湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 寮生との暫しの別れ

2015年07月25日 20時18分06秒 | 日常・その他
今日(7月24日)は日勤勤務でした。

  勤務先の某職業訓練校の訓練生にも夏休みがあります。
  7月27日から8月14日までの19日間ですが、
  前後に土日がありますので、実質的には23日間の休みとなります。

1学期の最後の授業が7月24日(金)なので
既に帰省した者もいますが、残り10名余りが今日寮から実家へ帰ります。

今日まで残っていた者の中には、
今日「熊本大学」で実施された第2種電気工事士の実技試験を受験した者もいます。

  寮生Mもその中の一人です。
  Mは最近、消灯時刻を過ぎた深夜も勉強に励んでいました(?)。
  
    平日の消灯時刻は午後11時となっていますが、
    深夜勉強したいという者がいるときは照明器具のブレーカを落としません。

Mに試験の感触をきくと
『たぶん合格できるはず』ということでした。

  仏頂面のMが何時になくスッキリとした顔をしていたので、
  たぶんうまくいったものと思われます。


帰省する寮生の多くは
迎えに来られる親御さんの自家用車で帰って行きます。

  寮生がいなくなる夏休み期間中に寮内の害虫駆除作業がありますので
  部屋内の物を整理し、布団類はもって帰らなければなりません。
  運搬のための車が必要になるのです。

逐次、県内遠方(天草方面ほか)から迎えに来られました。
普段の態度をそんなに褒められない寮生も、
親の前では素直な態度を見せます(良い子のふり(?)をします)。

『お世話になっています。迷惑をかけていませんか?』と母親から訊かれました。
私は心にもなく『ちゃんとしていますよ』という抽象的な言葉を返しました。

  公衆道徳に欠けるところは多々あっても、
  舎監に刃向うとか、他の訓練生をいじめるような悪い生徒は一人もいません。
  この親御さんにしてこの子、と思わせるような根は善良な者ばかりです。


初めての夏休みとなる1年生は、
全員が「親から離れて暮らしたのが初めて」という者ばかりのはずです。
家に帰ってからどんな話をするのでしょうか。

  寮のことを
    『舎監は融通がきかないオッサンばかり』
    『ムカデやゴキブリがしょっちゅう出る劣悪な部屋』
    『飯は刑務所より劣る』
                  などと言ったりしないでしょうか。


8月16日(日)には全員が寮に戻ってきます。
陽に焼けた元気な顔をみせてくれることでしょう。


舎監(寮の管理人)である私たちは、夏休み期間中も勤務があります。
勤務時間帯は少し変則になるときもありますが、
一人で宿直するときもあります。

真っ暗な敷地内にたった一人で泊まるのは、気味が悪いものです。
小心者の私にとっては恐怖の一夜となります。

普段であれば気付くこともないような光や陰、物音などに怯えるときがあります。

 明日(7月26日)は、その宿直勤務です。
 暗闇の敷地内にある誰もいない3階建の寮で一人夜を過ごします。

 # だれか一緒に泊まってくれる奇特な人はいないものでしょうか。
 #
 # 舎監室には
 #  ・すぐ近くに共同のバス・トイレあり(ただし、夏休み期間中は占有できます)
 #  ・19インチ液晶テレビ付(BSなし)、別棟に共同冷蔵庫あり
 #  ・エアコン完備
 #  ・間食用のチョコレート、殻付ピーナツ、キャラメル他あり
 #  ・ドリップ式のKEYCOFFEEサービスあり
 #  ・ムカデキンチョール常備、ゴキブリフマキラー常備
 #  ・常備医薬品(正露丸、頭痛薬コナリス他)あり
 #  
 #   ただし、その奇特な人は、
 #    幽霊や虫を怖がらない、逞しい、それでいて優しく思いやりのある、
 #    「天冠(てんがん)」(白い三角布)をしていない、「ミムラ」さん似の女性に限ります。
 
               おわかりかと思いますが # の行は冗談です。  半分ほど


・・・・・・・・・・・ ギャラリー 023 (ホアキン・ソローリャさんの絵) ・・・・・・・・・・・
                        ライセンス(2点とも): (パブリック・ドメイン)


 ◆タイトル:海岸沿いの散歩(Strolling along the Seashore)

 ・画家:ホアキン・ソローリャ(Joaquín Sorolla y Bastida)
 ・制作年:1909年
 ・収蔵:ソローリャ美術館<スペイン>

    いいですね 白いドレスと白いパラソルと 
     この視線
      あなたと目が合ったように錯覚しませんか


 ◆タイトル:瞬間を捉える(Capturing the Moment)

 ・画家:ホアキン・ソローリャ(Joaquín Sorolla y Bastida)
 ・制作年:1906年
 ・収蔵:ソローリャ美術館<スペイン>

    ※タイトルの意味に想像が働きます。
      私の勝手な解釈ですが、
       コダック社さんが初代の「ブローニー写真機」を発売開始されたのが1900年(明治33年)、
       レンズをボディに収納するフォールディングカメラも1900年代に発売されていましたので、
       レディが手にしている黒い物は
       その頃普及し始めていた「フォールディング・ポケット・コダック」ではないでしょうか。
       「動きの瞬間を捉える写真機」を操作している、
       「未だ使い慣れていないレディのぎこちない動きの瞬間」を捉えた絵ではないかと ・・・
       つまり "瞬間を捉える" に二つの意味を持たせているのではないかと ・・・
           それとも、風の悪戯でスカートが捲れているようにも見える
           後方の女性のことを指しているのでしょうか。(少し低俗な解釈になりますが)


     「ソローリャ美術館公式Webサイト