穂高の名声にかくれがちですが、梓川左岸の山にも捨てがたい魅力があります。あまりにも
近すぎるので、全容を望める場所がかえって少ないのですが、この辺りは二つの山がもっとも
よく見えるところと言われています。六百山、八衛門沢などこの辺りの地名には、かつて木材生
産の場であった上高地の長い歴史が示されています。
ウエストン碑 英人牧師ウオルター・ウエストンはね明治21年(1888)から同28年までの我
国滞在中に、槍ケ岳や穂高の山々を数多く歩き、我が国に近代的な登山意識をもたらし、日本
山岳会結成のきっかけをつくりました。その間の紀行文「日本アルプス登山と探検」により、中
部山岳を世界に紹介しました。その業績は高く評価されます。ウエストン師の㐂寿を祝って、
昭和12年(1937)にこの碑が出来たものです。(写真Mr麹町)