久し振りのジャズ・コンサート。それもクラシックのニューオリンズ・ジャズ。会場の中野サンプラザは熟年世代で一杯。
かつて、学生バンドで粋がってた頃、白人プレイをディキシー、黒人のをニューオリと呼んでいた。もうそんなことはどうでも宜しい。
いまやニューオリンズの一等観光地となっているプリザベイション・ホールの常連バンドとなれば、何としてもと駆けつけた。
Shannon Powell Traditional All Star Jazz Band シャノン・パウエル・トラディショナル・オールスター・ジャズ・バンド。
手元のプログラムによれば、リーダーのパウエルは1962年生まれの54歳。若い。クラシック・ジャズだから爺様たちの音楽というのは的外れ。この世代に支えられて絶滅危惧種の音楽は命を繋いでいるのが現実。
ニューオリ・バンドとは言っても、そこはエンタテイナーたち。一転、チック・コーリアのバラードをトリオで、カリブ・ミュージックをコンガを効かしてと多彩。オーディエンスを喜ばすツボを心得ている。
中でも、若手のピアノ、トランペット、トロンボーンはバリバリのダンモ。このバンドも踏み台にしてやがてジャズの新しい旗手に育っていくのだろう。蛇足ながらピアノのカイル・ルーセルはオバマ大統領を思わせる。
ゴスペル・メドレーの一曲目は「Just a Closer Walk With Thee 」。嬉しかったでね。懐かしかったですね。「主とともに歩まん」とでも訳そうか。道玄坂のSwingでGeorge Lewis の奏でるこの曲に四六時中浸っていたのは、もう半世紀も前の話。
《 演奏曲 》
Boulbon Street parade バーボン・ストリート・パレード
Shake It and Break It シェイク:イット&ブレイク・イット
Whenever You're Lonesome ウェネヴァー・ユー・アー・ロンサム
All of Me オール・オブ・ミー
Hello Dolly ハロー・ドーリー
Do You Know What It Means to Miss New Orleans 懐かしのニューオリーンズ
The Bucket's Got a Hole in It バケツに穴があいた
Kittle Liza Jane リル・ライザ・ジェイン
Tiger Rag タイガー・ラグ
The Second Line / Joe Avery Blues ジョイ・エイブリーのブルース
Basin Street Blues ベズン・ストリート・ブルース
Please Don't Talk About Me Whe I'm Gone プリーズ・ドント・トーク・アバウト・ミー・ウェン・アイム・ゴーン
Dina ダイナ
Gospel Medley ゴスペル・メドレー
Wheb The Saints Go Marching In 聖者の行進