庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

梅の雌しべについて 2回目 寿か、八重関守か

2017年02月24日 | 水戸の梅
2月22日のブログで、雌しべが4本の梅の木があって、過去には5~6個の実がついた木があるので、もしかするとこれが八房かと書きました。今日はもっと驚く発見がありました。ミッレさんの発見です。
八房かTA5-126@芝1702240059A八房かTA5-126@芝1702240059A posted by (C)雑草
とにかく雌しべの数が尋常ではありません。この花は特に多いようです。
八房かTA5-126@芝1702240059tr700八房かTA5-126@芝1702240059tr700 posted by (C)雑草
拡大して数えてみると・・・20本超です。
それに見合った子房も見えます。もし、子房がすべて実になったらどんな姿になるでしょうか。

他の花も見てみましたら、あります。あります。
八房かTA5-126@芝1702240054A八房かTA5-126@芝1702240054A posted by (C)雑草
八房かTA5-126@芝1702240016a八房かTA5-126@芝1702240016a posted by (C)雑草
拡大してみると
八房かTA5-126@芝1702240016tr700八房かTA5-126@芝1702240016tr700 posted by (C)雑草
雌しべが15本はあるそうです。

雌しべが少ない花でも
八房かTA5-126@芝1702240051a八房かTA5-126@芝1702240051a posted by (C)雑草
八房かTA5-126@芝1702240053a八房かTA5-126@芝1702240053a posted by (C)雑草
雌しべの少ない花でも2~3本はあるようです。
雌しべの多い花を咲かせる枝は幹の西北の枝でした。手だ届く範囲での感触ですから正確ではありません。幹の南側、東側に咲く花は雌しべが少ないようです。
じつは探梅の時にいち早く咲く花は幹の西北方向に見つかることが多いようです。偶然のことかもしれませんが不思議です。

八房かTA5-126@芝1702240050a八房かTA5-126@芝1702240050a posted by (C)雑草
残念ながら雌しべが枯れたような花がたくさんあります。氷点下の日が多かった今シーズンは早咲きの梅には実が少ないかもしれませんね。
この木ははたして八房なのでしょうか。それとも今年の異常気象?などの影響での一過性の現象なのでしょうか。


20170318追記
師匠とこの梅の木を見たときの感想。
枝は紅材性。
八重関守はまだ見たことがないが、八重で底紅であることなどから可能性がある。
また以前この花のついた枝を見たときには寿かと思った。
幾夜寝覚めの実生で、より紅い花の品種名を「紅」として、より白っぽい花を「寿」としたとのこと。


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偕楽園にしかない梅 八重黄金

2017年02月24日 | 水戸の梅
偕楽園には100種3000本の梅があります。その中には偕楽園で発見された品種があります。ひとつは水戸の六名木の烈公梅です。
烈公梅C5-013@三公園1702230020
烈公梅C5-013@三公園1702230020 posted by (C)雑草
烈公梅は弘道館の孔子廟付近で発見されたそうです。弘道館と偕楽園を作られた斉昭公の名をいただいて烈公梅と名付けられました。烈公梅は各地の梅林へ贈られていていますので見ることができます。日本三公園懇談会の記念植樹の烈公梅が咲いています。

もうひとつは八重黄金です。
八重黄金D1-093@好文亭1702230032
八重黄金D1-093@好文亭1702230032 posted by (C)雑草
好文亭の東広縁から見ることができます。
この八重黄金は、かつては御成門近くに古木があったそうです。満開の時期にはまわりの白梅よりも黄色い花をつけているので、品種名を調べたが、該当する品種がなかったので、八重黄金と名前を付けました。
八重黄金D1-093@好文亭1702230028
八重黄金D1-093@好文亭1702230028 posted by (C)雑草
咲き始めたときには花粉が黄色ですから、盛りの時は他の白梅より黄色く見えたのでした。
八重黄金D1-093@好文亭1702230026
八重黄金D1-093@好文亭1702230026 posted by (C)雑草
御成門近くにあった原木は枯れてしまいましたが、苗木を作ってありました。大震災の数年前に好文亭内に植えられました。
地方自治記念硬貨1602040003tr
地方自治記念硬貨1602040003tr posted by (C)雑草
茨城県の地方自治記念硬貨は好文亭をデザインしたものです。左下の石灯籠の近くに植えられています。
好文亭1602040092
好文亭1602040092 posted by (C)雑草
平成21年に発行された地方自治記念硬貨のデザインと同じ眺めの好文亭。
左の石灯籠のすぐ左側の梅の木は偕楽園にしかない八重黄金です。
記念硬貨では梅の木が好文亭の屋根より高く強調されています。
記念硬貨の梅の木の品種名は定かではないが、この八重黄金ではないかと推定されます。
この画像で左側にある梅の木としては八重黄金のほか八重寒紅、未開紅、藤牡丹枝垂といずれも八重咲きです。デザインされた梅は一重のようにも見えます。八重黄金も八重ですがわざわざデザインに採用するとなれば八重黄金以外には考えられないですね。
記念硬貨はyumiさんからいただいたものです。

御所紅D2-039&D1-001白滝枝垂D1-003@好文亭1702230041
御所紅D2-039&D1-001白滝枝垂D1-003@好文亭1702230041 posted by (C)雑草
好文亭内の梅は江南所無をのぞいてほぼ咲きそろいました。これは料金所を張ってすぐの御所紅と白滝枝垂です。
御所紅D2-039@好文亭1702230039
御所紅D2-039@好文亭1702230039 posted by (C)雑草

好文亭西広縁からは、花弁が退化して、ほとんど花弁が無い珍しい酈懸梅が咲いています。
酈懸梅D1-149@好文亭1702230033
酈懸梅D1-149@好文亭1702230033 posted by (C)雑草

御幸の松近く藤棚のそばの白牡丹が開き始めました。
見ごたえのあるはなです。
白牡丹A5-037@御幸松1702230044
白牡丹A5-037@御幸松1702230044 posted by (C)雑草
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梅の雌しべ

2017年02月22日 | 水戸の梅
水戸偕楽園の梅が盛んに咲いています。
春日野C7-108@園路下1702210040春日野C7-108@園路下1702210040 posted by (C)雑草
この梅は南崖の春日野です。一つの花で紅白咲き分けたとっても美しい花です。
雌しべはと見てみると、3本ありました。
多くの植物は通常は雌しべが1本の場合が多いのですが、梅の場合は複数本あるものをよく見かけます。
座論A4-089@三角路1702210055座論A4-089@三角路1702210055 posted by (C)雑草
雌しべの数が3本現れることが多いので水戸でよく知られているのは座論です。八重咲きの白花です。この花も雌しべが3本あります。ひとつの花に雌しべが3本あるということは、花の奥の子房も3個あって、一つの花に実が3個なります。一箇所に3個も実がつくと、往々にして小さくて食用には適しないことが多いのですが、座論は大きな実がなります。ことに好文亭内の座論には大きな実がなるということを、長年偕楽園の梅を管理してこられた伊藤さんに聞いたことがあります。


品字梅1604110032品字梅1604110032 posted by (C)雑草
このように3個実がついた状態を漢字の品の字にみたてて、品字梅という品種もあります。
品字梅1604110028品字梅1604110028 posted by (C)雑草
また実が2個つくことの多い品種にはふたつの実を仲の良いオシドリに見立てて鴛鴦(えんおう)という名の品種もあります。

偕楽園の品字梅偕楽園の品字梅 posted by (C)雑草
品字梅にはさらに雌しべの数が多くて4個も実をつける場合があります。
もし、4月下旬から5月ころに偕楽園に来られた時は、東門から好文亭に向かう途中の藤棚の近くにある品字梅の木を確認してみてください。

さらに雌しべの本数が多い八房という梅があります。名前の通り8個もなることもあるようです。偕楽園にはまだ八房はありませんが、
2005年にこのように5~6個の実をつけた梅の木があります。
八房かSY2-035@六名木DSCF3660八房かSY2-035@六名木DSCF3660 posted by (C)雑草
ひとつの花に6本もの雌しべがあったのでしょう。その後この木を注意しているのですが雌しべが1本が多く、2本さえ稀でした。
所が今年は雌しべが3本の花をよく見つけることができます。
八房かSY2-035@六名木3シベ1702200092八房かSY2-035@六名木3シベ1702200092 posted by (C)雑草
中には雌しべが4本の花もありました。

八房かSY2-035@六名木4シベ1702200093八房かSY2-035@六名木4シベ1702200093 posted by (C)雑草
もっとくわしく探すと雌しべが5本あるいは6本の花もありそうです。そうすると今年も一箇所にたくさん実をつけた枝を見ることができそうです。
八房かSY2-035@六名木DSCF3661八房かSY2-035@六名木DSCF3661 posted by (C)雑草
偕楽園のこの梅の木には春日野という名札がついています。けれども先日見てきた小田原フラワーガーデンの八房にも花が似ているようです。
やつぶさ八房(白花)1702130852やつぶさ八房(白花)1702130852 posted by (C)雑草
これは小田原フラワーガーデンの八房です。残念ながら雌しべを数えることができませんでした。なぜかというと雌しべが枯れていたようです。小田原フラワーガーデンは標高およそ113mの高地にあって、空が開けていて放射冷却のために朝方の気温が相当低くなるためと思われました。他の品種でも雌しべが枯れたりしているのが見られました。
梅の花は最低気温が氷点下2度くらいまでは枯れることがないようです。対凍温度は品種に寄っても差があるようで、偕楽園の品種では八重咲きの花、八重冬至、虎の尾、八重寒紅などはやや弱く特に雌しべが傷みやすいです。逆に白花の一重、冬至梅などは傷みにくいのかなと思われます。
もし元気でよい花をご覧になりたいと思われたら氷点下にならない朝が数日続いたときがよいと思います。

雌しべの形が変わっている品種には鬼桂花という品種があります。雌しべの先端が分かれるのが特徴です。
鬼桂花C4-048@柿木1702210050鬼桂花C4-048@柿木1702210050 posted by (C)雑草
偕楽園の鬼桂花です。ちょっとみると雌しべが分かれているようにもみえます。
鬼桂花C4-048@柿木1702210051鬼桂花C4-048@柿木1702210051 posted by (C)雑草
この花は雌しべが絡み合っているようですが元のほうからすでに分かれています。なかなか説明通りの雌しべを探すことはできません。でも多数本の雌しべがある他の品種とちょっとちがうのは、子房が完全には分かれていないように見えます。
鬼桂花C4-048@柿木1702200046鬼桂花C4-048@柿木1702200046 posted by (C)雑草
ちょっと変わった花を見つけました。雌しべが2本です。でも子房が1個で、しかも子房の形が通常の丸みのある形ではないのです。
鬼桂花C4-048@柿木1702200046tr520鬼桂花C4-048@柿木1702200046tr520 posted by (C)雑草
拡大してみました。確かに子房が1個のようです。しかも不思議な形をしています。鬼桂花についてはまだまだ分からないことが多いですね。
花を愛でて、そののち花の様子を細かく見てみてはいかがでしょうか。
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水戸の梅まつり みとちゃんのお誕生会

2017年02月19日 | 水戸の梅
今年の水戸の梅まつりは2月18日に開幕しました。初日の好例行事みとちゃんのお誕生会がありました。
みとちゃんお誕生会1702180038
みとちゃんお誕生会1702180038 posted by (C)雑草
あれ、ひこにゃんの姿が見えます。
みとちゃんお誕生会1702180039
みとちゃんお誕生会1702180039 posted by (C)雑草
ひこにゃんとはこんなにも近い仲だったのですねえ。みとちゃん大好きな雑草にはちょっと妬けるシーンでした。
みとちゃんとひこにゃん1702180042
みとちゃんとひこにゃん1702180042 posted by (C)雑草
ひこにゃん みとちゃんのお誕生会にわざわざ来てくれてありがとう。

梅大使1702180045
梅大使1702180045 posted by (C)雑草
梅大使さんもよろしくお願いいたします。

黒田C9-014@水芭蕉1702180030
黒田C9-014@水芭蕉1702180030 posted by (C)雑草
遅咲きの黒田の蕾がだいぶふくらんできました。まるでバラのようです。

緑萼C9-1402@鐘楼前芝生1702180026
緑萼C9-1402@鐘楼前芝生1702180026 posted by (C)雑草
清楚な緑萼(上)と大輪緑萼(下)です。

大輪緑萼C9-1405@西門1702180023
大輪緑萼C9-1405@西門1702180023 posted by (C)雑草
珍しい朝鮮梅も咲き始めました。
朝鮮梅C9-1403@西門1702180018
朝鮮梅C9-1403@西門1702180018 posted by (C)雑草
八重旭も咲き始めました。
八重旭C10-010@手洗い西1702180008
八重旭C10-010@手洗い西1702180008 posted by (C)雑草
湖面に花を映す唐梅もまもなく見ごろになります。
唐梅C9-022@西池1702180015
唐梅C9-022@西池1702180015 posted by (C)雑草
かわいい紅千鳥です。
紅千鳥C8-025@東屋1702180006
紅千鳥C8-025@東屋1702180006 posted by (C)雑草
ミスター偕楽園さんが手入れをしてくださっているミズバショウも花を作ます。
ミズバショウ1702180032
ミズバショウ1702180032 posted by (C)雑草
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水戸の梅まつり始まる  ミスター偕楽園と東門の冬至梅

2017年02月17日 | 水戸の梅
水戸の梅まつりが2月18日土曜日から始まります。いろいろなイベントがありますが、何があってもやはり梅が主役です。東門を入ると最初に目につく冬至梅があります。
冬至梅A6-001ミスター偕楽園1702150169冬至梅A6-001ミスター偕楽園1702150169 posted by (C)雑草
ちょうど今が花の真っ盛りです。
冬至梅A6-001ミスター偕楽園1702150168冬至梅A6-001ミスター偕楽園1702150168 posted by (C)雑草
こんなにも見事な花をつけています。これには一人のボランテアの並々ならぬこの梅の木へのケアがあるのでした。

ミスター偕楽園1702150165ミスター偕楽園1702150165 posted by (C)雑草
この見事に花をつけている冬至梅に水を遣っている彼の名はミスター偕楽園。

ミスター偕楽園1702150160ミスター偕楽園1702150160 posted by (C)雑草
偕楽園の奥深く、杉森の中の吐玉泉から水を運んできます。近くに水道の栓はあるのですが、あえて500mも離れた吐玉泉の水を遣っています。

白梅A6-001 DSCF8857白梅A6-001 DSCF8857 posted by (C)雑草
始まりは2011年の東日本大震災の年です。激しく揺すられた梅の木は、その年の夏の酷暑と乾燥で衰弱してしまいました。これを聞きつけたミスター偕楽園が誰に頼まれたわけでもないのに毎日この木に水を遣ろうと決めました。

ミスター偕楽園1702150161ミスター偕楽園1702150161 posted by (C)雑草
以来毎日毎日、それこそ少々の雨の日までも水を運び続けています。少々の雨では梅の木の根まではとどきません。
標高差およそ20m。距離およそ500m。

冬至梅A6-001ミスター偕楽園さん@東門1702140016冬至梅A6-001ミスター偕楽園さん@東門1702140016 posted by (C)雑草
おいしい吐玉泉の水。かつては好文亭の茶道に使われて、眼病にもよいとされています。今でもこの水でコーヒーを入れると格別だとわざわざ水を汲みにくる方も見かけます。きっと梅の木もおいしい水が飲めるので元気が出たのでしょう。今年は良い花を咲かせています。
冬至梅A6-001ミスター偕楽園さん@東門1702140014冬至梅A6-001ミスター偕楽園さん@東門1702140014 posted by (C)雑草

震災以降は偕楽園の梅の木の管理方法も良い方向に変わってきています。その効果も徐々に表れてきています。
偕楽園でチェックしておきたい花を載せてみました。
座論A4-089@三角路1702170026座論A4-089@三角路1702170026 posted by (C)雑草
烈公梅D4-010@料金所101702170024烈公梅D4-010@料金所101702170024 posted by (C)雑草
酈懸梅A6-086@東門小通り1702170027酈懸梅A6-086@東門小通り1702170027 posted by (C)雑草
玉垣枝垂TA5-143@芝生東1702150048玉垣枝垂TA5-143@芝生東1702150048 posted by (C)雑草
紅加賀TA4-076@手洗い1702150087紅加賀TA4-076@手洗い1702150087 posted by (C)雑草
紅千鳥C8-025@東屋1702150153紅千鳥C8-025@東屋1702150153 posted by (C)雑草
春日野C9-051@鐘楼1702150136春日野C9-051@鐘楼1702150136 posted by (C)雑草
青竜枝垂TA8-047@線路側中央1702150043青竜枝垂TA8-047@線路側中央1702150043 posted by (C)雑草
筑紫紅TA6-038@花追橋1702150095筑紫紅TA6-038@花追橋1702150095 posted by (C)雑草
筑紫紅TA6-038@花追橋1702150091筑紫紅TA6-038@花追橋1702150091 posted by (C)雑草
唐梅C9-010@西池1702150146唐梅C9-010@西池1702150146 posted by (C)雑草
内裏TA7-065@県道1702150129内裏TA7-065@県道1702150129 posted by (C)雑草
内裏TA7-065@県道1702150131内裏TA7-065@県道1702150131 posted by (C)雑草
白加賀TA5-063@芝西1702150103白加賀TA5-063@芝西1702150103 posted by (C)雑草
緑萼B9-133@表門内1702140011緑萼B9-133@表門内1702140011 posted by (C)雑草









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律儀なセツブンソウはちゃんと節分に咲いていました。

2017年02月05日 | 庭の花たち
セツブンソウ1702050008セツブンソウ1702050008 posted by (C)雑草
もうセツブンソウの季節なのに、今年は節分には間に合わないのかなと思っていました。
やっぱり咲いていました。律儀なセツブンソウです。
律儀なセツブンソウ1702050006律儀なセツブンソウ1702050006 posted by (C)雑草
もう庭に来てから20年以上になると思います。
実家の前の土手に生えていたものを庭に連れてきました。セツブンソウは土質も含めて特殊な環境にしか育たないのですが、日当たり等気象条件があう場所を選び、その上で植え方を工夫した結果長年咲き続けさせることができました。
セツブンソウを植えた場所セツブンソウを植えた場所 posted by (C)雑草

ポイントは石灰岩質の石の多い場所ということで、たまたま屋根瓦をコンクリート製スレート瓦から瀬戸瓦に葺き替えたときだったので、スレート瓦を敷き詰めて駐車場にしました。この瓦㟴の上にわずかの土を置いたものです。この場所が気に入ったようで毎年たくさんの花をつけるようになりました。
セツブンソウセツブンソウ posted by (C)雑草
セツブンソウは2月に咲いて3月には実をつけます。
セツブンソウ1603210017セツブンソウ1603210017 posted by (C)雑草
4月には実が熟して、草は枯れてしまいます。
セツブンソウDSCF4161セツブンソウDSCF4161 posted by (C)雑草
2月から3月にかけて葉が茂っている期間は半日くらいの日当たりがあるのが理想です。落葉樹により日当たりを調整しています。

ファミリーファミリー posted by (C)雑草
セツブンソウのファミリーです。
この年に花を咲かせたもの。翌年花を咲かせるもの。翌翌年に花をさかせようとしている若い株などが混生しています。
セツブンソウは花を咲かせた翌年に発芽しますが、発芽2年目以降の株より少し遅れて芽を出します。この画像ではまだ発芽していません。

一年生のセツブンソウ一年生のセツブンソウ posted by (C)雑草
発芽したセツブンソウの葉は切れ込みがありません。
セツブンソウは発芽後4~5年で花が咲くようです。
残念ながら実家の前の土手は環境が変わってしまい、今では絶滅してしまったとのことです。日当たりが少なくなったのもありますが、里山の手入れがされなくなったように、この土手も草が生い茂るようになったのが大きいようです。

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韻勝園梅譜から学ぶ 虎の尾 酈懸梅 塒出の鷹

2017年02月04日 | 水戸の梅
偕楽園の四季の原できれいな梅の花が咲いています。1993年4月の花博の時に秋篠宮殿下が植えられたのですが、名前がわかりませんでした。
紅冬至TU2-008&木楽園@木楽園1702020021
紅冬至TU2-008&木楽園@木楽園1702020021 posted by (C)雑草
そこで、花が枝を頂いて師匠に聴きに行きましたところ、紅冬至ではないかと師匠の奥さまがおしえてくださいました。ちょうど鉢植えの花が咲いていましたので、花が咲いた枝を沿えてみましたら、全く同じです。師匠からは旗弁がでるならば桃千鳥の可能性もあるとのことでしたので、もう一度咲いている木を確認したいと思います。
師匠の店はまもなく偕楽園の東門に近い常磐神社境内に開店します。きっとこの紅冬至も並ぶことでしょう。秋篠宮殿下が偕楽園に植えられた梅の木にそっくりな花が咲く紅冬至を庭にも植えてみたいものです。

さて師匠と梅談議をさせていただいたときに、神代植物公園の韻勝園梅譜の話になり、昨年の韻勝園梅譜特別企画展の冊子を見せていただきました。韻勝園梅譜のすべての品種が載っていました。さっそくお借りしてきました。
003韻勝園梅譜1702030012
003韻勝園梅譜1702030012 posted by (C)雑草
昨年花兄さんにご案内いただき神代植物公園の梅の花を多数撮りました。その神代植物公園が所蔵する韻勝園梅譜の写真集をお借りすることができました。
100種類の梅の花の絵と説明がある江戸時代の梅図鑑です。品種名を数えてみましたら確かに100種類(ただし明石、浮草、紅筆が二重で97種類)すべてを見ることができました。よく見かけるものから、名前のみ知っているもの、初めて見る名前もあります。
また、現在は八重であるも、これには一重であるものなど違いがあるものもあります。作出者名がわかるものも。読み込むほどに興味の尽きないものです。
010虎の尾 緋縮緬 墨染桜 大輪緋梅1702030025
010虎の尾 緋縮緬 墨染桜 大輪緋梅1702030025 posted by (C)雑草水戸の六名木の虎の尾と同じ品種名です。
韻勝園梅譜の著者春田久啓が園内の実生と説明しているので、春田久啓の作出であることがわかりました。実生は全部で13種類あり、このほかに予が植えたるなどからさらに5種類も春田の作出の可能性があるということです。

虎の尾C9-1411@鐘楼広場内西1701280128
虎の尾C9-1411@鐘楼広場内西1701280128 posted by (C)雑草
偕楽園の虎の尾です。

008八朔梅 白妙 酈懸梅 塒出の鷹1702030021
008八朔梅 白妙 酈懸梅 塒出の鷹1702030021 posted by (C)雑草酈懸梅の説明は韻勝園梅譜企画展の説明に「酈懸梅は黄金梅に似て、花弁は黄色で、いたって小さな白弁が少し出る。これも奇品である。」と書いてあります。酈懸梅の絵は左側の2個の白梅のうち小さいほうです。しっかりと白い花弁が描かれています。気温が高いと花弁が出やすいのかと思われます。また描かれている品種名には酈ではなく銕の字があてられています。
銕は鉄とおなじくろがねを意味します。
もとは銕であったのか、それとも酈の字はテツとは発生しなかったので発声の同じ銕をあてたのかもしれませんね。(酈はレキです)
品種名は中国の地名からということをきいたことがあります。そこでGoogle Mapで調べましたら酈村というのがありましたが銕のつく地名が見つかりませんでした。
酈懸梅C1-005@大日本史裏1702030010
酈懸梅C1-005@大日本史裏1702030010 posted by (C)雑草
偕楽園の酈懸梅です。この木は偕楽園の酈懸梅の中では毎年早く咲きます。ちょうど見ごろですが気が付かないお客様が多いのが残念です。

同じ写真をもう一度です
008八朔梅 白妙 酈懸梅 塒出の鷹1702030021008八朔梅 白妙 酈懸梅 塒出の鷹1702030021 posted by (C)雑草

塒出の鷹
塒出の鷹は左側のふたつの白梅のうちの大きい方です。
「塒出の鷹はごく薄い紅色で一重の大輪である。抱え咲で・・・」とあります。名称は鳥屋出鷹とありますが、塒は鳥のねぐらという同じ意味ですね。
じつは10年前から気になっていたのですが、偕楽園で塒出の鷹の名札のついた梅の木にピンクの八重の花が咲く木が2本あります。群芳園の増井徳三郎氏の書かれた「梅花さまざま」に安行では東錦で錦性のものを紅鴬宿といっています。ある方がこれを預かったときに塒出の鷹の錦性だと聞いたので、その名で売り出してしまったので、実際は「東錦」だと訂正したのですがいまだに「塒出の鷹」で通っているところがあります。これは戦前の話ですとあります。というわけで偕楽園の塒出の鷹は「東錦」が正しいのかもしれませんね。

名札は塒出の鷹
名札は塒出の鷹 posted by (C)雑草
これは偕楽園で塒出の鷹の名札のついている梅の木です。

偕楽園ではこのほかとってもきれいな花が咲き始めています。
鈴鹿の関TA7-060@田鶴鳴橋1702020018
鈴鹿の関TA7-060@田鶴鳴橋1702020018 posted by (C)雑草鈴鹿の関

関の守C4-076@洞窟1702030017
関の守C4-076@洞窟1702030017 posted by (C)雑草
関の守

紅加賀C8-133@手洗い1702030051
紅加賀C8-133@手洗い1702030051 posted by (C)雑草
紅加賀

鹿児島紅C8-1403@池中1702030055
鹿児島紅C8-1403@池中1702030055 posted by (C)雑草
鹿児島紅

芳流C10-003@梅桜橋1702030047
芳流C10-003@梅桜橋1702030047 posted by (C)雑草
芳流

品字梅A6-067@山村暮鳥1702010092
品字梅A6-067@山村暮鳥1702010092 posted by (C)雑草
咲き始めた品字梅
コメント (4)
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