Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

お餅で窒息死

2016-01-11 | 日記


昨日は夫の急逝の原因が書けなかった。

いつもお昼はサンドイッチが多いのだが、お正月用のお餅があるのを見つけ、お昼は磯部巻きが食べたいと、夫が言う。

お正月迄あと一週間だから、お餅は続かないからいいかな?と私。

夫はのんきに本を読みながらお餅を口にした。

「そんなにほうばったら喉につかえるわよ」と言っているそばから夫は
「うるさいな」、、、と言わんばかりに
ほうばり、気がついて少し出したのだが
「ティシュー、ティシュー」と
言うと自分でティシューを取ったのだが
そのまま黙ってしまった。

いつものように私を無視し、バカにして
黙っているのかと思った。

目を開けてと言っても目を閉じたまま
動かない。
口に手を突っ込んでお餅を取り出すと
入れ歯ごとお餅が出てきた。

「また、救急車を呼ばなきゃならないの?早く目を開けて、、、」と
私は焦った。

今月に入って既に二度も救急車のおせわになっていたのだ。

救急車を呼ぶと
「その人を床に寝かせなさい」
「ドアを開け近所の人を呼びなさい」
「首の後ろをたたきなさい」
「電話を切らないで!」

と言われているうちに救急隊が6人入ってきた。

直ちに北里大学病院に搬送されたが
私は処置してもらえば入院か、家に帰れると思っていた。

ドクターが二人現れ、
「もう心臓は元に戻りません。お別れです」と言われる。

いきなり!!

何が何だか分からず腰が抜けてしまった。

その後も霊安室で葬儀社をすぐに決めなければいけないなど非日常的なことばかりで、もう語る気もしない。