TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

新書1位に『聞く力』

2012-08-12 | メディア

きょう近くの書店を覗いた。

新書のコーナーへ行くと、人気NO1に阿川佐和子さんの「聞く力」が選ばれていた。

900回を超える週刊文春の連載をこなしてきた実績が説得力を持つ。

対談相手との具体的なエピソードを絡めつつ

聞き手としての大切なポイントを分かりやすく説明している。

35のヒントを並べているが、このうち

4番目の「自分の話を聞いてほしくない人はいない」や

8番目の「段取りを完全に決めない」などは、まさに“目からうろこ”。

この著作の良さは、“アガワらしさがにじみ出ていることと、

常に読者を意識していることだと思う。

読者が文春の対談をどう読むか、

この著作の言いたいことをどう受け止めるかを思い描いている。

こうした読者優先の気配りこそが、

阿川さんを思いやりのある聞き上手に育て上げたのではないか。