庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

新種ワタラセツリフネソウを見せていただきました。 ナガサキギボウシの分枝の続き

2016年09月17日 | 特別講座

特別講座で2005年に新種として発表されたワタラセツリフネソウを見せていただきました。まさに初見です。

ワタラセツリフネソウが新種ではないかと気づかれたのは渡良瀬遊水地の植物に詳しい大和田真澄氏です。
学名はImpatiens ohwadaeです。

花茎には毛がないことが多いそうです。毛のある個体群もあるとのことです。



最大の特徴は小花弁の先(画像の矢印部分)があまり伸びださないこと。ふつう小花弁が壊死して短く濃色であることだそうです。上の画像の2つの矢印→ を参照
また、種子表面の突起がツリフネソウほどはっきりした円状にならないこと。種子の色が薄いことも特徴だそうです。
渡良瀬遊水池とその流域に自生しているそうです。
私のとっさに思ったことは、花を人の口にたとえると、口の両端がただれてかさぶたになっているみたい。まさか鉱毒の影響が遺伝するようになったのでは?

ナガサキギボウシの分枝についての続きです。
ナガサキギボウシ1609170002ナガサキギボウシ1609170002 posted by (C)雑草
ナガサキギボウシは長い間花が咲いているような気がします。本当に長いかどうかは調べていません。コバギボウシもけっこう長い間咲いているようです。
先日ナガサキギボウシの分枝した花茎を特別講座に持参しました。先生が大変珍しいとお持ち帰りになられて、別のギボウシに詳しい先生に見ていただいたところ、分枝はコバギボウシでも見られる。またこれはコバギボウシであるとのことで、ビックリ仰天しました。
コバギボウシに分枝があるということは初めて聞いたことで参考になりました。野ではいまだ見たことがありません。これから注意して観察したいと思います。
このナガサキギボウシはコバギボウシである。には驚きました。コバギボウシには変異が多いのと、こちらではナガサキギボウシを見る機会がないので、コバギボウシの範疇であると考えられるのかもしれません。
それで、反論みたいにオオバギボウシ、ナガサキギボウシ、コバギボウシなどの染色体の調査報告があること。ナガサキギボウシはオオバギボウシに似たところがあるらしい。コバギボウシは変異が多いらしい。
またギボウシマニアに見ていただいたところこのナガサキギボウシの葉の裏側の様子がオオバギボウシに似ていると言っておられたことをお話しました。
それともこの個体がナガサキギボウシではないのか。庭のコバギボウシと比べても花期が遅いなど同じとするには違和感が多く、そんなことはないと思うが真相はいかに。

コメント (2)
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藍染めを学ぶ

2016年09月10日 | 特別講座
水戸南高校の特別講座「楽しい自然観察」の二学期の授業が始まりました。今日は藍染めを学びました。
藍染の手順を黒板に書いていただきました。写真がピンボケになりました。
1609090011藍染手順
1609090011藍染手順 posted by (C)雑草
写真を拡大すると少し読みやすくなります。写真の上でクリックするとフォト蔵に移ります。もう一度写真をクリックすると拡大されます。

1609090013藍染アイ
1609090013藍染アイ posted by (C)雑草
アイの葉を茎からちぎってとります。

1609090017藍染2と3
1609090017藍染2と3 posted by (C)雑草
布を水につけます。
アイのは葉汚れを落とすために水洗いします。

1609090019藍染4
1609090019藍染4 posted by (C)雑草
アイの葉をミキサーにかけます。

1609090023藍染5
1609090023藍染5 posted by (C)雑草
布越ししたアイ液を使用します。

1609090025藍染6
1609090025藍染6 posted by (C)雑草
布をアイ液に浸します。
1609090026藍染6
1609090026藍染6 posted by (C)雑草
布をアイ液のなかでかき混ぜます。

1609090033藍染7
1609090033藍染7 posted by (C)雑草
布を空気にさらします。

1609090036藍染6繰返し
1609090036藍染6繰返し posted by (C)雑草
もう一度アイ液に浸すとさらに色が濃くなります。

1609090039藍染7左繰返し
1609090039藍染7左繰返し posted by (C)雑草
もう一度空気にさらします。左が繰り返したもの。右は1回だけのもの。


1609090041藍染8
1609090041藍染8 posted by (C)雑草
オキシドール溶液を作ります。

1609090042藍染8
1609090042藍染8 posted by (C)雑草
オキシドール溶液に布をつけます。空中にさらすよりもさらに酸化が進み色が鮮やかになります。

1609090043藍染9
1609090043藍染9 posted by (C)雑草
布を水洗いして乾燥します。

1609090049藍染完成
1609090049藍染完成 posted by (C)雑草
完成。布にあらかじめ糸を巻きつけておくと、巻きつけた部分が白く抜けた絞り染めになります。

アイのはを傷つけて乾燥させると、濃い藍色にかわりました。
1609090018アイ乾燥
1609090018アイ乾燥 posted by (C)雑草
1609090051アイ乾燥
1609090051アイ乾燥 posted by (C)雑草

最後はヤマアイのたたき染です。
1609090029ヤマアイ叩染
1609090029ヤマアイ叩染 posted by (C)雑草
1609090031ヤマアイ叩染
1609090031ヤマアイ叩染 posted by (C)雑草
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