ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

大車輪というか大炎上というか

2009-04-28 16:51:21 | CD

こんにちは、豚インフルエンザの影響でワタシのブラジル出張もどーなるかわからんなあと少々心配になり始めたサンバタウン終身名誉顧問ゼジですが(自分で肩書きつけるのやめれ)、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、ここんとこあれやこれやの用事がうんとこさ積みっぱなしになり、自分でも今何をやっているのか、何から手をつけていいのかがわからなくなってきております。大丈夫かよ。

しかしそれでもブラジルからモノは続々と入荷してくるんであります。
まずは待望の1枚、Rogério Souza e Ronaldo do Bandolim/ Retrato brasileiro-Músicas de Baden Powell がよーやく到着!これ、読んで字のごとく二兄弟によるバーデン・パウエル集。これ以上の説明は必要ありませんよね。もう今日はディスクリピート設定で朝からエンドレスで聴き通しです。ああ、素晴らしすぎる・・・。

※通販ページの在庫数とは別に、「いつもの皆様」のために取り置き分を確保してございますので、品切れのご心配は無用です。

それから在庫切れとなっていたホジェリオのソロ、Violão brasileiroも再入荷しました。

更に、子供向けの古き良きMPB絵本(もちろんCD付き!)、Histórias da música popular brasileira para criançasもしっかり再入荷させました。これはとても素敵な本&音源です。是非!

 (コレね)

楽器系では、これまでMATER弦楽器でご好評をいただいていたところへ、更にDi Giorgioのヴィオラゥンちゃん達がどどどっと入ってまいりました。もう倉庫の中ぐっちゃぐちゃですらい。今回は少なめに4本入れましたが、うち1本は既にお嫁入り。残る3本はTarrega、最近人気急上昇中のClassico 38TM、そして注目の7弦ギター、Classico38 7cordasが各1本ずつであります。通販ページの画像は6弦ヴァージョンのままですが、追って差し替え致しますので今しばらくお待ち下さい。Tarregaちゃんについては思うところあって、なんちゃってヴィンテージ風に仕様変更すべく悪だくみ中。通販アップまで少しお時間を頂戴しようと思っております。うふふ。

 (ヒ・ン・ト)


しかし商品の情報整理や通販へのアップ作業もままならず、弦楽器の出荷に追われ、パンデイロの修理・改造依頼も納期が迫り、カルアルーのヘビメタバンドGlory Operaはいよいよ送金したCD代金踏み倒しの様相を呈して来ており(んのやろー)、先日フライング情報リークしちゃった某アーティストの招聘準備も乳として、もとい、遅々として進まず、おまけに今年小学一年生となった小ゼジはあっという間に下校してくるし、遊ぶことしか頭にないこいつはワタシの作業など意にも介さず、のべつまくなしにおとーさーん・おとーさーん・おとーさーん・おとーさーんあーもううるせえっ!

あ、明日は、どっちだ・・・?

でも、まあ、幸せです。充実してます。頑張ってます。
長引く不況の風潮を鼻で笑って突っ走るサンバタウンを今後ともどうぞよろしく(あっ、言い切りやがった)。

ごめんなさい、ガマンできなかったの

2009-04-25 11:40:48 | ライヴ

こんにちは、名古屋でもめでたく放映開始となったアニメ「リストランテ・パラディーゾ」の録画を再生し、サウンドトラックを担当するコーコーヤ(ちゃんとタイトルロールにも出てましたね、うん)の流麗な音楽を楽しんだあと、次回予告で「おいおいおいそうくるんかいニコレッタ!」とちょっぴりワクワク気分で画面にツッコミを入れたサンバタウン・ゼジでございますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

と、いうわけで。
あるブラジル人ミュージシャンを招聘します。
日本では無名に近い存在ですが、サンバタウンが自信をもってブラジル音楽ファンにオススメしたいアーティストです。

ヒントはミナスジェライス。
「ヘナパト」ことヘナート・モタ&パトリシア・ロバートのお二人を、NRTの成田さんに黙ってもう一回呼び直そうというわけではありません。
これまでのぜじろぐをご覧下さっている方ならすぐにおわかりかと。

細部調整中につき公表はもう少し後になりますが、なにせ一人親方制のサンバタウン、コネも人脈もなければスポンサーなども付くわけもなく、全てにおいて期待よりも不安の方が大きいというのが本音ですが、ヘタに肩肘張らず、みっともないドタバタぶりも晒しつつ等身大のスタンスでツアーを組んでいきたいと思っておりますので、皆さま、なにぶんよしなに。

でもこんなコト書いておきながら、

「出演者と報酬待遇面で折り合いが付かなかった」

とか、

「出演者のビザが下りず入国できなかった」

とか、

「ツアー収支の中に出演者渡航費を計算に入れてなかった」

とか、

「ツアー日程を頭の中で勝手に組んだはいいものの、会場のブッキングをすっかり失念していた」

なんて調子で計画が頓挫してしまわないよう、細心の注意を払ってがんばります。

以上、王様の耳はロバの耳ーッ!的なネタの記事ですみません。
あーすっきりした。

史上最凶の皮パンデイロ

2009-04-23 00:39:24 | パンデイロ

ある馴染み客からの依頼で、パンデイロの改造トライ中。ていうかさっき完成。

どうですこのプラチネラ(シンバル)窓の開き具合。その寸法、実に20mm。プラチネラと窓上端との隙間だけでも7mmという凶悪さ(フツーは1~2mm)。もう鬼目ヤスリでゴリゴリ削っちゃりましたわい。ジョルジーニョ・ド・パンデイロも真っ青のセッティングです。依頼人曰く「ガッシャガシャが夢でしたので。」ですって。夢。世の中にはツワモノがいるもんです。

よい子のみんなはマネしないようにね。

無題

2009-04-20 15:35:55 | 日記

以前テレビだったか新聞だったか、

「もらって嬉しいもの」

のランキングか何かについての話題が出てたのを見た瞬間、脳裏に



という文字が浮かんだワタシは果たしてどうなんでしょう。

今日のお昼に米とぎながら、ふと思い出したよしなしごとでした。

※お米を分けて下さいという困窮のメッセージではありません。ちゃんと家にストックはありますのでどうか誤解&ご心配なきよう・・・。

こっちだって負けてません

2009-04-18 02:26:29 | CD

最近の弊店の動向を見るにつけ、サンバタウンもヘビメタに魂売ったかなんて思っておられる方もいるでしょうが、どっこい、ちょっと手配が遅れましたが注目のブラジル音楽もちゃあんと入荷させまっせ。

少し前に兄弟揃ってソロアルバムをリリースしたホナウド・ド・バンドリン&ホジェリオ・ソウザ。特にホナウドの裏ナザレー集はサンバタウン始まって以来のヒット盤になりました。ホントかいな。もうリオとニテロイの方に足向けて寝られませんですよ。

で、その兄弟が間髪入れず次に二人の名義でリリースしたのがなんとバーデン・パウエル集だというからこりゃまたお客さん。もう良いとか悪いとかいうレベルの話ではありませんよ。いやマジで。ヤバすぎ。

今回の便は円滑な到着が予想されますので、堂々とご予約を受け付けます。でも途中で行方不明になったり税関で没収されたりしたら、ごめんね。

使い込まれた名器

2009-04-15 19:46:48 | パンデイロ

今回もいきなりですがAgenorです。Luthier Agenorのパンデイロ。
Angraではありません。見た目似てるけどね。
最近ぜじろぐのアクセス数が急速に伸びてきているのは、メタレイロな皆さんに閲覧いただいているからだということにワタシはようやく気づきました。まそれはさておき。

とある友人からリペアを依頼され、ひどい肩凝りと格闘しつつも、どうにか完成間近となっております。いでででで。これ、大阪方面の方々なら誰の楽器かピンとくる方も多いはず。

いかがでしょう。このとことんまで使い込まれた楽器の美しさ。
手脂をたっぷり吸い込んだ山羊皮ヘッドのテカり具合。
真鍮パーツの渋さきわまる酸化のさま。
ここまで味わい深く風合いのあるパンデイロを見ると、胸が熱くなってまいります。
しっかり補修して、完璧に仕上げさせていただこうではありませんか。

皆さんもここまで長く愛用できるよう、またそれに耐えうるよう、楽器は良いモノをお使い下さい。
「安物買いの銭失い」にならないように・・・。

あてはめてみる

2009-04-14 18:41:02 | CD

突然ですが、ワタクシ今もってバンド活動(少々休眠中ですが)をやっており、自ら音楽表現をするという夢を捨てきれない男です。ところがワタシの楽器の腕前はてんで中途半端。おまけにキャリアとしては一番長くやっているヴォーカルも、声質から音感まで、自分の演奏の録音など絶対聴き返したくないというくらいの(なんて無責任なやつだ)トホホぶりで、特に最近は歌において自粛中なのであります。

そんなワタシでも「これを歌わせたら日本で我の右に出る者なし」と自負するブラジル人ミュージシャンがいます。

その人物の名は、アルセウ・ヴァレンサ(Alceu Valença)。
かのレニーニも自らのルーツとして位置づけている、北東部の雄であります。

だからといってワタシが、
Zezi ao vivo -Canta Alceu Valença-
という演題のライヴを仮に打ったとしても、果たして誰が観に来てくれるだろうかとすぐに考え直してしまうのですが、それはまあともかく、このアルセウ様のニューアルバム「Ciranda mourisca」が最近のお気に入りで、よく聴いております。内容はレシフェ海岸を爽やかに吹きぬける浜風のような、清涼感溢れたアコースティック音楽。90年代前半にリリースされた名盤Maracatus, batuques e ladeirasを彷彿とさせます。必ずといっていいほどアルバム終盤に登場する130-160bpmの豪速球フレヴォは今回抜きにしておりますので、いつも以上にリラックスした印象の作品といえますが、アルセウのパワフルで伸びのある声は相変わらず健在です。

そう、歌は力。国内外問わず最近のブラジル音楽シーンに大きく欠けている要素ですが、多少コテコテであろうがこの人の歌からはブラジルらしいバイタリティをいつも分けてもらえます。皆さんも元気のないとき、もっと元気がほしいとき、体の中から毒気を抜き去りたいときの音の友として、是非。

これぞアマゾンメタル

2009-04-11 00:56:04 | Brasil Metal Union

こんにちは、コーコーヤのライヴ最終告知の直後にこんな記事をエントリーさせるか普通?という周囲のツッコミをすごく期待しているサンバタウン・ゼジです。仕事中に聴く音楽はというと、日中はまったりショーロ、夜はヘッドホンで大音響メタル。狂ってます。

そんなこんなで、最近アングラやらキコ・ルーレイロやらやや激しめの音楽に浸りながらブラジリアンメタルもののアイテムを取り扱うようになり、気が付いたら3月以降の通販顧客の半数がヘビメタさんという恐ろしい状況に直面しております。

それでオロオロするかというと全くそんなことはなく、いっそ毒を食らわば皿までの精神で、今回こんな音源まで調達に走ったワタシをどうか笑って許して。

ブラジル北東部ペルナンブコ州(しかもカルアルーだぜ?)に拠点を置く、アマゾンの大自然と神話をモチーフとしたトンデモバンド、その名もGLORY OPERA
い、いかん、腹筋痛い・・・。
おまけにデビュー盤の曲タイトルがすごい。まずしょっぱなの曲名がBOTO。終わりから3つ前の曲はIARA。何だか凄まじい縁(えにし)のようなものをビンビン感じるのですが、それはワタシだけですか?そうなのですか?

まあ、グループ名やそのコンセプトはさておき、オフィシャルサイトで強制的に自動再生される音源を聴いていると、なかなかに頑張っている様子です。Angels Cryの頃のアングラが大好きな方なら一発でハマりそうな大仰なサウンドがいいですね。面白かったんで、画像左の1stアルバムRising Moangá(す、すまん、どうしても笑ってしまう・・・)も一緒に、少量だけど仕入れ交渉をしてみたら、案外すんなり対応してくれました。さて、今度ばかりは反響あるかしらん(笑)。

ただ一点気になることといえば、指定口座に送金したあと、担当窓口から何も返答がないことくらいでしょうか。
まあ、なんとかなるっしょ!(ガハハと一笑に付す)

おっといけない

2009-04-10 11:32:43 | ライヴ

のんびりディスクレビューなんて書いてる場合じゃありません。
明日・明後日は我らがトータルフットボールショーロユニット(まだゆっとる)、ko-ko-ya(コーコーヤ)の「春ツアー2009~旅姿三人衆桜吹雪編~」なんでございますよ。毎回サブタイトルが変わっているのはワタシが勝手に捏造しているからであります。ちなみに先回は「2009春・尾張名古屋は城でもつツアー」でした。

そんなワタシの空回り気味な熱烈地元ファンぶりはどうでもいいとして、コーコーヤでございます。
4/11(土)はほっこりムードで満たされそうな、その名も尾州工房 手しごと日和にて。
もう会場の名前からして大体どんな空気感のライヴになるか想像がつくというものです。
続きまして4/12(日)は毎度おなじみCafe Dufiでございます。
既にご予約済みの方、予定がなくておヒマな方、別の予定が直前に吹っ飛んでしまった方、みんなまとめて幸せになりに行きましょう。人生は炭酸水(←意味不明)。

詳細はこちらをどうぞ。さあ。さあ(ぐいぐいと押す)。

ヴェロニカ嬢を褒め称えるの巻

2009-04-10 11:07:42 | CD

以前ちらりとぜじろぐにもご紹介させていただいたVerônica Ferriani(ヴェロニカ・フェヒアーニ)ですが、彼女のファーストアルバム(だよな?)がとても良いです。

なんせ声良し、歌良し、ルックス良しとくれば野郎のリスナーが放っておきません。もちろんヤロウだけじゃなくメロウにもグー。加えてサウンドが素晴らしい。内容はサンバあり、ジャズあり、ソフトロックありとかなり多彩なのですが、ちっとも散漫さを感じさせません。そしてヴィオラゥン(ガットギター)の参加を極力抑え、フェンダーローズのソフトな音色を際立たせています。MPBとくればヴィオラゥンでしょ、というファンは非常に多いと思うのですが、その王道サウンドにあえて真っ向からケンカ売ってんじゃないかと思えるくらいの潔さがかえって気持ち良いのであります。

しかし面白え音だなあと感心してましたが、それもそのはず、プロデュースはなんとBID(ビヂ)。あの世紀の名盤、シコ・サイエンス&ナサゥン・ズンビの2枚目「Afrociberdelia」を手がけた男。トンガリ要素をさりげなく振りまいたハイセンスなサウンドで定評のある人物ですが、出しゃばらず良い仕事に徹しています。

まだの方は是非お試し下さい。

山ブラこと山形ブラジル音楽普及協会の石郷岡さんも大絶賛のレビューを寄せられています。そういえば来週末ですね、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバートの山形公演。いいですね、うまく桜の時期にハマりそうですよ。素晴らしい一日になることをお祈り申し上げます。

おれたちの頂

2009-04-08 10:08:58 | Brasil Metal Union

・・・って、
生還早っ!!

いやあ、昔週間少年マガジンに連載されてた塀内夏子の登山マンガに出てきた主人公の台詞を思い出しましたよ。

「生きて還ること!
   それが山のルールだろう?!」


いや、山ちゃうし。

皆様、お騒がせ致しました。


そんなわけで、



コイツも入ってまいりましたッ!

と告知する前から早くも熱烈オーダー殺到中(情報アップからわずか7時間で16冊→9冊)。皆さん凄い。きっと首を長くしてお待ちになられてたんですね。ありがとうございます、ありがとうございます・・・(感涙)。

爆弾アイテム到着、の巻。

2009-04-05 13:21:52 | Brasil Metal Union

遂に来ちまったですよコイツが・・・。

ブラジルが誇るジャズ組超強力リズムセクション、クカ・テイシェイラチアゴ・エスピリト・サントと、これまた「ブラジルの至宝」とまで称されるANGRAのギタリスト、キコ・ルーレイロが組んだトリオユニット、その名もNEURAL CODE(ニューラル・コード)のセルフプロデュース盤。

上記リンクでご試聴いただければおわかりかと思いますが、もう、
とんでもねえっす。

詳細はこちら
5枚以上お買い上げの店舗様向けの卸売サービスも用意してございますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
mail: zezi@sambatown.jp