」とぷりぷりしたように言いながら、父がそれだけ元気がでていることを喜んでいることが伝わってきます。

父のベッドの向かいにもやはり重症のご主人の面倒を見ている80代の女性もいますが、彼女はご主人と結婚したいきさつや、プロポーズはフランク永井の歌だった話を私に聞かせてくれて涙ぐんでいました。

「私、○○ちゃん(ご主人)が入院してから皆勤賞なの。台風でもなんでも朝から来てあげないと気がすまない。」

明るく微笑む童女のような彼女はお子さんがいらっしゃらないことがあってよりご主人とは一心同体のようであると言います。

「私が丈夫でよかった。こうして毎日病院に会いにこられるんだから。」

一時危篤に陥った父の病状が比較的安定してきているのは、母あってこそだと思います。

80代の女性のご主人も含めて早く快方に向かうことを願いつつ、家路に向かいながら自分もこんな夫婦でありたいとしみじみ思いました。

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廃物利用のバイオ燃料

2008年05月06日 | 環境・エネルギー

バイオ燃料というと今はやりの穀物を利用したエタノールがすぐ思い浮かぶので、「バイオ燃料=穀物の値段を高騰させている原因=悪玉」と考えがちですが、実はバイオ燃料のなかには糞尿、生ゴミ、材木の皮、麦わらなどの有機系廃棄物を使って、メタンガスで燃料電池を作ったり、エタノールなどを抽出する方法もあります。

元々は欧州などで研究開発されてきたこうした技術、出遅れた日本も日夜研究を続けて実用化されてきているものの、これらはまだまだ日陰者の存在のように見受けられます。

この廃物利用のなかで、家庭から出るゴミを利用するものが一番身近。「ゴミも処理できてエネルギーも手に入れられるから一石二鳥」そう思うのですが、実はこれを実施するに当ってはきっちりしたゴミの分別が必要で、住民のモラルに頼らなければなりません。しかし、世の人が皆がきっちりやってくれないのが悲しいかな現実です。

仮に皆が分別をしっかりやったとしても(この場合、生ゴミをビニール袋に入れて出すことも不可というくらい徹底。)、ゴミの回収をこまごま分類してするとなるとゴミの回収の回数も増やさなくてはならないので、ガソリン代もかかるし、人件費もかかります。それに加えてゴミの処理場も今のままではいけないし・・・と問題が山済み。これゆえ、まだまだ全国的に広がらないという面があるでしょう。

「日本はゴミが複雑だし土地もないけど、処理場の土地がたくさんあってゴミも有機物ばかりのような国だったら、こうした技術は有効なのではないか」そんなことがふと頭をかすめます。

もちろんそうした国々はそもそもゴミ自体が少なく、そういうゴミさえも畑の堆肥に使われたりしているし、家畜の糞なども燃料として使っているのでわざわざ大袈裟な施設をつくる必要もないでしょう。

しかし、ODAなどでこうした施設をつくることを実験的にしてみてはどうかと思うのです。

ただ、嘗て「住民は観光用の橋などより、本当は井戸をたくさん掘って欲しいのに、井戸作りにはお金が回らないんだよな。」と自虐的に言っていた途上国向融資担当の友人がいましたが、こういう地味なことにはなかなか目が向けられないのかもしれません。

ま、話は少し脱線しましたが、日本のバイオマス研究(特に廃物利用)がどんどん発展して、世界に注目をあびていくことを願っています。

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バイオ燃料の被害者

2008年05月03日 | 環境・エネルギー

食料品が値上げされたり、バターのように品物自体が手に入らない品物がでてきても、日本人は溜息はつけど文句も言わず我慢。

2年前と比べて取引額がトウモロコシで2倍、小麦で3倍に跳ね上がっているアメリカでは、 5月1日、ニューヨーク州でパン屋を営む男性がアメリカ議会の公聴会で証言し、穀物高騰の責任はバイオエタノール燃料への転用を奨励した政府にあるとして、国の対応を批判したといいます。

「どうして胃袋ではなくガソリンタンクに食糧を入れなければならないのですか?」

小麦価格の高騰でパンを値上げしないとやっていけないパン屋さん達。消費者の批判がまず彼らに向けられる鬱憤もあるでしょうが、パン職人にとって神聖な小麦を燃料に使われることが何より許せないのでしょう。

それにつけてもまだ先進国の人々は良いのですが、アフリカ、中南米、アジアの発展途上国では、深刻な食糧不足に加え、エタノール用作物を作る為に土地を追われる人々が出るなどの事態が起こっています。これらの不満は自国の政府に向けられ内戦などが起こるきっかけになるかも知れません。

バイオエタノール燃料については食料不足だけでなく、実はいろいろな問題も山済みで、ドイツなどではこれを見直す動きも出てきています。しかし残念ながら先進国全体で見れば、「オイル価格が高騰しているし、環境に優しい(これも疑問)からこれからもっと開発すべき」という声が大きいままなのです。

最近は穀物に加えて椰子なども注目を浴びているようですが、結局これもまた新しい問題を生むことでしょう。

『バイオ燃料生産が食糧価格高騰の要因になっているとして批判を受けている米国が1日、途上国への食糧援助や開発支援などを目的に7億7000万ドル(約800億円)を援助すると発表した。

 米政府は、世界銀行が各国に支援を求めた直後の4月14日には2億ドルの緊急援助も発表。ブッシュ大統領は「米国は飢餓との闘いを先導するという明確なメッセージを世界に送っている」と述べ、通常の食糧援助や関連事業も含め「今後2年間で50億ドルの支援を実施する」とアピールした。

 一方、世界の食糧価格高騰への米バイオ燃料生産の影響について、ホワイトハウスは「2~3%に過ぎない」(大統領経済諮問委員会のラジアー委員長)とし、需要急増やエネルギー価格高騰、天候の影響が主な原因と反論。ブッシュ大統領も、ガソリン高が続く中で米国産農作物による代替エネルギー生産は「国家的利益」と弁護している。』

これは52日の産経新聞の記事(On line)ですが、どうしても大国(そしてその他の先進国)のエゴを感じずにはいられません。

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