庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

山陽から山陰への横断の旅 続き(4)

2014年12月22日 | 野草を訪ねて
広島県境から下って奥出雲の鬼の舌震です。鬼の舌が震えるほど怖いところかといえば、確かにそんな雰囲気も感じられます。でも、名前の由来はワニが玉日女命を慕った伝説に因むそうで、したぶるとは慕うの意味がもとのようです。
渓谷の入り口ではヤマボウシの実とツルニンジンの蕾が出迎えてくれました。




やや薄暗い渓谷に入ると目の覚めるようなタマゴタケに出会いました。

ホツツジです。

赤い小さい実のツルアリドオシ。この実にはヘソがふたつあります。つまり一つの実に二つの花が咲きます。

カジカガエルが手すりに。

カタヒバとコウヤコケシノブです。この地方にはイヌカタヒバもあると思いますがこれはカタヒバです。またコケシノブもいくつか種類がありますが、先生に確認してもらいコウコケヤシノブと確認していただきました。



ママコナは地域によって種類があり、確かなことはわかりませんでした。


海岸に出るとまずはコウボウムギ。

カワラヨモギ。

砂地の松林にはウンランが咲いていました。

山陽から山陰への旅は地形も気候も変化に富み、植物にも変化に富む楽しく興味深いものでした。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山陽から山陰への横断の旅 続き(3)

2014年12月22日 | 野草を訪ねて
山陽から山陰への横断の旅の三回目。吾妻山ではタムラソウ、マツムシソウを堪能したことまでが前回です。
ここでクロバナヒキオコシに初めて出会いました。

花が終わりかけていましたが、コウリンカにも出会いました。

真っ赤な実をつけたゴマギ

ツリガネニンジン、もしかするとサイヨウシャジンかもしれない花がたくさんありました。今思えばサイヨウシャジンだと思います。



吾妻山を離れるとすぐに、チマキザサとオオウバユリが見られるようになって、分水嶺を越えて日本海側に入ってきたことを実感しました。




車で山をどんどん下って行き、やがて鬼の舌震えの案内板が見えてきました。次回は渓谷の植物たちに出会います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山陽から山陰への横断の旅 続き(2)

2014年12月21日 | 野草を訪ねて
特別講座で見ていただいた、山陽から山陰への横断の旅で撮った花たちの続きです。
広島の北部県境に近い吾妻山の標高1000m付近ではタムラソウとサラシナショウマなどの群落がありましたが、なんといってもマツムシソウがきれいな花を咲かせていました。





近くにはワレモコウも



足元に目をやればウメバチソウが「気をつけて」と

ヤマジノホトトギスも咲いていました。ヤマジノホトトギスは茎の毛が下向きに生えているそうです。先生に見ていただいたら、確かに下向きで、名前があっていたのでほっとしました。

イブキトラノオです。

少し湿り気の多い場所にはアケボノソウが咲いていました。曙の空ににているとか。

オタカラコウには蛾や蝶が来ていました。

カワラナデシコはちょっと寒がっていたのでしょうか。葉が紫色がかっていました。

キセルアザミは首がまがっているのでキセルなのでしょう。

このお花畑はこのほかにクロバナヒキオコシ、キンミズヒキ、ツリガネニンジンではなくてもしかするとサイヨウシャジンかもしれない花などたくさんありました。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特別講座 楽しい自然観察 山陽から山陰への横断の旅の報告

2014年12月20日 | 野草を訪ねて
定時制高校の特別講座「楽しい自然観察」に縁あって5~6年出させていただいています。
特別講座は5月から12月まで夏休み期間を除き毎週金曜日の午後です。内容はごく初歩的な自然観察のしかた、花のつくり、精密画、周辺地の自然観察、研究発表などですが、毎回庭の草花などを持ち寄ったりして、楽しんでいます。授業内容は毎年同じ、先生も変わらず、生徒も毎年ほぼ同じです。
昨日が今年度の最終日で、私の花を訪ねての写真集を皆さんに見ていただきました。
最初は広島から米子への山陽から山陰への横断の旅で撮ったおよそ250枚の中からの主な草花です。熊野町から吾妻山の高原、そして鬼の舌震え、米子の海岸までと2泊3日で中国山地を横断しました。
熊野町で見たアゼムシロ、コブシの実、ナツメです。






次は標高1000mの高原吾妻山です。ここで初めてであったタムラソウと一緒に咲いていたサラシナショウマ、コオニユリです。








タムラソウの群落です。キンミズヒキもありました。

このほかにも吾妻山の草原にはマツムシソウ、ウメバチソウなどがたくさん咲いていました。また鬼の舌震えから米子の海岸まで旅が続きます。次回をお待ちください。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テリハツルウメモドキ再び

2014年12月19日 | 庭の花たち
テリハツルウメモドキの赤い実がたくさん見えるようになってきました。これは徒長枝の先に実がついたものです。実のつかなかった徒長枝は緑色の葉がついていますが、実をつけた徒長枝は葉を落としてしまいました。実を熟させることに全力投球しているようです。よく見ると徒長枝ではなくても実をならせた枝は葉を落としているようです。




これは前回12月8日に掲載したものです。そのとき殻が裂開して赤い実が見えていたのですが、実を鳥が食べたのか、あるいは落下したのか、殻だけが残っています。

じつは友人から、ツルウメモドキは殻が先に落ちて、赤い実が後に残るとコメントいただいたので、テリハツルウメモドキはどうなのかと疑問になりました。少なくともこの1個は殻が残りました。
他にもないかと探したところもうひとつ赤い実が落ちて殻だけ残ったのがありました。

やはりテリハツルウメモドキは赤い実が先になくなるようです。でもたった2個だけの実績ではまだまだ分かりません。
またツルウメモドキも庭にはあるのですが、わずかの実しかならないで、それも裂開するまえになくなってしまい検証できません。ネットのツルウメモドキの実を見てもよくわかりません。
最後は裂開し始めたテリハツルウメモドキの実です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シモバシラ初観測

2014年12月19日 | 庭の花たち
もう霜柱はご覧になっておられるというお方が多いと思います。でもこれはご覧になりましたか。
最初の寒波の時は起きられなくて観測できませんでしたが、今朝庭に出るとシモバシラに霜柱が発生していました。

まだ本格的な寒さではないので小さいです。地上1mくらいの棚の上の鉢にうえてあるシモバシラに発生しました。

では地植えのシモバシラにはと見ると、さらに小さいですが発生していました。

地植えのほうに発生したのは地面近くではなくて、地面から25cmくらいの位置です。下の写真で棒の先です。

庭では10年近く霜柱を観測していますが、このように高い位置に発生したのは初めてです。
これはまだ地面の温度が高めで、地表近くの温度が十分に下がらなかったことと関係ありそうです。
でも、霜柱以外の植物では必ずしも地表近くではなく高い位置に発生します。
今朝もミカエリソウにちいさなものを確認しました。地上30cm以上です。


もっと寒さが厳しいとこのような立派なシモバシラを見ることができます。これは今年2月のものです。

2012年には私が投稿したシモバシラがNHK水戸で放送されたこともあります。

庭で霜柱を観測する日数は、冬の寒さによります。暖冬で少ないときは数回、30年ぶりの寒さと言われた時は30数回でした。果たして今年は何回見られるでしょうか。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒くなりました。最後の花と実

2014年12月16日 | 庭の花たち
15日朝の最低気温マイナス4℃ チェリーセージはもはやここまで。4月から咲き続けてくれてありがとう。我が家で最も長期間咲き続ける花です。本当にありがとう。


暖地の西日本からはるばるやってきてくれて、こんなに寒くなるまで咲き続けてくれているシマカンギクとノジギク。もう充分楽しませていただきました。ありがとう。




同じく西国から来てくれたノシラン。これから美しい実を見せてくれるようと、この寒さに歯を食いしばってたえている。頑張れ。


今年は花を咲かすことができなかったクサハナビ。蕾をたくさん打ち上げたけれど不発に終わってしまいました。来年はよろしくお願いいたします。


蕾の時から、その独特の形で楽しませてくれたオケラ。最後はまた「きれいな綿毛をありがとう。今年はどこへ飛んで行くのかい。山には遠くて風向きも逆で飛んで行けないね。芽を出しやすい植木鉢に用意するから来て見るかい。


初めての冬を乗り越えて、今年初めて花を咲かせてくれたナガサキギボウシ。現地にも負けない立派な花だったよ。そしてこんなにたくさん子孫を残そうと頑張ったね。こんなにも寒さに強いとは感心したよ。


浜辺が好きなトベラ。海から遠いこの庭で花を咲かせたり、実をならせたりで生物の先生も驚いていたよ。また来年もよろしくお願いいたします。


サネカズラ君。もうそんなに頑張っていなくてもいいよ。鳥さんの温かいお腹に入って行きな。


ビックリしたよトリトマ。咲くのは来年でもよかったのに。もう後戻りはできないね。


今年もたくさんの花たちが賑わってくれました。
そして今度は早春の花たちがもう準備を始めています。





コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コモチシダ

2014年12月15日 | 庭の花たち
コモチシダは葉の表側に子株を生じ、葉の裏には胞子をとふたつの手段で子孫を残します。よく似たシダにハチジョウカグマがあって、コモチシダより子株を生じることが稀だそうです。最初にコモチシダに出会ったのは谷地の流れのそばの粘土質の斜面で、胞子をいっぱいつけていて、揺するとスギ花粉のように舞い上がり着物に付着して黄土色になるほどであった。ところが子株が見つからず、コモチシダのようであるが、もしかしたらまだ茨城では見つかっていないハチジョウカグマかと胸躍らせたのである。しかし、庭に植えて3年目ころから、子株を生じるようになり、葉の形もハチジョウカグマより小葉が短めであるなど、コモチシダと思うに至ったものです。





子株はこんな感じで葉の表につきます。









コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仲良し

2014年12月15日 | キジバト
このところ姿を見せるのは1週間に1度くらいになってしまった。でも来るときはいつも仲良し。
今日は何をしているのかな。

右側の君が何か話しかけているようです。

そして二人とも体をブルブルってしました。

今度は向きを変えて、姫から何か言っているような。「ねえ、もう一度して!」

君「どのあたりを?」

君「これでどう?」姫?「反対側も」

姫「そうそう、ありがとう」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サルスベリの不思議

2014年12月14日 | 庭の花たち

庭のサルスベリは知り合いからいただいた枝を挿し木したものです。ごく普通のサルスベリの幹ですが、普通に庭でみられる枝ぶりと違うように見えます。それはひこばえを縄をなったかのように束ねてまとめてあるからです。
でも、単に束ねただけではなくて、部分的拡大して見ると、
???何これ???

ワイヤーをとりこんでいる。しかもワイヤーを呑み込もうとしている?
これはサルスベリの幹がまだ若くて細いころに、左側の幹が右側に傾かないように、ワイヤーで左側へ引っ張っていたのです。
その後で右側のひこばえが伸びてきたので、左側の幹にからませておきました。
そうして数年後、ワイヤーの上側で左の幹と右のひこばえの枝が溶接したように一体になりました。
さらにワイヤーの下側まで一体になりワイヤーを呑み込んでしましました。
そしてワイヤーをさらに呑み込もうと口をとがらせてきたのでした。
これを反対側から見るとこうなっています。

幹が互いにX字状に交差しているのが2組あります。左側の交差の下にワイヤーが見えます。
ふたつのX字交差部分ともくっついて一体になっています。

これもまたまた???何これ???

こちらはテレビのアンテナ用同軸ケーブルを呑み込んでしまったのです。
上のワイヤーのときよりも、さらに幹が太くなってからのことです。右側の道路へ枝が出るようになったので、同軸ケーブルで左側へ引きとめておきました。同軸ケーブルの位置は幹から右へ伸びた上下2本の枝の間に掛けました。ところがこの2本の枝がくっついて同軸ケーブルをも呑み込んでしまいました。肝心のまっすぐ上に伸びていた幹は枯らしてしまいました。それで右側の上下の枝が太くなり一体になっています。

さらに他の場所を見ると、5本の幹が複雑にくっついています。

左から1,2,3,4,5とします。2は3に隠れて少ししか見えていません。
まず左の1と2がついています。
3と5が上のほうで一体です。
そのしたで4と5がくっついています。

でもそう簡単にはくっつかないのもあります。

これは左側が右側にくっつこうと口をとがらせて言寄っていますが、右側には一向にその気がないのか、むしろ無理やり押し付けてくるのを嫌がっているようにもみえます。いまだに両者は一体ではなくこすれあっています。どうしてここだけはくっつかないのかはわかりません。あいだに挟まった樹皮が邪魔なようでもあります。でも他の場所でも条件は同じだったのにくっついて一体になったのに。他に考えるのは年齢差でしょうか。
サルスベリの木肌は毎年虫が脱皮するように古い皮が剥げ落ちて新しい皮ができて太くなってゆきます。左側は毎年盛んに脱皮して元気なのですが、右側はそうでもなさそうです。両者互いに元気であればこそ、くっついて一体になれるのかもしれませんね。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤドリギの実

2014年12月11日 | 偕楽園公園
千波湖畔ではヤドリギがあちこちに寄生しています。一番多いのがエノキです。
桜、柳、ポプラ、梅などに寄生しますが、植木屋さんに見つかると切り落とされてしまいます。でもエノキはやや公認?ポプラは高すぎて処置できない。
12月のヤドリギの実はほぼ熟したようです。

2月ころには完熟です。


この実を鳥が食べてフンをすると、実のネバネバとともに種が排出され、それが木の枝につくと発芽して、木に寄生して成長するそうです。
2010年に種を枝につけたところをアップしました。その続きで吸盤みたいのが出てきたのがこの画像です。
これはコナラにつけた種です。

こちらはサルスベリにつけました。

残念ながらこの時はおよそ1年以上このように木の枝に寄生しようとしていましたが、枯れてしまいました。

ヤドリギの花はいつ咲くのでしょう。これは1月の蕾の様子です。

こちらが4月に開花し始めた花の様子です。

ヤドリギは木の高い場所に寄生するので種を採取するのが困難です。さいわい今年は杖があれば届きそうな場所に実をならせているのでもう一度種まきにチャレンジしてみたいと思います。種を採取するまで植木屋さんが見逃してくれるとよいのですが。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マツバラン - 静岡市JR静岡駅前

2014年12月11日 | みんなの花図鑑
マツバラン

マツバラン

マツバラン

花の名前: マツバラン
撮影日: 2014/12/09 11:51:49
撮影場所: 静岡市JR静岡駅前
キレイ!: 5
胞子がついていました。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一両に泣く

2014年12月11日 | 庭の花たち
一銭を笑う者は一銭に泣くと言います。わずかな金額であっても、お金を粗末にしてはならないという戒めです。
一銭に比べれば一両は相当高額ですが、我が家は一両に泣いています。
千両、万両は持っています。大金持ちです。もちろん百両も十両も持っています。
まずはセンリョウとマンリョウです。




次はヒャクリョウです。我が家のはなぜか山吹色に見えるのです。

もう一つジュウリョウです。

でも一両を持っていません。
以前は一両の代用?のツルアリドオシがあったのですがいつのまにか消滅してしまいました。一両と言われているのはアリドオシのことです。これがあれば千両万両ありどおしというごろ合わせで非常にめでたいのですが。
その代り、キチジョウソウがあります。キチジョウソウの花は滅多にさかないので、咲くと吉事があると言われています。

それに実がなっているのですから最高の吉事があるのかなとひそかに期待しています。
さらに期待がふくらむことがあります。
それはキチジョウソウの実は花穂の天辺にはつきにくいそうですが、我が家のは天辺によく実をつけるのです。

ついでに赤い実をつけているるオモトとムサシアブミもご覧ください。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オモト - 水戸市自宅

2014年12月10日 | みんなの花図鑑
オモト

花の名前: オモト
撮影日: 2014/12/10 12:02:34
撮影場所: 水戸市自宅
キレイ!: 10
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウラシマソウ - 水戸市自宅

2014年12月10日 | みんなの花図鑑
ウラシマソウ

花の名前: ウラシマソウ
撮影日: 2014/12/10 12:02:49
撮影場所: 水戸市自宅
キレイ!: 8
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする