処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

伊東ゆかりコンサート

2014-02-08 21:02:25 | 音楽

 同時代の人を、つかず離れずフォローしている。学者、評論家、俳優、歌手、スポーツ選手など。

生き方、考え方、家族、容姿、老い、思想、著作、仲間・・・など。どのように変わって、何が変わらないのか。彼此を対照しつつ時の移ろいを考える。伊東ゆかりは、その一人。

      

伸びやかで落ち着きのある音声が彼女の持ち味。高音はいささか艶を失ったかに思えるが(風邪でもひいてたかな)、暖かな歌声は不変。

ショー半ばで、二人のバック・コーラスの一人が彼女と並ぶ。「私の娘のひろみ(宙美)です」だって。サプライズに場内は「へー!」の声。

「このステージだけのユニット、名前を何にしようか?」と母。

「ひかり!」と娘。

「どうして?」

「ひろみのとゆかりのかりひかり」。

「やだ、そんなの」

「じゃあ、「バック・ウォーターズは?」

「どういう意味?」

「背水の陣」と落ち。

お母さんにそっくりの声。この先、売れて欲しいなと思わずにはいられない。

そういえば、伊東ゆかりは20年程前になろうか、23時台に30分のテレビ番組を持っていたっけ。番組スポンサーの名称をとって ”サウンド・イン・S” 。そんな時代があったことを思い出す。

場内は初老の夫婦連れが8割方。スタンディング・オーベーションもなければウェーブもない。熱狂的な追っかけとも見えない。伊東ゆかりと時代を一緒に歩んできた慎ましやかな人たち。このファンに応え行くことで、息の長い歌い手となったといえるだろう。

ステージの緞帳にはヨーロッパ風の褐色の家並みの絵。左下方にs.migishiのサイン。三岸節子だ。中都市のホールに発見するとは嬉しい。

気分良く帰宅の途についた。

 

 



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