百人一首をほんの五分ほど早退し
一時間に一本のバスに飛び乗る。
朝は曇っていたのにピーカン照り。
日陰もないので普通の傘をさす。
だいぶジリジリ焼けそうだ。
バスは思いの外早く来たのだが、
今日は乗り継ぎのバスに間に合わない
予感が初めからする。
いつもは、信号はイケイケと心の中で
叫び、少しでも早く走ってほしいと、
時計とにらめっこ。
今日は踏切では上り下り上りと三本
待たされた。信号はことごとく止まる。
バスにのりおくれたらどこでランチを
しようかと考える。
そうだ!いつも横目で見ていたパン屋
さんの喫茶室にしよう!
家で、食事を待っている人がいないから
その点能率的だ。時間を無駄にしないで
ランチが出来た。
あらかじめパンを選んでレジに行くと
「お席までお持ちします」と言って
くれてパンをあたためてお皿にのせてきてくれた。
一人の緊張感もなく、次のバスまで時間
を有効につかえた。これからこの手で行こう!