庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

アジサイの季節に 長寿記念のカシワバアジサイなどと庭の季節の花たち

2018年05月30日 | 庭の花たち

庭にアジサイの季節がやってきました。

長崎の方からいただいたオタクサ。このアジサイはオタクサと呼ばれているそうです。一般には渦アジサイというものと思います。

白さが際立って美しくなるアナベル。


わが街では70歳になるとご長寿を祝し、これからもお元気でと、カシワバアジサイの苗をいただけます。

カシワバアジサイのある庭にはお年寄りがいらっしゃるということですね。


今年は庭でカタツムリをよく見かけます。このカタツムリはなぜか枯れたミツバベンケイソウに。


これからはツユクサもよく似合います。

真っ白い斑入りの葉のツユクサに、真っ青な花が素敵です。


久しぶりにナナフシに出会いました。今年は個体数が少ないようですが、元気にしています。


ネズミモチは小さい花ですが、純白でとても美しい花です。


バラは一段落しまして、これからはツルバラです。


ホタルブクロが咲き始めました。


マタタビが真っ盛り。上品な香りが庭に漂います。


モクゲンジが咲き始めました。茨城県では何本あるでしょうか。珍しい木です。

まだほんの咲き始めです。咲きそろうと蜂や蝶、昆虫たちがにぎやかに来ます。


今年はヤマアジサイ紅がいっぱい花をつけました。紅く染まった装飾花が楽しみです。
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3種類のウメモドキ ミヤマスカシユリに蕾らしい ゲンペイシモツケ ナルコユリ

2018年05月30日 | 庭の花たち

よく見る赤い実がたくさんつくウメモドキの花です。花弁は5枚が基本のようです。花弁に少し赤みがあります。

とにかく花数が多いです。

次はちょっと変わったウメモドキです。

花弁数が8~9枚あります。

花はまばらです。したがって赤い実もまばらで、実は普通のウメモドキよりやや大きめです。。

このウメモドキは市植物公園がまだできる前に、現在の東部図書館周辺が市の苗木畑であったころに、通路に生えていた小さな実生苗でした。ネットなどでいろいろ調べてみましたが素性はいまだわかりません。

3番目は白花のウメモドキです。

昨年もと屋敷林であった場所で出会ったもので、挿し木したものに花が咲きました。実も白色と思われますがいまだ見ていません。

小さな挿し木苗なので実をならせてよいものかどうか。


ミヤマスカシユリに蕾らしいのが見えてきました。キゴから育てたもので初めての花です。



カザグルマ 開花4日目ですがまだまだ元気です。


ゲンペイシモツケは花穂ごとに赤と白にほぼ分かれて咲いています。

白花のほうには赤花がほんの少し混じっています。


ナルコユリに大きな蜂がきました。細長い花冠に頭を突っ込んでいます。蜜まで届いているのでしょうか。
蜂の多くはカメラを向けると嫌います。ピントをもっと合わせたいのですが、逃げられました。
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弘道館のグミの大木はナツグミだった

2018年05月28日 | 弘道館

弘道館にはグミの大木があります。北側の土塁の西端、テニスコートの上ですから、一般には近づかない場所です。

グミとしてはかなりの大木です。

名札は『アキグミ』ですが、・・・・


葉と新梢を見たときに疑問に思いました。私がこれまで見てきたアキグミと違います。
もしかしてナツグミではないか。
 アキグミ
これはアキグミの葉です。枝がかなり白いです。でもネットを見ると茶色の枝もありました。
 アキグミ
これはアキグミの花です。花柄は短めです。
 アキグミ
これはアキグミの実です。小粒で真ん丸ですね。
 そういえばこれまでこの弘道館のグミの花や実を見たことがありません。そこで今年は花と実を確認することにしました。


4月17日 講道館のグミは満開でした。アキグミの開花は図鑑によると4~6月とあります。ということは4月に花が咲くことは有りということか。でも私の記録はアキグミは5月中旬に花が咲いていました。今年は桜も早かったし、アキグミの4月開花はやはり有りなのか。


 花を確認しました。子房は小さくてほとんど真ん丸です。グミのなかでアキグミの実だけが真ん丸です。ということはアキグミか?
 でも花柄がかなり長い。アキグミはもっと短いはず。やはりアキグミではないと思うが。ということでどうやらアキグミではないとの心証を得たが、とにかく実が熟すのはいつか待つことにしました。秋ならアキグミ、夏ならナツグミに違いないからです。

そして本日、庭のビックリグミが真っ赤に熟しました。
 ビックリグミ

ナツグミもビックリグミとほぼ同じ時期に赤くなるはずです。そこで急遽講道館に確認に行きました。

あんなにたくさん花が咲いていたのに、遠目には実が見えません。もしかしてまだ赤くなっていない? そうしたらアキグミの可能性も有りか。


まばらについている実が有りました。赤く熟しています。でも実が真ん丸。いやアキグミより粒が大きめです。

まだ未熟な実もありました。この形は明らかにアキグミではないです。

赤い実はほとんど丸形ですが、今熟していますので、花柄も長いし判定はナツグミですね。
おっと、よく似たグミにトウグミというのがあります。正直雑草はナツグミとトウグミの違いを理解していません。次回の南高校の特別講座「楽しい自然観察」で観察してどちらであるか最終判定をしてみたいと思います。とりあえずは暫定ナツグミということです。
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ビョウヤナギが咲きました 柱頭は5裂 ネズミモチと白花のウツボグサも今朝開花

2018年05月28日 | 庭の花たち
 ビョウヤナギ
中心の大の字がビョウヤナギの柱頭です。


横から見るとビョウヤナギのめしべはおしべより長く、柱頭が5裂しているのがみえました。


今朝咲いたばかりで初々しい花です。
 右巻き
 左巻き
ビョウヤナギの蕾はねじれています。トモエソウと似ています。蕾を上から見ると。

 右巻き
 左巻き
植物学ではこのように右巻きは左ねじの方向です。近年はねじの方向にあわせて、左巻きと言っているのが圧倒的に多いですね。


ネズミモチも咲き始めました。近年はトウネズミモチばかりをみかけます。小ぶりのネズミモチはかわいいです。
 ネズミモチ


ウツボグサの白花も今朝開花しました。

7時半の時は2個咲いていました。10時には3個になりました。
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カザグルマとマタタビが咲きました

2018年05月26日 | 庭の花たち
 カザグルマ
カザグルマはテッセンの在来種です。昨年以前に伸びた蔓の節から花芽を出して4月末頃に花を咲かせます。この花は5月26日本日開花したもので、今年2m近く蔓が伸びて、その先端が垂れ下がってきて、蔓の先端に咲いたものです。

 
カザグルマの花弁(萼)は8弁が基本ということですが、変異も多いそうです。
この株が4月30に咲かせた花は7弁でした。虫食いでボケた写真ですが、この下のものです。
 4月30日の花


真横から見るとかなり平べったい花です。


後ろ姿です。花弁(萼)は緑色がかっています。花が終わったら刺し芽をして増やそうと思います。

 マタタビ
マタタビの開花を今日確認しました。マタタビは猫の大好物でして、街中でマタタビを栽培すると食いちぎられたりして枯れてしまうことがあります。
我が家のマタタビも春先に樹液が盛んに流れ出すころには猫害にあいますが、すでに大きくなっているので一部の枝が食いちぎられるだけで枯れることはありません。

 
マタタビの蕾が膨らんでくる頃に、マタタビの葉は白化します。白いマタタビの葉はまもなく花が咲くことを教えてくれます。深山でこの葉は目立つのでマタタビのある場所は簡単にわかります。でも、猫も入れないようなやぶや崖の近くだったりして近づくのは難しいことが多いです。

 
我が家のマタタビの棚にはよく猫が立ち寄ります。

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低温障害か江南所無元気がない  これまでにない新しい斑入りの梅

2018年05月25日 | 水戸の梅
 江南所無

 江南所無
梅の葉が茂る時期であるが、江南所無には葉がつかない枯れ枝が目立ったり、葉が極端に少ない枝が多数あります。
園内で似たような枯れ枝等が目立つのはアンズ系の梅の木に多いようです。中でも江南所無が一番ダメージが大きいようです。
 アンズ系といえば、木肌が野梅系とはちょっと違います。特に園内の黒田、海運の札がついているものでは、野梅系の木肌と見比べると明らかに違います。アンズの特徴を表しているようです。これに比べて江南所無の木肌はかなり野梅系にちかいものです。また一部の見驚や輪違いにも枯れ枝や元気ない枝が見られます。
 また梅の幹のねじれ方向は野梅系とアンズ系では逆向きであることがほとんどです。木肌では野梅系に近いとしても、ねじれ方向がアンズ系と同じ方向のものはやはりアンズ系の血が入っているといえるかもしれませんね。
 この木肌とねじれ方向なども加味して今回の元気のない梅を見てゆくと広い意味でアンズ系が元気がない枝が多くみられ、中でも野梅系の木肌に近いものに大きな障害が出ている木があるようにも思われます。

 気温比較
このグラフは水戸気象台の2017年と2018年の日ごとの最高気温と最低気温をグラフにしたものです。
 昨年2017年の最低気温の推移をみると、3月中旬まで氷点下の日がありますが、3月23日を最後に氷点下の日はありません。これを例年の温度推移としますと、3月23日は遅咲きのアンズ系の梅の花が盛りを過ぎて、これからは新芽新葉を出して行こうとする時期です。
 今年2018年では3月1日に急に気温が上がりました。3日と7日には氷点下になるも気温の高い状態が続いて、3月18日にほぼ0度を記録しました。この状況から2017年の最後の氷点下を記録した3月23日に匹敵する2018年の日付は、3月1日あるいは3月7日といえます。
 ということは2018年は芽吹きの季節が少なくとも2週間以上早かったということです。遅咲きの花は競って早く咲きだして、芽吹きの準備もなされたと思います。このまま気温が保たれれば芽吹きができたのですが、3月18日になってすっかり新芽の準備ができたところで凍結する事態になりました。
 冬芽のうちはかなりの低温にも耐えられるが、新芽が動き出してからでは対凍性が著しくおちるので、細い枝は弱ったり中には枯れるものもでてきた。特に江南所無は暖地性の品種と思いますので被害が甚大になったのではないでしょうか。ほかの早咲きの野梅系は対凍性があるので被害がなかった。
 このように雑草は今年の江南所無は低温障害によって、枝が弱ったり、枯れたりしたと推定しています。低温障害は細い枝、木質化が十分でない枝に出やすいと思います。太い幹は影響がすくなく元気な新芽が出てきているので、とりあえずは安心しています。
 
 さて梅林の奥のほうで、梅品種図鑑にもないような斑入りの葉を発見しました。
 斑入り1
 梅の葉に白い斑が入ったものとしては翁があります。翁の場合は葉の白い部分と緑の部分がはっきりと線引きされていませんが、今回発見したものは葉脈に沿って白と緑がはっきりと分かれています。

 翁
これは翁の葉です。マダラ模様の斑入りです。このほかに塒出錦なども斑入りの葉ですが、赤みを帯びた黄緑いろというのでしょうか、白い斑入りではありません。

今回発見した斑入りの葉は1本の枝に上の画像のほか3枚、計4枚の斑入りの葉がついています。
 斑入り2

 斑入り3(左)

 斑入り4
この斑入りの葉のある枝には筋があって、この筋の部分から出ている葉に斑が表れています。品種として筋入り野梅といわれるものがあるようですが、枝だけに筋模様が出るもので、葉に斑がでるものはないようです。
 まだ不完全な模様ですが、斑入りが出やすいように接木を繰り返すなどして、より多くの葉に、より多くの面積の斑が入るように改良するならば「斑入り葉筋入り野梅」としてデビューできるのではないかと楽しみにしています。
 じつは数年前にも別の梅の木に同じ斑入り葉があったのです。今回のよりも斑がはっきりしたものでしたが、斑が出た枝が細く貧弱なために枯れてしまいました。今度こそ丈夫な枝に出ていますので、接木によって苗を起こしたいものです。


 
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ナツユキソウ 白花のキョウガノコ

2018年05月23日 | 庭の花たち
 ナツユキソウ
ナツユキソウとはいかにも涼しそうな名前である。たしかに盛んに咲いているさまは夏の雪を見ているような。






白花のキョウガノコは本当にすがすがしい花です。
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珍しいチユウキンレンカ いけないケシ (5月22日)

2018年05月23日 | 野草を訪ねて
 チユウキンレンカ
バナナのような姿で黄金の花が咲いていました。花弁ではなく総苞か。花は小さいのが見えます。


5月23日11時38分追記
『交番から電話をいただき違法なケシであったので、栽培していた方にお話しして処分してもらうことになったということです。栽培者は違法とは知らなかったが邪魔なので処分していたとのことでした。
今回は多忙な職務にも関わらず迅速な対応をしていただきありがとうございました。
保健所には交番から電話があったことをメールしました。』



栽培してはいけないケシがこんなにもいっぱいあると近くを通るのも怖くなります。
すべて望遠で撮りました。



帰り道で交番に立ち寄ってカメラのモニターをみていただく。このケシ坊主は違うようだと。
知らないようだがなぜ違うようだと。間違いなく該当するものと思う言ったら詳しい担当者に見てもらってから処置すると。そういえばいつだったか、すべて任せてくれといわれたが、処置しないままであったのと、
もう1件は別の場所のことであるが、やはり詳しい担当者に聞いてみるということであったが、後刻あれは2回確認したが問題ない花ですと。間違いなく問題の花と思うが、誰が問題ないと判断したのか聞いたら、生活安全とか。
どちらも問題ありと確信していたので保健所へ連絡したら問題の花であると確認して処置してくれた。
今回も念のため保健所へメールしておく。


もう実がなっている。

八重咲もある。きれいを通り越して毒々しい。

交番のこうした対応について、OBの関係者にきいたことは、まともに対応すると報告書などがかなり面倒なのでやりたくないのだよと。
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偕楽園の梅の返咲き2本目

2018年05月16日 | 水戸の梅

5月16日の朝、ミスター偕楽園さんから電話をいただき、昨日の梅の木とは違う木にも返咲きがあるということで確認してきました。木の天辺のほうに咲いているというのですが、見つかりません。今日はミスター偕楽園さんはお忙しいので、花の位置を電話で詳しく聞きましたが、なかなか見つかりません。仕方なく駐車場にいる家内に連絡して、見てもらうことに。
 来るまでの間、何気なく木を見ていたら、なんと目の前に散りかけた花がありました。下の写真が目の前にあった花です。

メシベが2本ついています。順調に実が熟すと2個の実がなるはずです。下の画像のような実です。


返咲きの花の裏側を見てびっくりです。

花柄が梅としては異常に長いのです。

さて木の天辺のほうの花は、家内に見つけてもらったのが冒頭の写真です。空をバックにして見えずらいし、写真もうまく撮れません。
この花の花柄はやはり長いのかを確認してみました。

やはり花柄が長いようです。写真がうまく撮れていません。

梅の花柄は花の時にはないに等しいくらいで、花は枝にくっついているものです。
花柄は花の時よりも実が熟してくるとやや長くはなりますが、こんなにも長いのは見たことがありません。

では昨日の返咲きの花も花柄が長いのだろうか。

花の裏側がよく見えません。でも花が枝から離れているようでもあり、通常の花よりは花柄が長いと思われます。

どうして返咲きの梅の花は花柄が長いのか?

以下は私の推定です。

 梅の木は花の時期が終わって、これからは枝芽を伸ばして枝葉を茂らせる時期になりました。枝芽がいよいよ枝として伸び始めようとした矢先に何らかの事情で花を咲かせなければならなくなった。
そこで、枝芽が急遽花芽に転換されたに違いない。
 花の萼、花弁、雄蕊、メシベはもともと葉が変化したものであるということです。そのため、枝芽として葉になる予定であったものが、枝葉として展開する以前なら花弁等花のほうに転換が可能ではないか。
 枝芽が花芽へ転換可能なギリギリの時期になってから花芽へ転換された場合は、すでに枝としての成長が始まっているので花柄が長い花になってしまうのではないかということです。


もう一度返咲きの花の付いている枝を見てみると、この花は枝の先端についていることが確認できます。通常の梅の蕾は枝の側面につくもので、先端につくことはありません。仮に枝の先端部に蕾があったとしても、枝の先端は枝芽で、側芽のように蕾がつきます。
つまり、枝の先端に花柄がついているということは、この花柄はもともと枝であったということでしょう。

最大の関心は、なぜ枝葉が展開する直前に枝芽が花芽に転換されたかです。
これについては、以前やはり5月に花が咲いた梅の木が翌年には枯れてしまった事例があります。前年新梢の伸びが悪く元気がなかった。そして花の時期には花が咲かないで、5月になってから花を咲かせた。その年のうちに木が弱って翌年は花が咲かずに枯れてしいまった。つまりこの木は死期を悟って子孫を残すために葉より花を咲かせて子孫を残そうとしたということです。

 返咲きの梅の木
この度の返咲きが即この木の死期が近づいたとは言えないが、葉の茂り具合が少なく、かなりのダメージが返咲きした要因のひとつと言えそうです。
 

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5月なのに偕楽園の梅が咲いています

2018年05月16日 | 水戸の梅
 
偕楽園の梅が返り咲きです。14日にミスター偕楽園さんから電話をいただいたのですが、マナーモードにしたままで、深山探索の疲れもあって、着信に気づいたのが15日夕方になってしまいました。さっそくミスター偕楽園さんに教えてもらい、見てきました。


最近雑草は視力が衰えて、この花を見たときに、ちょっと赤っぽい梅の実がなっているようにみえたので、他を探していましたので、いくら探しても見つかりません。電話をするとミスター偕楽園さんがわざわざ出かけてきて教えてくださいました。

梅の花が咲く時期の花よりも花弁に厚みがあるようです。花の色も違いますが、確かに1輪咲いています。


花が咲いた梅の木のある場所は、東門から藤棚にゆく小道の十字路の右向こう側です。うえの画像で、左側にゴミ入れがあり、その反対側です。


それにしてもどうして咲いたのでしょうか。
梅が秋深くなって一番花を咲かせるのは、秋になって気温が日々下がってゆき、朝の最低気温が零度近くまで下がった時に、そのあとで上昇に転じて小春日和が続いたときです。
つまり低温にさらされたあとで気温が上がった時です。
確かに4月には寒い日はありました。4月8日気象台の最低気温の記録は2.7度です。異常なほど温かい春との印象ですが、5月に入っても6.7度を記録するなど意外とさむいひがあって、寒暖の差が非常に大きかったといえます。
もし、この低温だけが開花のきっかけになったとすると、花は1個だけではなくて、別の枝にも咲いてもよいのではないかと思いますが、この枝にしか咲いていません。もう一度咲いている枝の様子を見てみます。


枝に葉があまりついていないところに咲いています。まわりの枝は葉が茂っているのに、花の咲いた枝はほとんど裸です。

実は今年の梅林で、このような葉がつかないで、枯れてしまった枝が目立つ梅の木があります。


上の二つは江南所無です。江南所無が一番枯れ枝が目立ちますが、このほかに黒田などアンズ系の梅の木に枯れてしまった枝を確認できます。
ところが、中には輪違いなどにも枯れ枝があるものがあります。アンズ系といえば幹のねじれ方向が右手親指方向です。(野梅系は左手親指方向)。それで枝が枯れた輪違いはと確認するとアンズ系と同じ右手親指方向でした。このねじれ方向が広い意味でアンズ系のなにがしかの特性を持っているのかなと思いました。
 所でこれらのアンズ系の枝は枯れてしまっていましたので、花は咲いていません。
花の咲いていた梅の木はねじれはなさそうですから、アンズ系の特性があるかどうかはわかりませんが、枝が枯れずに少しの葉をつけてかろうじて生きている状態かと思います。

「かろうじて生きている」ことで、思い出すのはミツバベンケイソウの無性芽の発生です。
2017年1月6日付のブログ『ミツバベンケイソウの無性芽(むかご)を確認に奥久慈へ』で書いたようにミツバベンケイソウは低温障害で枯れそうになっても生き残っているときに無性芽を発生させるが、他の条件でも枯れそうになってもかろうじて生きているときにも無性芽を発生させて、子孫を残そうとします。

同じことを梅に当てはめてみるると、低温以外の何らかの条件で、枯れそうになってもかろうじて生きているときにも花を咲かせて子孫を残そうとするのではないか。これが雑草の考えた季節外れの花を咲かせる条件です。無知蒙昧の考えだすことです。

所で、今朝またまたミスター偕楽園さんから電話をいただき、もう1本の梅の木にも花が咲いているとの情報です。早速確認に行き、どのような条件下で咲いているのかを確認するのが楽しみです。
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栃木深山探索 ミツバツツジの異常

2018年05月16日 | 野草を訪ねて

栃木県と群馬県の県境の深山に探索に行ってきました。上の写真は登ってきた谷川を見下ろしています。標高は約1100mです。

新道の急峻なのり面を10m近く登ってアブラナ科の花を確認しました。


外来種なのでしょうか。名前はわかりません。



ゴヨウツツジとヤマツツジが盛りを過ぎてはいましたが花が残っていました。ミツバツツジも。急峻な山肌に新道ができて、大きなのり面があるので、のり面のふちは日当たりもよくなり、これらのツツジが元気になって見事な花が咲くことが期待できます。

マルバアオダモも咲いていました。

絶壁を切り開いた場所では、容易に近づくことができなかったであろう垂直の岩肌を間近に見ることができました。

岩肌にはイワタケがたくさんついていました。

手を伸ばせば採取することもできるのですが、この山には原発事故の放射能が多いので、山菜等は食べないよう注意書きがありますので残念ながらただ見るだけです。


尾根に行くとフモトスミレが。ふもとになくて山頂にあってもフモトスミレとは。


鳥の巣かと思ったら、枝が異常に出たミツバツツジです。嫌な予感がしました。
数年前にこの地点から直線で5km以内の場所で、ミツマタの異常な枝を見ています。
2016年4月7日のブログ『深山探索 ミツマタの異常 花穂に花ではなく枝が咲く。ミツマタではなく四つ股も多数』に詳しくかいてあります。
今度はミツバツツジの異常です。
枝の異常発生が始まったのを2011年とするとちょうどです。
 異常1 2011
棒切れで示しているところを2011年として、順次年数を数えてゆきます。
 異常2 2012
 異常3 2013
 異常4 2014
 異常5 2015
 異常6 2016
 異常7 2017
 異常8 2018 今年の新枝と葉


2011年の時はわきに出ていた小さな枝。その小さな枝の頂点に強烈な放射性物質が付着して多数の枝が出てきたと考えられます。また放射性物質は一様にどの枝にも付着したのであれば、すべての枝に異常がみられるはずであるが、異常は一部の枝にだけ発生している。微細な煙か埃のようなものではなく、粒粒のような物質が付着したのではないか。実に恐ろしいことである。

 ホオノキ
目に見えない放射能。山は何事もないかのように緑に覆われているが、果たして安心して山菜を食べられるようになる時はいつ来るのであろうか。半減期30年なら、100年後でも安心とはいえない。
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オオムラサキツユクサとハナアブ

2018年05月11日 | 庭の花たち
 オオムラサキツユクサとハナアブ
オオムラサキツユクサが咲き始めました。一番花が開花した朝に待っていましたとばかりにやってきたのがハナアブでした。

 オオムラサキツユクサ
恥ずかしながら、ムラサキツユクサとオオムラサキツユクサの違いがよくわかりません。大きいのがオオムラサキツユクサかと思いきや、必ずしもそうではないようです。多くの場合はこの両者の交配種のようです。オオムラサキツユクサのひとつの特徴は萼に毛があることのようです。
そういえば、この花の萼にはたくさんの毛があります。ということでオオムラサキツユクサということにしました。

 オオムラサキツユクサとハナアブ
オオムラサキツユクサの一番花に来たハナアブの姿をご覧ください。
 オオムラサキツユクサとハナアブ
カメラをかなり近づけているのですが逃げません。よほど待ち焦がれていたのでしょう。
 オオムラサキツユクサとハナアブ
 オオムラサキツユクサとハナアブ
 オオムラサキツユクサとハナアブ
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奥久慈深山探索 オオチチッパベンケイソウ フタバアオイ ウスバサイシン(トウゴクサイシン?)などに出会う

2018年05月02日 | 野草を訪ねて
 オオチチッパベンケイソウ
久しぶりの深山探索です。息子から好きな所へ連れて行ってやると言われて、昔分け入った奥久慈の深山へ連れて行ってもらいました。目当はヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシン、そしてオオチチッパベンケイソウに出会うこと。
まずはオオチチッパベンケイソウです。
 オオチチッパベンケイソウ
誰でも注意して見れば見られる場所にあるものです。約1000mmのズームアップで捉えたものですが、ピントがあまくたぶんオオチチッパベンケイソウと思われるものです。ここにはキリンソウやマルバマンネングサもあるが、花柄がベンケイソウらしいのでまず間違いないと思いました。

最初の画像と次の画像とはこの場所とは別で標高250m超のものです。
 オオチチッパベンケイソウ
オオチチッパベンケイソウは茨城と福島の一部に自生している稀な品種です。チチッパベンケイソウは長野から東北にかけて分布していて、栃木西北部の山地にもあるようです。茨城にあるものはこのチチッパベンケイソウの変種らしく、奥久慈山塊の岩場に見られます。乳頭状突起が密生する点でチチッパベンケイソウと区別されると聞いたことがありますが、違いがいまいちわかりませんでした。
チチッパとは汚れた葉を意味するらしいです。
この奥久慈山塊にはミツバベンケイソウとオオチチッパベンケイソウがあります。
ミツバベンケイソウは比較的湿り気の多い木陰の岩場などに見られるのに対して、オオチチッパベンケイソウは比較的明るい岩場にあるようです。

次の目的はかつてヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシンのあった薄暗い谷です。
 イワタバコ
苔むした岩にイワタバコが着生していました。日当たり不十分で小さい株ばかりです。
 イワタバコ
やや日当たりのよい場所では花が咲くようです。

 フタバアオイ
フタバアオイの群落があちこちにありました。この付近にはたしかウスバサイシンがあったと思っていたが、もしかしたらフタバアオイだったのかと疑念がわきました。
 フタバアオイ
フタバアオイの花が咲いていました。
 トチバニンジン
トチバニンジンも大きな株があります。蕾がついていました。
 ウワバミソウ
 ツクバネソウ

ウワバミソウやツクバネソウなどもありましたが、目当てのヤマシャクヤク、クモノスシダ、ウスバサイシンが見つかりません。水源近くまで行きやむなく引き返すことに。
 昔ヤマシャクヤクがあった場所は、濁流によって土が流出してしまったのか、岩肌が露出していました。異常気象の影響が徐々に生態系まで変えているのかなと思ったりしました。
 ミヤマシキミ
土の多い場所ではミヤマシキミがありました。
 引き返す時には右岸ほど草が見られませんでしたが念のために左岸を中心に探索しながら下りました。
 ウスバサイシン
ありました。細々とですが、これはウスバサイシンです。たしかに昔であったのはこのウスバサイシンでした。

花がついているものも。

5月6日追記
『ネットでウスバサイシンを検索して、2007年にウスバサイシンとしていたものの中にトウゴクサイシンほかが別種と発表有との記事を見つけました。詳細不明ですが、北関東~東北はトウゴクサイシンが分布していて、このウスバサイシンはトウゴクサイシンのほうに似てるようにも思えました。』

 ミツマタ
引き返す途中で谷の出口近くでミツマタに出会いました。花が終わって新芽が出ていました。結実するようです。
この付近はキイチゴなどが繁茂していて、とげのある枯れ枝には閉口しました。

 フキノトウ
谷を出るとフキノトウに綿毛が。種がついています。この付近のフキは雌株でした。
懐かしい奥久慈の深山探索でした。
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