庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

パフィオペディラムを咲かせることができるか

2020年12月19日 | 庭の花たち

パフィオペディラム ライムドーンの蕾がだいぶ大きくなってきたが、すでに例年なら1月の寒波がもう来ていて、隙間風の多い我が家で花を咲かせることができるのか心配です。

このパフィオについては先に2019年2月15日に「初めてのパフィオペディラム 無謀にも何の予備知識もなしに」に書いたものの続きです。

2019年1月31日に植物公園の売店から咲いているものを連れてきました。


2019年6月24日 しおれた花
花は長い間しおれることなく6月下旬まで咲いていたのでした。
通常1か月くらいだと聞いていましたが、我が家に来てからでも4カ月と20日ほど花を楽しませてもらいました。これは我が家が寒いので花が長持ちしたのではないかと思います。
花が終盤になったころに買ったときの角鉢からひとまわり大きい丸鉢に植え替えました。
購入した時の土はバークチップで、細い根が絡みついていたので、そのまま使用することにしました。土の不足分は庭の梅の木を切ったので、やや大きめのチップにして鉢の底に入れ足して、バークチップとパフィオの株をほぼ崩さないようにしてその上に載せました。
鉢に使用したのはプラスチックのごみ入れで底なしです。水抜き穴を横腹につけて、下部には水が溜まりますが、横腹の水抜き穴より上はバークチップなので通気性もあるのでランにはちょうど良い状態に保てると考えました。ずぼらな雑草はこうでもしないと、水やりがおろそかになって枯らしてしまうからです。


2019年10月16日 この鉢を気に入ったのか夏の間中元気に葉を出し続け新しい株もできました。

新しい株から、葉なのかそれとももしかして花芽なのかわからないが出て来たようです。花を期待したのですが、なにしろ初めての事なので花のか、それとも花芽なのか判断できませんでした。
年が明けるまで成長を待っていたのですが、冬の間は一向に伸びるけはいがなくて、結果は花芽ではなかったのでした。

2020年5月 季節が温かくなってきて動きが活発になってきたようです。
夏の間中葉が次々に出て来ました。

2020年10月8日 花が咲いていた株は葉が枯れましたが、ほかに6株増えました。

ひとつの株から葉ではなさそうなものが出ていることに気が付きました。花芽かも。


2020年10月14日 花芽とはっきりわかるようになりました。花芽の成長は葉よりもはるかに早くみるみる大きくなってきました。

10月23日の花芽

10月29日 パフィオは直射日光では強すぎるということですが、気温が下がったので成長がとまるよりは、太陽で温めてやろうと毎日縁台に出しては直射日光を当てました。日焼けを起こすことは有りませんでした。

購入した時には花径を支柱に縛り付けて、直立していたのですが、自然のままの姿にしようと支柱は使用しないことにしました。
そのため花径が斜めになっています。大きな花になった時には支柱が必要になるかもしれません。


11月5日 蕾に凹凸がはっきり見えるようになってきました。
苞が蕾を開放する準備のようです。


11月11日 蕾の上側からかぶさっている苞が開き始めました。




11月16日 白い花弁が見えてきました。 黄色い花のはず。これから黄色くなるのかなと思ったら、花弁の先端は白色なのでした。


11月27日 前に咲いた花柄と同じ高さになってきました。10月に花芽が出始めてからまもなく2カ月になります。花芽の成長が遅いように思います。やはり気温が低すぎるのでしょう。温室もないし、夜は寝室に置いても朝方はかなり冷えます。


12月6日 イタリアレモンの実生苗とパフィオ
どちらも寒がり屋なので、日中は縁台の上で日光浴。特にパフィオは陽があるうちに部屋の中へ入れます。

苞と蕾が離れてきました。苞より上の花茎が伸びています。

12月12日 蕾の下側が離れてきました。


12月19日 購入した時の葉はすべて枯れました。右下の大きい葉の下の黒っぽい枯れた葉
昨年出たはも1枚枯れました。5時方向の黄白色の葉
1月に花が咲いた株の葉は、その年の夏から秋にかけてほぼ枯れてしまうようです。
花が咲かなかった株は翌シーズンの秋まで枯れないのでしょう。
今蕾のついている株の葉は、緑色に少し黄色みがかっているので、花が終わると枯れ始めるようです。

温室などで気温を高めに保てはすぐにでも咲きそうな気配です。
でも温室の無い我が家では朝夕の冷え込みで遅々として開きません。
温度が足らないためにこのまま成長が止まってやがて枯れてしまうのか、それとも何とか咲いてくれるのか、心配です。


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ミセバヤの紅葉 花と紅葉2度見せる

2020年12月05日 | 庭の花たち

ミセバヤの紅葉 今年は見事に発色

花の時にも決して劣らぬ美しさに毎日見とれています。

ミセバヤの名前の由来について調べてみました。
公卿 柳原紀光(1746-1800)の随筆 「閑窓自語」植物部十七 草六に以下のようにあることがわかりました。
「故民部卿入道為村卿かたられしは、今世にみせばやといへるくさ鎮火の種をうゑもてあそぶ、これはかの卿の父、大納言為久卿の和歌の門弟に、吉野山の法師にてあなるが、奥山にて見侍りしくさとて、和歌をそへて贈りし、そのうたの句に、君にみせばやとの詞あり、これによりて見せばやとなづけおくよし、為村卿の返事ありしを、たしかにみられけるとなむ、」
冷泉為久(1686-1741)は江戸中期の公卿・歌人である。為村はその子で同じく公卿・歌人。
高野山の法師が、歌の師である冷泉為久に「君に見せばや(見せたいものだ)」と送ったとも言われているようです。
吉野山に生えていたのでしょうか。それとも高野山でしょうか。
奈良県ではヤマトミセバヤというのがあるそうです。

10月に咲いたミセバヤの花です。
10月の花と12月の紅葉と2回も楽しむことができます。吉野山の法師は花の時にみつけたのでしょうか。それとも紅葉の時か。
もしかしたら、花と同時に紅葉していたのでしょうか。
庭のミセバヤは葉のふちが濃色なので、カラスバと言われているものかもしれません。
ミセバヤの主な種類は ミセバヤ、エッチュウミセバヤ、ヤマトミセバヤ、ヒダカミセバヤのほか、カラフトミセバヤ、アポイミセバヤなどがあるそうですが、庭のミセバヤがどれなのかはわかりません。
時間と気力のある時に調べてみようと思います。


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