幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

日本百名城を訪ねる・「武田氏館(武田神社)」

2021-12-03 | お城

武田氏の館跡(山梨県甲府市)には、今は「武田神社」がある。

神社とは言え、良く見て回ると、お城としての多くの遺構が残されている。

 

紅葉を水面に映す南側の水堀。

この濠に架かる神橋を渡り、曲輪(神社)に入る。

 

神橋を渡り、鳥居のたもとにある石垣。

この石垣につながり、高い土塁が左右に伸びている。

 

鳥居をくぐり、参道を真っすぐ進むと正面が武田神社の拝殿である。

 

拝殿の少し前で、向きを東に変えて少し行くと、大手口跡に出る。

土塁の一部には石積みも残っているのが見える。

 

土橋を渡り下を覗く。

右手(南側)の堀は水堀となっていて、左手(北側)は空堀になっている。

もみじの紅葉が見事である。

 

堀の前の曲輪には、石塁や土塁が復元されている。

 

次に、神社の前を通り、本曲輪と西曲輪を結ぶ土橋を渡り、大手口と反対側に廻ってみる。

土塁で囲まれた西曲輪には木々がたくさん繁って、山城に来たのかと思うような雰囲気である。

説明書にある「お屋形様の散歩道」とはこのあたりか・・・?。

信玄公もこの辺りを散歩したのであろう、この一画も紅葉がきれいだ。

 

西曲輪から出る土橋。

左右に切れ落ちる堀は、結構深い。

 

曲輪を出て、水堀の外側から土塁を見上げる。

まるで、山の斜面を見上げるようである。

 

以前に一度来たことがあるが、その時は「武田神社」にお参りをしただけだった。

今回は、「武田氏館」を城跡として、じっくり見て回った。

新たに見えた部分が少なくなかった。