今日は、うっかりしていると出ている上弦の月を見落としてしまいそうですよ。どこからでもよく見えるところにいるのに、実はみんなの視線が実は低すぎるのです。眼を天頂付近に上げると、「あれっ、なんであんなところに月がいるの?」ってびっくりする高いところにいる上弦の月。
これからでも、まだまだたぶん都会でも建物に邪魔されずに見つけてもらえます。探して下さい。

今日は暖かな1日で、布団を干した方も多かったと思いますが、取り込む時にみた月はこんな上弦の月。13:19がちょうど真半分だったので、この写真の月はかなりのしっかりの半月ですよ~。
そして、今日は南中の半月がどんな姿勢をしているかを観察。
月の南中、今日は17:49。ほぼ南中の時に写真を撮りました。

南中と言っても、真南を天体が通る時は一番高いところを通っている時ということでイメージしがちな影が直立した姿にはならないようです。
いろいろな要素のお蔭で、月の影は17:12にもう沈んでしまった太陽をみつめて下に傾いていました。
イメージと実際を確認する。これが科学の実験や観察のかなめですね。
ここで、考える。そこからいろんな発見が生まれる。
南中が1日の内で一番高度が高くなっているのは大丈夫かな?
さて、金星の左上にいる火星。なんだか頼りなげな光になっていますが、今日も見つかりましたよ。
金星と月の距離は離れるばかりですね。

日付のすぐ上が金星。火星はちょっと見つかりづらいですが、中央やや左にいます。
金星は17日に向けて地球に近づいてどんどん明るくなっていますが、高度はどんどん下がってきます。その上、見える明るい部分も実は双眼鏡でみると細くなってきて、地球に最高に近づく時は太陽で眩しくて見えなくなってしまうのです。
火星からも従って離れていきますよ。観察で確かめてみてくださいね。
天体を見ていると、なんとも宇宙の広さ、天体が自分の足元の地球を含めて動いていることが不思議な気持ちで感じられますね。