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ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

「パンデリスタ」言わない派

2019-06-11 11:57:31 | パンデイロ

湿気にも負けず

乾燥にも負けず

冬場の凍結にも

真夏のステージの暑さにも負けぬ

丈夫なパンデイロを持ち

ミユートテープはあえて貼らず

決して走らず

決してモタらず

いつも静かに笑つている

一日にほんの十五分の練習と

楽器の手入れと少しのMPBを聴き

バンドメンバー皆の動きを

自分の視野におさめ

レパートリーをよく見聞きしわかり

そして忘れず

円頓寺商店街の東の橋の傍の

小さな三軒長屋に居て

東に初心者の子供あれば

行つて手ほどきしてやり

西に手首が痛くて困つている女性ユーザーあれば

行つて疲れない持ち方叩き方を教へ

南にベテランのマウンチングで死にさうな人あれば

行つてそんなの相手しなくていヽと言ひ

北に知つたかぶりや言い訳ばかりする人あれば

恥ずかしいからやめろと言ひ

催事が閑古鳥のときは涙を流し

メンバー遅刻のときはおろおろ歩き

みんなにでくの棒と呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

さういうパンデイリスタに

わたしは

なりたい

Brasil Pandeiro

2016-06-28 15:56:03 | パンデイロ

みなさんこんにちは、EU離脱です。嘘です!
いや嘘もなにも、この先どうすんだよイングランド。離脱派どう責任取るんだよ。

さて。

えー、こんにちは、サンバタウンのゼジでございます(もう『店主』は付けない)。

突然といいますか超ご無沙汰と申しますか、いきなり本題でございますが、サンバタウン通販で今なお在庫として残っているパンデイロ群4商品を衝撃処分価格(自分でいうな)にてご提供致します。

【対象商品(価格はいずれも税抜表示です】
 Contemporânea PDG105N ¥8,000→¥4,000!
 Contemporânea PDMV105C ¥14,000→¥10,000!
 Contemporânea PDMV105CT カスタムモデル ¥22,000→¥15,400!(+送料無料)
 GOPE 650LT カスタムモデル ¥27,000→¥19,000!(+送料無料)


いずれも約3割引~半額というディスカウントでのご奉仕。イエー。もちろん通販ですので日本全国のお客さまが対象です。
正直サンバタウン店主が丹精込めて焼き上げた&叩き上げたハンドメイドプラチネラ(要はシンバル部分ね)が仕込まれているカスタムモデル(Contemporânea と GOPE のショーロ向け機種)につきましては、この価格で販売することは過去にも一度としてありませんでしたし、今後もありません。何故かと申しますと、もう作る予定ないから(あっさり)。

さらには耳寄り情報として、まだ通販サイトにアップしておりませんが、あの!幻の!マルメラアダによるオリジナルハンドメイドパンデイロ「阿部音具」1996年モノ(中古)を¥30,000(税抜・本体のみ・送料無料)にて大放出致します。こちらも期間は7/10(日)まで。ま、要はワタシの私物なんですけどね。このモデルを使って演奏することはもうほとんどなくなりましたし、東京・西巣鴨のマルメラアダ店主・アベさん自らが、かのマルコス・スザーノ所有のパンデイロの仕様(注:当時)そのままに製作した伝説の9枚合わせ(9枚っすよ9枚!)プラチネラセット、しかも当時製作のヴィンテージ品を血眼になって探し求めておられた方にお譲りしてもいいかな、とまあこういうわけでございます。
ヘッドはREMOのスキンディープを装着しておりますので、重低音もバッチリ。その日からマルコス・スザーノのサウンドが手に入ります。知らんけど。自作愛好家には自分のお気に入りのボディやヘッドに交換して最高のオリジナルパンデイロを作り上げるというテも。
※「阿部音具」パンデイロにつきましては別途メール(zezi@sambatown.jp)等にてお問い合わせ下さいませ。

7/10(日)までの期間限定、早い者勝ち企画ですので、我こそはという方、お早めにどうぞ!

久々に、パンデイロ(←けっこう定番のやつ)。

2015-09-27 14:53:43 | パンデイロ

こんにちは、パウロ・コエーリョです。嘘です!
出でよ、アルケミースト!!(天にかざした聖剣から紅蓮の炎が吹き出す)

いや、そういうのじゃなかったような・・・。

さて。

細々と再開したサンバタウン通販、今回はわりとスタンダードっぽいパンデイロ商品をアップしてみました。そろそろパンデイロ、いってみよっかなーというチャレンジャブルな方がおられましたらば、是非チェックしてみて下さい。
http://sambatown.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1985599&csid=0

今回は超定番のメーカーContemporânea(コンテンポラネア)の製品を中心に、エントリータイプからカスタムメイドモデルに至るまであれこれ。いずれも一品モノにつき売り切れ御免ということで、よろしくお願い致します、ハイ。

パンデイロ改造サービスを再開致します

2014-12-02 23:25:00 | パンデイロ

こんにちは、広能昌三です。嘘じゃけえ!
ああ、文ちゃん・・・。
本当に惜しい人を亡くしました。合掌。

さて。

話はまるっきり飛びますが、サンバタウンでは久々にパンデイロの改造サービスを再開致します。
見渡してみれば日本国内、Parkaさん/T_acoさん/Percusangaさん等、世界に誇るパンデイロビルダーがどんどん出てきましたが、こと「ショーロパンデイロ」においては今もなお少々の自信があります。それはすなわち、伴奏者にとって聴こ(放送事故)
・・・えー、先ほどは画像・音声に乱れがございまして、視聴者の皆様には大変失礼致しました。

というわけで、そのー、パンデイロ改造なんですが、大まかに言うと下記の通りとなっております。

・プラチネラ(シンバル部)交換・・・真鍮焼入れタイプ 5組で5,400円
・ボディ塗装・・・オイルフィニッシュ仕上げ 全3色から 8,640円
・アルミフープ・・・ラウンドフープのみ 2,160円
(価格はいずれも税込)
※送料別


お手持ちの純正品パンデイロに満足できなくなった方は info@sambatown.jp まで是非ご相談下さいませ。

「白ひげ」よもう一度

2013-02-02 15:58:00 | パンデイロ

こんにちは、服部半蔵です。嘘です!
ちなみに地下鉄半蔵門線の線名由来はもちろん彼の名前から来ています。本当です!

そんなプチ戦国マニアだった店主のかつての趣味などはどうでもいいとして、今日は久々にパンデイロの話を。

できました。

女の子から「できちゃった・・・」とかおもむろに言われたりすると男性諸氏の中には一瞬ドキッ、というかびくっ、みたいに反応したりする向きもいらっしゃるかと思いますが、まあ申し上げてるのはワタクシ店主でありますからして、そういう心配はございません。ははは。ところでワタシは一体何が言いたいのでしょう。

パンデイロの話です。

不肖サンバタウン店主、店での営業品目としましてパンデイロの製作・改造など承っておりますが、このたび店主自身が心底納得のいく、歴代最高の作品を製作するに至りましたことをご報告申し上げます。

そのパンデイロ、ベースモデルは以前にもぜじろぐ記事でご紹介しましたLuthier Zezinhoのパンデイロなのですが、これを元に
・プラチネラを真鍮、それも多枚重ねにしたらどうなるか
・ボディをオイルフィニッシュで仕上げたら高級感がいかほど増すか
・およそサンバ/ショーロにのみ用途が限られる薄い山羊皮ヘッドを、重低音が豊かに出るタイプに変更するとどうなるか
という、かねてから構想を温めていた仕様にしてみたところ、少なくとも現時点では理想形とも言える極上のパンデイロが誕生したわけであります。
漫画「ワンピース」でいえば白ひげ級の化け物を昨年製作することに成功しましたが、あれは敢えて申し上げますと、不確定要素の多い中で偶然誕生した突然変異的な作品でありまして、今回は明確なイメージのもと組み上げた自信作。まさに「白ひげ」の堂々たる再現です。

我こそはというパンデイロファンの方に是非お試しいただきたいと思います。ひとつ、よしなに!

パンデイロパンデイロパンデイロ

2013-01-20 15:49:48 | パンデイロ

こんにちは、スティーヴン・タイラーです。ウキャキャキャキャー!
嘘です!

2013年のサンバタウンは1月からライヴ・イベントが過剰供給気味なまでに充実しており、今週も木曜にパンデイロワークショップ、ほんで日曜はウナドスのライヴ。大忙しです。

そんなわけで、まずは1/24(木)のpikaia pandeiro special presents 小澤敏也パンデイロワークショップ、まだ定員空き枠あります。ご興味がありつつお申し込みがまだの方、是非どうぞ。
今回はジャングルサンバのリズムをクローズアップしておりますので、自分のパンデイロプレイにひとワザ盛り込みたいという方にもうってつけの内容です。もちろん初心者の方も大歓迎。単なる座学でなく、あくまで「叩いて楽しむ」実践講座。みんなでわいわいやりながらアンサンブルの楽しさをご堪能いただければと思います。
よしなに!



できました。

2012-11-26 19:23:53 | パンデイロ

こんにちは、ベンジャミン・タウブキンです。嘘です!
いや、タウブキン言われてもねえ・・・。

今日は誰の名を騙ればいいのかあまりアイデアが思い浮かばない、そんな店主の迷走ぶりはどうでもいいとして、今回はパンデイロのネタを。
ようやく完成しました、リオの街角パンデイロ職人ゼジーニョと、名古屋のブラジル音楽ショップ店主ゼジーニョの勝手にコラボ作。その名もZezinho+Zezinho(ゼジーニョマイスゼジーニョ)。そんな長い名前誰も覚えてくれんぞ。

詳しくはwebで!(めっちゃ手抜き記事)

マジで工房化?

2012-02-10 17:49:54 | パンデイロ

こんにちは、漆原教授です。ストーブに直接しるこドリンクを置いてるんだが、何か?
嘘です!

さて、そんな動物に囲まれて過ごしたいと一瞬妄想してしまった店主の現実逃避っぷりはどうでもいいとして、いやいや久方ぶりのぜじろぐ更新。サボってました。長い文章書けませんでした。許してけろ。

今回はここんとこ各方面からご依頼をいただいているサンバタウンカスタムメイドパンデイロをまとめてどどーんと!ばばーんと!造ってみましたのでその紹介、と言いますかをば。

前回ご紹介しました通り、通称「白ひげ」なるモンスタークラスのパンデイロが出来上がってしまったのですが(おかげさまで一瞬で売れちゃいましたけども)、そこから更に色々と得ましたヒントを元に製作に取り掛かりましたところ、今回もまた非常に良い出来栄えとなりました。
特にNo.4のオールラウンダーモデルにつきましては、店主、張り切って数年ぶりの手巻き皮ヘッドにチャレンジ。久々の割には重低音たっぷりのイイ感じに仕上がってくれました。やはりスザーノ系モダン奏法を目指すならコレに限りますね。今後も程度の良いフラットスキン山羊皮さえ手許にあればどんどん作っていきたいと思います(←思うだけ)。
それではご覧下さいませ。


(No.1)

No.1 純ショーロ向けパンデイロ Contemporânea改
作品名 「伊予」(←ウソ。お買い上げ下さったお客さまでお好きに命名してやって下さい)
ボディ:ウエット研磨オイルフィニッシュ 浅胴40mm
ボディ色:エボニーブラウン
プラチネラ:真鍮三枚重ね
プラチネラ窓:ワイド仕様(純正モデルよりも広げてあります)
スチールトラッドフープ
プラチネラスペーサー付属
重量:370g
価格:32,900円(本体のみ)




(No.2)

No.2 オールラウンド型パンデイロ Contemporânea改
作品名 「尾張」(←適当)
ボディ:ウエット研磨オイルフィニッシュ 浅胴40mm
ボディ色:エボニーブラウン
※ボディ材の地色により限りなくウォルナットブラウンに近い発色となり、美しいマーブル模様が出ております
プラチネラ:真鍮三枚重ね
プラチネラ窓:ワイド仕様(純正モデルよりも広げてあります)
軽量アルミフープ
プラチネラスペーサー付属
重量:355g
価格:31,700円(本体のみ)




(No.3)

No.3 純ショーロ向けパンデイロ Contemporânea改
作品名 「猩々緋」(←ノリで命名)
ボディ:ウエット研磨オイルフィニッシュ 標準胴46mm
ボディ色:マホガニーレッド
プラチネラ:真鍮+シークレットチップ四枚重ね
プラチネラ窓:ワイド仕様(純正モデルよりも広げてあります)
スチールトラッドフープ
プラチネラスペーサー付属
重量:390g
価格:32,900円(本体のみ)




(No.4、手巻き皮にご注目!)

No.4 スーパーオールラウンド型パンデイロ Contemporânea改
作品名 「円頓寺」(←やっぱりね)
ボディ:ウエット研磨オイルフィニッシュ 標準胴46mm
ボディ色:マホガニーレッド
プラチネラ:真鍮+シークレットチップ五枚重ね
プラチネラ窓:ワイド仕様(純正モデルよりも広げてあります)
手巻き皮ヘッド(内巻き)
スチールラウンドフープ  ※軽量アルミフープは別売(2,100円)です
プラチネラスペーサー付属
重量:435g
価格:36,300円(本体のみ)

※全ての商品にチューニングキー、パンデイロワックス(ヘッド塗布・ボディ磨き兼用)が付属しています


ブラジルらしい良いパンデイロをお探しの方に是非オススメしたい作品群です。
またウォルナットブラウンのカラーも含めオーダーメイドも承りますので、ご遠慮なくご相談下さいませ。
(通販ページが休止のまんまで誠に申し訳ございませんです・・・)
お手持ちのパンデイロの改造も承っております。ドゾヨロシク。

すンごいのできちゃいました

2012-01-18 18:28:46 | パンデイロ

こんにちは、「白ひげ」ことエドワード・ニューゲートです。グララララ・・・。
おれの息子になれ!
嘘です!

今日はパンデイロの話題をおひとつ。

このたび、もしもの時のために大事にとっておいた極上パーツを組み合わせてスーパーオールラウンダーなパンデイロを造ってみましたところ、マジでバケモノみたいなのが誕生してしまいました。

ボディはサンバタウンお得意のウエット研磨によるオイルフィニッシュ(色はウォルナットブラウン)、プラチネラはいつもの真鍮三枚組に懐かしの隠し技を仕込み、より複雑な音を狙ってみたところ、これが見事に的中。
プラチネラ窓にスペーサーを挟めばモダン奏法でもろマルコス・スザーノの音が出せますし、外せば存在感たっぷりなトラッドショーロパンデイロの音になります。
軽量化のためアルミラウンドフープを採用しましたが、通常は軽量化の代償としてヘッドの重低音がずいぶんと犠牲になってしまうものなのです。
それが今回のモデル(440g)は重低音にいささかの衰えもない超当たりモの山羊皮。
まるっきり手前味噌なコメントになりますが、はっきり申し上げてモンスター級です。


(こーいう外観です)

ヘッドはガサガサなテーピングが残ったままだし、ボディのプラチネラ窓付近に欠けがあります(パテ埋め補修済)が、それも渋さをより増してくれているような気がします。古いパーツですが、ゴールドフィニッシュの真鍮ナットでヴィンテージ的な高級感も出してみました。
世界に二つとない完全オリジナルのパンデイロです。

本体のみ(チューニングキー付属、バッグなし)の販売となりますが、大業物パンデイロを狙っておられた方はこの機会に是非ご相談下さい。
販売価格:42,000円(消費税・送料込) ※おかげさまで売れちゃいました。ありがとうございます!(1/21)


この他Contemporâneaの既製モデルに手を加えたいつものカスタムメイドパンデイロも次々と出来上がりつつありますので、こちらも是非よろしく。

【お知らせ】
残念ながらサンバタウン通販ページは現在リニューアル中です。お問い合わせはメールかお電話にて直接お願い申し上げます。

やあ、また会えたね!

2010-04-26 22:31:53 | パンデイロ
こんにちは、カリーナ・ブールです。嘘です!
いやあ、ブラジルのこまどり姉妹ことComadre Fulozinhaのカリーナ嬢のソロがイイんですよ。
元はサンパウロ出身らしい彼女、どういう経緯かペルナンブコに渡り、そこで音楽キャリアを積んだそうなのですが、こうして今デカダンでローファイでパンクでセンシティヴでキュートでキッチュなソロアルバムを出してくれました。すみません、最後の方はもう自分でも何を形容したいのかよくわかんなくなっております。ちなみにこまどり姉妹時代のサウンド的な名残は一切ありません(笑)。でもそれがどうしたというのだ。とにかくカッコいいです。MPB新世代カマーン派な方はどうぞチェックしてみて下さい。


(カリーナちゃーん)

それにしても新ネタをアップするまでの間、ずっとぜじろぐのページをアダム・アントが占拠するというまことに辛い状況に立たされていることに気づき、内心しまったなあと思っているサンバタウン店主ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

で、本題でございます。
長らく入荷が途絶えており、店主も半ば再調達を諦めていたO Profissionalの廉価版パンデイロが久しぶりに登場です!いや実に嬉しい。
これでパンデイロ初心者のお客さんに自信を持ってオススメできるアイテムがまたひとつ。
売り切れ御免ということで、パンデイロご購入検討中の方は是非。
コイツをベースにしたカスタムメイドパンデイロも作ってみたいところです。

50%精米歩合のごとく

2010-01-21 18:38:15 | パンデイロ

久々にぜじろぐを一週間もスッ飛ばしてしまいました。
その間何をしていたかと言いますと、

ひたすら庭いぢりに没頭していたり(マジ止まんねえ)、

昼間っから山形正宗のしぼりたて新酒をちびりちびりとやってたり(おいおいおい)、

2月に予定していたブラジル再渡航が現地サイドの都合で翌月にずれ込むことになって落ち込んでしまったり(相手はブラジルだぞ)、

無理やりその気分転換として仕事部屋の整理整頓に力を入れたり(今ごろかい)、

まあしょうもないことでダラダラと過ごしていたわけなんですが、そうそうサボってばかりもいられず、パンデイロの製作も並行してやっておりました。

今回は丸フープ平フープの両タイプを1台ずつ手がけましたが、これまで造ってきたものに比べ、塗装・研磨レベルを更にレベルアップさせました。昔は「艶消し」オイルフィニッシュと称していたのですが、1,500番手以上のところまで研磨処理したら、艶消しどころか今度は光沢が出てきました次第。もうテッカテカでやんす。

そして平フープの方は、プラチネラ窓枠を削って12mmから15mmまで広げ、アーチの深いプラチネラを仕込みました。こうすることで音のコシが強くなり、より存在感のある鳴りを手に入れることができます(丸フープの方はスザーノ奏法での使用を意識して、そのままの12mmにしてあります)。

そんなわけで、また少し改造スキルがアップしたようです。
ゼジの研磨レベルが26になった!
ゼジのプラチネラ叩きレベルが33になった!
ゼジは皮ヘッドロゴ消しの術をおぼえた!


まあ、評価して下さるのはお客さんですので・・・。
自己満足に陥らないよう、これからもオーナーさんからの意見をフィードバックしていただきつつ、柔の道に邁進すべくひたすらに研鑽してまいる所存です。って前にも使ったなこのネタ。

ここで連絡事項をひとつ。
サンバタウンで承っておりますパンデイロの改造について、今年からハンドメイドプラチネラとボディ塗装・研磨の料金をそれぞれ見直し致します。要は作業の手間がそれぞれ料金とアンマッチだったため。詳細はこちらでございます。
プラチネラの交換がよりおトクになっております。前々からお持ちのパンデイロの音にご不満がおありの方はこの機会に是非ご相談下さいませ。

しかし、改造技術については自分でもどうしてもまだ物足りないところがあと二つ三つ。
それは(つづく!)

三色バディ

2009-10-01 00:23:06 | パンデイロ

いろいろいろいろいろいろ
きれいだね

と矢野顕子さんも歌っておりましたが、こんにちは、パット・メセニーです。
あまりマニアックな名前ばかり出し続けてるとそのうち「知らんわっ!」とか怒られそうなので、そのへんの匙加減がね、まあこの先ね(←何が言いたいのだ?)。

冒頭からいきなり関係ないネタで突っ走ってしまいましたが、今週は自作パンデイロのボディ部仕上げに追われて、なかなか新譜の内容をチェックする時間がつくれません。いやホント作業やってますって。雨が続いてるせいかオイル塗装の乾きが遅く、ちょっと焦ってます。悲しきかな縁側作業。

今回はご注文いただいている3台ともカラーが違うので、うまい具合に一括で参考写真を撮ることができました。
上からエボニーブラウン、エボニー/マホガニー中間色、マホガニーレッドです。Contemporâneaの皮パンデイロが改造ベースなんですが、これのボディ木目を生かし、塗りムラもあえてそのままにした状態で磨きこみ、シブい風合いを大切にしています。ブラジルっぽさと和の心の同時追求こそがサンバタウンカスタムメイドパンデイロのコンセプトであります。イエイ。


(証拠写真。オイルフィニッシュでやんす、おやびん)

このあと併行して叩いておいた真鍮プラチネラを仕込み、タハーシャを再度取り付けてヘッドをかぶせ、サウンドチェックをしつつ最後の仕上げに入っていきます。いつもながらしんどい作業ですが、いったんやり始めたら雑事を忘れて没頭できるのがけっこうイイですね。こういうところがモノづくり仕事の楽しみのひとつと言えないこともないです。

よみがえれ君よ

2009-08-31 22:14:02 | パンデイロ

少し前に、IZZOの皮パンデイロの肉体改造依頼がありました。
このIZZOちゃん、皮パンとしてはエントリーモデルとしてうってつけの手頃なお値段(だいたい10,000円前後)。
ですが使っているうちに、人によっては
・プラチネラの音が物足りない
・皮が硬すぎる
・グリップ部がごつすぎる
・やっぱ重い
みたいな不満が出てきたりするのもまた事実。

で、

自慢の真鍮プラチネラに替えてみました。我ながらいい感じです。
さらにアルミフープをカマしてみました。ますますいい感じです。
皮にはミンクオイルを少々。しなやかさアーップ。
最後にプラチネラにお手製のスペーサーを入れて調整。これ最近のキモ。
重量400gのとても使いやすいパンデイロに生まれ変わりました。
(オーナーさんは賢明にも樹脂グリップをご自分で取り外されていました)
サンバ/ショーロ方面、スザーノ奏法なんでもござれです。
夏休みの自由課題工作みたいな感じで、なかなかに楽しい仕事でした。

もう少しで涼しくなってくるだろうから、そうしたらカスタムメイドパンデイロの量産期の到来です。工房のある縁側は、真夏どきはとにかく暑いわ蚊がいるわで作業が億劫でございまして、ハイ・・・。

史上最凶の皮パンデイロ

2009-04-23 00:39:24 | パンデイロ

ある馴染み客からの依頼で、パンデイロの改造トライ中。ていうかさっき完成。

どうですこのプラチネラ(シンバル)窓の開き具合。その寸法、実に20mm。プラチネラと窓上端との隙間だけでも7mmという凶悪さ(フツーは1~2mm)。もう鬼目ヤスリでゴリゴリ削っちゃりましたわい。ジョルジーニョ・ド・パンデイロも真っ青のセッティングです。依頼人曰く「ガッシャガシャが夢でしたので。」ですって。夢。世の中にはツワモノがいるもんです。

よい子のみんなはマネしないようにね。

使い込まれた名器

2009-04-15 19:46:48 | パンデイロ

今回もいきなりですがAgenorです。Luthier Agenorのパンデイロ。
Angraではありません。見た目似てるけどね。
最近ぜじろぐのアクセス数が急速に伸びてきているのは、メタレイロな皆さんに閲覧いただいているからだということにワタシはようやく気づきました。まそれはさておき。

とある友人からリペアを依頼され、ひどい肩凝りと格闘しつつも、どうにか完成間近となっております。いでででで。これ、大阪方面の方々なら誰の楽器かピンとくる方も多いはず。

いかがでしょう。このとことんまで使い込まれた楽器の美しさ。
手脂をたっぷり吸い込んだ山羊皮ヘッドのテカり具合。
真鍮パーツの渋さきわまる酸化のさま。
ここまで味わい深く風合いのあるパンデイロを見ると、胸が熱くなってまいります。
しっかり補修して、完璧に仕上げさせていただこうではありませんか。

皆さんもここまで長く愛用できるよう、またそれに耐えうるよう、楽器は良いモノをお使い下さい。
「安物買いの銭失い」にならないように・・・。