ああ、サーちゃん・・・。
君の歌声に包まれながらそのまま海の底に沈んでしまってもいいですか。
2007年は「ああ、モンちゃん・・・」と呻き。←注:マリーザ・モンチ
2010年春には「ああ、ボンちゃん・・・」と身悶えし。←注:アレクシア・ボンテンポ
いやあすみません、恋多きオトコでして。ははは。
のっけから失礼致しました。夏の終わりのサウダーヂ病に悩まされ続けのサンバタウン店主ゼジですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
そんな腑抜けたワタシのハートをガツーンと、シャキーンと目覚めさせてくれる期待のアルバムがようやく届きました。
サンバタウン店主が勝手に「サーちゃん」と幼馴染みのように呼んでいるリオの歌姫、ホベルタ・サー。アルバムリリースのたび国内ブラジル音楽ファンを熱狂させてまいりましたが、今回到着した新作がまた凄まじい。
バックにはブラジル最強弦楽器ユニットの呼び声高い、あのトリオ・マデイラ・ブラジル。そして本作のテーマはバイーアが誇る作曲家ホッキ・フェヘイラ集ときた日には、ショーロ/サンバ系アコースティックファンがもはや黙っておりません。
サポートパーカッションにはSamba de Fatoの活動で現在売り出し中のパウリーノ・ヂアス、そしてネイ・マトグロッソのカルトーラ集でセウシーニョと並んで打楽器班を務めていたゼロが担当しており、サウンドは磐石。ていうかカンペキ。これ以上何を求めろっていうんだ?!
前作「Que belo estranho dia para se ter alegria」よりもナチュラルで、前々作「Braseiro」よりも情熱的。ギターとバンドリンの煌くアコースティックサウンドは、まさにバイーアの海岸を優しくそして爽やかに流れる風のよう。
サンバタウンが全身全霊をかけてオススメする大傑作盤です。
現時点で既に店主の「2010年俺ブラジルディスク大賞」堂々の暫定王者ポジションを獲得。
初回入荷分はどこのショップもほぼ予約がついている状況で、早くも次回入荷分のバックオーダーまで殺到しているとか。
大ヒット間違いなしの好盤ですのでしばらく流通も活況となるかと思いますが、突如としていつ売り切れとなるやもわかりません(輸入盤の場合大体3ヶ月~半年後にはとうにアウトという例多し)。皆さんもなるべくお早めに、是非。