この季節、公園の木々がほどよく色づきました。春は桜が咲いて宴会が賑やかですが、この景色
もいいものですね。山谷堀は、隅田川から真乳山聖天の脇を通って西北への水路だったのですが、
今は埋め立てられて綺麗な公園になりました。昔、この水路を猪牙舟で吉原へ通ったといわれます
がね。隅田川の柳橋、蔵前、駒形あたりから上ってくるわけで、これを待ってる花魁が「ぬしさま 今
駒形あたりかえ」なんてね。
また、隅田川という唄では、いちょうがえしに黒繻子かけて、泣いてわかれた隅田川 思い出しま
す観音様の 秋の夕日に鐘の声・・・と これは17の乙女の純情です。彼氏が迎えた「竹屋の渡し」
もこの辺りですね。いい風情です。