ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

サンパウロ四日目/リオ一日目(09/06/12)

2009-06-30 22:24:38 | 日記

うぐぐ、日記を書く時間がなかなか取れなくなってきたッス・・・。でも頑張るッス。
この日はサンパウロを後にし、リオへの移動日です。

この日もサンパウロは小雨。朝食をゆっくりたらふくいただいた後、ホテルのチェックアウト。
かなりの荷物になっているため地下鉄はあきらめて(絶対ムリ!)タクシーを奮発。セントロから国内線空港(コンゴーニャス)はかなりの距離がありますが、40レアルもしませんでした。これ日本だったら結構な料金になりますね。タクシーの相場はやはりお得感があります(ボッたくり白タクにさえつかまらなければの話ですが)。

ちょっと張り切りすぎちゃったか・・・離陸2時間前に空港着いてしまいました。まあ一応空港の中は比較的安全なので、さっさとゲートインしてベンチで休んでましょう。


蓄積する疲労。


(パノラマチックに空港内のロビー写真を貼り合わせてみました。けっこうモダン)

ドルからレアルに両替しておこうと思い、Santander銀行の両替カウンターに行くと「ごめん、機械の調子がおかしくて今ちょっとダメ。いくら必要?30ドルまでだったらレアルに両替できるけど」と、かなり強烈なことを言ってくれる窓口のお兄ちゃん。だがそこがいい。


(Eu te amo, meu Brasil!)


(これの同型機でリオへ行くでやんす、おやびん)

んで離陸して45分後にはリオ。サントス・デュモン空港に着陸でございます。リオもあまり天気がよろしくないようです。
今回なんとショーロフルーティストの熊本尚美おねえさんがご親切にもお迎えに来て下さいました。


(雨のヘデント~ル♪・・・って演歌のタイトルみたいだ)


(左手に見えますは、こちらがおなじみのPão de açúcarでございます。別にガイドさんはいませんが)

午後は残念ながら雨が降り始めたので、特に何をするでもなく尚美おねえさんちで休憩させていただきました。昼食はハバーダ。超美味。
その後ジョアン・リラ師匠がわざわざバーハ・ダ・チジュッカから遊びに来てくれました(今回彼に届け物がありまして)。夕方はみんなでレーメあたりの海岸沿いのレストランで干し肉料理Carne Secaをいただき(げぷっ)、淡々としながらもリオでの慣らし運転的な感じの、なかなかに良い一日が終わりました。雨の風景は14年前と同じですが、今回のリオにはどことなくとても親密なものを感じます。
そんな気がする。(←根拠まったくなし)

この日は自分で撮った写真が極端に少ない(上のでほとんど全て)日でした。

明日は晴れるといいなあ。

いけねえ明日BVだよ

2009-06-27 18:58:43 | イベント

などと言っていてはいけません。

Boas-Vindas Vol.7です。
DJが直前にブラジルに渡ろうが、メンバーにコトブキ事情が生まれようが、イベントは粛々と行われるのであります。って前日告知、みっともないったらありゃしません・・・。

今回ワタシは下手なしゃべりは入れずにとことんブラジル音楽をかけ倒します。ハコは念願叶って名古屋アンダーグラウンドのメッカ、KD-Japonだもんね。今から一気にテンション上げていきましょうっ。あれもブラジル、これもブラジル。友愛!友愛!

【Boas-Vindas! Vol.7】
Data: 28 de junho (Dom)
Local: KD-Japon
Horário: Abertura 18:30 Início 19:00
Ingresso: Reserva 1,800yen s/ Reserva 2,000yen
Show ao vivo: NARCO、早川欣志、中岡魚市
VJ: 河本隆志
DJ: ゼジ



是非!

いよいよ来週から名古屋っすねー。

2009-06-26 23:22:29 | イベント

レオ・ミナックスのツアーではありません。

映画「ヴィニシウス-愛とボサノヴァの日々-の名古屋上映の話です。これはもう何が何でも観に行かんといかん。
「ディス・イズ・ボサノヴァ」で懲りた人も、あの退屈なフィルムのことは忘れてヴィニシウスにシビれましょう。

7/4(土)から7/17(金)の二週間、絶対にお見逃しなく。


実は7/10(金)のレオ・ミナックス名古屋公演に絡め、会場のCafe Dufiにて、映画「ヴィニシウス」とのタイアップイベントがあるんだとかないんだとか。なんてはっきりしない物言いでしょうか。ふふふーん。詳細は別途。


(Dufiさんにてヴィニシウスの写真展をやってまーす)

そうそう、今夜からDufiさんに置かせていただいているサンバタウンCD販売コーナー、7月のローテーションに変わっております。ご来店の折には是非チェックを!先月と違って(自爆)今回は気合入っとります!

Leo MinaxのCD、補充しましたの巻

2009-06-25 22:49:20 | CD

タイトルの後に「だぺっちゃ!」とか言ってつなげたアナタはワタシと同世代。

さて、レオ・ミナックスのツアー即売会用CD、最新作Da Boca Pra Fora(DBPF)とAulanaluaの2作が本日無事到着しました。サンバタウン通販にも補充しておきましたので、入荷をお待ちになっておられた方、またライヴの前に予習しておこかという世にもあっぱれな方は是非~。

例によってライヴ終了後の即売会と併行してレオのサインももらえますが、もちろん予めお求めになられたCDをそのまま会場にご持参いただいてもOKですので、よろしくどうぞ。

Leo Minax、その音楽的ルーツ

2009-06-24 08:26:23 | ライヴ

早いものでレオ・ミナックスのジャパンソロツアーの皮切り日まであと2週間あまりとなってしまいました。準備する側としてはめちゃめちゃ心落ち着かない日々に突入することになりそうですが、なるたけリラックスして本番に臨みたいと思っております。

そんな手弁当プロジェクトとも言うべき「旅姿三人衆(←増えた)梅雨あがり全国行脚」をご紹介するツアーオフィシャルブログでは、レオの音楽的ルーツが余すところなく語られたインタビュー記事を連載しております。MPB、特にミナス音楽ファンは言うに及ばず、一般の洋楽ファンにとっても実に興味深い内容ですので、是非ご覧になってみて下さい。ていうかこの人おれと趣味の変遷ほとんど同じじゃん。ベト・ゲヂスのファースト(画像上ジャケ)なんてマジ泣けるよねえ。うんうん、わかるわかる。それはまあともかく、続編がますます楽しみなオフィシャルブログをどうぞよろしく。

インタビューが進むにつれ、この人を呼ぶことになったのは必然であったのかもと主催者が誰しも一度は陥りやすい思い込みに浸ってしまいますが、なんのなんの、人間最後は情熱がモノを言うのです(最後何言ってるのかよくわかんない)。

このオフィシャルブログ、当然ながらワタシが設計・製作したものではなく、ファーストアルバムの頃からレオの大ファンであったmarikinhaさんの手によるもの。その恐るべき仕事ぶりは正に無償の愛。また今回ゲストとして東京プラッサオンゼの初日への参加が決定した山本のりこさんのサイトでも、レオとのりちゃんをめぐるあれやこれやの楽しいエピソードが綴られています。彼女たちだけではなく、当初からレオの音楽に魅せられ続けてきた熱烈なリスナーの皆さんからも応援やお問い合わせの声を頂戴しており(複数いらっしゃるとは!)、たいへん勇気づけられます。何ともありがたい。この場をお借りして心から感謝申し上げます。

ツアー前半のクルマ旅のタイミングにぴったり合うようにして新しいクルマも来るし、文明の利器カーナビ(大げさな)も装着、ETCも取り付けて高速道路代削減策もバッチリですわい。
あとは各会場予約で満杯というハッピーな知らせを待つのみであります。
まあ無分別にそこまでの高望みはしないにせよ、皆様、是非!


【LEO MINAX JAPAN SOLO TOUR 2009 ライヴスケジュール】

7/10(金) 開場19:00/開演20:00
名古屋 Cafe Dufi
チャージ: 前売3,500円/当日4,000(1ドリンク付)
予約・問い合わせ: TEL 052-263-6511 Cafe Dufi

7/11(土) 開場18:30/開演19:30
大阪 CHOVE CHUVA
チャージ: 前売3,000円/当日3,500円
予約・問い合わせ: TEL 06-6225-3003 CHOVE CHUVA

7/13(月) 開場19:00/開演20:00
京都 VIVA LA MUSICA!
チャージ: 前売3,000円/当日3,500円(飲食代別)
予約・問い合わせ: TEL 075-723-3297 VIVA LA MUSICA!

7/15(水) 開場18:30/開演19:30
山形 Noisy Duck
チャージ: 前売3,500円/当日4,000円(1ドリンク付)
予約・問い合わせ:
bossacur@ma.catvy.ne.jp 山形ブラジル音楽普及協会
TEL 023-633-6506    Noisy Duck

7/17(金) 開場19:00/開演20:00 ゲスト :山本のりこ(vo.g)
7/18(土) 開場19:00/開演20:00 ゲスト :福和誠司(per)
東京・青山 プラッサ・オンゼ
チャージ: 前売3,800円/当日4,200円(1ドリンク付)
予約・問い合わせ:TEL 03-3405-8015 プラッサ・オンゼ

7/19(日) 開場19:00/開演19:30
鎌倉 ヴィヴモン・ディモンシュ
チャージ: 前売2,800円/当日3,300円(1ドリンク付)
予約・問い合わせ: TEL 0467-23-9952 ディモンシュ

ツアー総合問い合わせ zezi@sambatown.jp(サンバタウン)

サンパウロ三日目(09/06/11)

2009-06-23 20:23:26 | 日記
二日目からちょっと間が空いてしまいましたが、コンプリート目指して頑張ります。そう、人生は己との闘いの連続。

三日目も降ったりやんだりが続く今ひとつの空模様。この日は日本では無名の某打楽器メーカー(ワタシってホント無名のメーカーや工房と付き合うの好きだよな)の工場見学に行くのであります。ここはサンパウロ州の中でも最南端に位置する最果ての街、Embu Guaçuというところに工場があり、サンパウロ中心部から実に50km近く離れています。名古屋で言えば名古屋市中心部から蒲郡市くらい(えらいローカルネタだね)、東京だと都心部から三鷹・小金井・国分寺ってところかな。まあそんなところへいち観光客が訪れようったってムリ。電車すら走ってないし。

そこへこのメーカーの社長さん、これまでメールでちょこっとやりとりしただけの間柄にもかかわらず、サンパウロに到着後、先方に電話したら「じゃホテルまで迎えに行くわ」とのありがたいお申し出。こちらの動ける日は11日(木)しかなかったのですが、よくよく確かめてみればブラジルでは祝日にあたります。休日出勤ではないですか。なんとも申し訳ない限りですが、とにかくまあそんな経緯で11日を迎えることになったわけであります。


この日は前日までのオニのような渋滞とはうって変わって道路はガラ空き状態。快適なことこの上ないです。あとは画像を中心に当日の行程をご覧下さいませ。


(途中で寄り道散歩した観光名所、Embu das artesというところ。趣味の良い工芸品とtapeteという路上アートで有名だそうな。雰囲気の良さに一目惚れ)




(田舎町Embu市にもジャパニーズアニメ文化が浸透?!どうでもいいけどそのエルフ耳やめれ)




(いつかこういう名もなきブラジルの画家たちの作品を、自分のために買って帰りたいもんです)


そんなこんなで工場到着。すごいです。町工場なんてもんじゃありません。
アジトです。まあそれはともかく、いろいろ撮ってまいりましたですよ(社長了解済)。



(木胴長物工程。ボディジョイント部の処理に注目)




(本邦初公開!・・・なのか?パンデイロのプライウッド工程。クサビがキモね)




(うーむ、こりゃ専用設備がないとしんどくてやっとられんわなあ ←やろうと思ってたやつ)




(アルミ仕掛品置き場。こういうの見てるとなんかワクワクしてきますよね。きませんか。そうですか、はあ)




(フープやヘッド等パーツ置き場。メッキ処理するかしないかでかなり値段に反映されるのだ)




(木胴仕掛品置き場。なんかますますワクワクしちゃいますよね。しませんか。なんでだよ、しろよ!)




(ロールしたアルミ胴のエッジ出し、フープに取り付けたタハーシャガイドへの穴あけ、タハーシャエンド部の羽根形プレス、タハーシャのネジ切り、それぞれの工程に専門の機械が立ち並びます。うはー ←元製造業勤務)




(社長のMarcãoことマルコス氏と。初対面の人間が自宅までお昼ご飯をお呼ばれするなんて、日本じゃちょっとない。
どうでもいいけどこの日飲んだItaipavaというビール、SKOLやBRAHMAよりも断然美味かったです)



(あれに見えるはGrande São Paulo。思えば遠くへ来たもんだ)




(雲ひとつとっても日本とはスケールが違うような、そんな気が。なんとなく、クリスタル。←意味不明)




(次の目的地への道中に通りかかった、サンパウロの強豪エスコーラ・X9の練習場。パッと見マンゲイラっぽい)




(サンパウロ地下鉄最北端駅Tucuruviの近く。さてここには何が?)



Marcão社長といろいろ雑談するうち、話はカポエイラ関係に移り、以前サンバタウンでも一瞬だけ扱っていた異端児的ブランドの話題が出たところへ反射的にワタシが食いついてしまい、「こりゃ奇遇だね。んじゃホテルまで送りついでに次はそこ行こか」というわけで、予想外にも行き先がもう一つ増えましたです。ありがたきご縁かな。

連れて行かれたショップではオーナーがおっそろしい早口(しかもかなりガラ悪いしゃべり方)をまくしたてて迎えてくれますが、正直早すぎて聴き取れまっしぇん。日本のカポエイラシーンに関する話題でなかなか盛り上がり、発表前の夏の新作シャツ(ブラジルじゃ冬だけど)をお土産にいただいちゃったりもして、あれやこれやで大収穫の手ごたえの中ホテルに戻りました次第。
今回の商談が実を結べば今後のサンバタウンの展開もまた次の段階に移りそうな、そんな期待を持たせてくれた三日目でした。




(今回もブラジルに持っていった村上春樹の『遠い太鼓』。舞台がブラジルでないところが妙に気分を落ち着かせてくれます)


次回はいよいよリオです。

(つづく)


忘れた頃にもう一度

2009-06-20 03:06:49 | ライヴ

サンパウロ三日目・・・といきたいところですが、もう画像編集と文章構成するだけのエネルジアが残っておりません。はふうん。

と、いうわけで。
しつこいようですがLeo Minaxのライヴが1ヶ月を切りました。
各会場ともほどよく席が埋まってきたようです(満席間近です!みたいなハッタリはボクかけない主義なのだ)。ご興味をお持ちいただきながらもご予約がまだの方はお早めにどうぞ。会場まで予約の電話やメールを入れるのもちょいと億劫な方がいらっしゃいましたらワタシにメール下さいっ。おつなぎ致します。(zezi@sambatown.jp)

ツアーオフィシャルブログも絶好調!充実したコンテンツでレオの音楽やキャラクターがまるわかり。けっこうマメに更新してます。まだの方は是非チェックしてみて下さい。

さあ、週末はしっかり休んで来週からまた頑張るぞお。

はっ、土曜日の豊橋ポル語教室・・・準備・・・(顔面蒼白)。

サンパウロ二日目(09/06/10)

2009-06-19 16:22:01 | 日記

現地日付、6月10日(水)。
この日のサンパウロは朝から降ったりやんだりのあやしい天気。

まずは朝食をきちんと摂りましょう。


(思えば朝食をしっかり食べておいたおかげでなんとかもちこたえた感じの一日でした)

まずは地下鉄Ana Rosa駅近くのIrmãos Vitale社へ表敬訪問。特に何するわけでもなかったのですが、ま、顔の見える商売がモットーのサンバタウンということで。写真撮るの忘れちゃいました。
ここは楽譜や教則本が充実しています。週末にはホーダ・ヂ・ショーロも定期的に開催されるそうです。都合がつかず残念。向かいのカフェでVitale販売担当のおば、もとい、お姉さんと一緒に飲んだカプチーノがやたらおいしかったなあ。

次に楽器店街、Teodoro Sampaio通りへ。結局エレキ/ドラム系のプレイヤー向けのスポットであったというのは前に書いた通り。この頃にはもう雨がざあざあ降り。傘さしながらトホホモードで参上。

ノド渇いたっす・・・。まずは近くのBarへ。


(めちゃくちゃ味が濃くて甘いMate com limãoすなわちマテ茶レモンティー風、出来合いのやつ。はっきり言って・・・マズっ!)


(先生、ベース専門店なんてありますよホラ!)

次に入ったのが確かMADE IN BRAZILとかいう島○楽器だかイシ○シ楽器のブラジル版みたいな感じのデカいお店。あ、あった!

※注:ここから先はBrasil Metal Union系の方々にしか理解し得ない内容となっておりますので悪しからずご容赦下さいませ


(ブラジルが誇るメタルバンドANGRAのギタリスト、キコ・ルーレイロの使ってるTagimaのK1ざんす。そんでその後ろはK2ざんす)

【K1豆知識】
・ブラジルではK1、K2のことを「カー・ウン」「カー・ドイス」と読むんだよ。
・市販品はキコさんのようにハイフレットのスキャロップド加工はしていないんだよ。
・K1のネック塗装はポリウレタン、K2のネックは艶消しの未塗装みたいだよ。
・K1はセイモア・ダンカン、K2はTagimaオリジナル(笑)のPUをそれぞれ装備しているよ。
・K1、K2ともボディ材はシーダーを使っているそうだよ。

さすがにK1までは買って帰る勇気もおカネもなかったので、この界隈でこまごまとした頼まれ物をちょこちょこと買い物。

で、そろそろ行きますか。
キコさん家に。

遠いし疲れてきたんでタクシー拾うぜ。え、何、場所わかんねえって?(周りにいた運ちゃん仲間も一緒になって地図帳を探し回ってくれる)ああよかった、どうにか突き止められたようです。いざ行かん。
あ、傘さっきのショップに置き忘れた。


(で、キコさん家の前の通り。めちゃめちゃ高級住宅地じゃん・・・)

・・・ピンポンしても、誰も出ません。
まあ「15時過ぎね!」っていう約束だったから、15時ちょうどに着いてもダメだよね、ブラジルの場合。そもそも。
てなわけでご自宅の前でボーッと。


(お花、きれい)

そうこうするうちに16時近くになって目の前に1台のタクシーが。ドアが開くや「ヒロアッキサン!」と音圧のある太い声。すげー、キコさんだ。ホンモノだ。ちゃんと人間の動きしてるよ。
そうか、どっか行ってて空港から直帰したんだ。
「ごめんごめん、14時に到着のはずの飛行機が遅れちゃってね」とキコさん。いえ、こちらこそ勝手に押しかけてしまいましていやいやいやお忙しいところホントに申し訳ないです。

帰宅したばかりだというのに、キコさん見ず知らずのワタシを家ん中に案内してくれましたよ。すんげえ大邸宅だけど全然デーハーじゃなくて、すごく落ち着いた趣味の家の中。半地下のリビングにはグランドピアノが。そうかあ、ここで練習してるわけですね。おっ、傍らにセザル・カマルゴ・マリアーノ&レニ・アンドラーヂのデュオライヴDVDみっけ!やはり相当に音楽的なセンスがあるようです、この人。キコさんのギターヒーロー的オーラに圧倒され、あまりに恐縮して写真なんか撮れませんでした。撮れるわけがない。

どうやらキコさん、これまでのメールのやり取りでワタシのことを日系ブラジル人と思ってたらしく、純日本人とわかって少し驚かれていました。取り急ぎ約束していた楽譜「No Gravity Songbook Version」4カートンをドカッと受け取ります。重っ!

で、話題がTagimaギターの話に及びます。
「あれから社長と連絡ついた?」
「いえ、何度もメッセージは送ってるんですが、下の方で止まっちゃってるみたいですね」
「そうか。ところでK1買って帰るつもり?」やたら察しが早いよキコさん。
「オーケー、じゃあちょっとセールスマネージャーに電話してみる」いやあの、オーケーじゃなくて。ワタシまだはっきり買うって言ってないんですけど、もしもし、キコさん?なんかもにゃもにゃとTagimaサイドにその場で携帯から連絡を取ってくれてるよキコさん。どうしよう。おれここでじっと立ってればいいのかな。え、何すか?K1の色?黒かシルバーか、黒でもラメ入りかなしかって?まあやっぱり個人的には黒でしょうかね。「ラメはない方がカッコいいよ、僕のもそうだもん」あ、はあ、そうですか。で、キコさんそのままダダダダダーッと相手としゃべって、電話ぷちっ。

「今16時だな。工場は18時に閉まるから、ヒロアキサン(本当にこう呼んでくれている)、それまでになんとか着けるよう頑張って。明日は祝日だから工場休みだし。先方にはハナシ付けといたから。店頭で買うより安く手に入るはずだよ。クルマ呼ぶから、そのまま直行するといい」

げ。
急げ!

ワタシのためにわざわざタクシー呼んでくれたキコさん。
なんて優しいカリスマロックギタリストなんだ。でもここから工場までって相当な距離が。
「大丈夫、モトは取れる!」けっこう計算マメなんですね。
しかしながら運転手とあれやこれやと道順について確認すると、
「タクシーの運ちゃんが言うには、今どこも渋滞でクルマだとかえってヤバいってさ。だから近くの(むにゃむにゃむにゃ)駅から地下鉄の(ごにょごにょごにょ)駅まで乗り継いで、そこからタクシー拾った方がいい。じゃ、うまくいくといいね!」

急いでるワリには記念にパチリとやったりします。


(おれよりでけえよキコさん。185cmくらいか?)

しかしワタシはここで大きな問題に直面します。そう、K1を買うだけの現金の持ち合わせがないのです。
なんせクレジットカードでの決済はダメらしいので、どこかのATMで現金を引き出さないといけません。しかしワタシはブラジル到着以来まだそれにトライしていないのです。くっそう、15年前に1回やったことあるけど、どうやって操作したか記憶がひとかけらも残ってないぞ。道中でItaú、Bradesco、HSBCと三軒回ったけど、おれのクレジットカード、どこも受け付けてくんねえよ!(←ウソ。後でわかったことですがBradescoはちゃんと操作すれば引き出せました。焦ってたんだネ)

そんなこんなで、とりあえずは地下鉄乗らなきゃっちゅうこともあって、タクシーの運ちゃんの心配そうな眼差しに見送られながら駅の構内に突入しますが、ドタバタするうちにどうみても間に合いそうにない時間になってまいりました。明日は祝日で×。明後日の朝はリオに発たなきゃなんない。無念じゃが、我が武運、もはやここまでか・・・。
時刻は既に17:40。遂にSé駅でギブアップ宣言。先方の電話がつながらなかったので、キコさんに公衆電話からお詫びの報告を。キコさん、初対面の異邦人にここまでしてくれたのに・・・。いかん、涙出てきたよ。
「気にしないで。僕からも向こうに連絡しておくから。日本に帰ってからまたトライしてみるといいよ」
ハイ、そうします・・・。ううう、俺のバカ。

というわけで、大魚を取り逃がした脱力感と情けなさに包まれながら、地獄のような地下鉄渋滞を前に恐れをなしたワタシはいったんセー広場に上がり、雨の降り続く中、重い荷物を引きずりながらなんとかタクシーを拾おうとしますが、地上もまた絶望的な渋滞。それにイラついてか、それともワタシの見てくれがあやしいのか、タクスィーは1台も止まってくれません。このままでは荷物が濡れてしまいます。なんせ楽譜だし。仕方がないので再び地下へ潜り、渋滞がおさまるまで地下鉄ホームで辛抱し、ヘロヘロになってホテルに辿り着きました。あまりの疲れで晩メシも食べる気になれず(そういえば昼食もとってなかった・・・)、シャワーだけ浴びて、後はただ、ベッドに寝そべるのみ。


(本日の戦利品)

でも・・・時差ボケでまんじりともできません。カラダはこんなにしんどいのに。誰か助けて。

これがこの日あった出来事。いかん、結局どえらい長くなっちまった。


(つづく!)

サンパウロ一日目(09/06/09)

2009-06-19 00:58:53 | 日記

こんにちは、これでしばらくはぜじろぐネタに困らんで済むなあとほくそ笑んでいるサンバタウン店主です。時差ボケ直りません。はうう。

そんなわけで、グダグダと長いレポートを書く時間もないことですし(しかも自慢ぽく見えてヤな感じだし)、写真を中心にすぽぽぽぽっとご紹介を。


(今回利用したのは超ダサ柄のアメリカン航空。客室乗務員のまるで警察の取調係官のような超高圧的接客サービスを除けば、シートピッチや食事等、意外と快適で良かったです)



(その国の実情はやはり郊外にこそあると思っています)



(んー・・・やっぱ絶妙なライティングのサイト写真に騙されたような気が)



(窓からの眺め、最悪。肉の腐臭とマヨネーズの匂いと体臭が交じったような物凄い街の臭気に最初は打ちのめされました)



(ヘプブリカ公園近くにあるロックの聖地、Galeria do Rock。ほぼ全階ロック関連ショップ。欧米のメタルショップの人もいっぱい買い付けに来てました。負けないぞう!)



(ブラジルのタワーレコードことfnacのパウリスタ大通り店。地下にあります。正直言ってそこまで大したことはなかった)



(ホテル近くのBar BrahmaのChopp escuroすなわち黒ビール。きめ細かな泡立ち、濃厚な甘味。ワタシにとっては世界一です)



(3m前方にレシ発見、これより追跡にかかる。指示があるまで攻撃は控えよ)



(バックステージにて。他に誰も客が来ていないような時間帯に入店してメンバーと仲良くなっておくとこういう恩恵も。でも疲労感ありありですねワタシ)

ただいま戻りました

2009-06-18 00:00:00 | 連絡事項

というわけで、続編はやっぱり書かぬまま6/17(水)深夜、無事に帰宅です。

15年前の苦い記憶をキレイさっぱり洗い流す、達成度350%くらいの素晴らしい出張&旅行を堪能することができました。
また出発から帰国まで、おかげさまで時差ボケを除きただの一度も体調を崩すことなく、最高のコンディションで過ごせた幸運に感謝です。
今回のワタシのわがままに関し現地・日本それぞれでお世話になった皆さん、本当にありがとうございます。

詳しいレポートはまたそのうちに。長いフライトでカラダがまだ揺れまくっておりますが、明日からまたアクセル全開ベタ踏みモードで頑張ります!!

リオです。

2009-06-13 02:18:49 | 日記

そんなわけで(どんなわけだったんだよ)、本日リオに到着です。
コメント下さった皆さん、ありがとうございます。
ご心配には及ばず、その後大変充実したサンパウロライフを送ることができました。
あいにくこの時期、サンパウロもリオも雨が降ったり雲ったりの繰り返しですが、仕事がメインの滞在なのでそれも苦になりません。

ようやく日本語入力のできるPC環境でいまこの記事を書いています。せっかくですのでサンパウロ滞在期間中の出来事をちょびっとだけ報告しておきます。

まず現地時間の9日から。
朝8時にグァルーリョス空港に到着。
エアポートバスでホテルのあるヘプブリカに直行。長旅で疲れたカラダには、セントロのタフな環境はいささかこたえました。
ホテルの部屋は(今にして思えば全然どうってことはなかったのですが)やたら湿気がひどく(何しろエアコンどころか換気扇すらついてない)、ムワッとくる独特のセントロ臭に最初は打ちのめされてしまいました。しかしそんな弱音を言っててもしょうがないので、ひとまずシャワーを浴びてから小手調べに近くにあるロックの聖地・Galeria do Rockに行って、日頃お世話になっている仕入先さんにご挨拶がてら、メタルTシャツ新作を少数買い込んだあとホテルに戻り、今回サンパウロで会える可能性のある人に片っ端から電話。幸運なことにほぼ全てのアポイントに成功、一気にテンションが上がります。
で、あまりテンションが上がっちゃったもんだから夕方だというのにパウリスタ大通りのfnacにCD・DVDを物色。どうせ日本にほどなくして入って来るであろう新作には目もくれず、今や入手困難となってしまった懐かしの名盤レア盤を漁りまくりました。以前から友人・お客さんに頼まれていた品も見つかり、けっこう満足して帰りました。
しかしながらやはり疲れが出てきたせいか、ホテルから遠くにあるフィロー・マシャードのライヴ会場に行くのはあきらめ、歩いてすぐのBar Brahmaでレシ・ブランダゥンのショウを観ることに。冒頭いきなりExaltacao da Mangueiraを歌いながら入場してくるレシ姐さんにはさすがにウルッとな。コッテコテのルーツサンバがあったかと思えば、ミルトン・ナシメントやらイヴァン・リンスのナンバーまで出てきたり。なかなか楽しかったです。この夜は激ウマの黒ビールを飲み倒し、べろべろになってホテルで轟沈。

10日はブラジル最古参にして最大の音楽出版社・Irmaos Vitaleにご挨拶。担当のシベーリ姉さんと近くのバーでお茶をしながら雑談。Vitaleの店舗でも少々買い物。
次に向かったのはサンパウロ最大の楽器店街、テオドーロ・サンパイオ通り。しかしここは完全にエレキ系・ドラム系のスポットのようで、アコースティック弦楽器やパーカッションを探すには全く不向きであることがわかりました。サンバ・ショーロ系の方はヘプブリカ近くにあるジェネラル・オゾーリオ通りに行くように。ここにはかのContemporaneaの店舗もありますしね。でも決して不発に終わったわけではなく、Tagimaのギター情報もたっぷり仕入れられたし、某ベーシストさんの激レア教則ビデオも奇跡的に見つかったりで、結果オーライって感じです。
そして本日のメインイベント、キコさん宅への突撃訪問。
ここから先のことはもうあまりに激しすぎてうまく書けませんので、帰ってからまたゆっくりと(じらし屋さん)。
この日は一日中雨で、びしょ濡れになりながらクソ重い荷物を抱えてホテルにほうほうの態で帰還。あまりの疲労感に、この日予定していたMoacyr Luzのショウに行くのは泣く泣く断念。そのままベッドにぶっ倒れます。この二日間、ホテルの朝食以外はまともなモノを口にしていません。

11日はブラジルの祝日で都心部は閑散としてます。この日は無理だろうとあきらめていた某打楽器メーカーの工場視察が実現しました。Embu Guacuというサンパウロ最南端部の街から、わざわざ社長がホテルまで迎えに来てくれたのです。
初めて見る打楽器製作現場に立ち会い、興奮度はピークに。
そのあと奇遇な縁で、某カポエイラショップのオーナーのところにも訪問でき、おそろしく密度の濃い一日を送ることができました。
一点だけ悔いを残すことがあったものの、実質わずか三日間のSP滞在にあって、我ながら200%の成果が得られたと思っています。
さあ、この後はいよいよリオへ。もうこの後は、三件ばかりの配達仕事を除き(笑)のんびり遊ぶのがメインです。この夜も19:30には床に着き、鎮静剤を飲みつつひたすら体力の回復に努めるのでありました。
偶然と幸運が重なり、人の縁に恵まれた三日間にただただ感謝。

(つづく!…のか?)

S縊 Paulo!

2009-06-10 01:19:15 | ライヴ

S縊 Paulo ni dounika kounika tsukimashita.
Mada karada ga yurete orimasu.
Jiriki de yoyaku shita Hotel wa saiaku deshita.
Dou saiaku kawa mata kaette kara jikkuri houkoku shimasu.
Centro to iimasuka, mou honto do-centro no tokoro ni aru hotel nanode kanari bussou de gozaimasu.
Mazu wa Galeria do Rock de karuku warming-up no kaimono wo shite,
sono kaeri ni chikaku no internet-boose de blog kaitemasu.
Nihongo wa miru dake nara OK kato omotte orimashitaga, nihongo font ga
install sarete inai node mojibake joutai no naka kenmei ni utte orimasu.
Gogo kara Kiko Loureiro ni denwa shite schedule chousei.
Jikan ga areba metr wo tsukatte Av.Paulista made itte mimasu.
Sou ieba kyou wa Fil Machado no Live ga aru younanode itte miyou to omoimasu.

Hijou ni yomizurai node mata nihongo nyuuryoku dekiru PC wo mitsukete kiji entry shimasu.
Toriaezu wa ikiteorimasu.

セントレアにて

2009-06-08 13:24:03 | 日記

ブラジルだよ。



国際線の場合、空港に2時間前には到着しておきましょうというセオリーがありますが、そもそもよく考えてみればワタシの場合、中部国際空港から成田への国内線乗り継ぎなんですよね。こんなに早く着く必要もなかったなあ。しょうがないので空いた時間を使って、松田美緒ちゃんをブラジルに送り出した時と同じように、ワタシも空港内のお粥屋さんでカラダに優しい昼食をいただき、コンディション調整に努めます。

それでは今からゲートインして成田行きのヒコーキに乗りまーす。

…って、プロペラ機かよ!!

ビジネスクラスにあこがれて

2009-06-08 10:00:05 | 日記

あと小一時間ほどで出発です。

それにしても何なんでしょうこの荷物。
ちくしょう、往路の方が絶対荷量多いぞ、ポーハ!
アマゾンかパンタナールに幻の怪魚釣りに行くわけじゃねえぞ、ポーハ!
以上、Blenゴウさん風にキメてみました。

そんなわけで、かの地ブラジルの空気を吸える幸せを噛みしめながら行ってまいります。なあに、10日くらい音信不通になったって大事には至りません。帰ったら皆さんまたよろしくお願いします!

そういえば昔「先行者」ってのがあったなあ

2009-06-06 01:18:40 | ライヴ

LEO MINAX Japan Solo Tour 2009
いよいよ、 東京公演(プラッサ・オンゼ)の
インターネット先行予約受付が始まりました!
6/6(土)~6/16(火)の限定期間、
アルテニアHP内・RESERVEフォームよりお申し込みできます。

7/17(金) 開場19:00/開演20:00
7/18(土) 開場19:00/開演20:00
東京・青山 プラッサ・オンゼ
チャージ: 前売3,800円/当日4,200円(1ドリンク付)

※ご予約順に整理番号を配布、当日は整理番号順のご入場となります。
※6月17日(水)からは、プラッサ・オンゼにて電話予約受付となります。

ぜひお早めに!!