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ゲーム展開掌握も数少ない相手の仕掛けに沈み無念の6連敗【栃木SC戦】

2022-10-03 | Weblog
10月1日にホームで行われた2022年明治安田生命J2リーグ第39節栃木SC戦ですが、試合結果は0対1でヴァンフォーレは敗れてしまいました。


☆天皇杯が近づくも先発変更は1人
現在リーグ戦で5連敗中のヴァンフォーレ。どん底に落ちているリーグ戦の現状を考えて、一刻も早くこの状況から抜け出したいという気持ちと天皇杯準決勝の日程が間近に迫っているのでそちらにも力を蓄えておきたい気持ちと両方あったと思います。しかしチーム側がとった選択は目の前の試合に全力を注ぐことでした。前節の大分戦から先発は鳥海選手に代わって宮崎選手が入った1人変更のみ。最近基本フォーメーションを3バックから4バックに変えたことによる不安定さをできる限り取り除くため、吉田監督はメンバーをほぼ変えない継続路線を採用し戦術の成熟を図っていたと思います。またリーグ戦とともに重要と位置付けされている天皇杯に後々影響が出ても、この栃木戦には何がなんでも勝ちにいく強い気持ちが先発のメンバー構成で表れていたと思いますね。

☆サイド攻撃&球際の激しさでペースを握る
第36節の新潟戦からシステムを変更し、4-1-4-1(もしくは両ウイングが上がった4-1-2-3)のフォーメーションで前からプレッシャーをかけにいくスタイルを敢行しているヴァンフォーレは、試合の立ち上がりから攻守に渡って積極的な姿勢をみせます。対戦相手の栃木が新型コロナウイルスの陽性者を多数出てしまった影響や、栃木での国体開催の煽りを受けて本来の練習場が使えなかったりとこの試合に万全な状態に仕上げられなかったこともあって出足が鈍い印象があり、ヴァンフォーレは早い段階から試合の主導権を握ることに成功。特に宮崎選手と長谷川選手がサイドで精力的に動いて存在感を示しており、また山田選手が中盤の守備を一手に担っていたことがセカンドボールをより多く取れた要因になっていました。このフォーメーションを本格導入した新潟戦から毎試合言っていますが、全体的にはアグレッシブなサッカーは表現できているのであとは数あるチャンスの中から肝心のゴールを決めるだけ。その課題をこの試合で乗り越えることができるか注目されていましたね。

☆関口選手&リラ選手のホットライン
4バックでは右のサイドバックを担当する関口選手。3バック時のウイングバックをこなしてきたときとは違い、やはり学生時代から多くの経験があってやりなれているのか分かりませんがサイドバックの方が思い切りの良いプレーができていると思います。その関口選手の果敢な攻撃参加の恩恵を受けていたのはトップに入ったウィリアン・リラ選手。ここ最近の試合では関口選手が上げるクロスボールにタイミング良く合わせる機会が多くあり、第38節大分戦でゴールを決めたヘディングシュートを始めとして得点に結びつかなかった場面でも惜しいシーンもあるなど、関口選手からリラ選手に繋がるホットラインが増えています。やはりシンプルにクロスボールを上げてくる雰囲気が事前に感じ取れたなら、前線の選手もそのクロスボールに合わせての動き出しができるしクロスの落下点を推測してポジショニングが取りやすくなります。今シーズンのヴァンフォーレはサイド奥に侵入できても細かな足技や攻撃をもう一度やり直す機会が多く、いつクロスボールが上がってくるのか分からずにゴール前の選手は競り合うタイミングがなかなか掴めなかったと思うので、そういう面からも関口選手のプレーはリラ選手に合っていると思いますね。

☆多彩な攻め
前半よりは圧倒的なボールの支配はなくなりましたが、後半に入ってもやはりヴァンフォーレが試合のペースを握る機会が多く訪れます。後半21分には左サイドの攻撃の展開から駆け上がってきた須貝選手が持ち込んでゴールライン近くから思い切りシュートを放ちますが相手GKに阻まれます。また後半29分には石川選手の相手DFラインの裏を突いた浮き球スルーパスに鳥海選手が反応。抜け出してGKと1対1の場面を迎えますが、このシュートはゴール左のポストを直撃し外れていきます。この試合中にはここで決めていたら試合展開が確実に変わっただろうなと思うシーンが何度かあったので、決め切れないところが今の順位として反映されていると思います。

☆一瞬の隙&一発退場で万事休す
試合を優勢に進めていても得点が奪えないときは、どうしても心の中に油断が生まれてしまうことがよくあります。後半34分の失点シーンはまさにその典型的な例として挙げられるもので、ほぼ一方的に攻め込んでいるときは自分たちでも知らないうちに陣形が前のめりになっているケースが多々見受けられます。このシーンでは攻撃に上がっていてその裏がガラガラな状態でカウンターを受ける場面ではありませんでしたがDFラインが浅く設定されており、栃木は中央突破を仕掛けてワンタッチで次々にパスを回すと最後はマンシャ選手の裏にポジショニングをとった根本選手がループでシュートを決めます。まずはこちらのバイタルエリアに広いスペースが空いておりそこに栃木の選手が2人入っていたことが失点への引き金。そこにボールが入ったときにヴァンフォーレの最終ラインは前に奪いに行くのかそのままリトリートしながらディフェンスラインを組織的に保つのが良いのか一瞬判断に迷ってしまったことも対応に後手を踏む要因になりましたね。そのマークの受け渡しなどは試合中にフォーメーションを4バックから3バックに変更した影響で組織的な守備形成に必要な連携が確認不足だったかもしれません。今回の栃木のシュート数は4本で枠内シュートは得点シーンのわずか1本のみだったので、ほとんどピンチがなかった守備陣が急に鋭く攻め込まれて慌ててしまったのも失点に繋がった要因だったように思いますね。そして後半40分のマンシャ選手の一発退場。ボールの奪い合いの場面で強烈なプレスを受け一瞬カッとなり頭に血が上った影響もあったと思いますが、アフターで行為に及ぶのは看過できません。あと攻め込みながら試合がうまく進められずに失点してしまったショックもイライラを増幅させた原因のように思います。1点リードされている状況で終盤の時間帯に10人での戦いを強いられた時点ですでに試合の勝敗はついていましたね。

☆敗因は?
そのまま0対1のスコアで敗れたヴァンフォーレ。その敗因として考えられるのは、シュートを狙える場面で狙わない消極性だと個人的には思います。先ほども言ったようにこの試合はヴァンフォーレが優勢に進めている時間が長く、相手陣地のなかで攻撃が展開されるシーンが数多くありました。もちろん相手の守備ブロックの強度に悩まされていたことはありましたが、すべての場面で攻撃が全く通用していないことはなく数多くのチャンスは作り出せていました。この試合ではヴァンフォーレはシュートを20本放ちましたが、それでも少ないと思えるほどたくさんのシュートを狙える機会が事実としてあります。確実にゴールに結びつくまではシュートを無理に狙わないことがチームの決まりごとになっているのか分かりませんが、ある程度まで攻撃が展開できても無理には仕掛けずにバックパスを選択し再び攻撃を仕切り直すシーンが目立っています。もちろんシュートを打っても相手にブロックされてボールを拾われカウンター攻撃を受けるリスクはありますが、そこを積極的にシュートを打てばDFにブロックされてもボールが転がってチャンスが不意に訪れる機会も巡ってくるかもしれません。ゴールに対して自分からアクションを取っていくことは非常に大切で、試合中に確実にゴールに結びつく場面の遭遇確率は低いので、そこのゴールの確率を少しでも上げる努力をチームでしていかなければいけません。この試合ではその努力が足りなかったように思います。


…この敗戦により今シーズンのヴァンフォーレの成績は、9勝15分け15敗の勝ち点42として順位は18位に後退しました。リーグ戦での6連敗は実に21年ぶりのようで、成績の急降下に歯止めがかかりません。気がつけばJ2残留争いに巻き込まれている状況となっていますが、残り3試合で1勝さえすれば勝ちにいく流れも掴んで状況は改善していくと思うので、勝つと信じて懸命に応援しているサポーターのためにも白星という結果を早急に残してほしいと思います。



2022.10.01 2022明治安田生命J2リーグ 第39節 vs.栃木SC





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