幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

今年最後の紅葉を楽しむ

2021-12-10 | 日記

誰にもお気に入りの紅葉スポットが何か所かあるはずだ。

私も、あちらこちらに出掛け、美しい日本の秋に浸った。

そうこうしている間に12月も旬日が過ぎ、あわただしさを感じるようになってきた。

 

今年の見納めは、いつもの散歩コース「狭山・境緑道」の紅葉を楽しんだ。

草木が眠りにつく冬、花が一斉に微笑みかける春、青葉の滴る夏、思い切り化粧する秋、四季の変化を楽しませてくれた遊歩道だ。

今はイチョウの黄、もみじの赤が遊歩道を彩っている。

師走といっても何一つ急ぐことはない身だ。

スニーカーの裏に落ち葉の柔らかさを感じながらのんびりと・・・。

 


ブドー酒の晩酌

2021-12-09 | グルメ

この季節は陽が落ちるのが早く、あっという間に夕闇が迫る。

なんら気取る必要もない、老夫婦の夕暮れ時の膳である。

 

ビーフシチューとチーズとともに一升瓶をテーブルに置き、晩酌の時間となる。

前日の食事会で呑み切れなかった甲州ワインは、新酒らしく、色も若く、軽い吞み口である。

地元では良く飲まれているタイプのようだ。

「晩酌ワイン」とあったが、甲州では、晩酌には日本酒や焼酎よりワインが飲まれるのであろうか。

うらやましい話である。

 

 


もみじが見頃の「殿ヶ谷戸庭園」

2021-12-06 | 花木

JR中央線の国分寺駅を出ると、すぐのところに「殿ヶ谷戸庭園」がある。

”とのがやとていえん”と、ちょっと読みにくい。

都内にいくつかある都立の庭園の一つで、武蔵野の段丘(崖)を活かした回遊式林泉庭園である。

駅周辺にはマンションや商業施設が立ち並ぶが、ここだけは樹林に囲まれガラッと雰囲気が変わる。

 

今は、紅葉が見頃である。

地面を覆う芝、松などの常緑樹、そして、もみじの赤のコントラストが素晴らしい。

 

足もとには、散った紅葉の葉に交じって、ツワブキの黄色が鮮やか。

 

JR国分寺を南口に出ると、ホントにすぐそこというアクセスの良さである。

斜面を利用した庭園だけにアップダウンはあるものの、私の様な高齢者でも問題なく楽しめる。

今週が、もみじの見頃の最後かもしれない・・・。


日本百名城を訪ねる・「甲府城」

2021-12-04 | お城

甲府市には「武田氏館」の他に、もう一つ、武田氏の滅亡後に築城された「甲府城」があった。

明治になり多くの城郭がそうであるように、甲府城も廃城、破却の運命となっている。

その後歴史は新しい時代になり、城の跡地をJR中央線が突っ切り分断されてしまった。

城跡はその後整備され、本丸を中心とする「舞鶴城公園」と、山手御門の「甲府市歴史公園」となり一般に開放されている。

 

本丸のあった位置から見れば、中央線の線路の反対側にある「山手御門」。

甲府城にあった三つの出入り口の一つで、山手門と山手渡櫓の門から成る。

山手門(やまのてもん)

 

山手門を入ると山手渡櫓門(やまのてわたりやぐらもん)がある。

 

ここからは、跨線橋を渡り線路の向こう側に行くと、本丸のある「舞鶴城公園」となる。

城郭内に入ると見事な石垣が現れ、いくつかの再・復元された門が往時の城の姿を見せてくれる。

 

遊亀橋から天守のあった方向を望む。

何段にも積まれた石垣が見事なこと。

 

南側の堀の石垣。

 

城郭の中には特徴のあるいくつもの門がある。

内松陰門(うちかげまつもん)。

 

鉄門(くろがねもん)。

天守曲輪から本丸に上る位置にあるがっちりとした門。

 

鍛冶曲輪門。

 

稲荷曲輪門。

 

稲荷曲輪の隅に復元された稲荷櫓。

古文書、絵図、発掘調査などにより江戸時代初期の姿で建てられたという。

 

緩やかな斜面や石段を登っていくと、本丸にたどりつく。

しっかりと残っている天守台。

 

天守台に登ると、雪を戴いた富士の山を見ることができた。

 

じっくり2時間ほとかけて曲輪を移動しながら見て歩いた。

それにしても、何か所かの石段は段差がきつく、足腰の衰えた私には堪えた。

「武田の館」に続いて「竹田城」を見学したが、築城の時代による「基本設計」の違いが見て取れた。


日本百名城を訪ねる・「武田氏館(武田神社)」

2021-12-03 | お城

武田氏の館跡(山梨県甲府市)には、今は「武田神社」がある。

神社とは言え、良く見て回ると、お城としての多くの遺構が残されている。

 

紅葉を水面に映す南側の水堀。

この濠に架かる神橋を渡り、曲輪(神社)に入る。

 

神橋を渡り、鳥居のたもとにある石垣。

この石垣につながり、高い土塁が左右に伸びている。

 

鳥居をくぐり、参道を真っすぐ進むと正面が武田神社の拝殿である。

 

拝殿の少し前で、向きを東に変えて少し行くと、大手口跡に出る。

土塁の一部には石積みも残っているのが見える。

 

土橋を渡り下を覗く。

右手(南側)の堀は水堀となっていて、左手(北側)は空堀になっている。

もみじの紅葉が見事である。

 

堀の前の曲輪には、石塁や土塁が復元されている。

 

次に、神社の前を通り、本曲輪と西曲輪を結ぶ土橋を渡り、大手口と反対側に廻ってみる。

土塁で囲まれた西曲輪には木々がたくさん繁って、山城に来たのかと思うような雰囲気である。

説明書にある「お屋形様の散歩道」とはこのあたりか・・・?。

信玄公もこの辺りを散歩したのであろう、この一画も紅葉がきれいだ。

 

西曲輪から出る土橋。

左右に切れ落ちる堀は、結構深い。

 

曲輪を出て、水堀の外側から土塁を見上げる。

まるで、山の斜面を見上げるようである。

 

以前に一度来たことがあるが、その時は「武田神社」にお参りをしただけだった。

今回は、「武田氏館」を城跡として、じっくり見て回った。

新たに見えた部分が少なくなかった。