ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

音楽家の人生

2009-01-16 12:46:18 | 日記

こんにちは、年初から妙にドタバタと忙しいサンバタウン店主ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。こうも自分の時間が取れないと、ずっと手がけようと思っている自作パンデイロ数台も依然として道半ば。でも趣味に等しい我が諸業務の中でもひときわ大好きなパンデイロいじりばかりに明け暮れるというのは、それこそヒマであることの証ですから、今のありようはむしろありがたい状況と言うべきなのかもしれません。

さて、そんな店主の景況話などはどうでもいいとして、最近はもうどこを切っても雇用不安やら企業業績悪化のニュースばかり。テレビ局もそんな皆がうつむいてしまうような暗いネタばかり扱わんでもいいのにと思うのですが、そんな折、あるミュージシャンの言葉が店主の頭をよぎりました。その人とは、リオの伝統的ショーロの守護者マウリシオ・カヒーリョであります。酒の席で人づてに聞いた話なので、詳細において多少相違があるかもしれませんがご容赦下さい。

マウリシオとその音楽仲間達が集う場で、たまたま彼の(確か)姪っ子さんがその輪の中に入り、何やら彼女の将来の進路の話になったそうです。で、その姪っ子さんは自らも音楽の道を志したのか志さなかったのか、更には生活基盤の面からも我がおじさんを見ていて不安に思ったのか思わなかったのか、「ミュージシャンって、どうなん?」と発言したのだそうな。

そこでマウやん、姪っ子さんにこう言いました。

「あんな、音楽家いうんはな、確かに儲かれへん。
けどな、一生面白おかしゅうに暮らせるでえ」


周りにいた仲間達も大爆笑しながら拍手喝采だったそうです。

こういう人たちの音楽を紹介することを生業としているワタシはとても幸せだとつくづく思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿