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ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

ブラジリアン美メロ胸キュン青春メタルとはいかなるものか

2010-10-27 23:18:57 | Brasil Metal Union

こんにちは、ソウルフライのマックス・カヴァレラです。嘘です!
ダーイ!(デス声)

さて、某歌姫の記事を書いた直後にこういうネタで、「サンバタウン店主はひょっとしてアタマがおかしいのか?」と思われた方も少なからずおられるかと思いますが、それに関しては特に触れず、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ずいぶん寒くなりましたよね。

今日はブラジルから取り寄せたとっておきのメタル系アイテムをご紹介します。
これ前から狙ってたっていう、たった一人のコアなお客さんからご予約いただいた以外ぜんぜん売れてないんですよねー。なんでだろ。
2009年ラテングラミー賞ロック部門を獲ったいわくつきの作品なのに。

モノはOficina G3(オフィシーナ・ジェー・トレス)という向こうじゃ人気抜群のロックバンドのCDでございます。
元々はバカテクのTOKIOみたいな感じでアイドルバンドっぽくデビューしたらしく、2000年にリリースした何枚目かのアルバム"O Tempo"のタイトルトラックが大ヒットしました。プロモビデオなんかいかにもって感じです(再生回数すごいね)。ブラジルのポップシーンにおいてはある意味このグループの頂点だった時代かもしれません。
しかしいかんせんリーダー気取りのヴォーカル君がパンチ不足で、同僚のギタリストJuninho Afram(ジュニーニョ・アフラン)の凄まじいバカテクとカリスマ性に押されっぱなしとなり、その後脱退。さらにドラマーも脱け、2005年に発表した"Além do que os olhos podem ver"の頃には、ジェネシスじゃないけど「そして3人が残った」みたいな感じになってしまいました。
この頃には既にグループのイニシアチヴはほぼギターのジュニーニョの手に握られ、前述の"Além do que..."の作風は実質上ジュニーニョのソロアルバムという体をなしております。ギターオリエンテッドを通り越して音の洪水。しかもギターサウンド歪み倒しというかツブれてますし。もう好き勝手やっちゃってますが、なにせこのジュニーニョ君、ギター凄すぎ。チョーキング一発で聴き手をノックアウトさせるギター弾きって久しぶりに見ました。おまけに歌もやたら上手い(女性ファンがつきそうな甘い声です)。かの地ブラジルでは、大体ロックギタリストのファン投票で、ANGRAのキコ・ルーレイロを大きく引き離してのTOP3に君臨し続けているくらいですから。もひとつおまけに書くと彼はキコ・ルーレイロも使用しているブラジルのギターメーカー・Tagima(タジマ)のエンドースアーティストでもあります。って誰も知らんよな、そんなネタ(ケッ)。

そんな行く先ちょっと不安な感じのOficina G3でしたが、2009年にリリースした久々の作品"Depois da guerra"(英語風にいうとAfter the war")、これがとんでもないバケモノアルバムで、実は本国ブラジルでメガヒットと相成ったのであります(実際サンパウロのFNACでは全ディスコグラフィ品切れ状態が1年近く続いています)。
ジュニーニョの歌一本で凌いでいたところへ、Whitesnake(おお懐かしい)のデビカバとSoundgarden(わかるかなあ)のクリス・コーネルを足して2で割ったような強靭かつセクシーなヴォーカルを聴かせるMauro Henriqueが新加入、そしてキーボードのJean Carllosがデス声担当となって、これまでとは比較にならぬ畳み掛けるようなヴォーカル&コーラスのスタイルを確立。バンドとして大化けしました。プロデュースのレベルも段違いに向上し、ジュニーニョのギターも「これぞヘヴィ・メタル!」と言うべき見事な重金属サウンドに彩られています。おれホントにブラジル音楽専門ショップの店主なんですかね?
しかし何と言っても特筆すべきはその楽曲、ことにメロディ。美メロです。青春です。胸キュンです。あまりにメロディアスすぎて、ひとつ間違えば演歌
サウンドはヘビメタ、歌はちょっとマッチョなバックストリート・ボーイズさながら。どんなバンドですか。

三拍子の曲においては途端にジョンゴのリズムに変貌したり、粘っこいグルーヴにラップが絡んでトリプルヴォーカルになったりするあたりなんて、いかにもブラジリアンメタルって感じでもうたまりませんですよ。
ポル語で歌ってくれているところもポイント大ですね。但し多少は海外志向もあるのか、ラスト四曲に英語ボーナストラックを収録という余計なことをしてくれてるのがご愛嬌。うち1曲がロッド・スチュアートの"People get ready"(ジェフ・ベックがギター弾いたアレです)というのについ笑ってしまいました。誰の意見でカヴァーしたのか個人的に気になるところではありますが、そんなことはまあどうでもいいです。

とにかくこのOficina G3。
日本ではまっっっったく話題にすら上っていません。MPB界でも、メタル界でも、ロックギター界でも。ナーダ。当然扱っているショップはここサンバタウンのみ。なんでやねん!
実にもったいないことです。
そこでまず店主、若い頃ハードロック/ヘヴィメタルが大好きだったブラジル音楽ファンにこのグループをしつこいくらいにオススメ致します。そんな方いらっしゃいませんか。そうですか、はあ。
まあ、とにかく、聴いてみてちょう!

ライヴDVDも出たらしいんで、次回出張時は必ず入手して帰ります!(←もう完全に趣味の世界)

肩身の狭い思いでブラジルメタルTシャツ

2010-07-06 20:16:57 | Brasil Metal Union

こんにちは、ファルカゥンです。といってもO Rappaの方です。
嘘です!

さて、BMU(Brasil Metal Union)系のお客さまにしか理解できないネタになって恐縮ですが、我が友人にしてビジネスパートナーでもあるカリスマロックギタリスト、キコ・ルーレイロ氏の所属するバンド・ANGRA(アングラ)がようやく4年ぶりのアルバムリリースと相成りました(8/11発売)。
タイトルは"AQUA"。てて。なんかやけにあっさりした感じですが。
本作の中には、Maquinadoなどサンパウロを拠点とする北東部ロック系アーティストのアルバムによく名前がクレジットされているパーカッショニスト、Gustavo da Luaビリンバウやらいろんな楽器を使ってて、ブラジルっぽいリズムを注入してくれていますので、個人的にはそのへんも聴きどころとして期待しております。ていうか調べたらこいつ元シェイキ・トザードのメンバーじゃないですか!しかも現ナサゥン・ズンビ所属。うひー。失礼しました!他にもOtto, Bonsucesso Samba Clube, Mamelo Sound System, 3 na Massaらのアルバムに参加と、まあすごいすごい。おっと、このへんメタル系の方だと逆にチンプンカンプンですね。

話をANGRAに戻しまして。
それに絡んでか絡んでないのかよくわかりませんが、今年の国内最大級のヘヴィメタルの祭典、Loud Parkにも今年ANGRAが参戦することが決定したそうです。しかし会場は神戸&埼玉。ううむ。

というわけで、タイミングよくANGRAのオフィシャルTシャツ(ちゃんとライセンス取ってるやつだぜ)が入荷しましたので、せっかくの機会ですから告知させていただく次第です。
特にメタルTシャツのレディスものは国内では入手がけっこう難しいのですが、サンバタウンは得意中の得意です。ANGRAファンのお嬢様方、是非に
しかし先日hinolismoのTシャツを激賞しながら紹介させていただいておきながら、間髪入れずにブラジル輸入Tシャツの話題をアップする頓珍漢な店主をどうか笑って許して。


(画像をクリックすると通販ページに移動するじょ)

そうそう、メタルではないんですが、ホッキ・ブラジレイロ野郎のために、ハウル・セイシャスTシャツもちょびっと仕入れてみました(メンズのみ)。女の子にはO RappaとD2ちびT(レッドorブルー)。カッコいいっすよ。ご興味がある方は是非チェックしてみて下さいまし。ましまし。



アナログレコードを聴こう

2010-07-02 14:03:02 | Brasil Metal Union

えー、先日たまたま時間ができたので、早めの時間帯から久しぶりに大須へ出かけ、名古屋モーニング(小倉トーストだったぜ)を楽しんだあと、中古レコード屋さんを回ってきました。

といいますのも3月にブラジル出張に行った際、サンパウロのロックギャラリーで出会った全身刺青のメタレイロ、ファビアーノ君からのたっての願い。
「俺、メタルやハードロックのアナログレコードが好きで集めてるんだけど、ブラジルにはそんなのどこにも売ってなくて、ホントに入手困難なんだ。日本でもし手に入るようなら、是非集めてもらえないか」と、会った際に必死の形相で懇願されました次第。

ニーズというものは、意外なところに意外な形で転がっているものです。
日本ではアナログ市場というものはDJシーンで重宝されてる以外はさっぱりなのにねえ。
ジャズやソウル、ヒップホップなんかはまだしも、よりによってヘビメタ(笑)。

それはさておき、初対面ながらもイイ年して「俺ラウドネスとかX Japanがめっちゃめちゃ好きでさあ、俺がどんだけ好きかたぶん想像もつかんだろうけど。でもブラジルでは全然手に入らんないんだよ」とボヤくファビアーノをかなり店主は気に入ってしまいまして、うまいことに店主の青春時代はもっぱらヘヴィメタル/ハードロックを中心に回っていたので、昔取った杵柄とばかりに只今いろいろ中古レコード市場を彼に代わって物色中。
時間がないのでブラジル音楽のLPをチェックするまでに至らないのが悲しい限りですが。

いやあ、それでも大須の「グレイテスト・ヒッツ」さんで極上のAC/DCモノを多数調達できて、なかなかの戦果をあげることができました。あと数回か回ればファビアーノも大喜びのアイテムが揃えられそうです。あとはこれらを9月に直接お土産(ていうか物々交換なんだけどネ)として持っていくだけ。ウム。

しかしレコード屋さんにいる間、
「うひゃー315円。こんな値段で手に入ってラッキー」
という、なんか得したような気分と、
「ここまで値段下げないと、リスナーには買って聴いてもらえないのか・・・」
という、なんか寂しいような気分がないまぜになって、店主、ちょっとフクザツな心持ちで買い物しておりました。これってアナログ盤だけじゃなくて、CD市場でも似たようなもんですね。
音楽というものの価値・対価って何だろうと考えさせられた一日でした。

それでも買ってきたLPをサウンドチェックと称して、自宅のレコードプレーヤーで再生。
どれも素晴らしい盤質で大満足でした。
ドンシャリの抑えられた、耳が疲れない音質はやはりアナログならではの魅力です。

しかし悲しいかな、今のドタバタ店主には、A面B面を心静かに引っくり返しながら、ゆっくりと鑑賞する時間的ゆとりがなくなっていることに気がつきました。
AC/DCの最大のヒット作"For Those About To Rock"を聴きつつ、少年時代の記憶も眩しい"Let's Get It Up"や"Evil Walks"などの名曲を懐かしんでいる間にも、携帯は鳴るわ、メール受信のお知らせ音はあるわ、しかもすぐ返事せんといかん内容のメールだったりするわ、鬱陶しいセールスがドアホンをピンポンするわ、通販商品出荷時間のギリギリ直前になって大至急のオーダーが入ってきたりするわで、まあちょっと油断したら片面終わってて、落ち着いて聴くどころじゃない。

これって時代の流れにアナログメディアの再生システムがついて行けなくなっちゃったってこと?
いいえ、そうではありません。
人間の生活がもう自分達でもコントロール不能なくらいに、ハイテクによってもたらされた更なる多忙に慣れきってしまったということだと思うんですよ。

出来ることなら、LPレコードを袋から取り出して、

30cm正方形ジャケットの見開きアートワークをじっくり鑑賞したり、

針を盤に落とした時のプチプチノイズなんかも味わったり、

アナログ時代だったればこそ存在した「A-1、A面ラスト、B-1、B面ラスト」に必ずと言ってよいほど配されていた名曲を堪能したり、

少しの時間が出来たら「じゃあ今日はこのアルバムのA面だけちょこっと」と、自分の裁量で好きなものを選んだり、

そういう「ゆとり」あってこその音楽生活に戻ってみたいなと思うことがよくあります。
とか言いながら聴いてる音源もろヘビメタなんですけどね(笑)。ジャズとかならカッコいいのだが。

ちょっと当分の間、こう何て言うんでしょうか、「心豊かに」ってのをテーマにして生活してみようと思います。

サンパウロサンパウロサンパウロサンパウロサンパウロ

2010-03-12 06:18:14 | Brasil Metal Union

おお、まだ大丈夫みたいですねタイトルの長さ。

サンパウロ四日目。
今回の出張における目的は、実のところ今日の案件こそがすべてだったと言っていいかもしれません。


(どうにか門前払いはされずに済みましたの図)

ここからサンバタウンの新たな挑戦が始まるかもしれない。始まらないかもしれない。
一応のところ、とりあえず、ご期待下さい。

サンパウロサンパウロ

2010-03-09 11:21:10 | Brasil Metal Union

よーやくサンパウロ・グァルーリョス空港に到着しました。
狭いシートのせいか持病の頚椎ヘルニアが悪化したようで、右腕の痺れがひどくなってまいりました。帰国したらすぐ病院行こっと。

入国審査から荷物引取りに2時間、空港出てから定額タクシーの凄まじい行列にならんだ後はサンパウロ名物のスーパー交通渋滞で、地下鉄Paraíso駅のすぐ上にあるホテルに着くまで2時間。いきなりすごいですよブラジル。

しかし気温は30度。快晴。このもわんとした暖かさがいよいよブラジルに来たって感じにさせてくれます。

ホテルに着いたときは既に12:30。急いで本日の訪問先に電話を入れます。
その人の名は、杉山重光さん。
そう、あのスギヤマギターであまりにも有名な、孤高のヴィオラゥン職人です。
何とも幸運なことに、初日から杉山さんと昼食をご一緒させていただき、工房を見学させていただくという貴重すぎる体験をさせていただきました。

まず持参した必殺土産、純米酒・六根浄の第一弾は杉山さんの手に。
(その場でお飲みにはならなかったので、その後コメントがありましたらまたご紹介します)

杉山さんとお会いした時の話は、また落ち着いてから何かの場でじっくりと。
あまりに深く、重く、そして鋭く、旅先から記事に書いてすませるような内容ではありません。
「いつだって日の丸をしょって仕事してるんだよ」の言葉が胸に突き刺さります。
もちろん写真はナシ。ご容赦下さい。

ホテルに戻ってようやくシャワーを浴び、仕事環境のセッティングをしたらもう22時近くだったので、食事のため外出。ホテル裏手の、昼間チェックしておいたMiraナントカというお肉系レストランに一人で飛び込み。
久々にブラマのChopp escuro(黒生)を一気にあおり、鶏の唐揚げにんにく風味+ブロッコリーライスを「一人分だけね」と念押しして頼みます。
しかし案の定出てきた量はゆうに三人前はあろうかという無法ぶり。付け合わせの方もブロッコリーライスというよりはライスブロッコリーという青々しさで、野菜嫌いのワタシには結構キツかったけど、まあ強力なビタミン補給にはなったと思います。お見せしたかったのですが、愚かにも写真撮影に失敗。ダメじゃん!

で、ホテルに戻ってメールチェックしてみると、今回のメイン仕事だった某社とのアポが、社長に急用が入ったとかで一方的に延期されていました。がくーん。現在調整中!現在調整中!

他の日との予定差し替えで、行動計画がてんやわんや状態になっております。
まずは体調を整えて、最終日まで一気に駆け抜けたいと思います(あくび)。

今回のホテルは去年のヘプブリカにあったとこよりは格段に清潔でいいですね。
でもエアコンも無線LANも完備してるくせに、どうして冷蔵庫と電話が部屋に付いてないんだろう。

約束を守る男

2009-07-30 13:02:49 | Brasil Metal Union

久々にブラジリアンメタルの話題でございます(笑)。
半年ほど前、ペルナンブコ州カルアルーに拠点を置くGlory Opera(す、すまん、どうしても笑いが・・・)という、アングラとドリームシアターを足して2で割った上にメガデスとラッシュ(おお懐かしい)をふりかけっぽくまぶしたグループのセカンドアルバム(画像右)を、なんとかして取り寄せしてもらえないかというヘビメタファンの方のリクエストがありました。

で、
受けるワタシ(笑)。
ちなみにここのヴォーカルのHumberto SobrinhoとドラマーのHermut Quackenは、2001年のアングラ再編成時のオーディションで最終選考まで残ったんだとか。ほほう。まかり間違えばアングラもこの二人が加入し、しかるのちにあの名盤「Rebirth」をリリースした可能性もあったわけだ(笑)。

まあそれはさておき、うまくバンドのセールス担当さん(とおぼしき女性)とも話がつき、どうせだからファーストアルバム(画像左)もよろしくねーってんで代金を振り込んだはいいものの、その後ぱたりと返事ナシ。

むう、これはまずいですな、とそこから執拗に督促メッセージを送りまくるワタシ。しまいには、

回答なしということがあなた方の回答であると捉えてよろしいか」とか、

「日本には『仏の顔も三度まで』という諺があるが、これがその三度目の連絡だ」とか、

「Glory Operaというグループ名が、日本で汚名を残さないことを心から願っている」とか、

一歩間違えば脅迫。ですが、この内容をすべてCC(同報メール)で把握していたリーダー格のドラマーさん・Helmut Quackenから、しばらくして大変に恐縮した返事が返ってきたのであります。その詫びっぷりはいっそ爽快ですらあり、おかげさまでワタシは彼からimensa vergonhaだのdesculpa e justificativaだの、数々のごめんなさいワードを習得させていただきましたですよ。

どうやらマネジメントサイドの行状が非常によろしくなく、悪さをしでかした連中は全員解雇したものの、次なる体制が追いつかずオフィシャルサイトも閉鎖(今はかろうじてmyspaceのみ運営中)、バンドとしてはほぼ活動休止を余儀なくされているようなのです。なんと気の毒な。

ですがこのHermut、約束を守る漢(おとこ)でした。ファーストコンタクトから半年近く経過し、なおも諦めずに彼は解決の道を探り求め、ワタシがオーダーしたCDを遂に自力でしっかり送ってきてくれたのであります。

こんなオマケもつけて。



ありがとうHermut。ありがたいんだけど、いくらおれパーカッションやるからちゅうても、こんなぶっといスティックよう振れんぞな。

しかし約束を守る男は最終的には必ず愛される、それは古今東西、不変の法則なのであります。


(そのHermutが紹介してくれた、Grupo Feijão de CordaというインストバンドのCD。一聴してジャズ/フュージョンっぽいのですが、リズムが徹頭徹尾ノルデスチ。しかも上手くてやたらカッコいいです)

上記3点のCDも含め、金曜日中に少しだけですが通販アップしまーす。

これぞアマゾンメタル

2009-04-11 00:56:04 | Brasil Metal Union

こんにちは、コーコーヤのライヴ最終告知の直後にこんな記事をエントリーさせるか普通?という周囲のツッコミをすごく期待しているサンバタウン・ゼジです。仕事中に聴く音楽はというと、日中はまったりショーロ、夜はヘッドホンで大音響メタル。狂ってます。

そんなこんなで、最近アングラやらキコ・ルーレイロやらやや激しめの音楽に浸りながらブラジリアンメタルもののアイテムを取り扱うようになり、気が付いたら3月以降の通販顧客の半数がヘビメタさんという恐ろしい状況に直面しております。

それでオロオロするかというと全くそんなことはなく、いっそ毒を食らわば皿までの精神で、今回こんな音源まで調達に走ったワタシをどうか笑って許して。

ブラジル北東部ペルナンブコ州(しかもカルアルーだぜ?)に拠点を置く、アマゾンの大自然と神話をモチーフとしたトンデモバンド、その名もGLORY OPERA
い、いかん、腹筋痛い・・・。
おまけにデビュー盤の曲タイトルがすごい。まずしょっぱなの曲名がBOTO。終わりから3つ前の曲はIARA。何だか凄まじい縁(えにし)のようなものをビンビン感じるのですが、それはワタシだけですか?そうなのですか?

まあ、グループ名やそのコンセプトはさておき、オフィシャルサイトで強制的に自動再生される音源を聴いていると、なかなかに頑張っている様子です。Angels Cryの頃のアングラが大好きな方なら一発でハマりそうな大仰なサウンドがいいですね。面白かったんで、画像左の1stアルバムRising Moangá(す、すまん、どうしても笑ってしまう・・・)も一緒に、少量だけど仕入れ交渉をしてみたら、案外すんなり対応してくれました。さて、今度ばかりは反響あるかしらん(笑)。

ただ一点気になることといえば、指定口座に送金したあと、担当窓口から何も返答がないことくらいでしょうか。
まあ、なんとかなるっしょ!(ガハハと一笑に付す)

おれたちの頂

2009-04-08 10:08:58 | Brasil Metal Union

・・・って、
生還早っ!!

いやあ、昔週間少年マガジンに連載されてた塀内夏子の登山マンガに出てきた主人公の台詞を思い出しましたよ。

「生きて還ること!
   それが山のルールだろう?!」


いや、山ちゃうし。

皆様、お騒がせ致しました。


そんなわけで、



コイツも入ってまいりましたッ!

と告知する前から早くも熱烈オーダー殺到中(情報アップからわずか7時間で16冊→9冊)。皆さん凄い。きっと首を長くしてお待ちになられてたんですね。ありがとうございます、ありがとうございます・・・(感涙)。

爆弾アイテム到着、の巻。

2009-04-05 13:21:52 | Brasil Metal Union

遂に来ちまったですよコイツが・・・。

ブラジルが誇るジャズ組超強力リズムセクション、クカ・テイシェイラチアゴ・エスピリト・サントと、これまた「ブラジルの至宝」とまで称されるANGRAのギタリスト、キコ・ルーレイロが組んだトリオユニット、その名もNEURAL CODE(ニューラル・コード)のセルフプロデュース盤。

上記リンクでご試聴いただければおわかりかと思いますが、もう、
とんでもねえっす。

詳細はこちら
5枚以上お買い上げの店舗様向けの卸売サービスも用意してございますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
mail: zezi@sambatown.jp

キコ様ふたたび

2009-03-11 16:33:54 | Brasil Metal Union

店主、最近ギタリストのKiko Loureiro(キコ・ルーレイロ)がマイブームとなっておりまして、その流れでこんなアイテムを調達してみました。

ブラジル国内向けに昨年リリースされた教則DVD姉妹作のうちの1本、Rock Fusion Brasileiro - Técnica criativaでございます。
彼の傑作ソロアルバムNo Gravityのレパートリーにスポットを当て、具体的に解説が入っためちゃめちゃ出来の良い仕上がり。ブラジル国内向けゆえポル語字幕はもちろん英語字幕オプションすらついていないという日本のファンに冷たい仕様ですが、キコ本来の理知的でジェントルなキャラクターを体感するには、やっぱポル語でしゃべってもらわんといかん。だって無理して英語でしゃべってるキコさんってなんかバカっぽいんだもん。まそれはさておき。

こうしてビデオを通しで見て思うのは、やはりキコはブラジル人だということ。リズム、ハーモニー、その音楽的ルーツはやはりブラジルに根ざしたものが色濃く滲み出しております。至るところでバイアゥン、マラカトゥ、サンバのグルーヴが出てくるので、お里がロック出身のブラジル音楽ファン(つまりワタシのようなやつ)にとっては非常に耳当たりが心地良いです。ていうか最強。
とはいうものの、キコ・ルーレイロという男はとても不遇なアーティストであるように思え、気の毒でなりません。ヘビメタ系のファンからは(本音では)ハードなプレイを期待され、ちょっとブラジル色の濃い~のをやったりすると「そういうのはSEPULTURAに任しときゃいいんだよ」みたいな言われ方をする。その一方でブラジル音楽純粋主義的なファンからは「え~ヘビメタぁ?」とかいってハナから相手にされません。スゴいのにこんなにスゴいのに(なんかジェフ・ベックみたいに見えてきちゃったよ)。ワタシ自身彼の音楽に触れてから日は浅いのですが、彼の音楽的背景や人的ネットワークを俯瞰するにあたり、彼ほどロック/メタル畑~ジャズ~MPB~ブラジル土着ミュージックの彼岸を越えて自由な音楽を創造できる人物はいないんではないかとさえ思うようになったわけであります。

それは僭越ながらジャンルを越えたブラジル音楽ファンの裾野を広げたいという店主の思い(ここホントは思いっきりデカ文字にしたいところ)を叶えてくれるような、言ってみれば突破口としての存在を彼の中に見出しており(←いつもながら思い込みが激しいやつ)、現在ヒジョーにこのキコ・ルーレイロなるギタリストを応援させていただいている次第です。

キコは今月下旬に「FULLBLAST」なるタイトルの新作ソロを日本でもリリース予定ですが、実は来月、裏アイテムとして、クカ・テイシェイラ(元エルメート・パスコアル・グループの一員であり、マリア・ヒタの2ndアルバムで叩いてた人ざんす)、そしてあのチアゴ・エスピリト・サントと組んだトリオユニットのCDもブラジルでリリースされるんですよーだ。

かつてマニアの間で人気を博した「ワンツートリオ(笑)」ことUm Dois Trio(ドラムとベースが一緒のメンバーじゃん)が大好きだった方(果たして何人いるのだろう)には問答無用で郵送したい気分です。お楽しみに!

・・・でも正直なところ、こういう記事ってHR/HM系ファンと純系ブラジル音楽ファンのどっちに向いて発信すべきなのかよくわかんない。たぶん誰もいない中間地点の方を宙を睨みながらなんだろうな(笑)。

来たれメタレイロ

2009-03-04 13:24:30 | Brasil Metal Union

こんにちは、最近聴くのがヘビメタかショーロのどちらかという、傍目から見たら気が狂っているとしか思えない音楽嗜好のサンバタウン店主ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

~ 注:ヘビメタ嫌いの方はここから先は読み飛ばして下さい ~

そんなネバーセイダイなワタシの最近の狙いは、ヘヴィメタルとショーロの邂逅。これまでぜじろぐでも何度か紹介しました通り(反響は皆無でしたが)、ブラジルのスーパーロックギタリスト、キコ・ルーレイロ(メタルファンの間では『ブラジルの至宝』と呼ばれるバンドANGRAのメンバーとしてあまりに有名です)の音源をチェックしているうちに、ワタシ自身がANGRAにハマってしまったという有様。ミイラ取りがミイラになるとは正にこのコト。そればかりか、昔取った杵柄、中学~大学生だった頃に影響されまくった当時の数々のヘビメタバンド映像をYouTubeで追い直したりして(それにしても今やYTで聴きたい曲全部チェックできるなんて!)、店主、アホウとしか言いようのない時間の使い方をしてしまっています。まあそれは単なるノスタルジアが一時的にそうさせてるんでしょうけれど、いずれにしましても、このヘヴィメタルなる極めて文化的に確立されたジャンルの音楽、なかなか演奏力に長けたバンドやミュージシャンが多いのもまた事実で、このへんのレパートリーをショーロ編成およびアレンジで再構築すると面白いんではないか・・・というのは先日どこかで書きましたね、確か。

今ワタシがハマっているANGRAだと、そうですねえ、例えばコレとか。
って誰が弾くのよこんなの(笑)。

誰ですか笑ってるのは。怒ってみえる方もいらっしゃいそうですね。
しかし、かの地ブラジルでは立派にこの彼岸に到達した連中がいるのですよ。そう、彼らのことです!

ブラジルのイングヴェイ・マルムスティーンと(ちょっとぽっちゃりしすぎてますが)、ブラジルのエディ・ヴァン・ヘイレン(ちょっとトシいってますが)。これぞショーロ・メタル。そんじょそこらのヘビメタバンドのアンプラグドライヴなんぞよりよっぽど凄い。

この試みが効を奏し、ジャンルレスでショーロに親しんでくれるメタレイロ(メタルファン)が増えてくれると面白いかもと願う店主です。なんせヘビメタファン人口、ブラジル音楽ファンのそれとは比較にならんくらい多いですし。

それでは最後に、キコ・ルーレイロの名言を引用させていただきまして、この記事に高貴な説得力を持たせつつ終わりにしたいと思います。


僕は常に、いろいろな種類の音楽を経験することが好きだった。音楽とは、唯一のものだ。だから、音楽を様々な分野に分け隔ててしまったら、音楽が僕たちの生活をより豊かにしてくれることもなくなってしまうのではないかと思った。
~キコ・ルーレイロ~


笑えるポスター

2009-01-29 14:29:00 | Brasil Metal Union

こんにちは、風邪ひいて身体エラいくせして妙に気が昂ぶっているサンバタウン店主です。
ひょんなことで(あ、また『ひょん』使っちゃった)お知り合いになりました、アチラ方面の凄腕ギタリスト、キコ様ことキコ・ルーレイロ(ロウレイロ)のブログをなんとなーく見てたら、思わずコーヒー吹いてしまいそうなイベントのポスターを発見!



どうやら昨年の12月21日、サンパウロのSão Carlosで行われたショーロイベント「Chorando sem parar」のポスターでございまして。いやーすごい。午前10時から午後10時まで。12時間泣きっぱなし。

我々にはおなじみの女傑ルシアーナ・ハベーロやニコラ・クラシッキに挟まれるようにして、ポスターの真ん中へんを陣取っているキコ様がス・テ・キ!キコ様の上のルイス・メロヂアはまあご愛嬌として(それでも意味不明だよなあ)、こういうポジショニングって普通ありえないと思うのですが、やはり彼を前面に押し出した方が集客効果が大きいんでしょうね。RockeiroやMetaleiroも押し寄せるショーロイベント会場!いいぞ、なんて素晴らしいんだブラジル。じゃあよ、そしたらよ、オレ、キコ様呼ぶわ。そんでよ、国内外のミュージシャンも集めてショーロフェスティバルやんのよ。キコ様にはいつもの路線じゃなくてショーロギターやってくれって頼むからさ。んで日本のロック/メタルキッズをショーロ漬けにするんだわ。もちろんお約束とばかりにイベントの前後日程には各地でキコ様のギターワークショップ開催っちゅうことで、どすか?どすか?

・・・という妄想が店主の頭の中を駆け巡りましたが、まずは目の前にある4枚の新譜を通販サイトにアップさせるという仕事をきちんと今日中にやってからにしましょう(しゅん)。