TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

藍那の里をあるく!!

2010-03-23 | 散策


 神戸市北区藍那、『北神戸 歴史の道を歩く』の著者・野村貴郎氏は「桃源郷を思わせる集落」と讃えている。 私もこの地域のなんともいえない空気感が大好きで、時々ふらっと訪ねている。昨日は、 新興住宅地の星和台から山道に入り、小野池に出た。やわらかな陽射しの中で、11羽のカモが、のんびり羽を休めていた。


 歩を進めると
義経伝承の相談ヶ辻、その先に優美な姿の宝篋印塔がある。真偽のほどは分からないが、和泉式部の墓とも言われてい る。別に紫式部の墓と伝えられる宝篋印塔もある。 

 斜面の住宅群をすり抜けるようにして神戸電鉄の藍那駅に出た。道路を挟んだ小高い所に、見るからに古そうな7本の卒塔婆が立っていた。

 私は公民館の横をすり抜けて急坂を登った。そこに、神戸農村舞台群の1つ、藍那八王子宮農村歌舞伎舞台があった。説明板には、「明治初年に建築された間口7.9メートル、奥行き5メートルの入母屋作り茅葺の舞台。藍那に
は厳島神社と釈迦堂にも舞台があったが、現在も昔の形を残すのは本舞台のみ」と記されていた。昭和40年に発行された原泰良著の『随筆沿線案内』には、「舞台群の中でも珍しい人形系舞台で異彩を放つ」と記されており、当時近くに「山田文楽座という一座があった」という。こんもりとした森の中にある農村舞台、そこに独り立つ。間違いなく都会の喧騒を忘れさせてくれる。


幸い藍那駅から至近の距離、構えることなく行ける別天地だ。超お薦め。

 






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