庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

オレオレ詐欺が来た

2008年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日午前10時過ぎ、息子の名を語る電話がありました。家内が電話をとりました。

・・・・・一回目の電話・・・・

「たけしだけれど、お母さん?」「たけしかい。声がちょっとおかしいね。あれ、今SGKで仕事じゃないの、休んだの?」「風邪引いちゃったんだ。それより、結婚式の招待状が来ていないかい?」・・・・・そういえば息子も年頃だし、この夏には友達の結婚式に行ったし、また友達が結婚するのかなと。それから一週間前にあったときは疲れていたようだったので、やっぱり風邪をひいてしまったのかと思っちゃいましたよ。息子宛にはいまだに実家である親元にいろんな手紙が着ていますから・・・・・・「来ていないよ。来たものはみんなメールで知らせてあるでしょう。」「・・・急いでいて日にちがないんだよ。 ほかに何か来ている?」「○○の通知と●●からだけれど。」「そう。じゃあ、今晩帰るからね。」「待っているよ。」これが一回目の電話でした。 

・・・・・・一回目の電話で本人になりすましたことができたと思ったのでしょう。また電話での会話の内容から勤め先などを推理して詐欺作戦を検討したのでしょう。少し時間をおいて二回目の電話がありました。・・・・・

「お母さん?今晩帰れなくなっちゃった。」「あ、そう。風邪大丈夫?。じゃあ、手紙はアパートへ届けようか。」「・・・・・ 」「どうしたの、何かあったの。」「実は言おうかどうか迷っているんだけど。・・・・」「何でも話してごらん。」「先輩のことなんだけれど」「勤め先のSGKのこと?」「うん。実は先輩のAKさんが、証券をやってて誘われたんだ。初めは毎月配当金が来ていたが、だけど最近配当が来なくなって困っているんだ。それで職場の公金を使い込んでしまって、事務の人に見つかったのだけれど、その事務の人がよい人で、まだ公には知られていないんだ。それに後輩のBK君と僕も加担しているんだ。」「・・・・・」「それで、今200万円要るんだけれど持ってこられる?」「持ってこられるかって、SGKへかい?」「いやSGKの近くのいつもの店があるでしょ。その近くへ。」「いつもの店って、店の名前は?」「いつもの店があるでしょうよ」「名前を言わなきゃわからないよ」「・・・・近くへ来たらまた連絡するよ。」・・・・・・SGKから少し離れたKD屋は何回か息子と落ち合ったところです。でも、なんとなく怪しいと感じ始めて、こちらからは店の名前を出しませんでした。・・・・・「とにかく来てくれる?近くに来たらまた連絡するから。」「近くって言ったって、すぐそばには店はないよ。何て言う店なの?」「来ればわかるよ」・・・・・場所の問答をして同じようなやり取りを何度もしていたので不思議に思って私が近づくと、家内は「じゃあ、お父さんに代わるから、場所をちゃんと教えてね」と言って私に受話器をよこしました。「どこへ行けばいいんだ?」「お父さん?話はわかっている?」「わかっているよ。どこへ行けばよいかだろう?」「そうじゃなくって・・・」「そばで聞いていたよ。とにかくどこへ行けばよいのだ」「SGKのそばだよ。」「そばって、言っても、すぐそばには店はなかったはずだが。」「お父さん。たけしのいうことわからないの?」「わからないよ。ちゃんと店の名を言わないと。」「・・・・・」  ・・・・・電話が切れたような気がしたので受話器を置いたら、すぐにまた電話がかかってきました。・・・・・

「たけしだけど、何で電話を切っちゃうんの?」「そっちが切ったからだよ」「切ったのは父さんのほうが先だよ。」「おまえ、たけしたけしといっているが、どこのたけしなんだ。?」「どこのって、決まっているじゃないか。息子を疑っているの?」「うちにはたけちゃんは何人もいるのだよ。どこのたけしなんだよ。」

すぐに家内にわが子たけしにメールをいれさせました。また、SGKに電話を入れて、事務の方に事情を話して、息子が仕事で客と話中であって電話をすることができない状況であることを確認しました。そして息子が仕事が一段落してから電話をよこしました。声が全然違います。これが息子の声だよと。でも、初めて詐欺男の声を聞いたときは、なんか違うなあと感じながらも、否定もできませんで、息子かなあと思っちゃいました。会話しているうちにだんだんと違うと強く思うようになりましたが。

とにかく、詐欺男のペースに乗って話を進めると、気持ちが動転して、本当に息子が困っているのだ。どうにかしてあげなければ。という気持ちになって、本当の息子かどうか確かめようなどということはできませんね。「俺を疑っているの?」なんて言われたくないですからね。

あとで「息子から騙されないように頑張って」などと励まされた?が、「これからは電話の主が本物かどうかしつこく聞くから頭にくるなよ。」と。そこで本人かどうかの確かめ方であるが、住所、生年月日などは聞いても危ない。なぜなら詐欺男はそういうことは知っているかもしれない。それより、昨日のこととか、いつもやっていることなどを聞くと偽男には答えられないので化けの皮がはがれるということである。

コメント
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