処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

アラビアのロレンス

2008-12-31 08:19:41 | 映画

完全版:ニュー・プリント・バージョン

 

          

 

何度観ても圧倒される。初めての上映は1962年。

 

よくもこんな映画を造れたものだ。スケールや配役は勿論のこと、全てにわたって最大・最高の映画である。実写でここまでやれるのか。ただただ驚異の作品である。

 

ピーター・オトゥールは、最近のマッチョのヒーローとは一線を画した屈折したインテリ・ヒーロー。

はじめは反目するが、やがてオトゥールを支えるオマー・シャリフ。彼なくしては、この名作は生まれなかったのではなかろうか。それほどいい。

彼が炎熱の砂漠の彼方の点の存在から、蜃気楼の中を近づいて来るロングのワン・ショットは後世に語りつがれる名シーンだろう。

 

名優がこれほど多く、しかも女優陣がいない映画という点も特筆すべきか。

 

砂漠は、もう一方の主役だ。美しい。デビッド・リーンはこれをものしたくて、ロレンスの映画を撮ったのではないかと思えて来る。

 

       

 

蛇足だが、勅使河原宏の『砂の女』は、砂を描いて双璧と言える。日本の砂も美しい。そして恐い。

 

新聞広告のスティーブン・スピルバーグのコメント

「この作品を見た翌日、私は監督になろうと決心した」

何をか云わんやである。

 

テアトル・タイムズスクエア  100点

オフィシャル・サイト

 

 

 

 

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