21枚目のシングル(題名未定)が5月26日に発売される。そのシングルには2011年AKB48総選挙の投票権が入っている。
昨年は、この総選挙に参加していなかったので今年は参加するかな?と思っている。そこで少し気になったので調べてみた。
何が気になったのかというと、2010年10月17日発売の『Beginner」には2011年1月に開催されるセットリストベスト100という「AKB48」の今までの楽曲で人気のある曲を選ぼうという企画への投票券が付与されていた。
ところが100万枚売れたのに、AXへの投票は28万票だったからである。しかも投票権はCD購入時についてくる投票券だけではなく、ファンクラブ柱の会の会員、さらにはモバイルサイトの会員までいるというのに。そこで調べてみると、やはり、劇場盤には投票券は入っていなかったのだ。劇場盤でどれくらい売れたのか?ということがわかればCD購入者の何割が投票したのかという比率が割り出せるが、その数字を知らない。
劇場盤購入者の目的はただひとつ、個別握手会の参加券獲得に他ならない。人気のあるメンバーは1日に2500から3000人分の握手を行う。MAXで3000で計算する。これが3日あるから計9000枚、でもこれは超人気のあるメンバーだけであって、そうでないメンバーも数多くいる。そこで30人がこのMAXの値だとして合計で27万枚。それでも70万枚超が一般販売されている。にもかかわらず、28万票しか投票されていないのはなぜだろうか?。柱の会の会員やモバイル会員の投票を差し引いたら投票率は20パーセント程度なのではないか?(1)。 昨年の総選挙でも「ポニーテールとシュシュ」には総選挙投票券はついてなかったようだ。
昨年の総選挙では1位から40位までは計353804票。41位以下の数字は公表されているのだろうか?。わからないが、たぶん残りは5万票と直観でいっておく。
ということはだいたい40万票が投票されたわけだが、これらが全てCDについている投票券で投票されたわけではない。「ポニーテールとシュシュ」はAKB人気の中で、総選挙終了後も売れ続けているので、
これまた正確なデータがわからないが、発売から総選挙までに60万枚弱を売っている。そのうち劇場盤が20万枚くらいはあると思う(Beginnerのときよりもファンの絶対数が少なかったから)。すると投票券がついた一般販売は40万枚くらいか。
AKB48,SKE48のモバイル会員に一票ずつ、柱の会会員に一票ずつあるわけで、これがどれくらいあるのか?。とにかくデータが全くそろわないので、いくら予想を立てても願望と勘だけだから信用性が乏しい。柱の会は俺の会員番号から3万くらい、モバイル会員は12万とする。風の噂でモバイル会員は15万人を超えていると聞いたことがあるので、当時としてはこれくらいでもおかしくないだろう。先の一般販売分の40万とあわせると計55万。ここから考えると投票率はを80パーセント近い。低投票率に悩む現実の日本の各選挙からみたらうらやましいばかりの数字だ。
これだけあやふやな根拠で予想などできようもないが、酒の肴のレベルにはなっていると思う。話を続ける。
まず、総選挙では約40万票(投票率が80パーセント)なのに、それ以後に盛り上がるAKBブームの中でAX投票総数が28万票しか集まらなかったことがどうにも気になる。この票差をどう解釈すればいいのか?。CDの一般販売が70万、種々の会員で20万として、これでは投票率は30パーセントを切ってしまう。確かにAKBがブームになったことで便乗してCDを購入したというレベルの人もいるだろう。ファンになったばかりでAKB48の楽曲をよくしらない、という人もいるだろう。メンバーと握手ができればいいだろう(一般販売には全国握手会参加券がついてくる)という人もいる。もうひとつ解釈できることがある。それは、少々がんばってみても増えたファンに自分の100票など灯籠に斧であると思い(2)投票行動に出ないという合理的選択をとったファンが意外にいる、ということだ。としても30パーセントを切るというのがなんとも解せない。どうにも、このAX投票を意識すると、今回の総選挙は思ったよりも投票総数はのびないのではないかと予想したくなる。
柱の会は今年9月を持って廃止されるわけでその分は投票数が減る。今現在柱の会員は30000を切っていると思われる。ここには幽霊会員やテンバイヤーもいるために有効投票は25000くらいか。投票率は高いと思われる。
モバイル会員は増えているようだ。風の噂では15万人は超えていると。しかし、携帯電話を30台持つというような強者はいないと思われるので、ここは限りなく一人一票に近い。柱の会が廃止されるためにここにもテンバイヤーがいるだろうが、投票率は高いはずだ。もちろん、投票のために友人・家族の携帯電話を総動員してにわか会員になるケースが生じるだろうから25万人を超えるくらいだろう。今回はNMB48も投票対象になるので、これ以上の数字になるかもしれない。とにかくこのふたつで20万票くらいはあるだろう。
次に劇場盤の売り上げだ。いったい劇場盤は何枚くらい売れるのか?。今回は握手会にAKBグループかあらSDN48のメンバーまで狩り出している。握手の時間もさらに短くなるだろう。だとしても、さすがに40万枚が限界のような気がする。
結論。21枚目のシングルの劇場盤が「桜の木になろう」と同じ枚数が売れるとする。すると劇場盤購入の40万を差し引いて総選挙投票券つきCDは50万から60万枚。そのうち5割が投票するとする。非CDでの投票数が先に言った20万とする。合計で45万から50万票。CD購入者の5割という数字がどうなるかで投票総数は大きくかわる。ポニーの類推のように8割近い人が投票したら70万くらいにはねあがる。ただAX投票のように3割程度だと昨年と同水準にとどまる。まぁ、せっかくここまで書いたのだから、投票総数は60万といっておこう。
ちなみに選挙の結果とかはどうでもいい。たんなるお祭りだから。選挙の結果に拘束される現実の政治の世界とは違う。順位を予想したりしているブログも見かけるが、それはたんなる願望の投影と、それをネタにコミュニケーションをとりたいだけにすぎない。もちろん、投票総数についての確固たる根拠、ヲタ仲間が様々な方向に数多くいて聞き取り調査のサンプルがそれなりにあるなら、その予想とやらも多少の信憑性を認めるのにやぶさかではない。若いときは衆議院や参議院選挙の予想とか恥をかいているとも知らずにやっていたが、そういう反省からか俺はそういった「予想」とやらはしない。
了
(1)2ちゃんねるにAKBのCDは消費者が購入しているのではなく、企業が売りああげをあげるために自社買いをしているのでは、というスレッドがたっている。俺はそんなことはないだろうと思っていたが、この数字をみると、少しは自社買いなるものがあるのではないかと思いたくなる。
(2)一部のヲタが10万円分CDを購入したとしてもCD1枚を1500円としたら66枚しか投票券を手に入れられないということだ。ちなみに効率を目指すなら、知り合いの携帯電話を総動員してAKBモバイル会員に入会してもらい、ひと月当たり315円を払うことだ。もちろん、総選挙終了後は解約すればいい。最悪で2ヶ月払うかもしれないが、それでも630円とCDを買うよりも安上がりだ。