開智学校は、明治6年(1873)筑摩県学(ちくまけんがく)を改め。学制による小学校「第二
大学区第一番小学開智学校」として開校しました。現在保存されている校舎は、明治9年4月
に棟粱の立石清重によって建てられました。工事費は約1万1千円。当時の大工日当が20銭
で、県知事の月給が20円ですから かなりの高額ですね。しかも工事費の約7割は松本町民
の寄付だったといいます。町民の期待の大きさが伺われます。
構造は木造で桟瓦葺、寄棟2階建土蔵造で、中央に「東西南北」の風見を配した八角塔が高
く聳え立ち、各窓に舶来のギャマンを取り付けた、和風と洋風の入り混じった擬洋風建築的な
ものといわれています。昭和36年に国の重要文化財に指定されました。教育博物館として江
戸から現在までの各種教育資料が展示されています。(写真Mr麹町)