処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

サムシン・エルス = Jazz For Biginners 7 =

2018-07-11 19:58:33 | ジャズ

 《 SOMETHIN' ELSE 》

クインテットのリーダーはアルト・サックスのキャノンボール・アダレィだが、実質的に統率をしているのはマイルス・デイビス。言わずと知れた "ジャズの帝王" である。

彼は、自他ともに認めるトップ・リーダーでありながら、常に挑戦をし続けた。これが凄い。尤も、自(自他の「自」)を認めていないから、満足しないからこそ、次々に新しいステージに挑み続けたのだろう。求道者の姿だ。

 

ここでは「枯葉」をチョイスした。

ウィキペディアで分かる通り、マイルスの生きた時代、奏法、ユニットなどにより、日本のファンは様々に分かれる。「あの時代までのマイルスは良かった」とか「電子音以降のマイルスこそ本物」などだ。マイルスには、一時代を画したアルバムが数多くある。《サムシン・エルス》も「枯葉」もその中では超マイナー。でも私はこれなのです。ジャズは、勝手に好きになり、勝手に解釈し、勝手に偏向する。これでいい。

 タモリのジャズ・スタジオは、参考になりますよ。

   

                    イラスト:和田誠  

なお、蛇足ながら「枯葉」にまつわる拙ブログをどうぞ。。         

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スター・ダスト  = Jazz For Biginners 6

2018-06-30 00:16:04 | ジャズ

《 STAR DUST  》

 ライオネル・ハンプトン・オーケストラの「スター・ダスト」

ライオネル・ハンプトンはスイング時代におけるヴァイブラフォンの第一人者。2002年に94歳で没。 

文字通り、夜空の満天の星が浮かんできます。作曲者はホーギー・カーマイケル。彼自身の演奏です。他にもジャズ史上に残る名曲を多数作曲している。

   

日本では半世紀も前、テレビ番組『シャボン玉ホリデー』でザ・ピーナッツがテーマ・ソングで歌い、一挙に知られるようになり、この曲の愛好者が増えた。

 

 《 歌 詞 》

  And now the purple dusk of twilight time
  Steals across the meadows of my heart
  High up in the sky the little stars climb
  Always reminding me that were apart

  You wander down the lane and far away
  Leaving me a song that will not die
  Love is now the stardust of yesterday
  The music of the years gone by

  Sometimes I wonder why I spend
  The lonely night dreaming of a song
  The melody haunts my reverie
  And I am once again with you
  When our love was new
  And each kiss an inspiration
  But that was long ago
  Now my consolation
  Is in the stardust of a song

  Beside a garden wall
  When stars are bright
  You are in my arms
  The nightingale tells his fairy tale
  A paradise where roses bloom
  Though I dream in vain
  In my heart it will remain
  My stardust melody
  The memory of loves refrain

         

        ライオネル・ハンプトン(イラスト 和田誠)

 

 

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プレス・アンド・テデイ   = Jazz For Biginners 5 =

2018-06-07 22:23:37 | ジャズ

PRES AND TEDDY

       

1. All of Me
2. Prisoner of Love
3. Louise
4. Love Me or Leave Me
5. Taking a Chance on Love
6. Love Is Here to Stay
7. Pres Returns

 私の愛聴盤の一枚。レスター・ヤング(テナー・サックス)とテディ・ウィルソン(ピアノ)の双頭カルテット。名盤。

格好のライナー・ノートをネットから見つけたので、是非参考に。

聴けば聴くほど愛着が増します。ジャズって素晴らしいなあ!! とつくづく思います。

ついでにユー・チューブから。有名なジャム・セッションからの動画。曲名は「ファイン・アンド・メロウ Fine And Mellow

当時、レスター・ヤングはビリー・ホリディの恋人でした。ビリーのヴォーカルの次の次のソロ、帽子を被っていないテナー・サックスがレスター・ヤングです。彼をプレス(大統領)と名付けたのはビリー。彼のソロに入ってのビリーの画像が映りますが、愛しい人を見つめる姿です。

なお、ジャム・セッションというのは、クラブのライブ演奏の後、店の客が撥ねた店内で仲間だけで、酒を飲みながら、煙草をくゆらしながら、時には猥談を交えたり、ギャラの安さに文句を言ったりして、自分たちが楽しんでプレイしたことが始まりです。

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酒とバラの日々  = Jazz for Biginners 4

2018-05-25 22:52:22 | ジャズ

 オスカー・ピーターソン・トリオの「酒とバラの日々」

     

“鍵盤の皇帝”オスカー・ピーターソンが、ファンのリクエストに答え、人気スタンダードやボサ・ノヴァを取り上げた人気アルバム。パワフルで軽やかでスピーディな演奏は聴いていると心が弾んでくる。ジャズ入門としても、おススメの一枚。加えて優秀録音賞受賞作品。(新譜案内より)

ベースのレイ・ブラウンとドラムスのエド・シグペンとのユニットは、”ザ・トリオ”と呼ばれ、長い間、人気のトップを走り続けた。

 これまで曲名でピック・アップしてきたが、この先は、アルバム名もありとする。ジャズに没頭した学生時代は、媒体はLPレコードだけだった。両面で6~10曲程度。売るのも買うのも聴くのもレコード名、すなわちジャケット名が普通だったし、その後のCDの時代になっても片面になった以外は、同様の扱いだった。

今は、1曲ごとに買えるし聴ける。アルバムまるごとへの執着心や熱狂は少ないのではなかろうか。”幻の名盤”を追い求めていたかつてのようにアルバム単位のピック・アップで、往時に還れる。

《動画「C Jam Blues」》

【参考資料「サライ」】

ジャズの理解は、まず任意のCD1枚を聴く。気に入った曲は、何度も聴く。楽器ごとのプレイヤーを知る。覚える。

次の段階は、好きになった曲を他のユニットやプレイヤーで聴く。同様に好きになったプレイヤーの他のCDでの演奏を探す。聴く。そうやって自分の嗜好を中心に広げて行くのがベストかと思う。

 

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モリタート Moritat = jazz for biginners 3

2018-04-27 08:02:57 | ジャズ

1956年にリリースされたソニー・ロリンズの代表アルバム”サキソフォン・コロッサス”。

管楽器はサックスだけ。他のパーソネルはピアノ、ベースとドラムス。管楽器がトランペットの時もある。これをワン・ホーン・ジャズという。モダン・ジャズの最盛期に一世を風靡したユニットである。

       

このアルバムの、ロリンズの温かさに満ちたプレイと青ジャケはモダン・ジャズの代名詞。目にしただけで一挙に憧憬と自意識と優越感に満たされる。収録の5曲どれもいい。が、最も気に入っているのは”モリタート”、『三文オペラ』の劇中歌。アメリカでのタイトルは ”マック・ザ・ナイフ”だ。

動画:ソニー・ロリンズ・ジャパン1981

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ワルツ・フォー・デビー Waltz for Debby = Jazz for biginners 2 =

2018-04-17 08:17:30 | ジャズ

ピアノ・トリオの最高傑作、『ワルツ・フォー・デビー』(ビル・エヴァンス・トリオ

エレガントでセンシティブ、内省的な楽想などから、エヴァンスはジャズではないと断言する人も少なくない。発祥もその後の展開もジャズの本質は黒人音楽。白人であることを根拠に、エヴァンスのはジャズはない、と決め込んでいるのかしら。

半世紀も前、渋谷の駅近く、宮益坂を下った先の突き当たりに《エヴァンス》というジャズ喫茶があった。その名の通り、マスターがエヴァンス狂で、エヴァンスのレコードしか置いていない。そんな店で、ジャズか否かを口角泡を飛ばしていたのだから、若かった。

 

曲名にあるデビーはエヴァンスの2歳の姪の名。イントロはワルツのテンポで可愛らしく、すぐにフォー・ビートに変わる。この演奏を歴史に残したのは、スコット・ラファロのランニング・ベース。このレコーディングの11日後、交通事故で夭折した。享年25歳。エヴァンスは半年間に渡り失意のどん底に沈んだ。

夜明け間近の高層マンションの最上階。開け放たれた窓を微風が吹き抜ける。こんなシチュエイションでエヴァンスが聴けたら最高だろうな。

動画ワルツ・フォー・デビー】真正のビル・エヴァンス・トリオ

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モーニン MOANIN' = jazz for biginners 1 =

2018-04-07 07:45:44 | ジャズ

親子以上に齢の離れた若い同僚が、「ジャズを知りたいが、どこから入ればいいのか、何を聴けばいいのか判らない」と呟いていた。「今読んでいる漫画に描かれているジャズの世界に魅かれる」とも。どうやらそれがきっかけらしい。

で、50年余自己流で聴いてきたジャズを、ガイドになればと、ひとまず一曲をチョイスして送ったのだった。

で考え直し、いい機会なのでこの先このブログでやってしまえということにした。

きょうびのジャズに親しんでいない。私のジャズ感は古い。構うもんか。百人百色がジャズだ。

第1番目に選んだのが『モーニン』。1961年初来日のアート・ブレイキーとジャズ・メセンジャーズが巻き起こしたファンキーは我が国の音楽史に残るブームになり、ジャズの裾野が一挙に広がったのだった。記念碑的アルバムである。

     

我らが聴きまくった時代はLPレコ-ド。これしか無かった。アルバムの表紙は、名だたるカメラマンやデザイナー、イラスト・レイターが制作を手掛け、それ自体が芸術作品。裏には、ライナー・ノーツ。曲名やアーティストの紹介・解説が書かれている。ここから学ぶ知識が、ジャズ理解への大きな力になった。※このフォトのカッコイイこと。

1枚1800から2500円程度。バイトで凌いでいる身にはこれが高くて買えない。まさに垂涎の的、幻の名盤である。専ら、中古盤専門店で時間を掛けて棚(ボックス)を渉猟して、当たった時の幸福感は最高だった。

今の時代はYoutube。《動画モーニン》のお奨めはこれ

”モーニン”とは。

作曲者のボビー・ティモンズは黒人教会の牧師の家に生まれ、幼い頃からゴスペルに親しんでいた。

で、文字の読めない黒人にゴスペルの歌詞を教えるために使われていた「コール・アンド・レスポンス(一人が歌の一節を歌い、その他大勢がそのあとに付けて歌う方法)」の手法をイントロに使った曲を作曲。そして、人種差別に苦しむ黒人たちの嘆きやうめきを象徴した「moanin’」という題名を付けたという。

 

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湘南スイング・ジャズ・オーケストラ

2017-11-23 22:50:51 | ジャズ

購読紙に挟まれていたフリー・ペーパーの記事を読んでいた家人から、「こんなのあるわよ」と言われたのがきっかけ。電車でひと駅、入場無料、しかもスイング・バンド。上手い具合に時間もOK。で、出掛けることにした。

  

その名の通り、湘南域の地域振興としてチャリティー・コンサートを展開しているスイング・ジャズのオーケストラ。サックス5人、トロンボーン3人、トランペット4人。リズム隊が、ピアノ、ギター、ベース、ドラムスの4人。堂々のフル・バンドとは嬉しい。

演奏18曲。最もよかったのは「ラブ・フォー・セール」。ベイシーものも良かった。高齢者が多いオーディエンスへのサービスに「コーヒー・ルンバ」や「恋のバカンス」で盛り上げる。ヴォーカルの《Yumi& Miyu》はいまいちの感。

MAから昨年の活動報告があった。22万1千円が寄せられ(これは演奏会場受付に置かれた募金箱で)、うち11万1千円を熊本地震に、残りの10万を藤沢・茅ヶ崎市に夫々5万円づつ寄付したという。楽団員の練習や食費・交通費は手弁当。来月は茅ヶ崎、明年1月には藤沢の長後との予定の発表も。

アマチュアが、これだけの多くのパーツ、月一のステージ、練習もあるだろうし、よく維持できるな、というのが率直な感想。強力なサポート・システに支えられているのだろう。やがて時間ふんだんの生活に入る身としては、ロハの結構なライブである。

 

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400 Brothers Jazz Live At El Patio

2017-06-30 23:10:17 | ジャズ

久方振りのライブ。プレイヤーの平均年齢70歳。年齢の合計を合算すると474歳というのがこのセプテットの名の由来。この日は、このうち3人が演奏。

眞野 和雄 ピアノ 昭和6年生

土田 昌弘 ハーモニカ 昭和13年生

勝俣 敬司 ギター&パーカッション 昭和20年生

   

オーディエンスは、平塚江南高校17回生の有志の集まり《十七会》(トナカイと呼称)。70~71歳の24人。会場は《エル・パティオ》、平塚のメキシコ料理店。

プレイ・ナンバー

1.Summertime

2.Stardust

3.Fry me to the Moon

4.爪

5.St.Louise Blues

6.Geogia on my Mind

7.黒いオルフェ

8.Caravan

9.When You're Smilin'

10.Tequila

十七会は年に3,4回開かれる。いわゆる終わった人が、現役時代の利害や感情や貧富や身分のこだわりなど一切の来し方を離れ、健康寿命や病院の善し悪しや政治の不満や、我が心配な足腰など、行く末を勝手に言い合う場だ。

35回を数える。ほぼ皆勤もいれば最初の1,2回しか姿を見ない人、最近加わった人、様々だ。

季節によっては遠出もする。ここから派生して女子会やゴルフ・コンペ、温泉ツアーなどもある。酒類なしで半日カラオケを歌い合う会も時々行われている。いずれも " 来るもの拒まず 去るもの追わず "。

最後は、ジジイ・バンドの伴奏で『高校三年生を大合唱。誰かが、「この歌のヒットは昭和38年。俺たちが二年の時だったから、一年遅かった。修学旅行で歌ったなあ。他の学校は北海道や九州なのに、俺隊は関西。しけてたなあ」で爆笑。

それにしても、86歳のピアノ弾き、見事でした。隣から「あれだけ指先動かせば呆けねえな」の声。きっと、このチーム、介護施設や特養から引っ張りだこなんだろうな。

 

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ニューオリンズ・ジャズ・ライブ

2016-03-30 18:58:30 | ジャズ

 久し振りのジャズ・コンサート。それもクラシックのニューオリンズ・ジャズ。会場の中野サンプラザは熟年世代で一杯。

かつて、学生バンドで粋がってた頃、白人プレイをディキシー、黒人のをニューオリと呼んでいた。もうそんなことはどうでも宜しい。

いまやニューオリンズの一等観光地となっているプリザベイション・ホールの常連バンドとなれば、何としてもと駆けつけた。

 

Shannon Powell Traditional All Star Jazz Band シャノン・パウエル・トラディショナル・オールスター・ジャズ・バンド。

手元のプログラムによれば、リーダーのパウエルは1962年生まれの54歳。若い。クラシック・ジャズだから爺様たちの音楽というのは的外れ。この世代に支えられて絶滅危惧種の音楽は命を繋いでいるのが現実。

ニューオリ・バンドとは言っても、そこはエンタテイナーたち。一転、チック・コーリアのバラードをトリオで、カリブ・ミュージックをコンガを効かしてと多彩。オーディエンスを喜ばすツボを心得ている。

中でも、若手のピアノ、トランペット、トロンボーンはバリバリのダンモ。このバンドも踏み台にしてやがてジャズの新しい旗手に育っていくのだろう。蛇足ながらピアノのカイル・ルーセルはオバマ大統領を思わせる。

 ゴスペル・メドレーの一曲目は「Just a Closer Walk With Thee 」。嬉しかったでね。懐かしかったですね。「主とともに歩まん」とでも訳そうか。道玄坂のSwingでGeorge Lewis の奏でるこの曲に四六時中浸っていたのは、もう半世紀も前の話。

         《 演奏曲 》

Boulbon Street parade バーボン・ストリート・パレード

Shake It and Break It シェイク:イット&ブレイク・イット

Whenever You're Lonesome ウェネヴァー・ユー・アー・ロンサム

All of Me オール・オブ・ミー

Hello Dolly ハロー・ドーリー

Do You Know What It Means to Miss New Orleans 懐かしのニューオリーンズ

The Bucket's Got a Hole in It バケツに穴があいた

Kittle Liza Jane リル・ライザ・ジェイン

Tiger Rag タイガー・ラグ

The Second Line /  Joe Avery Blues ジョイ・エイブリーのブルース

Basin Street Blues ベズン・ストリート・ブルース

Please Don't Talk About Me Whe I'm Gone プリーズ・ドント・トーク・アバウト・ミー・ウェン・アイム・ゴーン

Dina ダイナ

Gospel Medley ゴスペル・メドレー

Wheb The Saints Go Marching In 聖者の行進

 

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