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学生のころから、「存在」に関する疑問をもっていた

2012-11-09 12:11:01 | 日記
私は人生は地獄のように悲惨である、
という「地獄」の「私」の人生観について、
当時大学生であった頃、
大いに共感を覚えたのであった。
現在この人生の見かたについて思うと、
大学生らしい、
観念的で
苦労を知らない、
アタマだけで考えた観念論であったと思う。
ただ、思うに、
この当時から
私は「存在」に関する疑問をもっていて、
ずっとこの疑問を持ち続け、
今日に至っていることは、
面白いなと
思うのである。

私の卒論について

2012-11-09 11:29:15 | 日記
私が
大学の卒業論文で扱ったのは、
アンリ・バルビュスという仏の作家の
「地獄」という作品である。
私は自分の卒論のことに関して
このブログで今後何回も書いていこうと思うが、
一回一回のブログでは、
断片的に
一部分だけ書くことしかできないのは、
いたしかたないことと思う。
「地獄」という小説の主人公「私」は
旅に出て
ある宿泊したホテルの壁の穴から、
隣の部屋に宿泊する人たちの人生を見ることから、
「人生とは何か」を
考えるのである。
「私」にとって
愛とは何か、
生とは、死とは何か、
老いとは何か、等々が
人生のテーマなのであり、
そしてそのテーマにつき、
ホテルの隣室で繰り広げられる人生の一コマから、
深い思索をし、
人生の生きがいを探すのである。
彼は人間の人生は
悲惨なるが故に尊いと
結論を下すのである。

結局この作品では、
暗い虚無的な個人主義思想にとどまるのであるが、
この後時代の進展とともに、
作家バルビュスは、
聖書を生きるよすがとしていた生活から、
コミュニズムの運動家へと
一大転換を成したのである。

バルビュスは、
キリスト教に生きることができなかったことが、
コミュニズムを信仰することにおいて、
大きく影響している。