庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

サルスベリの不思議

2014年12月14日 | 庭の花たち

庭のサルスベリは知り合いからいただいた枝を挿し木したものです。ごく普通のサルスベリの幹ですが、普通に庭でみられる枝ぶりと違うように見えます。それはひこばえを縄をなったかのように束ねてまとめてあるからです。
でも、単に束ねただけではなくて、部分的拡大して見ると、
???何これ???

ワイヤーをとりこんでいる。しかもワイヤーを呑み込もうとしている?
これはサルスベリの幹がまだ若くて細いころに、左側の幹が右側に傾かないように、ワイヤーで左側へ引っ張っていたのです。
その後で右側のひこばえが伸びてきたので、左側の幹にからませておきました。
そうして数年後、ワイヤーの上側で左の幹と右のひこばえの枝が溶接したように一体になりました。
さらにワイヤーの下側まで一体になりワイヤーを呑み込んでしましました。
そしてワイヤーをさらに呑み込もうと口をとがらせてきたのでした。
これを反対側から見るとこうなっています。

幹が互いにX字状に交差しているのが2組あります。左側の交差の下にワイヤーが見えます。
ふたつのX字交差部分ともくっついて一体になっています。

これもまたまた???何これ???

こちらはテレビのアンテナ用同軸ケーブルを呑み込んでしまったのです。
上のワイヤーのときよりも、さらに幹が太くなってからのことです。右側の道路へ枝が出るようになったので、同軸ケーブルで左側へ引きとめておきました。同軸ケーブルの位置は幹から右へ伸びた上下2本の枝の間に掛けました。ところがこの2本の枝がくっついて同軸ケーブルをも呑み込んでしまいました。肝心のまっすぐ上に伸びていた幹は枯らしてしまいました。それで右側の上下の枝が太くなり一体になっています。

さらに他の場所を見ると、5本の幹が複雑にくっついています。

左から1,2,3,4,5とします。2は3に隠れて少ししか見えていません。
まず左の1と2がついています。
3と5が上のほうで一体です。
そのしたで4と5がくっついています。

でもそう簡単にはくっつかないのもあります。

これは左側が右側にくっつこうと口をとがらせて言寄っていますが、右側には一向にその気がないのか、むしろ無理やり押し付けてくるのを嫌がっているようにもみえます。いまだに両者は一体ではなくこすれあっています。どうしてここだけはくっつかないのかはわかりません。あいだに挟まった樹皮が邪魔なようでもあります。でも他の場所でも条件は同じだったのにくっついて一体になったのに。他に考えるのは年齢差でしょうか。
サルスベリの木肌は毎年虫が脱皮するように古い皮が剥げ落ちて新しい皮ができて太くなってゆきます。左側は毎年盛んに脱皮して元気なのですが、右側はそうでもなさそうです。両者互いに元気であればこそ、くっついて一体になれるのかもしれませんね。


コメント (4)
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