処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

ミッドナイト・イン・パリ

2020-09-04 17:11:09 | 映画

冒頭、パリの街のカットが次から次へと現われる。バックの音楽はシドニー・ベシェーのソプラノ・サックス、それもソロ。もうたまらない。 

物語の中では、ジャンゴ・ラインハルトのギターがここぞのシーンで流れてくる。ノック・アウトである。 

  

アメリカ人の脚本家が婚約者の家族とともに観光するパリで、1920年代にタイム・スリップ。

午前零時に現れるプジョーのクラシック・カーに乗せられて、とあるパーティーに案内される。そこには”黄金時代”の芸術家や文化人たちが飲み・語り・酔う夢のような世界。

 

ジャン・コクトー、コール・ポーター、F・スコット・フィッツジェラルド夫妻、ジョセフィン・ベーカー、アーネスト・ヘミングウェイ、ガートルード・スタイン、パブロ・ピカソとその愛人ゼルダ、サルバトール・ダリ、ルイス・ブニュエル、マン・レイ、ロートレックなどなど。

 

スコットとゼルダのフィッツジェラルド夫妻              ダリ 

 

 

アーネスト・ヘミングウェイ(中)ガートルード・スタイン(右)       ロートレック

分り易い筋立て、テンポのよい展開、粋でしゃれたディーテイル、知的な会話、オールド・ファッション、それにクラシック・ジャズ。ウディ・アレン全開の大人のおとぎ話。

この映画制作時のサルコジ・フランス大統領夫人のカルラ・ブルー二が美術館の案内人役で出演のサービスもある。 

  

アドリアーナ役のマリオン・コティアールがいい。あの『エディット・ピアフ~愛の賛歌』でアカデミー賞主演女優賞の4年後の作品になる。

ウディ・アレンが力を抜いて、好き勝手に自分の好きな世界を自由に描いた、その得意な姿が真っすぐ伝わってくる。

※8年前にもこのブログにアップしていました。とはいえ好きな作品なので敢えて再びアップします。

 



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