荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

追悼

2011-07-21 21:15:33 | 日記
今更になってだが、指揮者の宇宿允人(うすきまさと)が3月5日に亡くなっていたことを知った。
宇宿氏と西部邁氏が懇意の仲であることはいつの日か知っていた。そこで西部氏が自分のテレビ番組(メトロポリタンの西部邁ゼミナール)で先週に追悼番組を行ったことが知るきっかけとなった。
今から10年以上前になるが、池袋芸術劇場で行われている(いた?)フロイデフィルハーモニーのコンサートに何度か足を運んでいた。
宇宿氏については、芸術家というよりも哲学者といった感じが強い印象を強く持っていた。クラッシック音楽がコマーシャル音楽としてなかばポップスと化す中で、音楽は魂を揺さぶるものとして命を削って尽力している姿がテレビでも特集されたことで宇宿氏を知ることになったきっかけだったように覚えている。
CDは何枚かしか持ってないが、改めてシューマンの交響曲4番を聴いてみたが、訴えてくるものが違う。好き嫌いでいえばガーディナーやドホナーニのほうが好きなことは間違いない。宇宿氏の演奏は体がリズムをとるような感覚が生まれない。じっと聴き入ってしまう。それが「疲れる」という感覚をもってしまうので気軽に聴けず、たまにしか聴かない理由だが、これを機に全てのCDを購入してじっくり聴いてみたいと思う。