庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

シマサルスベリの紅葉 しおれずに紅葉する気象条件とは

2018年11月30日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など

偕楽園 窈窕梅林のシマサルスベリが紅葉しました。


これは2014年に庭で紅葉した純粋なシマサルスベリの実生苗です。
 長崎のネットの友よりシマサルスベリの種をいただき、庭で実生苗が紅葉したものです。ところが長崎ではシマサルスベリの紅葉を見たことがないと珍しがられたのでした。庭のシマサルスベリが紅葉したのはこの時だけでした。
 今年庭ではサルスベリと交雑したと思われる、葉に厚みのあるほうのシマサルスベリが少しだけ紅葉しました。


 偕楽園のシマサルスベリも交雑したと思われるものです。そのシマサルスベリが紅葉しました。もう落葉も始まっています。


シマサルスベリは暖地性のサルスベリで、気温が零度近くになると葉がしおれて枯れてしまいます。またシマサルスベリが紅葉するためには、気温が限りなく零度近くまで下がる必要があります。
 この矛盾ともいえる、しおれずに紅葉する気温になった時に初めて真っ赤に紅葉します。
交雑したシマサルスベリのほうが葉に厚みがあってしおれにくいので、紅葉する気温条件は純粋なシマサルスベリより少し条件が緩いようです。


そういうわけで、シマサルスベリの紅葉は毎年見られるわけではありません。


偕楽園のシマサルスベリの葉は庭の純粋なシマサルスベリの葉より厚みがあって、サルスベリとシマサルスベリの交雑したものと思われます。
庭にも純粋なシマサルスベリのほかに、偕楽園のシマサルスベリに似て、少し葉が厚めの、サルスベリとの交雑と思われるものがあります。
今年少し紅葉したのはこの交雑のほうでした。
 
2014年の庭の純粋なシマサルスベリです。
純粋なシマサルスベリを紅葉させるには、この時期のより微妙な気温変化が必要です。
もし、その微妙な気温変化があるならば、その年には今年の交雑のシマサルスベリの紅葉以上に美しい純粋なシマサルスベリの紅葉をみることができます。
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偕楽園で6本目の梅の木に花が咲きました。

2018年11月27日 | 水戸の梅

本日夕刻に吉田雅夫さんからブログにコ6本目の開花のメントをいただきました。いつもありがとうございます。
すぐに偕楽園へ行き写真を撮ってきました。すでに薄暗くなり懐中電灯で花を照らして撮りました。一重の白梅です。
吉田さん「毎日、開花を探すのが、楽しいです。今日も、目の高さで、発見!しました。明日は、どこでしょうか?」





これまで咲いた花よりしっかりしていると思います。
この梅の木も無名の木で、雑草の撮影した写真はありません。これは2010年の公園のデータをパソコン画面にだしてそれをデジカメしたものです。


撮影日2010年3月8日
この花とくらべてみると、正規の開花とみてもよいように思いますね。花の散り方などに注視してゆきたいと思います。


この木に花が咲きました。近くに東屋があります。


駐車場から芝生に差し掛かる道路から見るとこのように見えます。


芝生に入って近づくと、この木です。


ここに咲いています。今シーズンはなぜか目の高さに咲く花が多いですね。梅の木も花を見ていただきたいのでしょうか。

吉田さんありがとうございました。田鶴鳴梅林の花をぜひ見たいというお方がいらっしゃいますので、今回はちょっと詳しくしました。
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偕楽園南門付近の紅葉真っ盛り

2018年11月27日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など

偕楽園の南門から西門にかけての紅葉が真っ盛りです。今週が見頃です。

桜山駐車場からエレベーターに乗って梅桜橋を渡り、公園側のエレベーターのドアが開いて、いざ出ようとするとき、紅葉とはこれほどまぶしいものかと感じます。

池のほとりでは松の緑と楓の紅。

足は自然と紅葉の鮮やかなほうへと向いてしまいます。

池に映る紅葉も

杉森を背景にした紅葉も





紅葉と黄葉と常緑樹の緑と咲き誇るサザンカまでもが、それぞれの個性を発揮しています。

水戸地方には明朝も霜注意報。
朝の冷え込みが一層紅葉を濃くします。
今週の天気予報は行楽日和。
次の日曜日12月2日朝の気温は1度までぐうっと下がる予報。
最高の紅葉は今週でしょう。
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偕楽園で5本目の梅の木に花が咲いています。 今後の開花予想は?

2018年11月24日 | 水戸の梅

偕楽園で今シーズン5本目に開花した梅の花です。一重の白梅ですが、品種名は不明です。

場所は田鶴鳴梅林です。先の八重寒紅の開花記事で21日に吉田さんがコメントのタイトルで開花を知らせてくださったのに、今日お会いするまで気が付きませんでした。吉田さんいつもありがとうございます。


萼がかなり緑色をしています。でも正規の花も萼に緑色が混じっているようです。それにしても緑が多く、形も萼が葉化し始めたという感じ、大きいですね。やはり狂い咲きの要素はあるようです。
画質が悪いですが、2010年撮影の花です。

2010年2月25日撮影です。雑草はこの梅の木にはこれまで注目していなかったので花の写真がありません。この写真は偕楽園のデータをパソコン画面で見たものをデジカメしたものです。


咲き始めた蕾もいくつかあるようです。
やはり狂い咲きの要素がかなりあるように思われます。

なお、この梅の木は偕楽園の梅担当者の根本さんが注目されている木と吉田さんからお聞きしましたが、その木は別の木でして、この梅の木の近くにあります。ご参考に根本さんが注目されている梅の木の写真をアップします。花は偕楽園のデータからです。

薄いピンク色の美しい花です。2010年3月16日撮影。

葉も錦性の枝の場合はこのように黄色い斑が入りとてもきれいです。梅の実もきれいです。2017年5月12日撮影。




先に咲いた八重寒紅はすでに花が弱っていました。

咲きかけていた蕾は以前と同じ状態です。もしかして開かずにしおれるのでしょうか。
花が開いても早々にしおれたり、散ったりする。また開きかけたまま止まってしまいそうなのはやはり狂い咲きのためかと思われます。


チャボ冬至は先に咲いた花は散ってしまったようで、新しい蕾が膨らんで白い花弁が見えていました。このチャボ冬至は今は花が散るのは早いですが、次々と新しい花が咲くようです。この木はもともとが早咲きなので、このまま狂い咲きから正規の花へと切れ間なく花が咲き続けるかもしれません。

梅の開花予想について。
今回の寒波は最低気温2度の予報だったので開花スイッチが入るか入らないか微妙。できればもうちょっと低くなればよいと思っていました。

今日が底で明日から若干気温が上がる予報です。
実績は21日2.1度 22日5.9度 23日2.4度 でした。スイッチが入るにはちょっと高めです。
開花スイッチは入らなかったかも微妙ですね。
 もし開花スイッチが入っていれば12月1日くらいに咲き始めるでしょう。もし開花スイッチが入らないとすると、次のチャンスは週間天気予報から12月1日ころ開花スイッチが入るのではないでしょうか。

 次の開花スイッチの入るチャンスは 
明日からの最低気温の予報によると

24日5度 25日4度 26日3度 27日5度 28日4度 29日1度 です。29日がチャンスです。
29日に開花スイッチが入れば12月8日の名工による剪定見学会には花が咲いていることでしょう。

開花スイッチは全部の梅の木に一斉に入るわけではないですから、11月21日に入る木もあるかもしれません。
また11月29日に入る木があるでしょう。というわけで開花予想としては12月1日ころと12月8日ころに開花する可能性が高いということでしょう。



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モミノキを教会のクリスマスツリーに

2018年11月22日 | 庭の花たち

今年の教会のクリスマスの装飾が次の日曜日に行われることになりました。いよいよクリスマスシーズンです。
 そこで我が家のモミノキをクリスマスツリーとして提供させていただくことにしました。樹齢30年超の幹の下のほうから出た枝を教会の玄関ホールに飾っていただけることになりました。上の写真は直径約30cmの幹と幹の下のほうからまっすぐ上に向かって出ている枝の様子です。


伐採した枝の部分です。これがクリスマスツリーになります。
枝の樹齢は10年とちょっと。直径はもとのほうで約10cm。高さは3m超です。


庭に残った幹です。電柱が傾斜しています。モミノキは垂直です。毎年クリスマスリースなどに枝を使用してきました。


教会の玄関ホールに持ち込まれた枝です。
幹と抱き合わせになって茂っていたので、幹側は小枝が少ないのですが、こちら側を裏側にすると、表側は見栄えのするクリスマスツリーになることが期待されます。

今年の教会のクリスマスの主な行事です。どなたもご自由に参加できます。

会場はこちらです。 http://mitobc.skr.jp/

 
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ダイオウショウとテーダマツの比較

2018年11月22日 | たのしい自然観察

徳川ミュージアムの中庭のダイオウショウ。昨年12月にネットの友をご案内した時にミュージアムの回廊から見えたダイオウショウです。

 その時落ち葉を見た雑草は、これはダイオウショウであると確信したのです。ところがテーダマツであるとの情報もありまして、どうやらダイオウショウとテーダマツ各1本で、計2本の松の木があることがわかりました。

この度反対側から見ることができました。確かに似た松の木が2本ありました。
そして2本の松の木は手前がテーダマツで向こう側(回廊の中から見えた松)はダイオウショウであることがわかりました。

ミュージアム内の案内には 
「ミュージアムの新館と本館をつなぐ回廊前の中庭の中央にある「松」は、第13代当主國順(くにゆき)の弟でサンフランシスコ条約調印の全権委員であった徳川宗敬(むねたか)によって記念に持ちかえられたもので、静かに年輪を刻んでいます。」とありました。
サンフランシスコ条約は1951年(昭和26年)米国サンフランシスコで署名されていますから、樹齢は67年超ということになります。
テーダマツは成長が速いということで、おそらくほぼ同じ樹齢と思いますが、手前のテーダマツのほうが大木です。

そこでテーダマツとダイオウショウの違いを観察してみました。

テーダマツの葉

ダイオウショウの葉
ダイオウショウの葉は長く、テーダマツの葉はダイオウショウの葉の3分の2くらいの長さです。それでもアカマツ、クロマツの葉より長いです。


落ち葉で比較しましたら、テーダマツの長さは20cmくらい。ダイオウショウは30cmくらいでした。ところがその中間の長さの葉も落ちていました。写真の定規の上の葉です。
そこでこれがどちらなのかを葉の元のところを観察したところ、

ダイオウショウの葉

テーダマツの葉
これをもとに、葉の長さが中間の葉を拡大して観察すると、

定規の上の葉は 上側がテーダマツで下側がダイオウショウでした。
結果テーダマツの葉の長さはおおよそ20~25cmでダイオウショウはおおよそ25~30cmでした。ともに葉は3本です。アカマツやクロマツは2本です。


松ボックリを比較するとダイオウショウが2倍の長さがあり約20cmでテーダマツは約10cmです。


種を比較するとこれまたダイオウショウは大きいです。ダイオウショウはちょうど種がひらひらと落ちてくる時期です。
テーダマツは落ちる時期が違うのでしょうか、見つけるのに苦労しました。
調べてみたら雌花は開花翌年の春に熟し、乾燥によって開閉を繰り返し種子を散布するそうです。



テーダマツの松ボックリには鋭いトゲがあって、素手で持つとかなり痛いです。


ダイオウショウにもトゲはついていますが、開いた松ボックリではトゲの向きが下方向なので手で持っても痛くはないです。



まだ開いていない松ボックリはテーダマツなのか、ダイオウショウなのか迷いました。
細長いほうはトゲが水平に出ていて痛いです。痛いからテーダマツか。でも形はダイオウショウのような。
この松ボックリが開くと、トゲは下向きになるはず。ということはこれがダイオウショウかも。

丸いほうも痛いがトゲがやや上向きなので、細長いダイオウショウと思われるほうが痛い。
この丸いほうの松ボックリが開くとトゲは水平になってくるので開いたほうが痛くなるはず。ということはこちらがテーダマツかも。

もしこのことが正しいなら、開かない松ボックリではダイオウショウのほうがトゲの向きが水平なので痛い。テーダマツも鋭いトゲであるが上向きなので、ダイオウショウよりは痛みが少ない。
いずれにしろ開いていない松ボックリはどちらも要注意ですね。
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偕楽園の八重寒紅が咲きました。 今後の開花予想は?

2018年11月20日 | 水戸の梅

19日夕方、ミスター偕楽園こと吉田雅夫さんからお電話で八重寒紅の開花を知らせていただきました。ありがとうございました。
早速本日20日に確認してきました。

2個半咲いているとのことでした。でも、花1個と咲き始めの1個、計1個半しか見つかりませんでした。


お客様もとても喜ばれて写真を撮っておられました。


八重寒紅が咲いた梅の木は写真の右端です。東門から好文亭方面へ向かう大通りの中間よりちょっと手前です。
その向こう隣が11月1日にたくさん咲いていたチャボ冬至で、黒い名札がついています。
その時の花はすべて散ってしまいました。が、何と



新しく花が2個咲いていました。

でも、このチャボ冬至の花は10月26日の麝香梅と11月1日のこのチャボ冬至の花と同じく、萼が大きくて緑色です。やはり狂い咲きの域を出ていませんね。
台風24号のときの強風と潮風で葉がすっかり落ちてしまったので、梅の木は急遽葉を出そうとしたのでしょう。そしてすでに形成されていた花芽を葉にしようとしたようです。
萼は葉に変身したので、葉のように大きくなろうとしたので、本来の萼より大きいですね。
また萼は緑色の葉になろうとしたので、萼本来の茶色っぽい色ではなく緑色です。
でも結果は花芽から葉への中途半端な変身になってしまい、萼としては大きいが、葉としては小さな緑色の萼になってしまったのではないでしょうか。
そして、中途半端な花として咲いたのでおそらく受粉もできないために、雌雄別花の植物の雄花のように開花期間も短く早々に散ってしまったのではとの雑草の推測です。

さてそういう目で、今回の八重寒紅の花を見てみますと、次は今回の花です。

次は昨年2017年12月26日に早く開花した本来の八重寒紅の花です。

萼の大きさは今回のほうが大きいですね。チャボ冬至ほど顕著ではないですが、狂い咲きの要素が多少は含まれているのではと推測されます。
屁理屈はともかく、これは若干狂い咲きの要素があるがほぼ正規の花とみてもよいかなと思いました。
というわけで吉田さんと私の今シーズンの花見つけ競争は吉田さんの勝利ですね。おめでとうございます。

昨シーズンは一番花の咲くタイミングについて気温から推測しました。そのタイミングは最低気温がほぼ零度ちかくになって、梅の開花すイッチが入る。その後の湿度温度などが関係しますが、単純に温度だけでいうなら、1週間から10日間温かい日が戻ってくると開花するというものです。

このことを今年の気温の推移でみますと、まだこういう気温の推移は有りません。今後の可能性としては、
最低気温の推移は20日6.4度(実績)
 以下予報で21日4度 22日8度 23日4度 24日2度 25日2度 26日3度です。ここで、24日と25日
に開花スイッチが入るのではと期待できます。そのあとで小春日和の日があるならば12月1日からの数日内の開花可能性があります。24日には雨も予報され湿度も保たれるとなれば、より期待が膨らみます。果たして雑草の勝手な推理はどのくらい当たるでしょうか。できれば24日はもうちょっと寒くなってほしいです。

梅の開花予想をする時期とはいっても、まだまだ紅葉が真っ盛りです。





偕楽園内の吐玉泉と日本庭園付近の紅葉をお楽しみください。もし紅葉と梅の花を一緒に見られるとしたら、盆と正月が一緒に来たようですね。
今年も12月8日(土)は好例の梅の剪定見学会が予定されています。今回の会場は猩々梅林になる予定です。


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庭の草の実

2018年11月20日 | 庭の花たち

オオハンゲの実
オオハンゲの実が今ころなっていました。オオハンゲによく似て紫色を帯びるものをムラサキオオハンゲといいます。テンナンショウの場合色のついたものが普通にあって、色のつかないものは珍重されたりします。ところがオオハンゲではムラサキオオハンゲのほうがやや栽培しにくく、オオハンゲはいくらでも増える勢いです。


アカバナの実
シャクトリムシが立っているようです。この中から綿毛が出てきます。今年は庭のアカバナが激減しました。来年へつなげることができるか心配です。


イトラッキョウの実
長崎のマニアの方のものを友人からいただいたものです。これまでイトラッキョウの種蒔きをしたことは有りません。今シーズンはチャレンジしてみようと思います。


オオオナモミの実
オナモミとオオオナモミのちがいは、オオオナモミの実の天辺にある角状のものがクワガタムシのハサミのような形をしていることで区別できるそうです。


オクラです。
すぐに硬くなってしまい食べられなくなってしまいます。これは種を採取してみようと思います。


カモメヅルの実
カモメヅルはガガイモのなかまで、この実の皮が開いて綿毛が出てきます。カモメヅルにはけっこう種類がありますので品種名は迷います。来シーズンに花をじっくり見て考えます。


カラスウリの実
カラタチの木にからみついたカラスウリです。風で揺れるたびにカラスウリの実にカラタチのトゲが当たって傷跡になっています。


キイジョウロウホトトギスの実

ホトトギスの実
ホトトギスはあちこちに実生苗が出てきます。


キチジョウソウの実
キチジョウソウの花が咲くと吉事があるといわれます。このところ毎年花が咲いています。


シャクチリソバの実
薬用として導入されたものが、植物園から逸出したそうです。草丈は2m以上にもなり、他のものに寄りかかって繁茂します。味はおいしくないと聞いたことがあります。


ジャノヒゲの実
これからきれいな瑠璃色になります。


ショウジョウソウの実
ツバキの苗の鉢から出てきました。今年が初登場です。


ツルムラサキの実


ナガサキギボウシの実


ヌスビトハギの実
2個一組ですが、落ちるときは別々のようです。


ノシランの実
1月には瑠璃色に。


マユハケオモトの実
3月末頃ピンクの透き通った液果になります。蒔くとかわいい実生苗が。


ミツバベンケイソウの実
ミツバベンケイソウは実をならせて種で増えるのですが、この庭ではムカゴでも増えることが確認されました。


ムサシアブミの実
これから真っ赤になります。


ムラサキエノコログサの実
白馬のスキー場でこの穂を摘みました。


ヤブミョウガの実
のこりわずか。純白の花から緑白色の実へ、それから黒く熟すまでの色の変化が楽しみな実です。


ヤブランの実
真っ黒な実は竹鉄砲の弾に使いました。


ヤマノイモのムカゴ 実もなるはずですが、花はほとんど咲きませんでした。ムカゴご飯にできます。
このほかにも目立たない草の実がたくさんありますが、人知れず落ちて来春には芽を出します。

雑草の庭の主な木の実と草の実を記録しました。
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庭の木の実

2018年11月19日 | 庭の花たち

ツクバネの実

今年はツクバネの実がたくさんつきました。若葉は山菜になるとか。実は茶花として正月ころ用いられるほか、塩蔵した実を正月料理の飾りに使われるそうです。このツクバネは茨城町の造園屋さんがスギの鉢に種をまいて成長させたものをいただきました。


スギの実
スギは小さな庭には不向きではありますが、上のツクバネを栽培するために不可欠です。というのはツクバネは半寄生植物で杉などの根に寄生するからです。スギを植えた鉢にツクバネの種をまくと、発芽後スギに寄生して枯れることがありません。
若いときにこれを知らずにツクバネを庭に植えましたが数年で消滅しました。


アオキの実は今は緑色です。やがて赤色になります。アオキはどこに行っても見かけてみな同じと思っていましたが日本には大きく分けて4種類あるようです。また斑入りの美しい葉もあります。ところで、このアオキも斑入りなのです。はっきりした白い模様ではなくうっすらと白い部分があります。散斑というのでしょうか。



ウメモドキの実といえば、たくさんの赤い実がなっているのが普通ですが、このウメモドキは実が1個ずつまばらにつきます。見ごたえのないウメモドキですが、じつは花が珍しいのです。花弁が8枚くらいと多いのです。八重咲と言ってもよいのでしょうかね。とはいっても小さな花ですから格別きれいというわけではありません。


エゴノキの実 たくさんの白い花、またまだ皮が枯れないときの実は美しいです。この実をヤマガラが食べに来たことがありました。その時にひまわりの種を広げた手のひらに置いたらヤマガラが食べに来たことがありました。

手乗りヤマガラ2013年2月






カラタチバナの実 赤色と白色のシロミノカラタチバナがあります。白い実をまいてみたら、同じ白い実がなりました。


カラタチの実
水戸城にはカラタチの垣根があります。かつては二の丸にもありましたが、今は三の丸、旧県庁正門と偕楽園の西門ふきんにあります。我が家のは二の丸の垣根の下に生えてた実生苗です。実が落ちるとよく発芽します。


クチナシの実
我が家ではクチナシの実は滅多になりません。それはオオスカシバが来て新芽に卵を産み付けて、幼虫が新芽を食べてしまうために花が咲かないからです。今年は新芽の時にオオスカシバが来なかったために、花を久々に見ました。気候変動によりオオスカシバがちょっと遅れたのでした。このクチナシは藪の中にあった実生苗で一重咲きです。


コムラサキシキブの実
コムラサキシキブはよくムラサキシキブと勘違いされます。簡易的な見分けは実のなっている部分から先のほうの枝が赤みを帯びています。この赤みを帯びた部分は冬に枯れます。


ムラサキシキブの実
ムラサキシキブは花の数より実の数がかなり少ないことが多いです。ときにたくさん実をつけることもあります。


徒長枝のように太い枝についたムラサキシキブの実です。10時に撮影しました。

これは同じ実を11時に撮影したものです。わずか1時間で実がかなり少なくなっていました。小鳥が食べてしまったのでしょうか。


木守柿です。今年は干し柿用に収穫したのは16個と少なかったです。そして1個は木守柿として残しました。老年になるに従い庭木を切り詰めています。


サカキの実 この地方ではサカキは神社境内によく植えられています。この木は林の中の実生苗でした。


サルナシの実
初霜のころ急に実が柔らかくなって食べられます。しわが見えてきたので食べられそうです。キウイに似た味です。


サンショウの実
もうほとんど中の黒い種は落ちてしまいました。春の新芽と実の皮は香辛料になります。


シマサルスベリの実
サルスベリより実が小さいです。葉が気象条件によっては紅葉します。




チャの花と実
チャの実は花が終わるころになると、皮が開いて種が落ちます。ということは実が熟すまでまるまる1年ということです。


ツタの実
ブドウの実のようでもあります。ツタは紅葉が楽しめるのですが、今年は早々に葉が枯れました。台風24号の影響が大きかったのでしょうか。


ツルウメモドキは雄株が遠いせいか実つきがよくないです。それでも1個見つけました。




テリハツルウメモドキの実
九州の友人から種を頂いた実生苗です。雄株もあるので実がいっぱいなります。赤くなるごとに小鳥が来るのか赤い実の数はいつも少ないです。テリハツルウメモドキは半落葉性で、いまだに濃い緑色の葉です。それでも大寒のころにほとんどすべての葉が落ちます。


ナンテンの実
赤くなり始めました。花の咲いているときの天候によって実つきがよかったり、悪かったりします。花の時は雨を嫌います。軒下に植えるとか、花の時に傘をかぶらせると実つきがよくなるとか。


シロミノナンテンの実はさらに実つきが悪いです。シロミノナンテンの実をまくと、赤い実がなる木が多いようです。また赤白の中間の実をならせる木、白い実も期待できます。我が家の実生苗はまだ実がなりません。


ビナンカズラ。それはこの木の樹液がねばねばするので男の整髪料に使用したからとか。実の美しさからサネカズラとも。


マンリョウの実
マンリョウ、センリョウ、ヒャクリョウ(カラタチバナ)、ジュウリョウ(ヤブコウジ)、イチリョウ(アリドウシ)、さらにはオクリョウ(ミヤマシキミ)など赤い実の木がありまして、このうち我が家にないのがイチリョウ(アリドオシ)です。というわけで我が家はお金が有り通すことがないその日暮らし同然なのです。


ミカエリソウの実
ソウとつくので草本かと思われますが一応木本です。むかし市内の花屋さんで求めました。この辺の山にはテンニンソウがありますが、庭では自生地が遠いミカエリソウが元気でテンニンソウは消滅しました。
似た植物で自生地が地元よりも、自生地が四国、九州と遠いほうが庭では元気なことがあるものがいくつかあって不思議に思います。


モクゲンジの実
紙風船のような袋の中に小さな黒い実ができます。この実で数珠をつくったとかで、寺の境内に稀にあります。笠間市の住職さんに苗を差し上げています。太平洋側には少なく、日本海側のほうが多い木のようです。

モクゲンジの実生苗が紅葉しました。成木ではこれほど紅葉したのは見たことがありません。

これはオオモクゲンジの実生苗です。市内の祇園時からいただきました。黄色く黄葉するようです。モクゲンジは初夏に咲いて夏には実が熟します。オオモクゲンジは9月に咲いて秋に実が熟します。緑色の袋に赤みがさしているのが特徴です。また、幼苗の葉は切れ込みがあってどちらも似ていますが、オオモクゲンジは成木になると小葉は切れ込みのない全縁の葉になるようです。


ヤマコウバシの実
ちょうど今紅葉のときです。ヤマコウバシの葉はこの後枯れて白っぽくなりますが冬の間中枝についています。新芽が出始めるといつの間にか落葉しています。


最後はローズヒップです。これはジェイムスギャルウェイという比較的大型の木です。見事なヒップです。
 以上が本日庭で確認した木の実です。次に草の実を予定しています。

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汚れのない白い八重ツバキが開花 ヤマコウバシの紅葉など

2018年11月18日 | 庭の花たち

純白の八重ツバキが1輪だけ開花しました。何の汚れもない純白です。


品種名はわかりません。ネットで調べると白角倉に似ているようにも思われます。


このツバキは水戸市植物公園ができるまで、現在東部図書館と公園になっている場所にありました苗木畑を閉鎖するときに頂いたものです。

以来我が家で花を咲かせてきましたが、開花は冬に入ってからのために花が痛んでしまい、このようなきれいな花が見られることは滅多にありません。


庭のヤマコウバシが紅葉真っ盛りです。ヤマコウバシは紅葉が終わって葉が枯れても落ちることがありません。冬の間中枯葉をつけていて、落葉するのは木の芽が出るころになります。

このヤマコウバシはミヤマガマズミと抱き合わせて植えてあります。それは、ミヤマガマズミが単独では夏の日照りなどによって弱ってしまうのを防ぐためです。ミヤマガマズミはヤマコウバシと抱き合わせになってから実をならせることが多くなりました。
このことから森を形成することによって木々が元気になることがわかります。


ノジギク

シマカンギク
今年の天候異変で激減してしまったノジギクとシマカンギクですが、ようやく盛んに咲き始めました。


シマカンギクの隣に、ノジギクよりひとまわり小さい白花が咲いています。このようなノギクは植えたことがないのです。考えられるのはシマカンギクとノジギクの交雑したものではないかということです。

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秋色自然観察会 花園渓谷の猿ヶ城渓谷へ 市公園協会

2018年11月18日 | たのしい自然観察

好例の市公園協会による自然観察会。今回は北茨城市の花園渓谷 猿ヶ城渓谷です。
始点標高約570m 終点標高約780m 標高差約210m 距離約3.7km 標準歩行時間1時間のところを3時間かけての草木の観察会です。これでもゆっくりというわけではなく、講師の先生の説明を聞きながら写真を撮るのは至難の業。どうにか見えるものだけ思い出に。


コボタンヅル。この度はコバノボタンヅルと比較したかったので楽しみにしていました。ところが、コボタンヅルのあった広場は駐車場になってしまいました。刈り取られた株から若芽がでていたものです。ひと芽だけいただいてきました。
下はコバノボタンヅル(参考)

参考:コバノボタンヅル


タマアジサイ。


シシガシラ


チドリノキ


コアジサイ


ホオノキの実が落ちていました。持ち帰って植物画を書いている級友へお土産に


カンスゲ。スゲの中でカンスゲとミヤマカンスゲはわかります。ミヤマカンスゲは子供の時に冬場のウサギの餌にするために谷川へ採りに行きました。カンスゲの葉は硬く、ミヤマカンスゲの葉は見た目似ていますがやや黄緑がかって柔らかい。今回は有りませんでした。


シシガシラの胞子葉


アズマヤマアザミ


コシアブラ 春の山菜


タカノツメ


コナラ 


ミズナラ 葉柄がほとんどありません。


キンミズヒキ


オトコヨウゾメ


シロヨメナ


ミツバアケビ


紅葉はもう終盤です。


ツルアジサイ 鋸歯の細かさでイワガラミと区別できます。


フトボナギナタコウジュ


カメバヒキオコシ 葉が亀の姿に見えます。葉先は亀の尻尾。


オシダ


ヤマウルシ 危険触るな。


ミヤマヤシャブシ


タラノキ


サルトリイバラ


ハリギリ


ボタンヅル


タマブキ


マルバノホロシ


イヌトウバナ


ウバユリ


オクモミジハグマ


紅葉


栄蔵室登山口 昔、栄蔵という猟師が室を作って住んでいたという。県境の山を除いた独立峰では茨城県の最高峰882m。2番目が筑波山で877m。ブナ林は関東随一。 熊注意の表札あり。一同緊張。

熊が出た。

熊はクマでもクマイチゴでした。


悪乗りしすぎとノリウツギ


ヒヨドリバナ


サルナシ


ブナ


オノエヤナギ


バイカツツジ

雨情歌碑

遠く朝日は海よりのぼり 千里奥山夜があける



遥かに高い梢にヤドリギ。目いっぱいズームし、なおかつデジタル2倍で撮れました。実がいっぱい。


観察ルートの終点。1班の皆さん。 3班の構成で各班12名と講師と公園協会の方でした。


猿ヶ城渓谷のクランクカーブを切り替えなしでバスが通り抜けたときは皆さん拍手でした。


水沼ダム お疲れが出て来て車窓を見ている人は少なくなりました。





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植物工作 特別講座楽しい自然観察

2018年11月17日 | たのしい自然観察

毎年5月から12月まで毎週金曜日の南高校の特別講座「楽しい自然観察」の植物工作の作品です。










この中には私の作品もあります。
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庭の野菊たち

2018年11月16日 | 庭の花たち

アワコガネギクは楽しい自然観察の先生から苗をいただいたものです。茨城県でもところどころ自生しています。


アシズリノジギク。小型のかわいい花です。名前の通り足摺岬あたりに自生しているそうです。楽しい自然観察の方が持ってこられた切り花を挿し木したものに今年も花が咲きました。


イソギクは千葉県が北限らしいです。茨城の神栖あたりにも自生があったらしい。

イソギクには稀に葉の先が尖らずに丸いものがあります。


花が終わってしまったハナイソギクです。葉はイソギクに似て裏側が白く、表側からも葉のふちが白く見えます。花には小さな花弁があって、イソギクと家菊との交雑したものと思われます。


シマカンギクは西日本に自生するもので長崎の友から苗を頂きました。昨年までは盛んに繁茂していたのですが、今年の夏の天候異変のためかかなり少なくなりました。寒さに会うと花、葉、茎ともに赤味を帯びてきます。アワコガネギクは花、葉、茎ともに白っぽいのと対照的です。


ノジギクも西日本に自生するものです。たしか兵庫県の花と思います。兵庫県は分布の東限になります。
昨年まで築山でシマカンギクとともに繁茂していましたが、今年はかなり弱りました。昨年から白花でノジギクよりやや小型の花が築山に花を咲かせるようになりました。シマカンギクとの交雑かもしれません。


ナカガワノギクは奈良の友人から苗をいただいたものです。徳島県の那賀川流域の限られた場所にしか自生していないということで、栽培が他の野菊よりやや難しいようです。葉が流線形で洪水で水没しても抵抗が少なくなるようです。


茎や葉の香りが、中国から伝わった竜脳に似ているというのでリュウノウギクとの名です。楽しい自然観察の先生に確認していただいたところリュウノウギクであるとのことでした。


茨城の山の野菊ですが名前がわかりません。リュウノウギクにも似るところがあるようですが、香りがうすいような。他の菊と交雑したものでしょうか。


シラヤマギクは葉柄に翼があるのが特徴です。このノギクだけは雑草にも簡単に見分けることができます。


このカントウヨメナとノコンギクは付近でみかけることがあり、よく話題になります。


ノコンギクは紺色が濃いもの、選抜されたものはコンギクというようです。ということでこれはコンギクと言ってもよいと思います。
ノコンギクの中にもかなり白っぽい花もあります。カントウヨメナは白っぽい花から、ノコンギクかと思われる紫がかった花もあります。
そこで、ノコンギクとカントウヨメナの区別は冠毛の目立つののがノコンギクで、冠毛が見た目にはないもの、実際は0.5mmくらいの冠毛があるそうですが見えないものがカントウヨメナです。また葉が柔らかいのがカントウヨメナで、ノコンギクはざらざらししています。秋になるとどちらもざらざらして区別が難しいようです。

以上が我が家の野菊です。菊の仲間ではこのほかにツワブキ、オオツワと小菊が庭に咲いています。
菊を楽しむ秋ももう少しです。
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干し柿16個

2018年11月14日 | 庭の花たち

今年は大玉が16個 今日から晴天 気温も低めに推移する予報なので吊るしました。



今年の柿の実は粒ぞろいの大玉です。


なぜか一か所にまとまって実がつきました。
この柿の木は娘が生まれた年に発芽した実生苗です。もとは渋抜きして売られていたもので、記念に蒔いてみたところ発芽しました。
かつては推定750個という豊作の年もありましたが、枝を切り詰めたので少なくなりました。これからも庭木の切詰をしますので、数少なくなります。その分おいしい干し柿になりますように。
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サザンカ野生種の実生苗の花咲く シマカンギクとアワコガネギクも咲き始めました。

2018年11月12日 | 庭の花たち



今年もサザンカ野生種の実生苗に花が咲きました。基本は花弁が長めで色は白ですが若干赤色が薄く入る。今年は見た目真っ白です。長崎産です。


今朝の蕾の様子です。上の花とは別です。

夕刻には少し開き始めました。明日には開花するでしょう。じつはこの蕾がいつ咲くかと見守っていたのですが、すでに上の花が咲いていました。


シマカンギクが咲き始めました。昨年はかなり茂っていたのですが、今年は全滅かと心配するほど激減してしまいました。長崎産です。


隣家からいただいたシマカンギクによく似たものです。開花から枯れるまでを観察してシマカンギクかどうか考えてみます。





アワコガネギクも咲き始めました。アワコガネギクは2か所ほど自生を見たことがあります。これは先生からいただいたものです。
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