ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

サンバタウンが世に問うパンデイロ

2009-01-19 23:11:24 | パンデイロ

こんにちは、やたら大仰なタイトルをぶちかますサンバタウン店主ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。インフルエンザとかかかってませんか。何やらタミフルすら効かない型が出てきたとかいいますし、ここらで人類の数を減らしちまえという地球の自浄作用というやつが働いてるんでありましょうか。運が悪ければワタシが減ってしまうかもしれません。いやコワ。今回はとりあえずうがい徹底ということで。

そんな深遠なテーマに思いを馳せながら入口でさっさと引き返すワタシの腰抜けぶりはどうでもいいとして、今回はパンデイロの話題。関連性まったくないし!

本日通販にもアップ致しましたが、サンバタウンにてContemporânea製品をカスタマイズしたパンデイロがいよいよ公の場に登場することとなりました。詳細はそれぞれの商品説明ページでご確認いただけますので改めて野暮は申しませんが、サンバタウンが手がけるハンドメイドパンデイロのポイントとしましては、

1.ショーロの伴奏を前提としたサウンド

2.和風テイストの外観

この2点に尽きます。おっと日付が変わりそうですね。一旦記事アーップ。

えー、失礼しました。話は戻りまして、サンバタウンではこれまで色んなパンデイロの改造をしてまいりました。特にプラチネラ(シンバルみたいなパーツね)の材質や加工技術については独学でいろいろ試行錯誤を重ねたつもりです。ステンレス、洋白、アルミ、ブリキ、銅、更には材の厚みもやれ0.3mmだの0.5mmだの、果ては0.8mmとかアホみたいなトライアルも数知れず。そのひとまずの結論として店主が行き着いたのが真鍮という素材。何と言いますか、これが一番ブラジルらしいというシンプルな理由によります。以前はスザーノスタイルを意識したステンレス&複数枚重ねのプラチネラも作っておりましたが、正直なところ出口の見えない世界で自分を見失いそうなのと、あとはまあ、工程的にもめちゃめちゃしんどいんでやめました。もうやっとれんわ、という感じです(笑)。吹っ切れた後はシングルモルトウイスキーを追求するイングランドの頑固な酒蔵のオッさんのように、オール真鍮のプラチネラを究めるべくひたすらジョーネツを注ぎ込んでおります。

とは言いつつ、日本人として生まれ、日本人としてモノづくりをするからには、やはり和のココロを作品に注入したいものです。そんな矛盾だらけの店主の思いは、やがてボディの塗装にまで思いを致すようになり、現在最も得意としております艶消しオイルフィニッシュに至ったわけでございますナリよ(ヘンな日本語)。
できるものなら、以前も記事に採り上げたようにいっそ陶製パンデイロという前代未聞の路線でもって和のココロを世界に向けて発信するというのがカッコいいかなと思ったりもしましたが、本格的にその方面を目指すとなると、店主はまたイチから人生設計をやり直さないといけなくなるので、あえなく選択肢から外れた次第です。


(ちなみにこれはマホガニーレッドのタイプです)

ブラジル音楽、それもパンデイロ音源にかけては、恐らく日本で最も多く耳にしている人間のうちの一人であろうと自負する店主が製作するパンデイロに、今後も是非ご期待下さい。ゆくゆくはオリジナルのパーツを調達し、Luthier Zéの称号を授かり(誰からや)、横綱の名に恥じぬよう、今後も粉骨砕身の覚悟をもって相撲道に邁進する所存です。

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2 コメント

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Unknown (まき)
2009-01-21 10:37:16
パンデミック→パンデイロという連想でしょうか。
感染列島 (ゼジ)
2009-01-21 10:58:37
☆まきさん
コメントありがとうございます。「ん?パンデミック?何スかそれ?」とWikipediaで調べてみると・・・。

おお、なるほど。でもそれは全くの偶然で、狙ってやったわけではありませんでした。

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