処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

エレジー

2009-03-07 18:57:29 | 映画

原  題:ELEGY

製作国:アメリカ

 

      

                                   イサベル・コイシエ監督

 

自由恋愛主義の初老の大学教授と30歳も離れた彼の教え子との葛藤と愛憎のドラマ。というとカッコイイが、下世話に言うと、気侭で助平なインテリ爺が、遊びのつもりで引っ掛けた女学生に本気で惚れてしまう、その二人の生活、悩み、別れを女性の感覚で描いた作品。

 

歳が親子ほど違っていても、同年齢のボーイ・フレンドがいても、彼女の愛は教授に一途。なのに教授は生き方も愛もいい加減。こういう描き方を男性監督はしないだろう。それがいい。

 

イザベル監督は、この映画の最も大きなテーマの一つが男と女の持つ“恐怖”にあると語る。
「それはデヴィッド(ベン)が持っている、年老いることや死に対する恐れ。それから妥協すること、愛すること、そして失うこと…この人物は様々な恐怖に怯えながら生きており、それがまさに彼が抱える問題なんです。逆にコンスエラ(ペネロペ)はデヴィッドからその美しさや知性を常に「完璧」と称賛され続けてきたわけですが、彼女がそれを失ったときどうするか? そのときに彼女が噛みしめる恐怖を描いています」と。

 

それにしても、ベン・キングズレーの若いこと。27年前の『ガンジー』より若い。彼女の前で一人踊るダンスの身のこなし。彼我の違いに愕然。嗚呼!

 


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1 コメント

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Rule 107 (Beauty Rules)
2009-03-08 05:56:48
コンスエラの純な色香。是非に観たい映画です。
○○○な幸福論、綺麗学で知られる著者。ある本の一節が面白いです。「間違った男ほど女は愛しすぎてしまう」126番中の107番目のヤツ。

相手が6でもない男だと人道的恋愛が成立しない。これじゃ自分が浮かばれない。不幸になる恐怖感で女は6でなしを愛しすぎてしまいボロボロになる。しかしこれは嘘の恋愛である。相手の男でなく弱い自分を守るため、実の目は自分自身を愛する所業なのである。それが判らず男6でなしを責めず、女は我を責めたてる。私バカよねぇ、、、。と。世間に多い物語。

つまらない男を愛しすぎるのは後々まで不幸であるが、いい6でもある男にたっぷり充分余りある愛を注ぐのは、やっぱり女にとって不変の普遍の幸せなのである。

自前では、6でもある男性に恵まれてる気があります。色気と母性、地味で華やぐ、娘から婆へ、両極端から生まれる難度高いキレイへ導いてくれる。まず一般男じゃできない快挙を狙ってるような、そんな男性。いるんですよね。お見せできなくて残念。

ちょっと告白してしまいましたね。ま、いいでしょ。
そろそろ雑炊食べてみよう。心が温かくなるんです、そして素直になる。快挙に邁進できる、素顔の自分は女らしくて好きですね。


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