処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

新聞記者

2018-01-03 11:34:10 | 

著者 望月衣朔子

出版 角川新書

頁数 228

定価 864円

      

面白い。昨秋頃から菅官房長官の会見で話題の人となった東京新聞、もとへ、中日新聞東京本社社会部記者の簡易自伝。

自身の生まれから始まり、両親、学校生活、就職、支局時代、クラブ生活、調査報道と綴られ、圧巻は内閣記者会における攻防戦。モリ・カケ取材班を志願しての決戦場の模様がリアル。

それまでは5分程度で終わっていたシャンシャン会見の時間が、彼女の出現以降40分にもなる。質疑における菅官房長官の答えが答えになっていない。満足できる回答になるまで執拗に繰り返し聞く。

国会記者クラブは、確か50年ほど前に、それまで政治部記者だけだった場に社会部記者も加わるよう改革され、各社はエースを置くようになったと記憶している。

長時間インタビューの前川前文部次官の真実と納得。自他社からのバッシングと援護記者の出現。我が児の面倒と仕事の両立や病と休養など、女性としての日常も描かれている。

それにしても著者が働く新聞社という会社は、なんと風通しのよいところであろうか。ツー・ウェイが成り立つ規模の報道機関ということもできるし気風ゆえかも知れない。あの長谷川幸洋記者もいるのだもの。

ここには、他社も含め実在の記者たちが実名で登場している。当然、上梓に当たっては、了解済であろう。ということは、彼らも望月記者の支援者と言えるか、程度の差こそあれ。

今、安倍政権と最も対峙してる新聞は東京新聞と朝日新聞と言われている。頑張れ!!

 


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