ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

遅くなりましたーっ。

2009-03-31 18:30:14 | CD

こんにちは、テレビといいネットといい、ア*エリアスの宣伝アニメの鬱陶しさに耐え切れないサンバタウン・ゼジです。特に水泳・北島康介選手バージョンの凄まじさときたら・・・。

 北島くん 「これ、もっとクエン酸入れたらどうっすか」
 開発スタッフ 「クエン酸!それだっ!(握りコブシ)」
 博士っぽいオヤジ 「ビッグアイデア・・・!」

おいおいなんちゅう低レベルな開発陣やねんと思いますが、まあ他人事ですからほっときましょう。でもいつもこのCMが目に入ると、チャンネル変えるかページ切り替えしてしまうワタシは偏屈者なのでしょうか。

それはさておきまして、通販サイトに新着CD・DVDをアップ致しました。今回の仕入れ量はワリとコンパクト。だって投資額には限りがあるんだもーん。

現在は弦楽器(MATER, Di Giorgio)、ショーロもの、ブラジリアンメタルもの(笑)が無事に届くのをただひたすら首を長くして待っている、いわば仕入れの谷間の時期にいるわけであります。こういう時はあまりじたばたせず、身の周りを固める地道な仕事に徹するに限ります。

そうは言っても、

MATERの弦楽器は明後日入荷です(ドキドキ)。

Di Giorgioのギターはちょっと遅れて4月下旬入荷です(ドキドキドキ)。

ブラジリアンメタルものはといえば、正直なところ届くのが今週なのか来週なのかさっぱり足取りすら掴めません(心臓ばくばく)。

ま、こういった感じで日々を送っているワタシであります。
そろそろ健康診断受けとかんとマズいかもなー。

特命監査役ゼジ。

2009-03-30 23:10:52 | 日記

エイプリルフールではありません。
これ、ウソのようなホントの話。

ところで、これまで自称「サンバタウン店主ゼジ」と書くことが多かったのですが、そのせいか今になっても「今度お店にも遊びに行きたいと思います」とメールでコメント下さるお客さまが後を絶ちません。ありがとうございます。でもごめんなさいね、実店舗はもうないンです。そういった誤解を招かぬよう、もう「店主ゼジ」と名乗るのは控えるようにします。そう、これからは「監査役ゼジ」、これでいってみましょう(うそうそ)。

Espera ai!

2009-03-29 12:26:40 | 弦楽器

とキコ・ルーレイロは言ったかどうかはわかりませんが(←意味不明)、こんにちは、昨夜Boas-Vindas! vol.6を終えてクタクタのサンバタウン店主です。

MATERの弦楽器たちが先日無事ブラジルを発ったとの報を受けました。予定通りコトが運べば、4/2(木)には弊店に納品、ということになりますが、まあこの「予定」というのが輸入業務においてははっきりいって幻想に過ぎないということが最近身に沁みてわかるようになってきました。

確かにAir Way Bill(航空貨物証券、略してAWB)からリサーチしますと3/30-3/31あたりに成田着らしいのですが、それを鵜呑みにしてはいけません。ブラジル側で書類不備により足止めを食らったり、何個口かの荷物のうちいくつかが別の場所に仕分けられてしまったり、成田で抜き打ち開梱検査があったり(またこの検査開梱料という名目の費用を払わされるのが何とも切ないのだ)、進捗ストップの要素はいたるところで我が大切な商品ちゃんたちを大口開けて待ち構えているのです。いやコワ。先だってFedEx機が成田で炎上しましたが(それにしてもベタなまでに情報隠し倒しですねえ、このお会社さん)、ああいうのはまあ極端な例とはいえ、大事な荷物がとんでもねえハンドリングでオシャカになることだって大いにあり得ること(実際過去に幾度となく泣かされた経験あり)なのでございます。ワタシのやってる仕事というのは、ぶっちゃけ趣味に等しいものがありますが、別の側面から見るとトラブルとの闘いであったりもしたりなんかしちゃったりして。ワタシはサンバタウンを始める前(二社渡り歩きました)は一貫して物流に関する部署に就いておりましたが、製造元からお客さまにモノを無事にかつスピーディにお届けする仕事というのは、社会的になんと尊い使命であることかと今更ながら思いを新たにしています。下品で無法なデコトラ運ちゃんみたいな手合いも多い業界だけど、世間の連中は労働集約産業とか言ってバカにしとったらいかんぞな。虚業で儲けてたウォール街の連中とかに比べたら、額に汗して働く人間は聖人に等しいのである。

そんなわけで(話が思いっきりそれてるじゃん)、入荷するまで後はただ祈るしかないという段階に来てしまった今、この記事を書くことで懸命に自分のはやる心を鎮めようとしております。おんあぼきゃべいろしゃのうまか。

記憶にございません。

2009-03-26 11:54:28 | 日記

こんにちは、パソコンや携帯電話を使う人なら誰しも悩まされているスパムメールですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。もちろんワタクシめも例外ではありません。しかしウチの契約サーバがなかなかに頑張ってくれておりまして、スパムフィルタを予め通してからこちらに流してくれますので、さほどのストレスを感じずに作業できております。

ところが中にはフィルタを巧妙にかいくぐって我が受信トレイに到達するタフネス大地みたいな迷惑メールもあり、今回やってきたのは「昨日はすっっっごく良かったわ」みたいな感じのタイトルのポル語メール。ちょっと笑えたのでご紹介します。すみません、昨日は小ゼジの卒園式でそのようなコトに及んでるヒマなかったんですけど。

From: jor****@bsdmail.org [mailto:jor****@bsdmail.org]
Sent: Thursday, March 26, 2009 11:36 AM
To: z***@samba****.jp
Subject: gostoso,a foda ontem foi boa
(それにしてもこのfodaという単語の使い方が未だによくわかんないんですよねー)

↓以下はウイルスチェックソフトに引っかかった画像ファイルリンクの数々。
001852353 (92,1 KB), 001852363.jpg (54,1 KB), 001852312.jpg (78,1 KB), 001852353.jpg (38,1 KB), 001852375.jpg (85,1 KB),
001852365.jpg (65,6 KB), 001852345.jpg (81,5 KB), 001852312.jpg (53,7 KB), 001852353.jpg (74,5 KB)

eu querido!!! nao me cansarei de falar q esse dia foi o mais lindo e mais importante da minha vidaaaaa viuu, entaaaoo, ummm bjoo na bocaaa! te amooo! apague as fotusss depois heim! rsrs

・・・なんかもう、コレ書いて操作してる奴ってきっと男なんだろうなと思ったら、ほんとトホホな気持ちになっちゃいます。このへんは日本もブラジルもあんま変わらんですね。

これもグー。

2009-03-25 18:53:37 | DVD

こんにちは、遂に小ゼジも卒園式の日を迎え、やや感懐に浸っている親ヴァカのサンバタウン店主ですが、皆さんお元気でしょうか。
しかし子供の運動会や生活発表会、それにこの卒園式といろんなイベントに出席してまいりましたが、まあ父兄の拍手声援の少ないこと。一説には両親が「デジカメ担当」「ビデオ担当」みたいに撮影係と化し、両手がふさがって拍手できなくなったからなんだとか。なるほど一理あるなと思い、今日ワタクシはデジカメの使用を最小限に控え、拍手班に専念しました。もう手ぇ叩きまくってやったわい。

だって子供たちが卒園証書をもらう時とかさ、けなげに台詞をビシッと覚えてお別れの挨拶を子供らがキメてんのによ、パシャパシャやってたりビデオのフォーカス合わせてる場合じゃねえだろう!記録に残して子供たちが大きくなったり自分らのトシ食ったあとで再生して懐かしんだりしてみたいという気持ちはわかるよ。でもなんかそれ思いっきり違うんじゃないかと思うんですよね。ワタクシ考えますに、大事なのは記録よりも記憶。イベント当日の無気力でまばらな拍手とか、キメのシーンのはずなのに文字通りシーンとした会場を目の当たりにして、子供たちは「ああ、こういうシチュエーションではこんな静かな感じのリアクションじゃないといけないのか」なんて脳裏に刻みこんだりしてるかもしれないんだよ。となると恐ろしいですね、我々がどんどん後の世代の人間力をダメにしちゃってることになるんです。今後の日本、先が思いやられます。WBCの日本優勝で感動をありがとうとか寝ぼけたことをゆっとるヒマがあったら、親子いっしょに身近なところで感動を味わうようにしなさいよと申し上げたい。ま、「そんなん人の勝手だろうが!」と言われればそれまでなんですけど。

さて、そんなRookiesも真っ青な店主のクサクサモードぶりはどうでもいいとして、もういっちょDVDのご紹介をば。リオのファヴェーラでブイブイいわしてそうなレアンドロ・サプカイのライヴ、Favela Brasilでございます。

この人はマリア・ヒタのサードアルバム、Samba meuの共同プロデューサーとして一躍脚光を浴びた若手サンビスタですが、例えば渋谷のバーBlen blen blenの常連客なら要チェックの、ストリート感覚に満ちたヤバげなヒップホップ&パゴーヂ系サンバが絶妙です。もちろんアルリンド・クルスもゲストで登場。これ以上はやはりネタバレ自粛ということであえて割愛。

でもやっぱりバックにゴルヂーニョ(スルド)、エンヒーキ・カゼス(カヴァキーニョ)が入ってるのには笑えます。もちろんいい意味で。なんつってもサウンドがバチッと締まりますもんね。

なんでも見てやろう

2009-03-23 15:45:40 | DVD

こんにちは、ぜじろぐ記事の中でもCDに比べるとDVDの紹介が圧倒的に少ないので、こりゃいかんと慌ててネタ探しに走るサンバタウン店主です。

まだ通販サイトにもアップしてないのですが、最近の新譜からいっぽーん!

かのマルコス・スザーノが当初から「こいつはマジで凄いぞ!」とことあるごとに吹いて回っていたリオのトンデモパーカッショニスト、Ricardo SiriのライヴDVD、その名も「Cencerto para Conserto(修理のためのコンサート)」ナリよ。


(失礼、こっちがホンモノのジャケットです)

トップ画面のおそろしい凝りようからめちゃめちゃ期待が高まりましたが、予想を遥かに上回るブッ飛びパフォーマンス。
これはパーカッションというものにすべからく興味がある人で、新しい世界を見るのが大好きな方には何が何でも体験してほしい1本です。あとは野暮なネタバレになるから言ーわないっ。

そうだ ブラジル、行こう。

2009-03-20 00:20:31 | 日記

とJR東海のキャンペーンみたいにおいそれと行けるハズもなく。
まずはとっくの昔に無効となったパスポートの更新(ていうか新規に申請し直し)から始めねばなりません。もうワタシが何年もの間ブラジルに行ってないことがもろバレですね。

それにしましてもこの手続き、受け取るまでの段取りがホント億劫なんですよねえ。ま、どのみちやるしかないんですけど。ふう。

紛らわしいなあもう

2009-03-19 12:56:36 | DVD

最近、@RTSIとタイトルのついたいろんなアーティストのライヴDVDが出回ってますよね。
これ、2002年あたりをピークに続々リリースされていたMusicalmenteシリーズと同内容のようです。
サンバタウンで確認した限りでは、トッキーニョ@RTSI、ミルトン・ナシメント@RTSI、これ全て過去のMusicalmenteと題された作品と同一内容ですので、既にMusicalmente版をお持ちの方は「すわお宝映像か?!」と早合点しないようにご注意下さい。ていうか絶対もう何人かいらっしゃいますよね、買って後悔された方。

ショップとしてはこういう情報はきっちり商品説明として表示すべきなんですが、ネット上で調べた限りではこれをやってるのはディスクユニオンさんとウチくらい。売り手はもうちょっとしっかりせんといかんぞな(←遅いって)。

で、話は本題に戻るのですが、Musicalmenteとくりゃあこの作品を@RTSI版で再発してもらわんわけにはいきますまい。そう、Jobim, Vinícius, ToquinhoそしてMiúchaの四人によるプロジェクト的ショウ。確かこれイタリア収録のはず。で、その頃フランス在住(あれ、イタリアだったかな?)だったバーデン・パウエルもゲストでちょこっと参加してます。これはサンバタウンでも当時よく売れました。名古屋では反響が中央より遅く、さあこれから大々的に売り出そうかと思った矢先にあっさり廃盤になったというほろ苦い思い出があります。barquinhoのヒガシノさんもかつて「豹柄のクロスをあしらったテーブルで、ウイスキーをやりつつ手をひらひらさせながら歌うヴィニシウス・・・はっきりいって異様。」といった感じのレビューを書かれていましたが、そういう濃い~味のボサノヴァ/サンバがお好きな方にはたまらない映像だと思います。店主もこれの再入荷を心待ちにしておる次第です。うーん久しぶり(後日追記:どどんと入荷しました)。

で、久しぶりついでにこの作品も紹介しちゃいましょうっ。
モライス・モレイラ御大の元祖アクースチコMTV!
これは素晴らしいです。マジで素晴らしいです。いやホント。真剣。
モライス先生のトレードマークにも等しいブラジル屈指のむさい風貌は相変わらずですが、素朴なバイーアミュージックのエッセンスがぎっしり詰まった傑作。本作を皮切りにブラジルでも「アクースチコ」企画がブレイクしたという逸話もあるくらいです。でもプレイヤーの力量がはっきりと試される場でもあるんですよね、このアクースチコってやつ。ここでのモライス先生のヴィオラゥン弾き語りの上手さときたら只事じゃありません。


(店主はVHSで持っています。フフフ)

この作品は今までで少なくとも2度プレス(初回はVHS)されているはずですが、一昨年くらいだったか国内再入荷があったときは、例えばラティーナさんあたりでは入荷情報が出たとたん即日売り切れとなったほどで、まあそのくらいの待望作であったことが証明されておるわけでございますよ。よくわかってらっしゃるファンの方が多くて嬉しいです。どうやらブラジルでもまたまた再発されたそうなので、そろそろどこかのショップに入ってくるタイミングだと思います。お楽しみに!

MATERエントリーモデル復活の巻

2009-03-17 10:47:47 | 弦楽器

こんにちは、バラマキ政治の象徴のような定額給付金なんかいるかっ!とか言っておきながら、いざ本決まりになると「ところで東郷町役場から給付金支給の連絡はまだ入らんのかいのう?」と家人にたずねる、愚かな国民の象徴のようなサンバタウン店主ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、サンパウロのMATER工房より、弦楽器が実に1年ぶりに入荷します。
今回の目玉は昨年夏頃に幾分フライング気味の告知をしておりました通り、カヴァキーニョで5万円、バンドリンで8万円を切る廉価版のエントリーモデル(いずれもPUなしの場合)。しかもハードケース付きですぜアニキ?(誰がアニキや)

仕様はいずれも、

表板:エンゲルマンスプルース単板
側底板:インブイア(ブラジリアンウォルナット)合板
ネック:レッドシーダー
指板:パウ・フェーホ
ペグ:クロムフィニッシュ


という必要にして十分なクオリティです。さすがに音量のデカさは保証の限りではありませんが、MATERの特長である澄んだ音色と仕上がりの美しさ、そして弾き易さにかけては実物を触るまでもありません。と自信たっぷりに言い放ちつつも、待ちきれずにマルセロ親方から写真を送ってもらいましたが、店主の期待を遥かに上回る仕上がりぶりに感動しっぱなしであります。蛇足ながらこのグレード、現地ブラジルでは2003年を最後にもはや製作しておらず、サンバタウンが親方に拝み倒して仕立ててもらった完全特注品であります。


(カヴァキーニョ"Estudante")



(こちらはバンドリンの"Estudante"です。トラディショナルテールピースを採用しておりますため、ボールエンド弦のご使用をオススメします)

でもワタシの勝手な胸の高まりはどうでもいいとして、地球の裏側からの輸入というものは、いつ何が起こるか全く予測不能なもので、いろいろあって現地からの発送が遅れたり、発送したよと連絡を受けたはいいものの、指定の飛行機になぜか荷物が載ってなかったり、時には発送の連絡もないまま実はとっくに成田空港に到着してて、要らぬ倉庫保管料を払わされたり、届いたら輸送中の荷扱いのひどさからか楽器に破損箇所が見つかったり・・・等々、まーあホントに一息つくのは検品を全て終えて楽器全員の安否を確かめてからですね。幸いにして何のトラブルもなかったことが判明した時などは、海上保安庁の特殊救難隊よろしく「要救助者、全員確保ぉ!」と力の限り叫びたい気持ちになります。

というわけで、事前のご予約はモノが無事届いてからというのがスジなんですが(だいたい4月上旬に到着予定)、カヴァキーニョ/バンドリンともに7台ずつ用意しましたので、まあ何台かは生き残ってくれるでしょうと豪快な見通しでデンと構えたいと思っております。ご興味のある方は、是非zezi@sambatown.jpまでお問い合わせ下さいませ。

Jovem Guarda=若大将という説について

2009-03-16 22:21:41 | DVD

ついにこのネタに手をつける日がやってきました。そう、ブラジルの「ジョーヴェン・グァルダ Jovem Guarda(ホベルト・カルロス)」と、日本の「若大将(加山雄三)」比較論。

かねてから店主はこの二者の類似性についてことあるごとに説いてまいりました(なんせ大学の卒論でもこのテーマに言及したくらいです。アホですねワタシ)。その根拠は結局のところ今になっても整理できずじまいですが、今回この自慢の説について「うーん・・・」と疑問符をつけざるを得ない、そんな映像作品をご紹介します。

団塊の世代クラスの方なら知らぬ人はいない、加山雄三主演・世紀の迷作「リオの若大将」であります。若大将・大学時代編のラストを飾った作品だそうな。友人からDVD借りて観ちゃいましたですよ。

 「太陽とビキニ!そしてボサノバ!
   真夏のリオの浜辺でゴキゲンな若大将!」


いやあ、なんというトホホなキャッチコピー(笑)。
ところでネタバレになりますが、本作ではほとんどボサノバ的シーンは登場しません。
むしろ当時の流行サブカルチャーが無分別に盛り込まれ、高度経済成長期のスノビズムと相まって収拾のつかない状況になっております。若大将率いるバンド「ランチャーズ」の演奏も、なぜかサイケロックブームを反映してか、もろドアーズの世界。なんでやねん(笑)。そもそも造船会社に内定の決まった大学生が、卒業前にその会社の命によりリオに派遣されるということ自体どう考えてもありえないストーリー。造船会社ならサントスじゃねえのかよ、みたいな無粋なツッコミはやめにしてと。

この映画が公開されたのは1968年。店主の生まれ年です。ヴァリグ航空の懐かしいロゴや、レトロなリオ市街そして海岸の風景、この部分だけはボサノヴァ的ムードをふんだんにたたえていますね。そして「黒いオルフェ」をご覧になった方ならば一瞬だけニヤリと(ていうか大笑い)させられるシーンもあります。

まあ結論として、「帝王」ホベルト・カルロスと加山某を比較同一視するのにはさすがに無理があるか、論点を少し構築し直す必要があるなあと感じ入った次第。何よりそれぞれの軸足が、ホベルト・カルロスの場合明らかに音楽の方に、日本サイドの人の方はまあ半々というか音楽・演技それぞれまんべんなく、といったウエイトの差がありそうですしね。

それにしても凄まじいのは、青大将役を演ずる田中邦衛の怪演ぶり。その強烈無比なこと。若大将を完全に食っています。店主が同時並行的に論じていたエラズモ・カルロス=青大将(田中邦衛)説は見事に覆されました。やはりこの人は俳優として物凄いものがあります。それより何より、ヒロイン役の星由里子の清楚さに萌えた店主です。元気ハツラツな中尾ミエもけっこうチャーミングで良かった(笑)。

こうした当時の映像作品の数々が、ブラジル、特にサンバに対するステレオタイプなイメージを今の日本人たちに植えつけた功績(注:逆説強調法)には計り知れないものがあるなあと痛感した次第です。そういう時代だったんでしょうねえ。

話は横にそれますが、しかしこの「リオの若大将」よりも気になる作品がひとつ。
それは小林旭や丹波哲郎らが活躍する「「赤道を駆ける男」という映画。実は中原仁さんから口伝で伺ったネタなのですが、ヤバい稼業の小林旭が乗ったモーターボートが爆破され、そのまま泳ぎ着いたらそこはブラジルだったというとてつもない設定。これだけで観たさ度100に到達。主人公はその後リオでもドンパチやらかしながら危ない橋を渡りまくりのようで、宿敵から「イグアスの滝で待つ」みたいなメッセージを受け取ったりとか、いやはやなんとも凄まじい作品らしいですが、残念ながら未だDVD化されていないとのこと。これもなんとかして観たいなあ(笑)。

あらもう6日後

2009-03-14 17:05:02 | イベント

こんにちは、仲良くさせていただいている地元カフェ、Cafe Dufiさんの人気メニュー「スペアリブのトマトカレー」、おお、文字読んでるだけでヨダレが。そのトマトカレーに憧れて、先日自分でテキトーに作ってみましたらば、うーんけっこうまんざらでもないかな、って思い切り自画自賛野郎のサンバタウン店主ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

本題は上記とまったく関係ないですが、早いもので長岡敬二郎パンデイロワークショップ エピソード3~けーちゃんの復讐があと6日後に迫ってまいりました(注:イベントタイトルはまったくのデタラメです)。そろそろ準備にとりかからんといけませんね。ご興味はありながらも正式な参加お申し込みがまだの方、是非ご連絡下さいませ!(zezi@sambatown.jp)
なんせBLスタジオのリハーサルルームって定員の上限などなきに等しい広さですし。

それでは当日お待ちしております!

またまた巨星墜つ

2009-03-12 15:56:08 | 打楽器

東京・早稲田にあるマルメラアダさんのところでも既に書かれてあります通り、ブラジルを代表する打楽器メーカー・Contemporânea(コンテンポラネア)の創業者、ミゲル・ファサネリ氏が亡くなられたそうです。もう少し早くサンパウロに行っておくべきだったと後悔しても時すでに遅し。結局お会いすることが叶わず逝ってしまわれました。合掌。




キコ様ふたたび

2009-03-11 16:33:54 | Brasil Metal Union

店主、最近ギタリストのKiko Loureiro(キコ・ルーレイロ)がマイブームとなっておりまして、その流れでこんなアイテムを調達してみました。

ブラジル国内向けに昨年リリースされた教則DVD姉妹作のうちの1本、Rock Fusion Brasileiro - Técnica criativaでございます。
彼の傑作ソロアルバムNo Gravityのレパートリーにスポットを当て、具体的に解説が入っためちゃめちゃ出来の良い仕上がり。ブラジル国内向けゆえポル語字幕はもちろん英語字幕オプションすらついていないという日本のファンに冷たい仕様ですが、キコ本来の理知的でジェントルなキャラクターを体感するには、やっぱポル語でしゃべってもらわんといかん。だって無理して英語でしゃべってるキコさんってなんかバカっぽいんだもん。まそれはさておき。

こうしてビデオを通しで見て思うのは、やはりキコはブラジル人だということ。リズム、ハーモニー、その音楽的ルーツはやはりブラジルに根ざしたものが色濃く滲み出しております。至るところでバイアゥン、マラカトゥ、サンバのグルーヴが出てくるので、お里がロック出身のブラジル音楽ファン(つまりワタシのようなやつ)にとっては非常に耳当たりが心地良いです。ていうか最強。
とはいうものの、キコ・ルーレイロという男はとても不遇なアーティストであるように思え、気の毒でなりません。ヘビメタ系のファンからは(本音では)ハードなプレイを期待され、ちょっとブラジル色の濃い~のをやったりすると「そういうのはSEPULTURAに任しときゃいいんだよ」みたいな言われ方をする。その一方でブラジル音楽純粋主義的なファンからは「え~ヘビメタぁ?」とかいってハナから相手にされません。スゴいのにこんなにスゴいのに(なんかジェフ・ベックみたいに見えてきちゃったよ)。ワタシ自身彼の音楽に触れてから日は浅いのですが、彼の音楽的背景や人的ネットワークを俯瞰するにあたり、彼ほどロック/メタル畑~ジャズ~MPB~ブラジル土着ミュージックの彼岸を越えて自由な音楽を創造できる人物はいないんではないかとさえ思うようになったわけであります。

それは僭越ながらジャンルを越えたブラジル音楽ファンの裾野を広げたいという店主の思い(ここホントは思いっきりデカ文字にしたいところ)を叶えてくれるような、言ってみれば突破口としての存在を彼の中に見出しており(←いつもながら思い込みが激しいやつ)、現在ヒジョーにこのキコ・ルーレイロなるギタリストを応援させていただいている次第です。

キコは今月下旬に「FULLBLAST」なるタイトルの新作ソロを日本でもリリース予定ですが、実は来月、裏アイテムとして、クカ・テイシェイラ(元エルメート・パスコアル・グループの一員であり、マリア・ヒタの2ndアルバムで叩いてた人ざんす)、そしてあのチアゴ・エスピリト・サントと組んだトリオユニットのCDもブラジルでリリースされるんですよーだ。

かつてマニアの間で人気を博した「ワンツートリオ(笑)」ことUm Dois Trio(ドラムとベースが一緒のメンバーじゃん)が大好きだった方(果たして何人いるのだろう)には問答無用で郵送したい気分です。お楽しみに!

・・・でも正直なところ、こういう記事ってHR/HM系ファンと純系ブラジル音楽ファンのどっちに向いて発信すべきなのかよくわかんない。たぶん誰もいない中間地点の方を宙を睨みながらなんだろうな(笑)。

よいこのイベント

2009-03-09 22:59:17 | イベント

Boas-Vindasでございます!

もはや多くは申しません。Boas-Vindasでございます!!


(文字はつぶれて見えませんが、ま、気分だけでもね)

新着音源DJコーナー、もちろんやります。
頼まれもしないのにサンバタウンカスタムメイドパンデイロ展示会もやります。
って言いながら3台中2台が売れちゃって、大急ぎで造らんといけません。間に合うだろうか。
まあそれはともかくとして、3/28(土)・58MOON、みんな遊びに来てね!