宝登山神社は、秩父長瀞町の宝登山山麓にある神社です。神社本庁の別表神社となっていま
す。秩父神社、三峰神社とともに秩父三社の一社で、山頂には奥宮が鎮座しています。ご祭神
は神日本磐余尊(かんやまといわれひこのみこと。神武天皇)、大山祇神(おおやまづみのか
み)、火産霊神(ほむすびのかみ)の三柱です。
山頂の奥宮
社伝によれば景行天皇41年(111)、日本武尊の東征の際、尊が山頂に向かっていると
大きな犬が現れて道案内をしたといいます。その時、東北方より猛火の燃えてくるに遭い進退
に困っていると、巨大な犬が火中に飛び込んで火を消し止めて、犬は忽然と姿を消したといい
ます。尊は無事に山頂に登り遥拝することが出来たといいます。このことから「火止山」の名
が起きたといいますが、後に宝登山となったそうです。防火守護のため火産霊神と拝し、社殿
を立て三神を祀ったといいます。(写真・ミスター麹町)