ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

音楽を受け止めよう

2011-07-24 22:52:59 | 日記

こんにちは、武満徹です嘘です!
今日はちょっとあわてて早めの嘘ですコール。

来ましたよ来ましたよサンバタウンに。
話題の作品、CHORO CLUB with VOCALISTAS/ TAKEMITSU SONGBOOKが!
ウチとしては、この作品を扱えることだけで大いなる喜びに包まれております。

このアルバムのリリースによって、武満徹の再評価が一層高まるであろうことは言うまでもなく、かつて幾度となくやって来たというか、やって来ると言われ続けてきたといいますか、びっぐうぇいぶ de ショーロクラブが再び!必ず!訪れることを確信してやみません。
偉大なるメンバー三人のキャラクターがこれほどまでに明確になって現れたと感じるのは、僭越ながら店主としましては初めての体験です。
沢田穣治が構築展開し、笹子重治がそこへハーモニーとリズムをちりばめ、秋岡欧がその上にたおやかなメロディの足跡を残す。以上敬称略ですんません!
そこへ7人のヴォーカリスト達の歌により、武満の曲に多面体の輝きが宿りました。

美しすぎます。
そしてその感動はあまりに深すぎます。

ひょっとしたらこのアルバムは心地良く流して聴く類のものではないかもしれません。
人によってはずっしりと重い読後感ならぬ聴後感に襲われるかも。
ですがそれはこの音楽の持つパワーに他なりません。
スピーカから出てくる音を受け止め、歌詞カードに刻まれた詩を受け止める。
このアルバムはそんな風に、人としての己とじっくりと向き合って聴くことになるのではないかと、ワタシ個人はそのように思いました。

円頓寺本店の空間を満たす武満ワールド、そしてショーロクラブの紡ぎだす豊穣な音楽世界を是非一度体験しにいらして下さい。
サンバタウンの提唱する円頓寺ミュージックのラインナップに、また一つ名を連ねる不朽の名作の誕生です。

CHORO CLUB with VOCALISTAS/ TAKEMITSU SONGBOOK」(SONG X JAZZ No.006 \2,100)
サンバタウンにて店頭・通販絶賛販売中です!よしなに!



(SONG X JAZZ No.003 "MIO MATSUDA + JYOJI SAWADA with Strings/ CANTA JOBIM"もよろしく!)

そして記憶は残された

2011-07-23 20:18:05 | CD

今日はいきなり本題です。
スペイン本国リリースからまる一年の歳月がかかってしまいましたが、ようやく出来上がりました。
サンバタウン、レーベルとしての処女作。

Leo Minax "Sem tirar nem por ~引きも足しもせず~" 7/23(土)発売開始です。

レオ・ミナックスの名を皆さんご存知でしょうか。あるいは憶えておいででしょうか。
2009年、何を思ったかサンバタウン店主、いきなりこのスペイン・マドリード在住のブラジル人アーティストを招聘し、日本でのソロツアーなんぞを組んでしまいました。

「何でそんな無名の人を?しかもブラジル(在住の人)でもないし」という声なき声があったことをワタシはよく理解しています。
ですがそんなことはワタシにとってはあまり関係なかったのです。
ただあの時は「レオ・ミナックスという男の作る音楽世界を日本のリスナーに紹介したい」、その一念だけで、勢いだけで動きました。
それが果たして成功だったのか不発に終わったのか、ワタシ自身では客観的に評価することができませんが、あれから2年、今にして思うと本当に充実した、毎日がチャレンジの楽しい日々でありました。
初めての招聘企画にも関わらず、幸いにして赤字も出さず(いやマジでさ)ツアーを終えられたことは取りも直さず、ツアー各地で応援して下さった皆さんのおかげに他なりません。ありがたきかな人生。

そこで、さて。
今回やっと国内リリースにこぎつけたこのアルバム。
過去のレオの作品を聴けばわかりますが、ここで我々が耳にするのは、あれほどまでに緻密な音作りへのこだわりようとは正反対の、ナイロン弦ギターそして歌のみ。しかも一発録り。その後の音いじり、リバーヴにオーバーダブ、それからゲスト参加、一切ナシ。
ワタシなどは正直、最初にコレ聴いたとき「・・・ところでこれ、ラフミックスでっしゃろ?」とレオに確認してしまいました。
なぜあえてこのような、ある意味過激なまでにアコースティックな作りのCDを製作するに至ったのか・・・。

彼は残したかったのだと思います。日本ツアーと、その直後に回ったメキシコツアーでの、自身初となるソロライヴの記憶を。
いずれかの会場でライヴをご覧になられた方ならきっとわかるはずです。このCDの中に込められた音の意味が。
ライヴをご覧になれなかった方にも是非聴いていただきたいところです。それぞれの会場で流れていたのは、こういう音だったのです。
キャリアの中でも屈指の名曲そして新曲。また山本のりこさんの「Anel de capim(草の指輪)」のカヴァーの素晴らしさにはただただ泣けてきます・・・。

そしてこのアルバムは、我々ツアースタッフにとっても、自分たちの仕事の足跡を残すかたちとなりました。だからこそ、ただ単に輸入盤をそのまま販売するだけでは満足できなかったのです。
とりわけ、レオの日本オフィシャルブログを立ち上げ、ツアーアシスタントを完璧に務めて下さったmarikinhaさんの獅子奮迅の活躍で、とても素敵な日本語対訳冊子を添えることができたのは大きな喜びでした。改めてこの場を借りてお礼申し上げます。

通販ページからもお求めいただけますし、もちろん円頓寺本店にても店頭に並んでおります。
小売店さま向けに卸売(1オーダー3枚以上)も承りますので、ご遠慮なくお問い合わせ下さいませ。

どうぞよしなに。

【緊急告知】 8/5(金) Makoトークライヴ@SAMBATOWNざます

2011-07-16 13:54:51 | イベント

うーん、今日はどうも今ひとつパッとひらめくものがないなー。
仕方ないのでもう「嘘です!シリーズ」はこれを機にやめようと思います。
嘘です!

と、いうわけで。

かの地ブラジルはリオデジャネイロより、歌手・パーカッショニストとして活躍中のMakoちゃんが一時帰国し、一ヶ月にわたる凱旋ツアーを行います(詳細は画像参照)。
で、サンバタウンもそれにあやかり、8/5(金)に弊店にてMakoトークライヴを開催する運びとなりました。
といってもチラシ掲載内容は何から何まで未定になってんだけどね、ウチだけ。ハハハ!(ごまかし笑い)

さあ、あまり深く考え込まないようにして、イベント内容はこのようになっております!

【Curta temporada de Shows de MAKO
 リオデジャネイロ滞在10周年記念
 Brasileirissima(メッチャ・ブラジル)2011
 トークライヴ em SAMBATOWN】

8/5(Fri)
会場 サンバタウン
名古屋市西区那古野1-2-16
Open 19:00 Start 19:30
Charge 1,500yen(1ドリンク付)
定員20名 ※先着5名様はソファ席ですぞ(笑)

Program:
映像&トークライヴ
・話題の女性限定ブロコ「Mulheres de Chico(シコの女達、以下MDC)」の全容に迫る
・2010年来日の感動をもう一度!Monobloco現地ライヴ映像
その他
・MDCグッズ物販あり
・今となっては超入手困難アイテムとなったMonobloco「10」痛快ライヴDVD少量販売
・一年ぶりに復活か?!店主の場つなぎ的なんちゃってDJ(はなはだ未定)

予約・お問い合わせ:サンバタウン
Mail zezi@sambatown.jp
TEL 052-485-8199


円頓寺にあってブラジルを、リオを知る。我ながらなんとイキでイナセなシチュエーション。
本場ではカーニバルシーズンがどのよーな感じになっているか、ナマで体感下さいませ。
あとはまあ適当に呑んで盛り上がりましょう!ドリンクもtanto用意しときますので。
それから当日ドリンクオーダー担当アシスタントを1名募集しております。作るぞカイピリーニャ!その日空いてる人いましたら是非~。

さあ、果たしてMakoちんは円頓寺の町並みを気に入ってくれるでしょうか?!(そういう問題ではナイ)


(ツアー全体日程はこのようになっております)

参考情報:中原仁さんのblog「Cotidiano」記事より

モレーノさーん

2011-07-09 11:37:08 | ライヴ

こんにちは、アドリアーナ・パルチンピンです。嘘です!
客席に子供たちいるー?!
いるんならいるってはっきり返事しなさいよ!!親御さんちゃんと躾してるの?!
嘘ですDOIS!言ってない言ってない。

さて!
そんなこんなで、延期となっていたモレーノ・ヴェローゾのソロ来日ツアーの日程が決定しましたー!(大拍手)

詳しくはオフィシャルサイトをご覧いただくとして、まずは取り急ぎ名古屋公演の情報を抜粋してご紹介します。
もちろんサンバタウンも全面協力させていただいております。
名古屋公演につきましては本日7/9(土)より、弊店にて先行メール予約を承ります。

モレーノさんが名古屋に来てくれたのは、あ、名古屋じゃねえや、豊田市だわ(笑)。自宅からクルマですぐの豊田市美術館でのスペシャルライヴだったなあ。しかも2days!あれが2008年7月のこと。もう三年も前になるんですか。二日間とも立ち見どころか当日整理券切れで入れなかった来館客も大勢続出というものすごい盛況ぶりだったのには正直たまげました。折りしもドリヴァル・カイミが亡くなった日と重なって、二日目のライヴはカイミ翁に捧げられた演目で、神が降りていたと形容する人もいたほどの素晴らしいパフォーマンスだったと聞きます(←初日に整理券を友人にあげちゃって別館モニタでしか見られなかったやつ)。
今回の会場は得三やCafe Dufiに続き、サンバタウンがこれから大事にお付き合いさせてほしいと目論んでいるオキナワAサインバーKOZA。琉球ファンのモレーノさんにぴったりのアットホームなハコで、オーナーやスタッフの気さくでナイスなサポート&サービスが光ります。サンバタウンからも歩いて行けちゃうのだ。泡盛で乾杯しつつ、みんなでモレーノさんの来日を祝福しましょう!


(photo by Caroline Bittencourt)

Moreno Veloso Solo Tour 名古屋公演
10月23日(日)
於:オキナワAサインバーKOZA
開場 17:30 開演 19:00
料金/前売4,000円 当日4,500円(ドリンク別)
前売券販売/SAMBATOWN(詳細別途案内)
メール予約/SAMBATOWN(zezi@sambatown.jp)
         ※7月9日より先行予約受付
問合せ/SAMBATOWN
      名古屋市西区那古野1-2-16
      TEL 052-485-8199 MAIL zezi@sambatown.jp
会場info/オキナワAサインバーKOZA
      名古屋市中区錦2-5-31長者町相互ビルB1
      TEL 052-733-3709  
opening act/NARCO
 モレーノをはじめとするブラジル・ネオ新世代に共感を覚える
 2人組ユニット、NARCOがオープニングアクトをつとめます。


キヨシカシシ復活

2011-07-07 17:19:48 | 打楽器

こんにちは、経済産業大臣の海江田万里です。
嘘です!どぶりゅ(←切腹音)。

というわけで一年で最も電力量が必要と言われる7月後半を控え、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
どうしても今のうちに原発を再稼動させておきたい海江田は最近やたら胡散臭い慌しさで動き回っておりますが、そいつは断固阻止し、原発動いてない状況で見事この夏を乗り切ってバカヤロウ原発やっぱいらねーんじゃんって宣言してやりたいものであります。

さて、そんな店主の節電コンシャスなどはどうでもいいとして(毎回書くけど決してどうでもよくはないんだけどネ)、今回は新入荷アイテムのご紹介を。

かなり前の記事でも書きましたが、岐阜のカシシ職人、小森喜芳氏が製作している、その名もキヨシカシシ(←と店主が勝手にそう呼んでいるだけ)が、カラー・バリエーションともに恐るべきレベルアップを遂げて再登場です!

マイク要らずのどデカい音量が売りのカシシL(2,500円)。
カポエイリスタのビリンバウ用としてもオススメなカシシM(1,800円)。
手ごろなサイズとお値段が評判のカシシS(1,200円)そしてSショート(800円)。
アクセサリーにぴったりのカシシSプチ(600円)。

どらカワユス。

一点モノの多彩なカラーリングの可愛らしさもさることながら、ボトムの材料をヤシ/ひょうたん/圧縮木材と使い分けたそのカシシ、音色の違いがこれまた楽し。耐久性も数年前のものとは段違い。うーむ素晴らしい!
カシシという楽器が、パンデイロにも似た文化を持ち始めるようになりました。
このようにしてブラジル楽器もヘピニキ文化・スルド文化・クイーカ文化・ヘコヘコ文化という風に、それぞれカルトな細分化がどんどん進むといいですね。いいのかな。よくはわかりませんが。ははは。

ご要望がありましたら通販ページにも載せてみたいと思いますが、さて。