最近は、なにか心がざわざわと落ち着かないような日々が続き、そんな中で音楽に触れている時間だけはひととき、我を忘れて全く違う世界に没頭できるのがいい。いろいろ声がかかって、集中できるのは一時なんですけれども・・・。
さて、そんな中で今回練習したのは、基本に戻って再開した「ステップアップ・ジャズピアノ」の教本のCD10 の”Day by Day". 誰もが聞いたことのあるナンバーです。最初はうろ覚えに頭にある曲を再現するような感じでなにげなく弾いていましたが、レッスンが近づいてきて、やや本気モードに。楽譜のスタッカートと横線のついてあるテヌート、ないものに気づき、これは、弾いた時違いを出さねばと意識し始めました。
そんなこんなで今日のレッスンでも、そのように弾くと、「全体に、スタッカートとかの弾き方が跳ねすぎていますよ。スタッカートを強調すると、痛い感じになるので、直しましょう」と先生にご指摘を受けてしまいました。
因みに、ネットでみると、ココでは、跳ねた感じにスタッカートを弾いてみせていますが、先生曰く「スタッカートの印がついても、音符の長さは四分音符ですからね」とのこと。「テヌートはそれを目一杯の長さで弾くイメージで」とのこと。
スタッカートとテヌートに溢れた曲だったので、弾き直し。けっこう緊張しました。
次は、先生アレンジのカーペンターズの”Sing”。 先生のカーペンターズのピアノのカバーCD”Every moment in Love" に収録されているアレンジですが、イントロが1,2と2つあるのですが、最初のイントロ1が凄く好きで、お気に入り。ところが、最初のところだけしか音が拾えず断念。先生に、「最初のイントロがすきなんですが、最初フレーズしか真似できなかったんです。弾きたいのに」と伝えると、私の書いた譜をみて、「違いますよ。この音程じゃないはず。でも、正直、はっきりは覚えていない」と言われ、「この後は、他の楽器が邪魔してつかみ難かったんです」というと、「邪魔でしたかぁ~」と先生。(あっ、そうだ。このCDは先生がリコーダも他の楽器の音も全部自分で演奏して重ねたんだった!)と思い出し、(邪魔って言っちゃったのは失敗だった)と思い至りました<苦笑>
でも、先生が、「じゃあイントロ1はちょっと聞いて調べてみましょう」と言ってくださったので、内心(やっほ~~~!)
今日のところは、イントロ1は諦めて、イントロ2から。音を確かめ確かめ、弾きます。テンションやら、いろいろ細かくコードも動き、手探りで音を辿り辿り、これ誰も私の伴奏では歌えませんね。
しかも、実はアドリブをかっこよく決めたつもりが、練習中から、どうも1カ所納得がいかない部分があって、レッスンの直前に練習した時、ふと、(ことによって、最初の譜からコードにあわせて譜を作った時に写し間違えたかな?)と突然気づき、元の先生の譜をファイルから取り出して付け合わせてみたら・・・・大当たりというか大ハズレ。1行間違えて写していたのに気づきました。
でも、時間が押していてやり直す時間がなく、そのままレッスンに来ていたので、正直に告白することに。
「アドリブのここは、どうやらコードを間違えていて、変だ変だと思ったら、コード違いで修正の必要があるのです」と伝え、正しいコードで何の音が使えるかお勉強。A♭m/B♭ と思っていたところは、A7♭5だったので、ラレ♭ミ♭ソの和音を響かせる~~~。という調子で、修正を試みました。
「これで、どうですか?」「そのCは一番だめですよ。D♭、E♭、Gで構成するといいですよ」との指摘を受けて、さらに、その前の小節からの繋がりと、後ろへの繋がりが合う旋律を探し当てるのに数分費やしてしまいました。たった1小節なのに(汗)
でも、お陰で、コードでアドリブする時に「避けるべき音」、「心地よく馴染む音」、「入れるといい音」、少しずつ分かってきました。
繰り返しの部分も複雑で、ダルセーニョや、戻り方、先への進み方も複雑なので立ち止まり確認しながら、「信号停止のある音楽」になってしまいました。これでは、誰もいっしょには歌えな~~~い(笑)
ということで、やっと音がすべて収まり、譜の繰り返しや、戻る場所も間違えなくなったところで、次のレッスン送りに。
最後は、前回頂いた、先生アレンジの「オリビアを聴きながら」。前回模範演奏もして頂きましたが、スローにして再生してもなかなかどの音を先生が弾いているか、解明が大変でした。ちゃんと楽譜起こしをしたのですが、もう音を書き直したりしていて汚くなっていて自分の書いた譜を読み間違えしたり、見えていてもミスタッチしたり~など散々でした。
その上、タータタ、とタタータというように、最初を伸ばしたり、後ろを伸ばしたりの微妙に違うパターンにタイで弾かないところ、付点が付いているのもありなどなど。つっこみどころいっぱいの複雑なアレンジ。嘆息。こりゃあ困ったと思ったところへ
先生が、「もっとゆっくり弾きましょう。それから、楽譜にはタタタタとなっていても、これは歌の歌詞がハマルように書いてある楽譜からとっているからで、ピアノは、そんなにうるさく弾く必要はありません。音を抜かしてひいて、音楽として流れる方が大事です」のお言葉。
音がいっぱい詰まると必死になってすべて弾こうとするので、より力が入っていました。
今日は、何だか、音符やコードの間違えは修正できたものの、自分の演奏がまったく音楽的でなくなっていたことが身にしみて分かりました。
次のレッスンまでに、ちょっと音楽的に弾けるまで頑張って、そして、ご褒美は”Sing"の美しいイントロ1。これで、決まりました。