Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

母のペンダント

2016-06-24 | 日記
母の形見のペンダントをおとした。

とても可愛い物で銀の鎖の先にピンクの石が付いていた。

胸が広く開いた洋服には何色でもばっちりあうので、どれにしようかなと
探してもすぐこれに決まってしまう。

アクセサリーの大きな箱に入れずいつも三面鏡の前に置いてある
簡易アクセサリーボックスにいれていた。

それが、首に手を当てた時「ない!」と
気づいた。

朝急いでいて後ろの留め金を止めた時、
ちよっと違和感があった。
もう一度、チェックし直せば良かった。

「ない!」と叫んだ時、友達は
「駅の落とし物係に訊いたら?」と
言ってくれたが、私は
「いいの。無理!」と言ってしまった。

いつどこで落としたかわからない。

雨模様、傘をさし荷物を持ち、バスを待ち、バスに乗りその後三つの電車を乗り継いだのだ。

小さなペンダントはスルリとどこかで落ちた。もしかしたら家にいる間に部屋の中に落ちているかもしれない。

ひとすじの望みを持って帰宅したが、、、、、なかった、、、。

悲しい。

お母様、ごめんなさい。
まだまだ形見の品は有るけれど、
あんなにどんなものにも合う物はそうない。

逃した魚は大きい。
がっかりして落ち込んでいる。