湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 今朝は会えなかった「サツマゴキブリ」さん

2015年07月03日 23時38分49秒 | 庭の草木や生き物たち, etc.
今朝は宿明勤務だったので
朝6時過ぎに裏門の門扉を開けに行きました。

  何度も書いていますが、
  私は某職業訓練校の舎監(敷地内にある寮の管理人)をしています。
  裏門は敷地内北西側にあるグラウンドの北端にあります。
  通学する訓練生の近道になるので、登下校する朝と夕方に開閉します。

裏門扉はこんな年代物です。

    ※鉄製なので長年の雨ざらしで錆びて、穴も開いてボロボロです。

この扉を開けたときはいつも、
扉の隙間に潜んでいた「サツマゴキブリ」が、寝ているところを起こされたかのように
狼狽えて走り回ります。
中には地面に落っこちて仰向けにひっくり返るものもいて、
長くもない足をバタバタさせて必死に起き上がろうとしたりします。

  そのようなときは、地面に落ちている小枝を近づけて助けてあげますが、
  礼も言わずに走り去ります。

潜んでいるところはココです。
ここに数匹隠れています。

   ※向かって右側のスライド式の門扉は、
    イベント開催日等にグラウンドを駐車場として使用するときに開けられます。

舎監を勤めるようになって初めて「サツマゴキブリ」にお目にかかったときは、
その姿に私の方が狼狽えました。
思わず扉から手を放して後退りました。

何という虫か知りませんでした。
ゴキブリに似てはいましたが、これまで見たことがあるゴキブリとは違っていたので、
てっきり他の虫と思っていました。
少し気持ちは悪いが、ゲンゴロウに似て可愛いところもあると ・・・

これがゴキブリの仲間の「サツマゴキブリ」という虫だと知ったのはつい先日です。
下の写真を撮って帰りWebで調べました。

サツマゴキブリ【画像拡大注意(ゴキブリに弱い方)】

  ※オスかメスか調べていません。

  「サツマゴキブリ」は全国各地に分布しているのではなく、
  主に四国、八丈島、小笠原諸島、九州南部(*)、南西諸島に生息しているそうです。
  私が住んだことがあるのは、熊本の他には佐賀、福岡、大分、東京、神奈川なので
  これまで見たことがなかったのも不思議ではありません。
  熊本にも進出してきたということでしょうか。
  
    * : 気象予報区では、九州南部は宮崎と鹿児島で、熊本は九州北部に含まれます。
  
  「サツマゴキブリ」はペットとしても売られていました。
  一匹1,300円!で売っているWebショップがありました。
  やはり、"可愛い生き物" とみている方もおられるのです。

  一見グロテスクなこの虫は「生薬」にもなるそうです。
  成虫をそのまま乾燥させたものは「シャチュウ(シャ虫)」という薬名で、
  小児の腹痛や夜啼(夜泣き)に効くほか、少しオドロオドロシイ(?)薬効もあるようです。
  (粉に潰して煎じるのでしょうか? 丸のままカジルのでしょうか?)


この「サツマゴキブリ」がどうした訳か今朝は一匹もいなかったのです。
まさか、ペット販売業者が採集していったのではないと思いますが
気になります。


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南京錠を外して門扉を開けた後、見回りを兼ねて実習棟の裏に行きました。

自動車整備技術を習得するための教材とされていた廃車です。


ここにずっと置きっぱなしなので、既に教材としての役割も終わっているのでしょう。
ナンバープレートを外した後までも訓練生のために働いてくれて、本当にお疲れ様でした。

これは、おそらく「トヨタ・クレスタ」の2代目 X70系(販売時期:1984年-1988年)ではないかと


昔の車はクロームモールの部分が多く、丁寧に作られているように思えます。
これを新車のように蘇らせて街中を走ったら、振り返ってくれるかもしれません。

  私は20代の頃、ホンダ・アコードハッチバックL(初代)に乗っていました。
  ハンドリングが軽く、ワインレッドの車体にクロームメッキ部分が光り、気に入ってました。
  現在は、私のような庶民が乗る車にはクロームメッキがほとんど使われていないようです。
  製造コスト(工程)の問題なんでしょうか、ユーザの嗜好が変わったのでしょうか ・・・