Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

101歳の乙女心

2014-02-14 | 介護生活
いつもは母の見舞いにお客様を同道するのだが今日は一人で出かけた。
何となく今まで何も親孝行できなかったことが気になって今日こそは懺悔を
しようと出掛けた。
目を閉じていても眠っていないからちょんちょんとつついてね言われていたので
ちょんちょんとするとすぐ目を開けて「あら?」と喜んでくれた。

「今日はゆっくりずっとそばにいるわよ)と言うと
「嬉しいわ~」『うれしい・・・』と何度も言う。

「お母様と私、一度も喧嘩したことないわねぇ~」なんて昔話しをするものの
照れ臭くて(何もできなくてごめんなさいね)との言葉は出なかった。

今日は何を着て行こうかと考えて昔、母がくれたロングカーディガンを着て行った。
「あなた、いいの着てるじゃないの・・」
「これ、覚えてる?お母様が下さったのよ?」と言うと
「覚えていない」と言う。

それもそのはず上等なものをいただいたのだが裏がしっかりついているので重くて
とても着られない、あなたきてちょうだい・・・と言ってくれたので自分には親しみが
ないものだったのだ。
だから覚えていなくても仕方がない。母がくれた指輪やネクレスをしていくと
喜んで「覚えてるわ~」と言ってくれるのだから。

ここまでで話しは終わりになっていいのだが・・・・

101歳の乙女心はまだ出てこない。

「ホント、良く似合って温かそうでいいわ。あなたそれが古くなって飽きたら
 わたしにちょうだい・・・」と言うではないか!!!!????

「いいわよ、いつでも・・・』と言ったのだがびっくりしてしまった。

まだまだ着るものまで気にしている。
昨日は病院に入っている美容師さんにヘアーカットをしてもらったと言う。

病院にいて病人であるのにしっかり化粧道具のポーチは引き出しにはいっている。

夜、「一人娘がずっとそばにいてくれたのが特にうれしそうだったよ」と弟からメールが来た。


白地に青い小さい花柄のロングカーディガンは確かに重いがとても温かい。
写真を載せようと思ったが何方が下さったかわからないし、もしその方に
知られたら(母が着なかったということを)申しわけないのでやめました。
ロングなので前には金ボタンが10個もついています。


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2 コメント

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Unknown (yuri)
2014-02-14 17:20:30
お母様はお若い頃からおしゃれさんだったと伺っていましたが、性格と言うの
はそれ程変わる物ではないのですね。
いつまでもおしゃれ心が元気を呉れているのでしょう。
こんな雪の日は、施設にいらした方がyosiko様もご安心でしょうね。
弟さんからのメールホッとしますね
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Re:Unknown (yoshiko)
2014-02-14 18:13:33
Yuri様
コメントありがとうございます。おたくの方も雪はすごいですか?せっかく雪かきを終えたのにまた明日は大変でしょうね。雨になったら、溶けるんでしょうか?
母は雪と気がついていないかもしれません。
頭がはっきりしているのでおしゃべりに行くと楽しいです。弟が良く面倒をみてくれるので、助かります。女同士で話をした方が母が喜ぶだろうと思ってくれているのでしょう。
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