東京では良きビジネス・パートナーだった友人のTさんが、何年か前に小豆島にUターンした。
「オリーブを植えているんだ」という話を聞いたのは、ずいぶん前のことである。
小豆島産オリーブオイルは徐々に生産量が増えているのか、食用や化粧品などの宣伝を見るようになった。
Tさんの畑で収穫されたオリーブが使われているオイルを送っていただいた。
うれしいことに、毎年、搾りたてが製品になると、すぐに送っていただく。
聞いてみると、彼のオリーブ畑は、まともに風を受ける場所にあるらしい。
今年は、大きく成長した木が風で倒れたり、枝が折れたりの被害を被ったという。
小豆島は穏やかなところだとイメージしているが、そんな強い風も吹くとは驚きである。
Tさんには、いつの日にか「オリーブの摘み取りを手伝わせてほしい」とお願いしている。
そんな話をすると、やんわりと「ムリ、ムリ、邪魔をしに来ないでくれ!」というニュアンスの言葉が返ってくるのである。